本部
恋愛・スイート脳
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 9人 / 4~10人
- 英雄
- 9人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/04/24 12:00
- 完成予定
- 2017/05/03 12:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/04/24 09:15:51 -
【相談卓】
最終発言2017/04/23 21:58:33
オープニング
「好きです。付き合ってください」
中学校を卒業した時、キミコは初めて告白された。
同じクラスの男の子は顔を真っ赤にさせていて、キミコは可愛いなと思った。
「でも、ごめんねぇ」
キミコは、自分に告白していた男の子を食べてしまった。
●
キミコには、愚神に取りつかれている自覚があった。
けれども、自分ではどうしようもなかった。告白してくる男子生徒を食べて殺してしまっても、キミコには何もできない。相談できる人も味方も、キミコには一人もいなかった。共働きの親とは疎遠だし、友達もいない、異性は単に自分に告白してくるだけの生物……それがキミコの小さな世界のすべてだった。
高校生になったら愚神は大人しくなると言っていたのに、キミコが高校生になっても愚神はぜんぜん大人しくなるようすはなかった。むしろ、中学校の頃よりも多くの男性生徒の男をむさぼるようになってしまった。もう、この愚神は自分から離れることはないだろう。キミコには、そんな予感があった。
「おまえが、告白してきた男を食らう女子高生か。噂通り、ものすごい美人だな」
そんなキミコの前に現れたのは、リンカーであった。
銃と刀、双方をもった男性のリンカーだ。
きっと待ち伏せしていたのだろう。公園には誰もおらず、キミコとリンカーの二人っきりであった。普通だったら告白されるのだろうが、残念ながら今回はそうはならないようだ。
「私を殺すのね。そうね、それが正しいわ」
「いいや、おまえは殺さない。俺は、誰一人として見捨てない」
おまえから愚神を引き離してやる、とハルは言った。
●
HOPEの支部に、とある報告が舞い込んできた。
「近隣住民より、公園で戦闘中のリンカーが負けそうだという報告が入ってきてます」
「こっちは、その戦闘は未確認だぞ。誰が何と戦っているんだ!」
「目撃情報から、リンカーのハルと女性型の愚神とのことです。ハル側が劣勢ですが、おかしなことを叫んでいたとか」
愚神と戦っていたリンカーは「ここに誰も呼ぶな!」と叫んでいたらしい。
「なぜ……呼ぶなと」
「おそらくハルは、引離せない愚神を無理にでも引離そうとしているのでしょう。彼は、つい最近友人を亡くし……HOPEのエージェントに救われた人物でもあります」
もうこれ以上は愚神に誰も殺させない、と彼は思っているのかもしれない。
「だが、このままではハルの身が危ない。至急、手の空いているリンカーに連絡を取って加勢に行かせろ!!」
●
かつて、ハルはクロトというリンカーと共に隊を逃すためのしんがりと務めた。結果ハルは生き残り、クロトは死に――ハルはその事実と書面から向き合うことができなかった。そんな自分を救ってくれたのは、仲間と死んだクロトであった。
「あいつの代わりに、人を守る……一人だって死なせるものか」
愛をむさぼる愚神の前にして、ハルは息も絶え絶えに呟いた。
解説
・公園……夕方の公園。遊具はなく、ベンチと花壇が多い大人の雰囲気の公園。
・愚神(キミコ)……キミコと引離すことは不可能。素早いが、腕力はあまりない。武器は鞭を使用する。鞭は相手の体に巻きつけて、動きを拘束することも可能。
愛の告白――愚神が視線を合わせて微笑むだけで、一定時間動けなくなる。
愛のベーゼ――口づけをすることで、相手の身体を完全に操ることができる(操っている人間の意識はそのまま)
愛の終焉――ベーゼで操っている人間のライブスを取り込み、愛の奴隷に配布。身体能力を向上させる。終焉使用後は愚神の姿が変わる。
・愚神……八本の触手をもった巨大な愚神。素早さは減退するが、腕力が大きく向上する。
愛の蹂躙……二本の触手の先から、炎を召喚し奴隷たちもろとも燃やし尽くそうとする。
愛の別離……奴隷を犠牲にすることによって蹂躙の火力がアップする。
愛の殉教……ベーゼで操っている人間のライブスをすべて使用し、自分と周囲一帯を燃やし尽くす。
愛の奴隷――少年たちの死体に従魔が入り込んだもの。身体能力は共鳴中のリンカー並。武器は主にナイフを使用するが、相手にナイフ戦に慣れた頃合いにあると半数は銃を使うようになる。多数出現。
ハル……友人が救えなかった分まで命を救いたいと考えており、それに殉じる覚悟。動きが素早く、武器は刀と銃。接近戦は苦手。
(以下PL情報)
ベーゼにかかった状態のハル(基本的に後方支援を担当)
粉砕支援――近づいてくる敵に向かって銃を乱射する。
友の技――接近戦で追い詰められた時のみ使用。相手の急所に向かって、全体重をかけた一撃を放つ。ハルが接近戦を不得手としているため、当たっても致命傷にはいたらない。なお、刀はかなり追い詰められないと使用しない。
生き残る覚悟――愚神が終焉を使用後に使用する。少なくなったライブスをかき集めて、自信の回復をおこなう。回復後は以前のように行動可能。
マスターより
こんにちは、落花生です。
今回はhttp://www.wtrpg0.com/scenario/replay/3816【悪夢のオオカミ】に出てくるNPCハルさんのその後みたいな話です。
前回のシナリオを読んでいなくとも遊べると思います。
リプレイ公開中 納品日時 2017/04/30 22:11
参加者
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/04/24 09:15:51 -
【相談卓】
最終発言2017/04/23 21:58:33