本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/04/27 22:00
- 完成予定
- 2017/05/10 22:00
このシナリオは4日間納期が延長されています。
掲示板
-
【相談】調停の終わり
最終発言2017/04/27 21:07:40 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/04/24 23:45:19
オープニング
●迫る者達
秘密結社シーカ。『調停』と称しH.O.P.E.、アメリカ、ロシアを害さんと謀る。
先の衛星兵器ライトニング・ステアウェイ2号機『ヘヨカ』に絡むシーカの行動は、狙われたH.O.P.E.とロシアは当然として、『ヘヨカ』を利用されたアメリカにも捨て置けない脅威と認識させた。
先の戦いで投降し、捕縛されたシーカ結社員達の身柄はH.O.P.E.が抑えており、尋問や調査は続けられている。
現在シーカを牛耳るフランツ・フォン・ノイラートら幹部達が拠点とする場所の捜索は、H.O.P.E.の他にロシア政府やアメリカ政府の各諜報機関も行っている。
ただ、これまで散々シーカに振り回された形となったロシアとアメリカいずれも、フランツ達を裁判にかけるのは自分の国だと譲らず、決闘が起きそうな雰囲気だった。
●幕引き
そしてH.O.P.E.もシーカを壊滅させるため、拠点の特定と幹部達の確保に向けた動きを進めている。
「これまでみんなが確保できたシーカ結社員や証拠から、シーカ幹部フランツ・フォン・ノイラート達がいる拠点が判明したよ」
担当になったジョセフ・イトウ(az0028)が機械を操作すると、スクリーンにはロシアでもアメリカでもない、世界のどこかの国の地図が示された。
やがてその地図の1点が拡大され、ある建物が映し出される。
「この建物には複数の企業が名前を連ねているけど、その実態は全て同じ。秘密結社シーカの隠れ蓑だ」
この建物の情報は、先の『ヘヨカ』発射を阻止する際に、『ヘヨカ』を守るふりをしていたトリブヌス級愚神ニア・エートゥスが、秘密裏にエージェントへと渡した記憶媒体の中にあった。
その記憶媒体はH.O.P.E.情報部が解析にあたり、最近になってこの内容が明らかになった。
「対テロ対策っていう名目で、建物の構造自体はやたら頑丈に作られている。こいつら自体がテロリストのようなものだから、笑えない冗談だけど」
現在この建物は、別ルートからこの拠点を突き止めたらしいロシアとアメリカの諜報組織が強襲したものの、両方ともシーカヴィラン達によって撃退された、との連絡がH.O.P.E.に届けられた。
「ロシアもアメリカも、自分達じゃ手に負えないということで僕達H.O.P.E.に、報酬の増額込みでシーカ幹部達の逮捕を依頼してきた。最終的にどちらの国にフランツ達シーカ幹部を引き渡すかは、現場に行くエージェント達の判断に一任するってさ」
各国の諜報機関員達は、建物への突入能力こそ失ったが現在建物周囲を包囲しており、『あなたたち』より要請があれば、シーカ幹部を運び出す護送車など必要なものを用意すると、H.O.P.E.の間に話がついている。
こうしてシーカを終わらせるための依頼が『あなたたち』の前に提示された。
●共食い
シーカが拠点とする建物最上階深部にある、複雑な認証や暗号の向こうに隠された会議室で。
シーカ幹部フランツ・フォン・ノイラートがニア・エートゥスを詰問していた。
「何をしたのかわかっているのか! 今やシーカは世界の敵扱いだ!」
これまでニアが、裏でシーカの活動を妨害していたことがフランツらシーカ幹部達にばれたらしい。フランツの周囲にいる他のシーカ幹部達もフランツに同調する。
「我々の同志たちをH.O.P.E.に売り、『調停』を潰すとは恥を知れ!」
「ロシアで少々暴れた程度で調子にのるな! 世界の管理者は我々だ!」
シーカ幹部達から浴びせられる罵声に対し、ニアは冷ややかに応じる。
「あれだけのことをしておいて、なぜいまだに自分達が正しいと思われるのですか?」
フランツはニアの問いに応えず、道具をニアにかざす。
「命ずる。全ての責任を負って自害しろ」
本来ならばここでフランツのかざした道具より不可視の力が放たれ、ニアを服従させるはずだったが、フランツがかざした道具は沈黙し、何も起こらない。
「何故だ! 何故、何も起こらない!?」
狼狽するフランツに応じたのはニアだった。
「その道具は『あの方』の制御下にあります。『あの方』が貴方を代行者と認めなければ、道具は何の効力も発揮しません。ですから貴方を代行者から外すよう『あの方』に言上いたしました」
手のひらの上で踊っていたのは愚神ではなくシーカ自身だと、ニアは暗に告げていた。
「たかがケントォリオ級の分際で我らシーカに、世界の調停者に刃向うとは愚かにも程があるぞ」
フランツが狼狽を隠した声でニアにそう告げ、近くの隠しにあるボタンを押すと、部屋の外からシーカ所属のヴィラン達がなだれ込む。
ヴィラン達に包囲されたニアは唇の端を吊り上げ、指を鳴らす。
次の瞬間、何もなかった空間に銃器の群れを従えるコート姿の老人――邪英ラビスと、全身に紫電を纏わせた女性型愚神ズセが次々と姿を見せ、ニアの左右を固める。
「愚かなのは貴方がたですよ」
そうフランツ達に宣告したニアの周囲に暴風が具現化し、無数の銃器と紫電の群れが後に続く。
「ほざくな。『調停』を妨げた罪、その身で贖え!」
フランツの号令とともにシーカヴィラン達がニア達を襲い、シーカとニア率いる『パラダイス・メーカーズ(楽園の作り手達)』が衝突した。
そしてその衝突はH.O.P.E.のプリセンサーに感知され、現場に向かう『あなたたち』へと伝達される。
●粛清と真意
シーカ拠点内の会議室では、ライヴスが吹き荒れていた。
次々とヴィラン達がニアの竜巻で捻じ切られ、ラビスの操る無数の銃撃で穿たれ、ズセが放つ紫電の嵐に貫かれ、鮮血を噴いて薙ぎ倒されていく光景に、シーカ幹部達は慌てふためき、懸命に命乞いを始める。
「ま、待て! 世界は我々の『調停』が必要なのだ!」
「我々を殺せば、この世界の人々はお前達愚神に牙をむくぞ!」
「そ、そうだ! 我々シーカを失えば、この世界は崩壊する!」
するとニアは穏やかに微笑んだ。
「そう思っているのは貴方がたのみです」
ニアの口調には何の敵意もない。これから消すシーカの者達にそんな感情を抱く意味がないからだ。
「ズセ。まもなくH.O.P.E.が来ます。彼らが来たらここへ案内して下さい」
「なぜH.O.P.E.をそこまで助けるのですか?」
ズセから見て、ニアがH.O.P.E.に対しお膳立てを続けるのは不可解だった。
「人間達は私達が滅ぼした存在を賛美するという妙な癖があります。彼ら自身に、シーカという連中が賛美に値しないと確認させる必要がありました」
ニアの思惑通り、H.O.P.E.がシーカの愚行の数々や実態を人間達に明らかにし続けた結果、シーカ存続を望む声はこの世界から消えた。
あとはシーカを滅ぼすだけだが、常にこちらの予測以上の行動をとるH.O.P.E.がどう動くのかも興味深い。
そうニアに告げられたズセは一礼すると姿を霧に変え、会議室から姿を消した。
解説
●目標
シーカの壊滅及びシーカ幹部達を一人でも多く確保する。
確保後ロシアとアメリカどちらに身柄を渡すか決めること。
失敗条件:確保前にシーカ幹部達が全滅する。
●登場
フランツ・フォン・ノイラート
秘密結社シーカ幹部。道具や『調停』で愚神や世界を操っていると思い込んでいた。ニアの強さをケントォリオ級と誤解している。
シーカ幹部達
フランツの同類。愚神勢力からはフランツごと『過去の遺物』とみなされている。
シーカヴィラン×複数
シーカ所属のヴィラン達。現在下記のニア・エートゥス達と交戦中だが押され気味。
ニア・エートゥス
トリブヌス級愚神。シーカ結社員達の粛清に乗り出す。
PL情報:既に道具による制御は受け付けない。H.O.P.E.とは攻撃されない限り戦うつもりはない。『あなたたち』からの話の内容次第では、その場にいる幹部達の身柄を『あなたたち』に引き渡してもいいと考えている。
ラビス
カオティックブレイドの邪英。ニアと共にシーカと交戦中。ニアの意志を尊重。
ズセ
パラダイス・メーカーズ(楽園の作り手達。略称PM)所属のケントォリオ級愚神。ニアの指示で会議室入口にいる。
ムンギア×多数
ミーレス級従魔。略称『影忍』。過去の交戦記録より『毒刃』『潜伏』『地不知』に近い能力を持ち、手裏剣と刀で武装している事が判明。建物内外に人の出入りを塞ぐ包囲網を形成中。
各国諜報員達
『あなたたち』を支援。要請があれば捕獲したシーカ結社員達を収容する護送車など、必要な道具を用意してくれる。
状況
世界のとある場所にある建築物。周囲は無人。無線やヴィラン達の拘束用具は貸与済み。
建物は頑強に作られたため、AGWでも構造に穴を開けるのは不可能。
建物入口は1階にあり、建物最上階深部にフランツらシーカ幹部達とニア達の集う大きな会議室がある。
会議室への入口は現在ズセのいる場所の1つだけ。
マスターより
岩岡志摩です。秘密結社シーカの終幕です。
現在シーカの拠点でニアが暴れており、放置すればシーカ幹部達は愚神達によって滅ぼされ、依頼は失敗となります。
ズセに尋ねればニアの真意などPL情報をPC情報にする事はできます。
ニアと交戦する場合は難易度と危険度は1段階上がりますが、ニアとの戦闘を避け交渉で幹部達の身柄引き渡しを求める場合、難易度は下がります。
ニアはこれまでの経緯もあり『あなたたち』の話に比較的耳を傾けますが、敵である事に変わりはありません。
『全体を俯瞰』、ただ『●と議論』『全体指示担当』など具体性の欠けるプレイングは採用されません。
ご不明な点がございましたらジョセフが答えます。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/05/02 13:32
参加者
掲示板
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【相談】調停の終わり
最終発言2017/04/27 21:07:40 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/04/24 23:45:19