本部
恐怖! 渓谷の怪異?!~水底は歌う~
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/08/24 12:00
- 完成予定
- 2016/09/02 12:00
掲示板
-
相談卓
最終発言2016/08/24 01:53:19 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/08/24 02:07:40
オープニング
●水底の歌声
夏も終わりに傾いているが、夏の暑さはいよいよ真っ盛りとなり水遊びの人気は衰える様子は無い。
とある渓谷もそんな涼を求めた水泳客で盛況している――はずだったが、この良く晴れた真夏日にそこはひどく静まり返っていた。
崖の上から枝を伸ばす木々に囲まれた川原と深い緑をたたえる穏やかな川の水は、この時期水泳をするには最高のロケーションであるはずだが、人の気配は見当たらない。
まるで絵画や写真集から切り取ったかのような美しい光景があるがまま眩しい日の光っりに輝くばかりであった。
もしかして何かの撮影やイベントで人払いでもされているのかとも考えたくなるが、そうではなかった。
それもそのはず。この渓谷には1週間ほど前から起こっている異変のせいで客足途絶えてしまっているのだ。
一見流れも穏やかに見えるこの川で溺れる水泳客が続出しており、戻って来た人間の多くが水中で「歌声を聞いた」と訴えてきたのだ。
シーズン通して1人や2人なら溺れた時のパニックによる幻覚や間違いで片付けられていたかもしれないが、溺れたのも溺れた際に歌声を聞いたのは、たった3日の間に10人を超えてしまったため、恐怖はあっという間に訪れた水泳客から拡散されて今の無人状態へと至っている。
この状況が続くのは危険だし、渓谷周辺の宿屋やテーマパークなどの施設は商売上がったりなので、H.O.P.E.に調査と事態解決の依頼がされる事となった。
原因を解明して楽しい遊び場を取り戻そう。
●川へ行こう
ここに渓谷で溺れた被害者達の証言を纏めておくので、調査員各自参考にしていただきたい。
・10歳男児の証言
「ええと、泳いでたら足がつかない高さのところがあって、楽しそうだったからお父さんにお願いして一緒に泳ぎに行ったところで急に眠たくなっちゃったんだ。何でかなって思ったら綺麗な歌声が聞こえてきて、寝た方が気持ちいいかなって、寝ちゃった」
・男児の父親38歳男性の証言
「ええ、この日息子には安全のためにあまり深い場所に行くなと言っておいたので私を呼びに来たようでした。行ってみて私の補助で遊べるようであれば少し自由にさせてみてもいいかなと思ったのですが、そこは私すらも立っていられない深さの場所だと気が付いて引き返そうとしましたが、もう遅かったです。激しい眠気を感じて、あの歌声を聞いていました。でもあの歌声を聞いた時……私は確かに水の中にいたはずなのですが、まるで耳の横で語りかけられているかのようにはっきり聞こえていました。後でそれに気が付いてゾッとしましたね」
・男児の父をストーキングしていた元同僚の女性31歳の証言
「私を捨てておいて家族で楽しそうにしてたのが悔しくて、影から彼の様子を観察していたんです。そしたら奥さんと離れて息子さんと2人きりで深い方に行ってしまたので私もついて行ったんです。少し遠くから近づくチャンスを伺っていたら、二人共急に水の中に沈んでしまったので慌てて追ったら、私の意識もそこで途切れてしまいました。歌声? 確かに豚の悲鳴みたいのは聞こえたと思います。綺麗?あんなの豚の悲鳴ですよ、マーメイド気分のカワイ子ブリッコな豚の声だと思います。あ、ちゃんと証言したので彼には詳細は内密でお願いします。え、他に気が付いた事? いえ、あの場所に行くまでは特に何も……とにかく私が故意にあの場にいたのは黙っていてください……病院でも偶然だって言い張って何とか逃げましたので」
・21歳男性の証言
「マジビビったし。彼女と泳いでたら、スゲー深い場所あったから潜ってみたらスゲー広くて後でスキューバしてーって思ったんすよね。あ、俺スキューバ得意なんすよ多分資格も余裕っス! え? ああ、歌声? そーなんすよ彼女と潜ってたら女の声が聞こえてビビってたら、スゲー眠たくなって、気が付いたら病院だったッス。水中で何か見たかって? アー……水は日本のにしては思ったよりクリアだったスけど、深い場所は暗かった感じ? 後はよくわかんないッス」
・20歳女性の証言
「よっくんがあそこで潜るっていうからー私怖いっていったけど、でもよっくんいるから大丈夫かなって。確かにチョー綺麗だったし川の中って思ったより綺麗なんだなって思ったんですけど、でもやっぱ川だから水草みたいのが水の底の暗いところにうにゃうにゃしてたのはみえたかもー? うん、何か声は聞こえてきました。怖いって思う前に寝ちゃったから、とにかく生きてて良かったなって……よっくんと結婚します」
―以下略―
●歌声は一体どこから?
「川で意識を失った被害者は下流に流されたところを監視員に保護されて事なきを得ていますが、水中での意識の昏倒は死亡事故に繋がる危険なものです。
歌声などの異変に関しては従魔の仕業と考えて間違いないと思いますし、力を付ければいずれより大きな事態に至る事になってしまうと思いますので、歌声と昏倒の原因である従魔の解明をお願いします。
なお被害者の証言は精査しきれていませんので、皆さんの方で分析し、それを元に調査をしてください。この事件には不明な部分が多いので、調査中に著しい危険が認められた場合は一旦中断し、皆さんの調査報告を元に再度調査や討伐の計画を練り直す事もあるかもしれません。油断せず臨んでください。調査に必要な物資は地元企業有志から提供いたしますので、何かあれば現場の担当者にご相談をお願いします。H.O.P.E.としては指示のみとなります」
そう言って女性オペレーターは通信を終了させた。
「…………」
渓谷の近くの旅館に集められたリンカー達は顔を見合わせる。
「……今回被害に遭ったのは水泳客だよね。やっぱり一般人を装って調査する方が従魔も油断して調査しやすい気がするんだけど、みんなどう思う?」
場合によっては危険が伴うかも知れない調査だが、夏真っ盛りのこの時期に涼しげな水場である。
ただ行くだけではもったいないよね、誰かがポツリとそんなことを呟いた気がした。
解説
水場の調査依頼です。
渓谷の川に巣食って人を襲う従魔の正体を暴き出してください。
状況に応じて調査だけで引き返しても良いですが、可能であれば討伐もお願いします。
調査内容に応じて物資が支給されます。
ロープ、酸素ボンベ、水着、ビーチパラソル、食材等…必要な物や機材は地元の担当者の方に申請してみてください。
川の環境汚染に繋がりそうな物は申請しても却下される場合があります。
水面の一部と水中がドロップゾーンになっています。
ここに迷い込んだ普通の人間はライヴスを奪われるため強い眠気に襲われて気絶してしまいます。
今のところは川底に巣食ってドロップゾーンの表面に触れた人間のライヴスを奪う程度ですが、力を付けたら積極的に襲うようになるかもしれません。
表面に触れるだけなら気絶で済みますが、中に完全に入り込むと外に出るのが困難になります。
本来水泳客が訪れるあたりは深くとも水深150cm程ですが、ドロップゾーン内の水深は数m以上になっています。数十mに達する場所もありますので注意してください。
深さと従魔の関係で川魚だけじゃなく湖にいるような魚も泳いでいる事があるかもしれません。
水は非常に透明で日差しをよく通し、巨大な水草の林が存在していたりもします。
水草によっては葉に光合成による酸素の気泡を付着させてることもあります。
深度のある場所は日が届きにくくて暗くなっています。
注意:従魔のところに至る推理が不十分な場合、戦闘は発生しません。
従魔の脅威レベルは現在ミーレスです。
マスターより
お久しぶりです。
夏らしい涼しげな水場の依頼を用意してみました。
おふざけ歓迎ですので、川辺で思いっきり水遊びを楽しんでいただけたらなと思います。
締めるところはちゃんと締めますが(意味深)
君たちは水の怪異へと到達出来るか、その正体やいかに?!
なお今回で終わらなかった場合、続編も考えておりますので慌てずお楽しみ下さい。
ご参加お待ちしております。
リプレイ公開中 納品日時 2016/09/02 15:25
参加者
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相談卓
最終発言2016/08/24 01:53:19 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/08/24 02:07:40