本部
逃げる逃げる逃げる
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~6人
- 英雄
- 6人 / 0~6人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/05/03 19:00
- 完成予定
- 2017/05/12 19:00
掲示板
-
相談卓
最終発言2017/05/03 14:40:12 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/04/30 18:32:43
オープニング
●迷惑な忠義
ヴィランズ『さしも草』が壊滅してどの位経っただろう。季節はすっかり変わってしまった。さしも草はいずれ世界に打って出るヴィランズだった。それをロンドン警視庁の刑事とHOPEが汚い策略をめぐらして一網打尽にしたのだ。今に見ていろ。リーダーを奪還してさしも草を再建してやる。
柔野加来はそう信じて疑わない。世界に打って出る云々はまあ、置いておくとして”ロンドン警視庁の刑事とHOPEの汚い策略”は言いすぎだろう。さしも草のリーダー、戸田伊吹が起こした事件をHOPE派遣のエージェントたちが解決しただけだ。刑事に至っては単にHOPEへ依頼をかけたに過ぎない。
だが、そんな理屈はさしも草のNo.3、柔野加来には通じない。
「時は満ちた。さしも草の復活の時!」
ぐぐっと拳を握って叫ぶ。
「まずは霜置白菊だ!」
全く多方面に迷惑な話である。
●アドバイスはたった1つ
スマートフォンが鳴った時、ジェンナ・ユキ・タカネとレター・インレットはロンドンの公園でミートパイを食べていた。
「ユキ。スマホ鳴ってる」
レターが言った。のだろう。多分。実際は「ふぇき。ふまーほほんはってる」と聞こえたのだが。ユキは油だらけの指をウェットティッシュでぬぐうとスマートフォンを手に取った。
「頬張りすぎ。あれ?」
「なに?」
「白菊からだ」
「白菊?」
レターがつぶやく。白菊は15歳の少女である。とある事件でユキたちと友人になったのだが……。
「日本にいるんじゃなかったの?」
「番号的には日本だけど。もしもし? 白菊?」
電話に出ると白菊の声が飛んできた。
「ユキさん助けて!」
●小鼠を捕まえろ
霜置白菊は人気のない路地をひたすら走っている。無論、ただ走っているわけではない。幾人もの人間に追われてにげでいるのだ。誰に追われているかはわからない。心当たりがあるのはかつて自分を襲撃したヴィラン、戸田伊吹だが、彼はイギリスで逮捕・拘留されているはずだ。
「見つけた」
サングラスをかけた男が頭上から飛び掛ってきた。白菊は一歩下がると同時に着地を狙って足払いをかけた。無様に顔から転ぶ男を踏んづけて再び走り出す。わき道から突如伸びた腕をぎりぎりの距離でかわし、正面から掴みかかってきた男の足の間をくぐる。
「くそっ!」
「あのガキ、手間取らせやがって」
「急げ! 捕まえろ」
「小鼠が!」
HOPEと警察は自分の場所を知っているはずだ。後は エージェントか警察が来るまで逃げるだけ。追っ手にはヴィランがいる可能性がある。リンカーでない白菊がむやみに戦うのは危険だ。だったら。
「逃げて。HOPEにはあたしが連絡しておく。何でもいいから逃げ切るのよ。しっかりしなさい! 秘剣を伝授された剣士でしょうが!!」
ユキの言葉を反芻する。白菊の顔に不敵な笑みが浮かんだ。
(そうよね。ユキさん)
「いたぞ! 小鼠!」
(相手が誰だろうとあたしは絶対に捕まらない)
白菊は再び走り出す。
その強固な決意がまさかエージェントたちまで引っ張りまわすとは考えもしなかった。
解説
●目的
霜置白菊(後述)の保護・ヴィランズの拘束
●場所
人気の少ない怪しげな(元)繁華街。非常に入り組んだ作りで廃墟も多く、身を隠せる場所が多い。色々法律に引っかかりそうな店がぽつぽつある。
●敵情報
・柔野 加来(やわの かく)ヴィラン
数ヶ月前にメンバーの大半が逮捕されたことにより壊滅したヴィランズ『さしも草』の№3。さしも草の幹部で唯一逮捕されなかった。さしも草の再建を目指し、手始めにと戸田(後述)逮捕の原因である霜置白菊(後述)を狙っている。リンカーで主な武器は”白虎の爪牙”。戦闘のセンスはあるが作戦を立てるのは下手。現場を仕切っているが、霜置に出し抜かれている。
・その他×複数
柔野が集めた新生”さしも草”のメンバー。リンカーはいないがそこそこの腕利きたち。霜置には踏んづけられたり、お茶をかけられたりと散々。徐々に増える。
・戸田 伊吹(とだ いぶき)
さしも草の創設者でリーダー。現在は逮捕・拘留の身。今回の事件とはほぼ無関係。
●保護対象情報
霜置 白菊(しもおき しらぎく)
・15歳、女性。とある剣術の流
数ヶ月前、某剣の流派に伝わる門外不出の剣技を伝授されたため同門の戸田の怒りを買って命を狙われた。この事件でさしも草は壊滅。今度はその残党たちから狙われている。
現在はとある町にて追手から逃げている最中。完全にスイッチが入っており、卓抜した身のこなしと機転で追手をかわしているが、エージェントと一味の区別がつかないので味方でも逃げる(変装も疑っているので顔見知りでも逃げる状態)なめてかかると思わぬ反撃が来るので注意。腕を掴むぐらいでは逃げられる。リンカーではないのでリンカーに有効な攻撃はできない。
●その他
ジェンナ・ユキ・タカネ/レター・インレット
・ロンドン警視庁刑事。霜置が戸建に狙われた事件で霜置と友人になった。霜置から連絡を受け、日本のHOPEと警察に連絡する。
マスターより
こんにちは。落合陽子です。怪しげな(元)繁華街ってわくわくしませんか。探検したくなります。あ、怖いから願望だけです。
さて今回は「頼まれてもいないのに勝手に行動するヴィランズ残党」との少女剣士争奪戦。いろんな人物か出てごちゃごちゃしますが、要は逃げ回る霜置とヴィランズを捕まえる仕事です。霜置の方は面倒だからと攻撃しないように。腕は立っても一般人。怪我をさせてるのはNG。以前、霜置白菊が狙われた事件は”秘剣の森を下れ”http://www.wtrpg0.com/scenario/replay/2189に描かれていますが知らなくても問題はありません。
ではよろしくお願いします!
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/05/11 19:39
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相談卓
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/04/30 18:32:43