本部
奇怪な機械を見る機会
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 6人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/12/26 15:00
- 完成予定
- 2017/01/04 15:00
掲示板
-
質問卓
最終発言2016/12/25 00:39:17 -
機械偶像の神殿(相談卓)
最終発言2016/12/25 21:38:35 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/12/25 03:05:30
オープニング
「うわぁ……どうなってるんですか、これ」
『サイエンス・フィクションのファンにとっては、まさに夢のような場所だろうな』
目の前に広がる空間を見渡して、澪河青藍は呆れたように溜め息をつく。街の一角を占拠したドロップゾーンの中は、その様相を全く変化させてしまっていた。ただのビル街が、まるでスチームパンクの世界観を思わせる赤茶けた景色に代わっていた。石畳の道路、レンガの建物。その奥に鎮座する、巨大な鋼鉄の教会。そんな街並みの至る所に銀色に光る歯車が張り巡らされ、チクタクと動き続けている。刀の柄に手をかけ、青藍は慎重に周囲を見渡しながら歩いていく。
「最先端のアイアンパンク技術に頼っているのに、この世界はどうにもそんな雰囲気じゃないですね」
『結局出てきたのはゾンビだ。この世界観の方が似合うというものだろう』
「む……まあ、首魁がどこにいるかわかりやすいのはとても良い事ですけどね」
青藍は懐から通信機を取り出すと、別の場所の探索を行っているエージェントのメンバーに向かって通信を送る。
――教会への潜入を開始したいと思います。よろしいでしょうか。
それぞれ返事がくる。頷いた青藍は、いよいよ刀を抜いて歩みを進めた。建物の陰に隠れながら、慎重に。近づくたび、教会の威容がひしひしと伝わってくる。見てくれこそゴシック建築のよくある教会の在り方なのに、それが全て鋼鉄で出来ているせいでもはやただの要塞だ。
『気を付けろ。物事は全て最初が肝心だ』
「わかっています」
教会の陰に身を潜め、青藍はじっと中を窺う。手分けしてドロップゾーン内を探索したが人の気配は無かった。ドロップゾーン発生と共に失踪した信者も、誘拐されたとみられる人々も、この教会の中にいるに違いなかった。
「(まずは救助。マキナとの決戦は、それからでも……)」
その時、教会の扉が軋みをあげつついきなり開いた。中から、全身を鋼鉄とケーブルに侵された信者『機械のものども』がぞろぞろと、まるで軍隊のように出てくる。一、二、三……ざっと見渡しただけで三十人はいるようだった。
その奥から、まるで機械仕掛けの人形のような姿をした、一つの人影が姿を現す。遠くからでもはっきりとわかる強いライヴス。機械のものどもは円陣を組み、その人形を取り囲んで跪いた。セラミックで出来た全身のパーツ。その関節や内臓、至る部分で歯車が蠢いている。天からはライヴスの糸が伸びて彼に繋がり、その操り人形のような印象をさらに強くする。その脆い見た目は、青藍にしてみれば、その姿は神としてあまりにも頼りない。
しかし、その者こそがマキナ。このゾーンの支配者、即ち機械仕掛けの神であった。青藍は一度身を隠し、マキナ達の様子を耳だけ使って窺おうとする。
しかし、マキナはその黒いバイザーに映る緑色の“眼”で、そんな青藍の姿をはっきりと“見ていた”のだった。
「『希望』の名を冠す者達よ。この世界はいわば私の一部。隠れていても無駄です。出てきなさい。私はここにおります」
青藍は動かない。少々動揺した……という事もあったが、そこは常に一人で決断を迫られてきたミディアンハンター、対応力が違う。彼女は身を潜めたまま、素早く通信機を取り出し操作を始めた。
「私は新たなる世界を統べる者。旧世界への未練を断ち切るため、貴方達は正々堂々と向き合い正々堂々と滅ぼす。そのつもりです。が、貴方達がそのつもりならば、こちらから先制攻撃と参らせていただきます」
バイザーに映る眼の色が緑色から赤色へと変わる。街の歯車や教会の外壁が外れ、マキナの下へと飛んでいく。そのパーツは身体を包み込むようにして組み上がっていき、やがて一つの巨大な、上半身だけの銃騎士へと形を変えてしまった。
「さあ、慄きなさい!」
マキナは右手の巨大な銃の引き金を引く。ライヴスに包まれた弾丸が、一直線に青藍の隠れる壁に向かって飛び、レンガ造りの壁をいとも簡単に吹き飛ばしてしまった。
「慄くのは貴方の方です!」
しかしその瞬間、教会の周囲から何人もの人影が飛び出し、一気にマキナへと迫っていく。青藍と、彼女に協力するエージェント達だ。機械のものどもは素早く反応し、突っ込むエージェント達の前に立ちはだかろうとする。しかし青藍は流れるように刃を振い、一体の右腕をあっさりと斬り落としてしまった。オイルが噴き出し、従魔から解き放たれた信者はその場にどうと倒れる。
その姿をちらりと一瞥、青藍は刀を握りしめ、マキナに向かって啖呵を切った。
「そちらが挑戦するというのなら、受けて立ちましょう!」
解説
メイン:マキナと交戦し、能力を分析する(4Rまで全員戦闘不能にならない)
サブ1:機械のものどもを5体以上倒す
サブ2:マキナを負傷撤退させる(難易度高)
ゾーンルール:潜伏不可(スキル除く)
登場敵
ケントゥリオ級愚神『マキナ』
歯車が組み合わさった操り人形の形をした愚神。マキナ教団を組織し、宗教的行為により構成員の射幸心を煽る事で彼らの持つライヴスを活性化、そのライヴスを吸収する事で勢力を増してきていた。
ステータス予測
物攻A 物防S 生命A 命中B その他F
特徴
左手の盾
左腕に備え付けられた白く輝く盾。いかにも頑丈そうな雰囲気だ。
右手の銃
右腕に持つマスケット銃。その銃口からは何が放たれるのか。
輝く光で結ばれた関節部
腕や肩の関節部は光で出来ており、何らかの力を通して引き合う事で結びついているようだ。
心臓部に輝くコア
心臓に当たる部分には赤いコアが輝いている。現在は金網のようなパーツでしっかり守られているようだ。
顔
セラミック製のフェイスマスクの奥から、目の代わりに紅い光が鈍く輝いている。
機械のものども
ミーレス級からデクリオ級。
右腕を殴ればとりあえず倒せる。攻撃は痛い事は痛いが当たらなければどうという事は無い。要するにマキナが用意した肉壁。とりあえず30体いる。
以下PL情報
マキナのスキル
八面の盾
盾が縦横無尽に飛び交う。何らかの攻撃を完全に防御する。左腕を破壊するなどで機能を停止できる。
六臂の魔弾
狙った敵を果てまで追い詰める弾丸。カバーリング不能。右腕を破壊するなどで機能を停止できる。
終劇の雷光
とある条件時に発動。地を這う雷で全体に30の固定ダメージを与え、その後コアが露出する。
マキナの部位破壊について
顔、腕、関節を破壊可能。ただし次のクリンナップフェーズには修復する。
霧断つ刃
澪河青藍が3R最後に発動。マキナに対して部位破壊を行う。ただし機械のものどもを15体以上倒していなければ無効化される。
マスターより
お久しぶりですカゲエキガです。
今回はいよいよボスとの戦いです。雑魚を薙ぎ払いつつボスに対峙してください。とはいえ今回は倒すことが目的ではなく、メタ的に言えばPL情報をPC情報に落とし込む戦いだと思ってください。マキナを負傷撤退まで追い込めればいいな……くらいに捉えていただければいいと思います。ではよろしくお願いします。
付記
・誘拐された方達の救助活動は難しいかもしれません。マキナに唯一の入り口を固められています。
・澪河青藍のステータスはブレ45/30位をイメージして頂ければどの程度の感じか分かって頂けるでしょうか。本来のステはアレですが。
・霧断つ刃はプレイング指定で使用させない事も出来ます。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2017/01/03 14:52
参加者
掲示板
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質問卓
最終発言2016/12/25 00:39:17 -
機械偶像の神殿(相談卓)
最終発言2016/12/25 21:38:35 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/12/25 03:05:30