本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 7人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/07/12 19:00
- 完成予定
- 2016/07/21 19:00
掲示板
-
【相談】瓢箪大騒動?
最終発言2016/07/12 15:24:57 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/07/12 02:44:26
オープニング
●発端
ある日、某町でゴミ捨て場に捨てられた古い掃除機に従魔が憑依した。全てのものを吸い込むという意志だけを持った従魔が誕生し、暴れるように長いホースをくねらせてヘッドブラシを振り回す。
――が、しかし。同じくゴミ捨て場にあった古ぼけた瓢箪の先端を従魔が踏むと、ひゅんっ、という音ともに掃除機は瓢箪の中に吸い込まれてしまったのだ。
従魔の被害はどこにも起こらず、その瓢箪――オーパーツが解決したかに見えた。
だが、その様子を一部始終目撃していた男性が一人。恐る恐るゴミ捨て場に転がる瓢箪を拾い上げる。
僅かだが瓢箪の口は空気を吸い続けており、中から小さな掃除機の動いている音がしていた。
男性は慌てて自分とは反対側へと瓢箪の口を向ける。すると、ゴミ捨て場にあったチラシがパタパタと音を立てて飛び瓢箪の中へ吸い込まれたのだ。
驚いた男は瓢箪を取り落とす。落ちた瓢箪の口にろころとコルクのようなものが吸い寄せられ瓢箪の入り口にピタっ、と綺麗にハマった。これがオーパーツの蓋のようだ。吸い込むような風も不気味な音もぴたり、と止まる。
何事もなかったかのようにゴミ捨て場に転がる瓢箪。暫くその場で突っ立っていた男性だったがやっと事態を呑み込むと瓢箪をそっと拾い上げた。
そして彼の口端が歪に歪む。まるで何かを思いついたかのように。
●最終処分場で起こる奇跡
ライヴス・ネットというSNSにて、某日、こんな書き込みが上がっていた。
「この世界の不要なゴミを俺が全て消してやる。
これで人間が自由に出来る土地が増えるぞ。
見てろよ。明日××の最終処分場で奇跡を起こしてやる!」
そして、次の日。その指定された最終処分場に詰まれていたゴミが一晩で綺麗に――消えた。
大きな騒ぎとなり、インターネットではインフィニット・シングラリティ、通称インシィが行う声明の動画も上がる。
「我々は無限の特異点に突入した」
その一言が幾度も繰り返される、ただそれだけだが、××最終処分場の出来事と関連付ける者は少なくなかった。
数日後、また、ライヴス・ネットに書き込みが上がる。殆どこの間と同じような内容で指定されている場所だけが変わっている。
そしてまたゴミが消える。
この現象を不思議に思った数人が声を掛け合い、次に指定されている現場にこっそり向かってみることにした。
ゴミを消してくれる、そんな都合のいい存在が実在するならばいいが……果たして真相はどうなのだろうか。
予告の書き込みを頼りに日が暮れた頃、集まったメンバーは最終処分場で様子を伺う。広い、とは言っても一面ゴミの山だ。誰か人がその上を歩いてくれば何となく存在を認知するくらいは出来るだろう。
そこへ一人の男性が何かを大切そうに抱えて現れる。彼はゴミの隙間に持ってきたものを埋めるような仕草をしてすぐ離れていった。手には糸のようなものが握られており、それが先程何かを埋めた箇所へと繋がっている。ある程度距離を置いてから男性はその糸を引っ張った。
するとズゴゴゴゴッという音ともに周りのゴミが一斉に動き始めた。みるみる渦のように何かに吸い込まれていくゴミの山。そして――糸を回収し終え、さらに距離を取ろうと走りだした男性がゴミに躓き転倒した。彼の手からぽーんっとコルクのようなものが飛び出してどこかへ消える。すると彼の体が宙に浮いた。声を上げる前にスルッ、と男性の体は渦の中央に呑み込まれてしまう。
メンバーたちも渦の中央への強い引力を感じていた。このままであればメンバー達もすぐ吸い込まれることは必至。
犯人の男性は吸い込まれてしまった。放って逃げてはどこまでこの吸引力が広がるのか分からない。
今この場に好奇心で集まったメンバーで何とかするしかない――!
●瓢箪の中
中に吸い込まれた男は頭を横に振り辺りを見回す。
ドーム状の天井が発光し昼間のように明るい。が、ゴミで半分以上の空間が埋まっていた。
不燃ごみと粗大ごみが大半で、傘や陶器、タンスに壊れたソファ、スキー板や子供用トランポリンなんかも見受けられる。足場がぐらぐらととても不安定だ。
これが、今まで彼が集めたゴミの山。決してゴミを消してくれる不思議なアイテムではなかった。
ふと、大きな何かが男性の視界を遮った。ゴミの中から現れた、と思ったが、そうではなく、ゴミを体中につけた掃除機。
前にゴミ捨て場で見た掃除機の何倍も巨体になったそれは、三本に増えたホースを持ち上げ、ゴゴゴゴッと雄叫びを上げた。
解説
●目的
瓢箪の吸引を止める
●瓢箪について
元々は何かを異空間に保存管理する為に作られたオーパーツ。
掃除機型の従魔を吸い込んでしまったが為に蓋をとると無差別に何でも吸い込む効果が付与されてしまった。
瓢箪の許容量は既に限界に近い為、新たにゴミが天井から降ってくることはない。
空間奥の壁に緊急用のスイッチが設置されているものの、ゴミに埋もれて現在は見えない。
●緊急用スイッチ
入り口からドーム状の天井をスイッチに目掛け赤い線が伸びている。赤い線を辿っていくと、四角いボタンのようなものが三つ横並び。
一つ目、右側には縦線が二本。二つ目、真ん中には縦線が一本。三つめ、左側には五本の線が彫られている。
それぞれ押した者を排出するボタン、生き物だけを排出するボタン、全てを排出するボタンという機能がついているが、どれがどのボタンの機能であるのかは不明。
●従魔について
掃除機型の従魔が吸い込んだもので力を蓄え、デクリオ級へと進化した。
外見は3メートル程の大きな掃除機からホースが三本生えており、本能のままに吸い込もうとしてくる。主にライヴスの強さに誘導される。
掃除機のボディには吸い込んできたゴミがびっちりと固まるようについており防御力が強化されている。
ホースを振り回したり、大きなボディで突進してくる。また中に吸い込んだものを逆に吐き出しゴミをぶつけてくることも。
●PCたちの立場とインシィの資格
PCたちはインシィ利用者の多いSNSツールで事件を知って集まりました。現場へと足を運び男性が吸い込まれる一部始終を目撃します。
インシィは実態のある組織ではないため、誰でも勝手にメンバーを名乗ることができます。
インシィのメンバーを名乗っても構いませんし、無関係と断言しても構いません。
マスターより
こんにちは、時鳥です。
オーパーツ関連の神月?なコミカルな騒動がここにも一つ!
手に入れたオーパーツを例え良い方向に使おうとしても本質を理解してないと大変危ないです、という事例です。
真面目に戦うも良し、不燃ごみと粗大ごみという足場を最大限に生かすよし、インシィのメンバーとして騒動を収めてくれると嬉しいです!
リプレイ公開中 納品日時 2016/07/20 20:39
参加者
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【相談】瓢箪大騒動?
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