本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/03/13 19:00
- 完成予定
- 2016/03/22 19:00
掲示板
-
相談卓
最終発言2016/03/13 16:24:33 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/03/11 01:27:07
オープニング
●停戦の申し入れ
霍凛雪(az0049)は、そのメールを見つめていた。
先日、古龍幇でも重鎮とされている小泉孝蔵より、H.O.P.E.へ手紙という形で接触があったという。
その手紙には生駒山の虚空に生じた『滅びの腕』への言及があり、古龍幇は世界全体に対する危機感の共有、場合によっては一種の武装中立的な停戦も視野に入れるとしたためられていたとか。
所謂、手打ちの提案だ。
手紙を受け取ったH.O.P.E.会長ジャスティン・バートレット(az0005)はその内容を吟味、また、彼と接触したエージェント全員からの報告書も見た上でそれを信頼するに値すると判断した。
彼女が今見つめているメールは、そのジャスティンから手紙の内容報告と共に香港での停戦交渉の提案が記されている。
多くのエージェントがそう思っているように、不要な戦いが回避され、不要な血が流れないのであるなら、それに越したことはない。
「いかがいたしましょうか」
湖残(az0049hero001)が、凛雪の傍に紅茶のカップを置いた。
凛雪はその魅力を最大限に引き出された紅茶を一口楽しみ、それから笑んだ。
「了承、という所かしら」
「罠の可能性は?」
湖残は、その懸念事項を口にする。
「ゼロと見ているわ。彼らにメリットがない」
凛雪は、小泉孝蔵という名の威力を知っている。
古龍幇の重鎮を使って、自分を騙まし討ちにしても得られるものが少な過ぎるのだ。
「ですが、納得している者が全てではないでしょう」
「その権威を甘く見ている者がいると?」
凛雪が湖残を見上げる。
古龍幇は確かに一枚岩ではない。だが、総体は巨大だ。穏健派である重鎮が動いているとは言え、巨大な組織になればなる程末端までその思想や指示が行き渡り難いもの。
彼女が主張したいことが凛雪も解らない訳ではない。
だが、好機でもあるのだ。
「停戦交渉の場に前線に出るエージェントも同席させましょうか」
先方とてたった1人で赴いては来ないだろう。
寧ろ、前線に出るエージェントの方が今後の為にはいいかもしれない。
ヴィランズが単純な組織ではないことを本物を見て感じ取ることもエージェントとして重要なことだ。
彼らを見分ける力が今後を左右することもあるだろう。
こうして、凛雪への護衛名目で前線に立つエージェントが選抜され、停戦交渉の場へ赴くこととなった。
●闇に嗤う
メールが1通、受信された。
開封してみれば、欲しかった情報がある。
好機だ。
歪んだ笑みが闇に浮かび上がる。
香港九龍支部長も。
邪魔な古き龍も。
纏めて殺し、愉しむか。
嗤い声が闇に響き、動き始める。
●その『時』
古龍幇の重鎮小泉孝蔵との会談場所は香港にある高級ホテルの庭園を貸し切って行われることとなった。
凛雪の護衛であるエージェントは湖残と共に後方に控え、同じように後方に控えるヴィランを見る。
小泉孝蔵その人を護り抜く意志が感じられる彼らは自分達が不審な動きをしたらすぐさま護る為に攻撃してくるだろう。
だが、今は指示があるからか、こちらを伺うように見るだけで何もして来ない。
「香港九龍支部長にご足労いただいてすまないね。こちらの提案に耳を傾ける姿勢に感謝しよう」
「感謝に及びませんわ」
凛雪は、柔らかな微笑を返す。
微笑の下では小泉孝蔵の人となりを確かめるべく観察眼を働かせていたが、中々どうして、相手も腹の内をまだ見せない。
相手も同じ思いでいるだろうが──
両者、まずは握手をと手を差し出そうとした、その瞬間、銃弾が両者に降り注がれた。
「お下がりください!」
湖残が凛雪の腕を掴んで引き寄せる。
対の位置ではヴィランが動き出していた。
「支部長自ら囮だとはな!」
「裏切りやがって……!」
位置的に凛雪は無傷だったが、孝蔵は腕を負傷していたらしい。
が、配下のヴィランがすぐさまケアレイで彼の傷を癒す。
「今はそのような場合かね?」
静かだが無視出来得ない響きを持った、重厚感ある声音だ。
支配者の言葉のような、特別な能力を行使してのものではない。
だが、目の前のエージェントへ攻撃せんとするヴィランは、その一言で動きを停めた。
その間にも銃弾は絶え間なく降り注いでくる。
今は両者、自らの護衛対象を護ることを優先しなくてはならない。
「情報が漏れたのでしょうが……」
湖残がそう言って、銃弾の向こうを見つめる。
「今は誰が漏洩したかを考察するより、退いた方がいいでしょう。場所が悪過ぎます」
会談の場所は双方腹を割って話す為に身を隠す場所があまりに乏しい。
囲まれている可能性も考えれば、護衛対象を護りつつ、撤退すべき所だ。
「機を改めねばならんね」
「ええ」
両者見解は一致。
孝蔵はまだ燻っている彼の部下へその眼光と言葉で退けると、彼自身も部下と共に離脱を図る。
彼らに構っている暇はない。
刺激を最小限にする意味で凛雪は敢えてAGWを持って来ておらず、彼女を護りながら退かなければならないのだ。
恐らく、包囲網を敷かれている。
それらを排除し──包囲網を突破せよ。
解説
●目的
・庭園からの一刻も早い離脱
※過程において戦闘は発生することもありますが、包囲網突破が優先となります。
逮捕が基本方針のヴィランも、やむを得ない状況での被疑者死亡もありえるケースでもありますが、優先順位はお間違えなく。
●周辺情報
・高級ホテル内にある庭園
会談場所は遮蔽物のない場所。初春の花が綻び、木々がぐるりと取り囲んでいる為、敵が潜伏する場所には困らない。
広さはかなりあるので、この庭園からの離脱が絶対条件となります。
庭園を出ると、撤退時点で湖残が行った救援申請を受けたエージェントが多数駆けつける為、敵は撤退していきます。
●包囲網(PCは撤退開始時点でこれら情報を知りません)
・各所にジャックポット、ソフィスビショップによる遠距離攻撃の伏兵がいます。
・シャドウルーカーの鷹の目によるリアルタイム偵察があるが、情報が筒抜けであるかのような効果的な配置がされてある。愉しんでる?
・一定間隔に待機しているブレイブナイトのライヴスショット、ドレッドノートの怒涛乱舞が発生。
・上記よりも疎らの間隔でバトルメディックがセーフティガスを狙ってきます。
●NPC情報
・霍凛雪、湖残
共鳴はしますが、AGWを有していない為戦闘能力はありません。
また湖残がシャドウルーカーであることより、遠距離戦闘にそこまで適性がある訳ではないので、撤退に専念させましょう。
・小泉孝蔵
ヴィランの部下と別方向より撤退します。
部下が応援を呼んだようなので、今日の所は無事に撤退出来るでしょう。
リプレイ内での描写はほぼありません。
●注意・補足事項
・庭園の広さよりホテル内部には被害は出ません。一般人被害については考慮せず、撤退することを考えてください。
・この襲撃において、愚神・従魔の登場はありません。規模は不明ですが、敵はヴィランのみとなります。
・支部長護衛に加え、護衛しつつの包囲網突破である為報酬が通常より高いものとなります。
マスターより
こんにちは、真名木風由です。
今回は連動シナリオとなります。
凛雪を護衛しつつ、一刻も早い包囲網突破を目指してください。
小泉孝蔵は部下に護られつつ、襲撃分散目的より別方向への撤退となりますので、彼への護衛は考慮しなくていいです。
今は包囲網突破を考えましょう。
皆様無事に包囲網突破出来ますよう。
それでは、お待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/03/15 14:49
参加者
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相談卓
最終発言2016/03/13 16:24:33 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/03/11 01:27:07