本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2017/02/01 19:00
- 完成予定
- 2017/02/10 19:00
掲示板
-
議員護衛戦
最終発言2017/02/01 19:10:42 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/01/29 13:24:42
オープニング
●国を越える不穏
ロシアの優越を掲げる国粋主義を標榜し、ロシアに不自然な動きを強いていた『シーカ』メンバー、オレグ・ベルマンをH.O.P.E.エージェント達が逮捕し、その正体や所業を白日の下にさらした結果、国粋主義者達は一掃され、ロシアはシーカの影響から解き放たれ、愚神達との戦いを本格化させる。
その過程でエージェント達は、依然ロシアへの強硬な態度を崩そうとしないアメリカにも不穏なものを抱いていた。
●不穏の正体
ロシアへの強硬な姿勢を主に主導していたのは、ホワイトハウス周囲だった。
ホワイトハウスに詰める大統領補佐官の1人、ホセ・グレッグがロシアからの援軍を求める書類を脇に置いて、同僚たちに告げる。
「援軍の見返りに、ロシアにおける資源の一部を、我々が入手できるような事でもない限り、議会は自国の国民を危険にさらすことを容認しないでしょう」
もしこの場でロシア政府の関係者が聞いていたら、それこそ『貴国のほうが無礼だ』と怒りそうなホセの言葉だったが、その場にいた他の高官達は重々しく頷いた。
「議会の優先することは、ロシアや世界情勢よりも、自分達に投票してくれる自国民の関心を得ることですからな」
「ロシアが一度大いに負けてもらおう。国家存亡の瀬戸際になってからでなければ、我々やNATO軍のありがたみが薄れてしまうからな」
ホワイトハウスというアメリカの中枢を占めていたのは、世界の平穏ではなく、ただアメリカという国家の利益を追求し、他国の危機に対しいかに自国の価値を高く印象付けるかという、アメリカの利権第一主義だった。
無論『愚神という存在は我々の国家観念など考慮しません。奴らからすれば我々も同じ収奪の対象です』といった、協調を重んじる穏健派もいないわけではない。
だが彼らのうち、主だった者達は何者かの手によって次々と拉致され姿を消し、穏健派の声が低くなるのと反比例して、アメリカの利権を第一とするホセ一派の声が高まり、今ではホワイトハウスの主流となっている。
奇妙なのは、主流派となったアメリカ利権主義の者達も、何者かによって次々と拉致されて消されており、被害を受けた主流派は、それを自分達と対立する穏健派による報復とみなしていた。
その穏健派も、同志を消されたのは主流派の仕業と批判を返したため、両者は次は自分が拉致され消されるかもしれないといった疑心暗鬼に陥り、うかつに動けない状況だった。
●囮作戦
この状況を打開しようと動いたのは、穏健派の高官リアム・ワードだった。
彼は消されていく順番が、発言力の強い順になっている事や、『次に狙われるのは貴方です』と、ご丁寧にも日時まで指定された密告があり、自分が今度襲われる番だと判断し、H.O.P.E.に暗殺防止と犯人確保を依頼してきた。
この高官は連邦捜査局や自国の諜報機関にも協力を要請していたのだが、密告者の名前を聞くなりH.O.P.E.へ依頼するよう勧められた次第だ。
密告者の名乗った名前は『ニア・エートゥス』。
本当にその通りであれば、相手はトリブヌス級愚神であり、本来なら襲う側の存在なのだが、わざわざ事前連絡を入れてくる理由がわからない。
依頼を受けたH.O.P.E.は高官と秘密裏に相談した結果、ある作戦を実行することになる。
それは高官の影武者となる人材を用意し、それを餌に襲撃に来た何者かを捕縛。確保できた襲撃者達を尋問し、その背後関係を突き止めるというものだった。
実行する日時は密告で告げられた時間帯にあわせ、用心のため周囲縦横各400mの区域に住む住民達には全員避難してもらっている。
そして依頼人である高官の根回しの結果、諜報機関の一部が要請に応じて動いてくれており、『あなたたち』が襲撃者を拘束したり搬送する道具や護送車などの用意や手配は全て行ってくれるとの事だ。
なおH.O.P.E.は、ニアが絡んでいると仮定した場合、攻めてくるのが人間だけに留まらないと判断し『人間以外は撃破していい』と条件を追加している。
念のため、プリセンサーに『現場には何が来るのですか』と、ポルタ クエント(az0060)が確認したところ、2つの回答があった。
1つ目は『シーカの結社員達の他、男性にとっては脅威の愚神が、3体敵の増援として来る』。
2つ目はプリセンサーでなく上層部からで、報酬の増額と共にただ一言『イキロ』というものだった。
●密告の理由
この時高官リアムへ密告を入れたのは、本当に愚神ニア・エートゥスだった。
『仰る通り増援の手配はいたしました』
「それで構いません。後は引き揚げて下さい」
通話機の先より、配備完了を報せる配下の女愚神にそうニアは応じる。
『なぜわざわざH.O.P.E.を呼び込む真似をなさるのです?』
「私はH.O.P.E.に価値があると認めています。H.O.P.E.が介入すればするほど、期待以上に事態を混沌とさせますからね」
それが情報を重要視するニアが、今回H.O.P.E.に有利になるよう情報をリークした理由だった。
「とはいえ。今回H.O.P.E.が求めるものを得るのは、少し難しいでしょうね。彼らの中には、私達『敵』からも、1から10まで手取り足取り教えてもらわなければ何も動けない、助ける気が起こらないと仰る方々もいらっしゃるのは存じていますが、私達にはそこまで彼らの面倒を見る義理はありません」
そこまで言ってニアは通話を切り、自分の姿を風に溶かして消えた。
解説
●目標
襲撃してくる敵の撃破
確保できた襲撃者達から黒幕の情報や証拠を入手する
●登場
デクリオ級愚神×3
身長2.4mで筋骨隆々の男の姿をした愚神。外見は男性だが、女性口調で話す。
通称『漢愚』。1体は太刀。1体は槍。1体は棍棒を装備。
共通能力
・抱擁
直線状にいる『男性』を強引に引き寄せ抱きしめる。射程48sq。特殊抵抗判定に勝利した場合、対象を強引に引き寄せ【拘束】【気絶】付与。
・漢の海
何故かワセリン状の液体が全身を覆い、負傷を癒す。
シーカ結社員×3
全員ヴィラン。うち1人はジャックポットの『トリオ』『フラッシュバン』『ロングショット』と同様の術を使い、射程48sqの対物ライフルを装備。通称『銃員』。1人はソフィスビショップの『ブルームフレア』『ゴーストウィンド』『拒絶の風』と同様の術を使い杖を装備。通称『杖員』。最後の1人はブレイブナイトの『守るべき誓い』『ハイカバーリング』『ライヴスリッパー』と同等の術を使い盾を装備。通称『盾員』。
リアム・ワード
アメリカ政府高官。今回襲撃される予定の人物。本物の避難場所は『あなたたち』が指定できる。
ニア・エートゥス
トリブヌス級愚神。現場にはおらず既に退散。
状況
アメリカのとある地方都市の一画。屋上のある高さ6mほどの建物が並び、その間を幅6mの道路が碁盤目状に縦横を走っている。以下のように建物は規則正しく並んでおり、道路は障害物無し。リアムの家は下記■のようにまさにこの区画の中心にある。どの建物からも屋上へ至る梯子あり。リアムの家より縦横各400m内の住民達は既に避難済み。無線貸与済み。諜報機関の情報操作の結果、リアムの家に誰かいる事が示せれば特に影武者として変装の必要なし。
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マスターより
岩岡志摩です。きな臭い話はアメリカでも行われていました。
●密告の理由の部分はPL情報です。PL情報はPC情報に落とし込む作業をしないと知り得た情報になりません。
今回シーカ結社員達を確保できれば誰の命令か、などの証言や証拠が入手でき、アメリカでのシーカメンバーへと至る流れを進める事が出来ます。
携帯品から武器を取り出し動く際のラウンド処理の流れは、私の「自己紹介」の項目に記載がありますのでよろしければご覧下さい。
今回の愚神ですが、殿方が大好きですので男性の方には強敵かもしれません。どんな形でも構いませんが、依頼人は護りぬけるようお願いします。
ご不明な点がございましたらポルタが答えます。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/02/06 13:39
参加者
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議員護衛戦
最終発言2017/02/01 19:10:42 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2017/01/29 13:24:42