本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 7人 / 4~8人
- 英雄
- 7人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/03/15 19:00
- 完成予定
- 2016/03/24 19:00
掲示板
-
【相談】悪意の花を取り除け
最終発言2016/03/15 18:20:54 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/03/15 18:15:37
オープニング
「香港へ、ようこそ。観光ですか、ミスター&ミセス? 香港は、良い所ですよ」
空港に降り立った老夫婦に、少女が一輪の花を渡す。夫婦はわずかにその花をいぶかしんだが、可愛らしい少女が差し出した花を拒否することもできずに受け取った。
エキゾチックな容姿の彼女は、英国からやってきた夫妻にはひどく幼く見えたのだ。自分たちの孫のような年頃の少女を邪険に扱うことはできなかった。空港にウィランズの残党として、その少女の顔写真を張られていたとしても外国人の夫妻には分からないことだった。
「ありがとう。観光を楽しませてもらうよ」
にこり、と少女と老夫婦は笑いあう。
そして、別れた瞬間に少女は笑った。
「では、さようなら。楽しい最後の旅を」
少女がそう囁いたとき、老夫婦が受け取った花がわずかに輝いた。
あと数十分で、あの花は爆発する。
いいや、あの花だけではない。少女が配り歩いた、三十個以上の花が一斉に爆発するのである。そうなれば、空港の機能は維持できまい。
配り歩いた花は実は爆弾であり、あと二十分もすればいっせいに爆発する。この広い空港は、阿鼻叫喚に包まれることであろう。
旅行者に花を配る女性――リウには目的があった。
彼女は、すでに解散したヴィランズの一員であった。リーダーであった父の落とし種の一つでしかない彼女に、元より組織での発言権などなかった。それでもリウがヴィランになったのは、慕う兄を逃がす為だった。
「兄さん、もうすぐ私が逃がしてあげる。そしてら、私もすぐに兄さんの跡を追って外国に行くから。一緒に逃げてあげるから」
リウは、兄にプレゼントしてもらった大きな花のブローチを握りしめる。
十分後、彼女は空港を爆破させる。
――どーん、と老夫婦に渡したばかりの花が爆発したのはリウの想定外の事であった。
●
「もうすぐ、15時か。リウが空港を爆破する、時刻だな」
ハオランは変装をした姿で、空港が爆破される瞬間を待っていた。フードに黒ぶちの眼鏡をしただけなのだが、誰もハオランが指名手配されたヴィランであるとはわからなかった。これから、ハオランは偽造パスポートで外国に飛び出る。跡を誰かが追おうとしても、すべてはリウが爆破してしまう。
「リウ、私のために死ねて本望だろ」
もうすぐ、ハオランが乗る飛行機が飛び立つ。
そして、リウが旅行客に配った爆弾が爆発する。リウは爆弾の規模は全て小規模だと思っているだろうが、あの花の一つには大規模な爆弾が混ざっている。リウも空港も、ぜんぶ吹き飛んでしまうだろう。
――どーん、とハオランにも耳にも予定外の爆発音が聞こえてきた。
●
「爆発が起きたぞ!」
空港の職員がすぐさま現場に駆け付けると、そこには焦げた人型があった。側にいた老婦人の証言から、自爆テロの類ではないと職員は判断する。老婦人は、「花を……花をもらってすぐに爆発したの」と脅えながら話す。詳しい事はわからなかったが空港がなにものかに、攻撃を受けたのは間違いないようだ。
「すぐに各フロアで、乗客の移動を制限しろ。ついでにHOPEの協力も要請だ」
「警察ではなくて?」
「最近は、ヴィランとそれに対抗するHOPEの活動が活発になっているらしいからな。最近だって、ヴィランズの組織がHOPEによって壊滅したっていうじゃないか」
職員が「あれが、逃げた残党らしい」と少女に思えるほどに若い女と男の顔写真が載ったポスターを指さした。
「念のためだ。飛行機の離陸も着陸も許可するな」
空港職員は、HOPEに連絡をとる。
「――こちら、●●空港。爆弾事件が発生した。ヴィランの攻撃の可能性があるため、至急リンカーをよこしてくれ」
解説
・爆発物の排除
・爆弾を仕掛けた犯人の逮捕
・空港……比較的大きめな空港。手前から売店などがある一般フロア、搭乗手続きを終えた客の待合フロア、さらに手荷物検査を終えた客がいる搭乗口フロアがある。すべてのフロアに爆弾である花をつけた客が十名ずつおり、客自身にはその自覚はない。現在、爆発が起きたため一時的に各フロアへの出入りは禁止となっている。近隣を根城にしていたヴィランズ残党の顔写真が、目立たぬ所に貼られている。
爆弾……高性能ではなく、すでに時間前に一つ爆発している。威力は大したことはないが、花を身につけている人間は命の危険がある。なお、花は全てが白百合の形をしている。
――以下PL情報
リウ……香港の弱小ヴィランズの生き残り、指名手配されているが化粧でかなり幼く変装している。追いつめられた際は、銃で応戦する。現在は搭乗口フロアおり、他のフロアに行くことができない。追いつめられない限りは自分から行動を起こそうとはせず、爆弾が爆発する時刻まで待っている。しかし、自分も爆弾を身につけていると知ると錯乱し、ハオランが乗っている飛行機へと向かおうとする。大規模な爆発を起こす花のブローチを、知らず知らずにつけている。
リウの部下……五名。全員がナイフを所持。リウの側で一般人を装って、待機している。リンカーがリウの側に近づいたと思うと妨害をしてくる。しかし、リウは不利になったりすると空港の外へと逃げようとする。忠義の心はなく、傷めつけたりすると簡単に情報を漏らす。
ハオラン……指名手配されている。リウの腹違いの兄であり、出発間近の飛行機に簡単な変装をして乗っている。リンカーではないものの刃物を秘密裏に隠し持っている。追いつめられると、隣に座っている女性を人質にとって逃亡をしようとする。
マスターより
こんにちは、落花生です。
今回は、空港での爆弾事件です。
外国の空港も日本の空港も、広すぎて歩くことからまず大変ですよね……げっそり。
リプレイ公開中 納品日時 2016/03/19 09:25
参加者
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【相談】悪意の花を取り除け
最終発言2016/03/15 18:20:54 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/03/15 18:15:37