本部
666
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 4人 / 4~6人
- 英雄
- 3人 / 0~6人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/02/07 22:00
- 完成予定
- 2017/02/16 22:00
掲示板
-
666の謎を解け?
最終発言2017/02/07 08:04:27 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/02/06 21:47:31
オープニング
●
埼玉県某所――での出来事……。
怪しげな集会がとある分譲マンションの一室にて行われていた。
エントランスは大理石で覆われ、それなりに高価な分譲マンションではあったが、そこかしこに不気味なオーラ……と、言うか雰囲気が漂っていた。
その『606号室』――ネームプレートには『森』と言うごく普通の名字が表記。
しかしその上に余計なモノがこれまた表記されてあった。
――数秘術『ゲマとリア』――
この時点で何かを察しなければならない不気味なオーラ……と、言うか雰囲気が漂っていた。
カメラアングルを中へと視点に切り替える。するとそこには驚くべき事に6人の女性達が白いテーブルクロスの掛かった円卓を中心に何かをやっていた。
その議論は次の様なものであった。
「――遂に出てしまったか!」
「これまで私達は実に666回もの間、この円卓の机上にあるルーレットを回してきました。まさかその回数も『666』!」
「おお……恐るべき獣の数字。『666』!」
「おお……忌まわしき獣の数字。『666』!」
「『6』はヘブライ文字で『ヴァヴ』と呼ばれる従魔を――!」
「『600』はヘブライ文字で『メム・ソフィート』と呼ばれる愚神を――!」
つまり彼女等はこう言いたいのだろう。この数秘術『ゲマとリア』に出た目は絶対だと。何やら怪しい宗教やエセ占い。ニセ霊能力者の如き惨状。
しかし、出て来てしまったものは仕方がない。
何とかして彼女等が召喚した2体の『ヴァヴ』――従魔と、1体の『メム・ソフィート』――愚神を探し出して倒さなければならない。
だが、どこにいるのだろうか――? そもそもこの数秘術『ゲマとリア』とか言う謎団体の言う事を信じても良いのだろうか?
――その時だった。2つの事態がほとんど同時に起こった。ただ誰にとっても不幸な事に、それは偶然にして鉢合わせる事は無かったのだ。
「ヴィラン組織! 数秘術『ゲマとリア』! 非合法の麻薬売買の容疑で連行する!」
その1つがH.O.P.E.東京海上支部から派遣されてきたリンカー達。
彼等はここを調査してこの女性ヴィラン達を追いかけていた様だ。
しかし、麻薬の売買にも手を染めてるとは……女性と言えどもさすがはヴィランだ。
「――な!?」
「ちょっと待ちなさい!」
「私達は何も――!」
「麻薬の売買? 聞いてないわよ!」
しかしリンカー達は事前に調査しているだけの事はあり、自信満々だ。まるで犯行現場に現行犯逮捕しに来た警察官の様に――
「ハイハイ。話は支部で聞くから。それとベランダにあるいかにも~な植物栽培もこれで打ち止めだ。何より犯罪だからね」
「いや、あれは――違うのよ!」
「そうそう! 確か美肌効果に良いって聞かれて!」
「あれは麻薬じゃなくてアロエよ! ヨーグルトとかにも入っているでしょ? そこのあなた見た事ないの!?」
「すんません。俺達リンカーなんで。その辺の詳しい話はさっきも言ったけど支部でじっくりと聞かせて貰うから」
バタン! 全ての女性が連行された後――その数分後。奇怪な事態がこの現場で起こった。
――フフフ フフフ フフフ フフフ――
「数秘術『ゲマとリア』――ですって。実に良い話を聞いたわ。これからはしばらくここを私達の根城にしましょう」
「だが――そう上手くいくかしら?」
それは2つの影だった。
最初はよく分からなかったがどうやら愚神で間違いない様だ。
彼女等は黒いドレス。所謂ゴスロリのファッションをしていた。
素の人間に非常に近い形態をしており一見しただけでは、美しい外国の貴婦人にしか見えない。
「しばらくは人として生活するのでしょう? 名前はどうする?」
片方の貴婦人の愚神がそう切り出すと、もう一方のそっくりな貴婦人の愚神はこう応えた。
「せっかくですから、私は『ゲマ』――あなたは『リア』と言う事にしましょう。設定は……そうね。容姿が似ている事だし。双子と言う事に。それと――」
「それと?」
「この――数秘術『ゲマとリア』――を拠点として活動をしてみるのも面白いのかもしれませんわね。占いと称してドロップゾーンを形成する」
「先程言っていた、獣の数字。『666』――『ヴァヴ』の顕現か」
「そして『メム・ソフィート』と呼ばれる新たなる愚神生誕! ああ……これだから占いは女性を虜にするのだわ」
――密やかな会話はそれこそ永遠に続くかのように長い間、交わされた。
そして、案の定プリセンサーだけが新たな愚神の登場を告げていた。
解説
さて、今回も始まりました6人体制のオーソッドクスな『戦闘』シナリオです。OPでは何やら不可解な集団が何やら不可解な事をやらかして、更に何やら不可解な事態が二重に発生しています。この数秘術『ゲマとリア』と言うどこか不可思議で不気味なオーラを纏った女性集団は一体マンションの一室で何がしたかったのでしょう? ヒントは『666』と言う数字にあります。つまりキーポイントは『666』と言う不吉な数字にあります。この『666』にPLの皆様のPCであるリンカー達やOPに登場した愚神2人組(なぜかゴスロリファッション)が絡んで来れば面白い展開になるのでは? と、勝手にムフフな妄想に浸っています。
本格的な解説を加えますと、今回のこの事件。難易度は『普通』ですが意外に侮れません。最初に登場した6人の謎の女性集団の密やかな儀式。果たして『666』と言う数字は本来何を現すのか? 本当に不吉の前兆なのか? そこが焦点となります。それに便乗した美しい女性の形をした愚神2人組がDZを形成し、実際に従魔や愚神をこの分譲マンションを根城にしてこの世に顕現したとしたら――PL様のPC次第でその可能性は無限に広がります。
つまり、何が言いたいのかと言うと、『ゲマ』と『リア』の2人組を倒しただけじゃ、本当に事件の真相を解決した事にはならない――と言うのがこのシナリオの味噌であり肝であります。
それでは、皆さまの活躍を期待しつつ素敵なプレイングをお待ちしております!
マスターより
寒い。とにかく寒い。朝っぱらから暖房を省エネモードで全開しています。ふーもんです。
さて、それはともかく今回の物語はどの様な展開を見せるのでしょうか? 楽しみです。
皆様の参加を心待ちにしております。
リプレイ公開中 納品日時 2017/02/14 19:36
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666の謎を解け?
最終発言2017/02/07 08:04:27 -
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