本部
ワレワレハウチュウジンダ
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 5人 / 4~6人
- 英雄
- 3人 / 0~6人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/05/17 12:00
- 完成予定
- 2016/05/26 12:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/05/16 00:25:01 -
調査相談
最終発言2016/05/17 07:00:14
オープニング
学園は混乱していた。
場所は日本の首都東京。そしてその都会のコンクリートジャングルに奇妙な物体が上空を占拠していた。
――UFO? UMAの出現!? 空から襲い来たる天空の使者!? 地球危うし!?――
等とそうメディアは報道していたが、大した波及効果は当然にして生まれない。この時代、現代ではありきたりな現象とも言えたからだ。
だが――。
都市伝説は加速する。唯々加速し続ける。それ故に学園内ではこの話題で持ちきりだった。
ありきたりな日常に突如遅いかかってきた謎の物体X――。誰もがそんな存在を認めてはいなかった。否、認めるはずもなかった。
だからこそ都市伝説と化したのかもしれない。
1995年に起こった世界蝕。ワールドエクリプスによって既に人類は一時的な危機的状況から離脱し、H.O.P.E.を始めとした組織体制が世界中に散りばめられた。
それはある種の革命。善悪問わず、人類の新たな歴史が紐解かれた瞬間だった。無論、ヴィランズである古龍幇やシーカ、セラエノやジャンク海賊団等々に至るまでも例外ではなく、兎にも角にも今、この世界は大きな局面を迎えて20年程度しか進んでいないのだ。
愚神、従魔、エージェント、英雄、ヴィラン――etc.
もう摩訶不思議現象とは金輪際無縁でいたいと思うのは誰しもに共通した概念であり、実際に誰もがそう思っていた。特に悪と戦うエージェント達にとっては。
だが、しかーしそうは問屋が卸さない。時間とは時に恐るべき魔力を放った。5月病を吹き飛ばす勢いで学園の上空にそのUFOらしからぬ円盤が急接近したのだから。そしてその中にいたUMA(?)は警告音、アラームを比喩的に言えば火災報知器の様にがなりたてた。
「ワレワレハウチュウジンダ。トオイギンガノナレノハテ。ソノスぺクタクルナホシノシト。カガクトジンルイノエイチノケッショウ。ブラックホールニスイコマレ、ホワイトホールカラヤッテキタ」
まるで中学生のイタ電のようだった。なぜ、日本語をカタカナ表記でわざわざ喋るのか? 不思議でならないが説明不要だと思うので、割愛させていただく。
その謎の飛行物体Xの正体は新手のヴィランだった。現代では誰もが目を疑わない現象。丸い円盤の様ないかにもデフォルメされた飛空艇と呼ぶべきものかどうか――チョッとそういう意味では信じがたいが――には脳内設計のイカれたヴィランがまるで宇宙人の如き素振りでなぜか知らんが学園を襲っているではありませんか。NASAもビックリ仰天しない珍現象。しかし、その背後にはヴィランの親玉だけではなく、どうやら日本のマスメディアの黒幕がとある理由で大盤振る舞いを揮っているらしい。さすがにこれにはやられたと言うかH.O.P.E.東京海上支部も黙っていなかった。
何せ、案の定問題は視聴率独占の為にヴィランを味方に付けたと言う点にある。最近のテレビはつまらないからと言ってその台本を変えるのはその手の放送作家側の自由だが、お茶の間でリモコンを握っている視聴者がつまらないと思えば番組変更あるいはテレビの電源を落とすのはこれまた視聴者側の自由である。
そんな中、ヴィランはやりたい放題。これを黙せずして地球は、人類の科学と英知の結晶は守れない。
兎にも角にもこの際、何人でも良いのだが宇宙人らしからぬそのヴィランはそう言った。まさかとは思うが、友誼の象徴として――
「明るい未来、美しき日本の創造」
なんて事を真面目に喋り出したらそれこそ急性のジンマシンでも発生しかねない。ある種のパニックだ。そんな台詞はどこぞの政治家か総理大臣にでも任せておけばいい。宇宙人だかなんだか知らないが、本気と書いてマジで友誼を深めたいと思うならば人差し指でも互いに合わせて早々に立ち去って貰いたい。
――と、そんないてこました妄想を学園へと派遣されたエージェント達6名は勝手気儘に完全無欠な超常現象相手に思っていた。だが、これも仕事だ。
真っ先に動いたのはやはりH.O.P.E.東京海上支部だ。こんなソメイヨシノも散った後の気だるい五月病が蔓延した最中だってのにえらい面倒事をよこしてくれたもんである。
「今回の仕事の依頼はあくまで調査です」
H.O.P.E.東京海上支部の女性教官は淡々とした口調で言った。やけにインテリ眼鏡が似合う女性教官はあくまでもきびきびと真面目な姿勢を崩さない。どこまでも本気と書いてマジだった。ある意味、大物だ。今回の依頼。鼻先で笑いたい衝動もあるが、これも仕事だ。
インテリ女性教官は言う。
「まあ、大方の予想は付いていますが相手の正体が分からない以上、迂闊に手を出すのは危険です。まずは事件が現在進行している場所の学園の生徒から事情聴取を行って下さい。今回はテレビ放送局側に問題の根源がありそうです。つまりこの学園の噂をネタにしたスパイが暗躍しているかもしれません。都市伝説――と言う噂が広がっている通り、何かしら手掛かりが掴めるかもしれません。その手の情報に詳しいのは学園の生徒だけです。もちろんこちら側からもサポートや支援物資、アプローチを仕掛けます。何も相手は宇宙人だと決まった訳じゃありませんから。情報によるとヴィランと言う線が最も濃いと我々は踏んでいますが……そのヴィランの正体を看破し、学園陰謀説を否定するのが私達の課された目的です」
つまり今回の依頼は宇宙人もどきをとっちめろ! じゃなくて、宇宙人もどきを調査した後、とっちめてあのUFOらしからぬ物体の中の詳細を調べ上げ、正体を明かせ! と言うものだった。どこか危険な香りがするがそう言う事らしい。
はてさて、そんなこんなで6人のエージェント達は皆、少し首を傾げつつもその疑問符を解消すべく現地の学園へと赴いたのだった。
――その謎に立ち向かうべくして。
解説
今回は久方振りの『調査』を行って貰います。こんな人類、あるいは世界が大変な時にましてや地球外生命体がやって来るなんてトンチキにも程がありますね。
まあ、モノホンのUMAかどうかはともかく学園の生徒達の間ではどうやらある種の都市伝説と化しているみたいです。H.O.P.E.側では完全にシラケムード満載であくまで新たなヴィランと言う線で話は進んでいくみたいですが……。
さて、そんな事よりも条件がいくつかあります。それは以下の通りです。
・具体的な情報は学園生の間で広まっている。
・あくまで噂なので、確信に至る事はほとんど稀。無いものと思っても良いですが、そこから共通点を導き出せば自ずと答えは見つかるはず。
・生徒達の証言からここ数日、怪しい人物がいなかったかどうかを割り出すのも1つの手。
・テレビ放送局側のスパイを捕まえれば状況はよりスムーズに運ぶかも。
・もう既にその謎の飛行物体は屋上で待機しているので、戦闘組と調査班とに分かれるのが理想的かもしれません。
・調査とは言え今回はバトル的展開も避けられない模様。
・H.O.P.E.東京海上支部からのサポート、情報、支援物資を活かして学園から悪の魔手を遠ざけるのが本来の目的であり狙いでもある。
・最終的に相手の正体を暴けたのなら、成功。
――以上です。それでは熱意のこもったプレイングお待ちしております。
マスターより
えー。色んな意味でふーもんです。皆さんいかがお過ごしでしょうか? こっちは早くも5月病に自縄自縛されています。
今回は『調査』と言う事で前回のネタがボツになったショックから立ち直る為に踏ん切りを効かせて頑張ろうと己に活を入れてみましたが、効果はいまひとつの様だ。
さあ、そんなふーもんはほっといて、WTRPGをリンブレを楽しんでいきましょう!
リプレイ公開中 納品日時 2016/05/21 18:42
参加者
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/05/16 00:25:01 -
調査相談
最終発言2016/05/17 07:00:14