本部
おしりマイスター、来る
- 形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 4人 / 4~8人
- 英雄
- 4人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/03/15 22:00
- 完成予定
- 2016/03/24 22:00
掲示板
-
相談卓
最終発言2016/03/15 12:58:23 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/03/15 12:03:55
オープニング
●マイスターの贈り物
「はぁ……」
夜の街路を歩きながら、由美はため息をついた。ホワイトバレンタインとかいうアレが近いが、彼女にとっては関係のないものだ。
いや、関係のないものになった。
彼女はついさっき、彼氏に別れを切り出されていた。
理由は、ちょっとお尻がだらしないから。
とってもひどい。もしかしたら何かしら真の理由が別にあって、それを誤魔化すためにそんなことを言ったのかもしれない。だけどそれにしてもひどい。
更に悪いことに、由美自身もちょっとそれを気にしていた。だからなおさら傷ついた。
「私のお尻がもっと魅力的だったら……!」
正直そんな男とは別れて正解ではないかと思えるが、由美は自らの内に湧きおこる敗北感からそんなことを口走っていた。
もっと引き締まっていたら、重力に逆らって少し跳ね上がっているようなお尻だったら……。
むしゃくしゃして、何となくお尻をパンッ、と叩いた時である。何故叩いたかは由美自身にもわからない。
「お尻が欲しいかね……プリップリのプリケツが……」
由美がその声に顔を上げると、1人の老紳士が立っていた。白髪交じりの灰色の頭髪、たっぷりとしたダンディな口ひげ、名店で仕立てたような上質のスーツをまとった男は再び告げる。
「プリケツが欲しいかね」
「……あなたは?」
普段の精神状態なら間違いなく即ポリスにコールする由美だが、今は傷心なので変態だとかそういうのは不思議と気にならなかった。プリケツという言葉を聞き逃すことなどできなかった。
老紳士は、提げていた鞄から何かを取り出し、由美に差し出した。
「これをおはきなさい。このジーンズが必ずや……君のお尻を高みに導いてくれるだろう」
「この……ジーンズが……?」
「そうだ……これをはくだけで、君のお尻は、もうなんかすごいことになるだろう……」
ふんわりした説明でも、由美は何故かそれを信じ、そのジーンズを受け取った。
「ありがとう、ございます……」
「いいんだよ」
にっこりと微笑んで、老紳士はその場を去ろうとした。由美はとっさに彼を呼びとめ、尋ねた。
「あの……せめてお名前を……」
ジーンズを大事そうに抱えて自分を見つめる由美に、老紳士は笑みを絶やさずに答えた。
「私は、おしりマイスター」
一言。老紳士は革靴の音を鳴らしながら、夜の街へと消えていった。
●事件ですよ
言うまでもないがブリーフィングルームに急遽集められたエージェントたち。女性オペレーターが依頼情報を読み上げていきます。
「街中で通行人に『お尻が美しくなる』と言って謎のジーンズを配布する老紳士が出現しています。おしりマイスターとかいう変態のようなのですが、皆さんには彼を見つけて、配布を止めてもらいます」
謎のジーンズを配布する変態。なるほどそれは危険だ。だがエージェントが動くほどのことだろうか、という疑問が生じる。
「H.O.P.E.が動くほどの事件じゃないとお思いでしょうが、ひとつ理由がありまして。実はこの紳士の配布するジーンズ、本当に素晴らしいヒップアップ効果があるそうなんです。ただ着用しているだけでツンと張りのあるお尻をゲットできるそうなんです!」
すごい。エージェントたちは感心する。オペレーターのお姉さんも語気が強まっている。
「失礼、少々興奮してしまって……ただそんなうまい話があるわけがありません。不審に思ってH.O.P.E.に情報提供して下さる方も何人かおりますし、我々としてもジーンズは何らかのライヴスの作用があるのではないかと睨んでいます。その老紳士が愚神なのかヴィランなのかはわかりませんが、何かよからぬことを企んでいる可能性があります。よって噂のジーンズを調べるべきとの判断に至りました」
確かに、信じられないほどのヒップアップ効果があるというのは、いかにも怪しい。怪しすぎる。
「老紳士の外見情報を端末に送信しておきました。老紳士は昼夜を問わず、ヒップに悩みを持つ者のため息を感じ取って姿を現すらしいです。神出鬼没と言ってよく、割とどこにでも現れるようですが、逃げ道が確保できないためか閉じられた空間だと出てきてくれないみたいです。そしてどうやらガチのお悩みにしか応えてくれないらしく、適当にフリをするだけではやってきてくれないようなんですよね……。ですので皆さん、お尻について真剣に考え、真剣に悩んで下さい。そして噂のジーンズを回収して私に……じゃなかった。何らかの危険な企みを阻止して下さい!」
ヒップアップ効果がすごいという謎のジーンズに事件の臭いを感じ、エージェントたちは老紳士の捜索に走るのだった。
解説
■目標
謎のジーンズの回収
ジーンズは老紳士が持つ鞄の中に入っている
■敵
愚神『おしりマイスター』デクリオ級
お尻が大好きな変態という名の老紳士。口ひげがダンディ。
お尻の真剣な悩みに応じて現れる。
男だろうが女だろうが区別はない。だけどやっぱり女のほうが出現が早い。
素晴らしいお尻には本能的に反応してしまうかもしれない。
だが20歳未満には目もくれない。紳士だから。
そして直接的な行動に出ることもない。紳士だから。
(以下の部分はPL情報)
アメイジングなお尻を有しており、そこの防御力は絶大。
アンチマテリアルライフルを零距離でぶち込まれても耐え切ったという。
今回は世の人々に素晴らしいお尻を与えたいという純粋な思いにより、やらかす。
何かの拍子で発生する後光に、世のオシリスキーはもれなく平伏してしまうらしい。
■場所
街のあらゆる場所。
繰り返すが、閉じられた空間には出てこない。
■状況(PL情報)
単なる人間のオシリスキー老紳士も複数人、何故か徘徊している。
そして彼らも『おしりマイスター』を名乗っている。
マイスターとほぼ同じ格好だが鞄から取り出す物は様々。
偽者の老紳士に気をつけよう。いやお尻への愛は本物のはずだけれど。
■その他
・謎のジーンズ……ヒップアップ効果がすごいジーンズ。男女関係なく適用される。
(以下はPL情報)
愚神おしりマイスターが情熱を込めて手作業で作っておりサイズも豊富。
どんな体型の人でもピッタリなサイズを見つけられるだろう。
ライヴスを利用した仕組みがあるのではと疑われているが、実際は市販されている品と何ら変わりない。
何故ヒップアップするのかは謎。多分、漢の情熱。
マスターより
どうも、星くもゆきです。
反動ってあると思う。
マイスターはおっぱいだけではありません。
リンブレは全年齢向けなので安心して下さい。
安心して皆さんのあふれるリビドーをぶつけて下さい。
……全年齢向けに収まるリビドーでおなしゃす。
リプレイ公開中 納品日時 2016/03/23 18:58
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相談卓
最終発言2016/03/15 12:58:23 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/03/15 12:03:55