本部
奴らの攻勢は虚か実か
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/11/02 09:00
- 完成予定
- 2016/11/11 09:00
掲示板
-
おしくらまんじゅう【相談卓】
最終発言2016/11/02 00:32:46 -
質問卓
最終発言2016/11/01 22:34:19 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/11/01 06:12:11
オープニング
●包囲される都市
寒風吹き荒ぶシベリアの平原に、複数の方角から無数の異形達の咆哮が轟いた。
「従魔達の大部隊、各方面より出現し現在移動中! 大地が埋まっています!」
偵察に出たロシア軍の1部隊が、大地を埋め尽くすようにして進撃してくる膨大な数の従魔を視認し、慌ただしく司令部へと報告する。
ここ数日降り続く雪に彩られ、一面の白となったシベリアの雪原を埋め尽くして進撃してくる従魔達を、無人偵察機越しに偵察車両から目の当たりにした兵士が悲鳴に近い叫びをあげた。
「地面が動いている! 途方もない大群だ!」
大地を押し潰し雪煙と咆哮を上げて巨人型従魔がゆっくりと進み、その周囲には鳥にしては大きすぎ、甲高い鳴き声を上げる鳥型従魔が旋回し、その足元と後方からは槍や小銃を構える人型の従魔達が、巨人に従う兵士達のように整然と積雪を蹴立て、白い大地を席巻する。
だがこれらもこの場に集った種々雑多な従魔達の一部に過ぎず、従魔達はなおも数と種類を増やしてある方角へと進撃を続け、先の偵察隊員が部隊全てを潜ませながらもその方角にあるものに思い至り、決死の連絡を続ける。
「従魔群、集結し大攻勢開始と認む。敵群の進撃方向は、都市スルグト!」
偵察隊の連絡を受けたロシア連邦軍は、周辺にいた部隊をかき集め、複数の部隊を都市スグルトの守備部隊と合流させると共に、H.O.P.E.へ救援要請を行い、その後スルグトに殺到し都市を包囲した従魔達と対峙する。
●疑念と対処
既に都市スルグトではロシア軍と、ロシア軍より救援要請を受け派遣されたH.O.P.E.のエージェント達が連携して都市防衛にあたっていた。
この都市へ派遣される前は偵察役だったポルタ クエント(az0060)が今はオペレータ役を務め、集めた情報を整理分析していたが、その内容から不審に感じた事が2つあった。
1つめは現在スルグトを包囲する敵の動向だ。
雲霞のごとくこの都市へ群がってきた従魔達だったが、包囲こそしたものの、それ以降は巨人型従魔が耳障りな咆哮と気勢を上げる中、積極的に攻め寄せてこない。
せいぜい都市から逃走を試みる住民達がいれば襲いかかる程度で、大多数の従魔達は戦闘に参加せずただ都市を遠巻きに囲むだけに終始している。
2つめは、恐らくこの従魔達を統率しているであろう愚神についても、つい最近何の前触れもなく1体の愚神が都市の中に現れ、街中で暴れている以外の動きが確認できない。
この一連の動きにポルタはH.O.P.E.上層部と連絡をとり、敵の不審点を報告した上で、より詳しい敵の動きを探るための依頼を出すことを求め、許可を得た。
●敵の次の動向を
H.O.P.E.上層部より依頼を出す許可を得たポルタは、本来の偵察用に予め持参してきた大量の発信機を、自分と同じくこの都市へ派遣されてきた『あなたたち』の前に並べ、新しい依頼内容を説明する。
「これから皆様にお願いしたいことは、この発信機を今この都市を取り囲む従魔達に取り付ける事で、敵の群れが今後どこへ向かうのか探る事です」
ポルタの説明では、現在都市内で暴れる愚神に関しては現場が混乱し情報が錯綜しているので断定はできないが、包囲する従魔達に、数にものを言わせて都市に攻めかかる気配が見られないことから、一連の愚神や従魔達の動きは、より大がかりな何かの活動を隠すための大規模な陽動の可能性があるという話だ。
そしてその何かの活動場所は、今ここを包囲する従魔達が包囲を解いた後、向かう先である可能性が高い。
「既にこの依頼は上層部より認可が下りています。これから増援として包囲網の外から駆けつけるエージェントの方々にも私から改めて内容をお伝えします」
ただ上層部は一方で一連の従魔達の行動が、防戦するH.O.P.E.やロシア軍に包囲は見せかけだと錯覚させ、油断させたところで本格的に都市へ攻めこむための欺瞞行動の可能性もあるため、この依頼にエージェント達を多く割くことはせず、敵にこちらの意図を悟らせないことも兼ね、人数を絞って活動するよう指示があり、この人数での募集となった。
●探るため
用意された発信機は、一見すると握り拳大程度の大きさの注射器のように見える。
ポルタの説明では、共鳴したリンカーが使用しても壊れない程度の強度はあり、先端部の太い注射針のような突起部分を従魔の体に刺す要領で突き立てる事ができれば、その瞬間叩きつけた突起部分より強力な凝固剤が周囲に広がり発信機を固定すると共に、位置を知らせる信号の発信を開始する仕掛けが施されているとのことだ。
同じ種類が増援として外から来るエージェント達にも配布されるという話だが、発信機は多数用意されているので1人で複数個携帯する事も可能だ。
この発信機は使用者の手から離れた後、位置を報せる信号をある程度の期間送り続けるが、比較的頑丈とはいえ、愚神や従魔による攻撃はもちろんだが、通常兵器の攻撃を受けても壊れるため、敵に発信機の存在を気付かれないよう、どの従魔のどの箇所にどう取り付けるかが重要となる。
なおロシア連邦軍に協力を打診したところ、この都市を守る現地指揮官は妙に素気ない態度をとり、現在都市の防衛に手一杯の状況なので、『あなたたち』が発信機取り付けや従魔達に突入する際の援護攻撃、及びロシア軍の空陸各機を都市の外へ押しだし従魔達の動向を追跡させるなどの要請には応じられないとのことだった。
それでも現地ロシア軍の兵士達自体はH.O.P.Eに友好的な態度を見せていたので、ポルタは都市内外のロシア軍各小部隊と無線で連絡をとり、協力してくれる様粘り強く交渉を続ける。
その結果、都市内や近隣に展開中のロシア軍の一部の部隊から、予め発信機取り付けが終わる時間帯を教えてくれれば、包囲する従魔達の強さを推し量る威力偵察の名目で、その時間帯に短時間ながら『あなたたち』が敵群の中より脱出する為の援護射撃と退路の確保をしてくれるとの約束を取り付ける事ができた。
ただし発信機を取り付ける数を増やすあまり、予定より発信機取り付け作業に時間がかかった場合、援護を受けながら脱出する機会を失い、自力で退路を確保する必要が生じるため連携は必須だ。
活動時間を短くして発信機をとりつける数を少なくすれば、活動後の脱出は容易に行えるが、敵の動きを確実に追跡できる確率は下がる。
逆に活動時間を長くしてとりつける発信機の数を多くできれば、それだけ敵を確実に追跡できる確率は上がるが、自分達が敵群の中から脱出できなくなる危険が増す。
「その見極めや活動時間の設定は皆様にお任せします。私達もできる限り皆様をサポートいたします」
各所との折衝を続けるポルタが『あなたたち』にそう言って頭を下げる。
こうして敵の動向を探るための依頼が『あなたたち』の前に示された。
解説
●目標
自分達の設定した活動時間の中で少しでも多くの敵に発信機をとりつける。
今回行動できる選択肢は2つ。
A:都市から出撃し近隣の従魔達に発信機をとりつける。
B:増援として都市を包囲する従魔達の外側より進み発信機をとりつける。
(敵撃破数が依頼成功度に及ぼす影響は小さい)
●登場
都市スルグトを包囲する無数の従魔達。今回発信機を取り付ける対象は以下の3種。
バロズ
体長4mの巨人型従魔。推定デクリオ級。略称災巨。巨体と身の丈もある武器を使うパワーファイター型。この中では最もタフだが動きは鈍い。気勢を上げているので目立ち、ロシア軍から最も砲撃を受けやすい。
アルビエ
全長1.7m。上半身は人間の女性、槍を握る翼と鳥の下半身を持つ姿の従魔。推定ミーレス級。略称妖鳥。空中に展開し地上の敵に一撃離脱を繰り返すスピード型。命中回避に優れるが脆い。
ググザ
全長2mの鬼型従魔。推定ミーレス級。槍や射程24sqの自動小銃を装備する(略称槍鬼、銃鬼)バランス型。3種の中では最も数が多い。
ロシア連邦軍
都市スルグトを守る軍隊。現地指揮官は何故かH.O.P.E.に素気ないが、末端にいる現地兵士達はH.O.P.E.に好意的。
『あなたたち』が現地へ入り動く為の移動手段としてスノーモービル(2人乗り。雪上速度時速60km)と防寒具一式を人数分用意してくれる。
状況
西シベリア平原中央に位置する都市スルグトを現在無数の従魔達が包囲中だが、動きに不審な点が多い。現在ロシア連邦軍が防戦にあたり、H.O.P.E.もエージェント達を派遣し都市防戦の連携にあたっている。
現地での予想交戦時刻は昼間。無線貸与済。曇天で雪混じりの風が吹き、視界不良のため飛行機による空輸や追跡は不可能。
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■■街■■←B
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街:都市スルグト。選択肢Aはここから開始。
■:従魔群
マスターより
岩岡志摩です。現在従魔達が都市を包囲中ですが、この依頼はその従魔達の今後の動向を把握するために必要な活動であり、皆様が活動時間を設定できます。
なおこの依頼では都市内の愚神やロシア軍の妙な態度といった事項に関わったり解決することはできません。
今回用意された発信機は丈夫でなく敵に気付かれればすぐ外されますので、複数携帯する事が推奨されています。
連携するロシア軍の動きも考慮した上で、どの敵にどう取り付け発信機が外されない様にするかが重要になります。
その上で邪魔な敵は倒しても構いませんが、目標にない何かの達成を目指す場合難易度は1段階上がります。
わからない事があればポルタが答えます。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/11/08 16:29
参加者
掲示板
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おしくらまんじゅう【相談卓】
最終発言2016/11/02 00:32:46 -
質問卓
最終発言2016/11/01 22:34:19 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/11/01 06:12:11