本部
捕食者の海域
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/04/30 15:00
- 完成予定
- 2017/05/09 15:00
掲示板
-
相談卓
最終発言2017/04/30 00:21:08 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/04/29 13:24:29
オープニング
●
見渡す限りの大海原。漁船に乗った男はうんざりしていた。
「どうなってんだよまったく……」
男は漁師になってそれなりの年月と経験を積んで来た。
一流と胸を張っては言えなが、稼ぎは悪くなかった。
「独り占めだと思ったんだけどなあ……」
胸ポケットに入れていた紙を広げると、男が今いる海域を一時接近禁止にすると言う通達が掛かれていた。
この海域の近くにある島で従魔が出現する騒ぎがあったのは知っている。
従魔は撃退したそうだが、捜索のため海域を一旦封鎖すると港でも組合でも告知されていた。
ここを漁場にしていた漁師達も稼ぎは減るが命あっての物種だと他の海域に移ったのだが、男はここぞとばかりに船を出したのだ。
結果は散々であったが。
「しかしどうなってんだ? 目当ての魚群はともかく、レーダーに何も映らないってなどういうこった」
レーダーは無反応。そう、まったくの無反応なのだ。
これではまるで海の中に何もいないようではないか。
「……ん?」
諦めて帰るかと舵を切ろうとした男の目が、レーダーの反応に気付いた。
大きい。そして近い。一体何故気付かなかったのか、レーダーには大きな物が船に近付いていると示していた。
「ちょっと待て、デカすぎんだろ!」
影はあっと言う間に船に近付き、焦る男の前に姿を現した。
甲殻に覆われた四角張ったドームのような頭部。ずらりと並んだいくつものレンズ。
風変わりな潜水艦のようだと言えなくもないが、男の本能が叫んでいた。これは化け物だと。
「ひっ……」
引きつった声を最後に、男の意識は眩い光に消し飛ばされた。
●
「プリセンサーが従魔の出現を察知しました。その場にいた漁船が標的になるようです」
等級はケントゥリオ級。シロナガスクジラに似たシルエットを持つ超大型従魔である。
大きな頭頂部には五個のレンズ、鏃型の尾鰭と三対の胸鰭を備えた体の各所に系八個の突起物が付いている。
「頭頂部のレンズ、体の突起物の数に違いはありますが、以前出現したケントゥリオ級従魔と同じ個体と思われます」
その従魔は撃退された後追跡を振り切り行方を晦まし調査を続けていたが、予知にその姿を現した。
「出現が予知された海域は現在調査のため進入禁止にしていますが、本来は漁場であり輸送船の主要ルートでもあります」
長い期間進入禁止を続けていればこの漁師や輸送会社に大きな損害を与えてしまう事になる。
「皆さんにお願いしたいのは、まず第一に従魔の撃破、第二に漁船に乗った漁師の救出です」
従魔の戦闘方法は巨体から繰り出される尾鰭による攻撃の他、体の各所にある突起は拡散ビームのような攻撃を行う。
至近距離にいる対象を一時的に行動不能にする咆哮を放つ。
最も強力な攻撃は口腔に備えたレンズから放たれるビーム砲だ。
「このビーム砲ですが、頭頂部のレンズが減ったためか威力が落ちているようです」
予知内で放たれたビームは漁船を焼き中にいた男を死に至らしめたが、明らかに威力が落ちていた。
「とは言っても威力が高い攻撃には変わりません。甘く見て何度も受けると危険です」
なにより。と、職員はスクリーンをとんと叩く。
「戦闘場所は海上。この従魔が最も得意と思われる場所です」
陸上では巨体故に素早い動きができなかった従魔だが、鯨に似た形状は海の中で機敏に動く。
「近くまではH.O.P.E.の船で移動しますが、出現予定地へは小型ボートや水上バイクなどで移動してもらう事になります」
必要と思われる乗り物や機材ならH.O.P.E.から貸し出せるが、個人で用意してもいい。
「ただし、全員が一つの乗り物に集中するのだけは避けて下さい」
従魔の攻撃は殆どが範囲攻撃扱いになる。
一回所に集まっていればまとめてダメージを受けてしまうし、その時救出対象の漁師も巻き込む可能性が高い。
「もし従魔の撃破と漁師の救出の両立が難しければ、救出を最優先にして構いません。漁師や皆さんの命が失われる事だけは避けて下さい」
よろしくお願いします。そう言って職員は深く頭を下げた。
解説
●目標
・漁師の救出
・従魔の撃破
●状況
・時間・天候:早朝5時・晴天
開始はH.O.P.E.の船から従魔の出現予定地に向かう所から始まります。特に待たずに向かえば従魔の出現とほぼ同時に漁船に接触できます
従魔に発見された状態で救出活動を行う事になります。
救出対象は最低でも2km戦闘場所から離せば待機しているH.O.P.E.の職員が保護します
●乗り物
戦闘場所が海上と言う事もあり、戦闘では水上を移動できる手段が必要になります
希望の物、同乗者がいる場合は同乗者の名前もプレイングに記入してください
『水上バイク』:一人乗りです。運転手以外を乗せると戦闘ができなくなる
『小型ボート』:二人まで乗れます。三人目を乗せると速度は落ちますが戦闘は可能
『その他』:水上移動が可能なユニット等
●敵
・鯨型従魔
シルエットはシロナガスクジラに似た超大型従魔。推定縦30スクエア。頭部の広い部分の横幅は約5スクエア
等級はケントゥリオ級だが、巨体と体を覆う甲殻は上位に迫る体力と防御力を備えており、魔法防御、物理防御共に高い
攻撃を受ければダメージの何割かのライヴスを頭頂部のレンズにチャージ。レンズを破壊されるとビーム砲のチャージ速度と威力が落ちます
・能力
『拡散ビーム』:体の八カ所に着いた突起から同時にビームガンのような魔法攻撃。使用者を中心に3スクエアが射程範囲
『尾鰭』:体を回転させ遠心力を乗せた尾鰭の物理攻撃。ノックバック効果
『咆哮』:使用者中心に2スクエアに低確率で1ターン行動不能にするバッドステータス効果
『ビーム砲』:頭頂部のレンズ五個すべてが点灯するとチャージが完了。射的距離は使用者前方のライン状1km。幅は2スクエア
●救出対象
・漁師『マシュー』
三十代前半の男性。漁師としてはそこそこ経験を積んでいますが、考えなしな所が仇となって従魔に遭遇してしまいます
マスターより
桜も咲きすっかり春だなと思っていたらもうすぐ五月。こんにちは、茶茸です。
今回は海上で鯨型の超大型従魔と戦い、半分自業自得ですが不運な漁師を救出する事になります。
従魔の攻撃は範囲攻撃ばかりですので、救出対象を巻き込まないように注意して下さい。
リプレイ公開中 納品日時 2017/05/18 15:05
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相談卓
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最終発言2017/04/29 13:24:29