本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 0人 / 0~0人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/03/09 22:00
- 完成予定
- 2016/03/18 22:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/03/06 13:04:12 -
我らは古龍幇だ!(嘘)
最終発言2016/03/09 12:22:32
オープニング
●香港の日常
香港九龍支部で開催されるHOPE国際会議。その開催予定日は刻一刻と近づきつつあった。
道行く人たちはどこかせわしなく落ち着かない様子で、誰もが忙しそうに感じられた。
商店や飲食店、宿泊施設などは会議中のかきいれを当て込んで準備に余念がなく、メディア関係者は早々に現地入りして取材の下準備に大忙しで、現地の住人らも開催期間中の喧騒を予想してどこか落ち着きが無いようだった。
そんな非日常の気配迫る中でも、変わらないものがある。
「ああっ、ご覧下さい! 大きな従魔に今武器が振り下ろされました!」
リポーターがひっくり返った車の裏でまくし立て、カメラマンは腹ばいになりながらカメラを向けている。画面の中では、エージェントが大剣を振り回し、白黒模様の熊のような従魔と戦っている。
「街のど真ん中で……暴れないの!」
エージェントが振り回した大剣が従魔をなぎ払い、塵に還す。
そう、彼らエージェントにとっては、そんな非日常こそが日常なのである。
●裏の法規
頻発する古龍幇メンバーの暴走事件。その一環で香港に集められたエージェントたちは大陸内地のほうへ出向き、無事に彼らを鎮圧した。
そして香港に向かう帰り道。車両を走らせていたが、腹が空いてきたので途中で食事も含めて休憩しようという運びになった。
小規模な町に入ったところで車を停め、往来を歩く。
腹を満たすために、適当に選んだ飯店に入ろうとした時だった。
「食ってやったってことでよぉ、代金いただいてくぜぇ!!」
「不味い飯だったもんなぁ! 文句ねえよな!!」
戸を乱暴に開け放ち、ひどく人相の悪い男が2人、中から出てきた。坊主頭の男は握った札の束をひらめかし、もう1人の長髪男は下卑た笑い声を上げて、肩で風を切って往来の向こうへと去っていく。
「あぁ……」
厨房服の小柄な男性が出てきて、戸の脇で、沈んだ様子で奴らを眺めていた。
エージェントたちは仔細を尋ねる。あれは何なのかと。
「見たとおりのチンピラですよ。能力者みたいでね、タチが悪いったらない。あいつらに出来んのは、まぁウチみたいな小さい店から金巻き上げるぐらいですがね……そんな程度だとさすがにH.O.P.E.もすぐ人を寄越してくれるってわけにゃいかなくて」
自虐的な言葉。金の話ではさすがに声のトーンが落ちた。
「H.O.P.E.の目に留まらないああいう小物でも、普段なら幇の奴らが抑えになっているんだけどなぁ……」
『幇』とは、古龍幇のことだろう。人員不足の感が否めないH.O.P.E.では、町の小さな事件等に対応しきれないということはままある。小さすぎる魚は網にはかからないものだ。
だが、そこで上手いこと機能してくれていたのが古龍幇だ。自分たちの支配領域で揉め事を起こされるのは、侵犯されると同義である。故に幇に属さぬ無法者には鉄槌をもって応え、その地が古龍幇の占有地であると教え込む。つまり小さい魚も自由気ままに泳ぐことはできないのである。
「もちろん、幇には金を貢がなきゃならないが……ああいう連中に店をぶっ壊されるよりはマシさ。ここいらの店の連中は皆そうしてきた」
みかじめを払う代償はあれど、古龍幇という、いわば裏の法規によってこの辺りの平穏は保たれていたということだ。
「幇のほうで何かあったのかねぇ……このままじゃあいつらみたいなのが増えちまうよ」
町の先行きを案じる男性は、古龍幇が動いてくれるのを望んでいるようだ。警察では能力者に対応できないし、H.O.P.E.も小さな町にエージェントを常駐させるほどの余裕は当然ない。そうなれば、金と引き換えに安寧を、古龍幇と上手くやっていくしかないのである。
「まぁあんたがたには関係ないことだ。飯食いに来たんでしょう? ああ言われちまったが味には自信があるからね、どうぞゆっくりしていきなよ」
深いため息をついた後、暗い気分を振り払うように笑顔を作り、男性はエージェントたちをもてなした。
店を出ると、空はすっかり暗くなっていた。エージェントたちは香港に戻るため、停めていた車両へと歩いていく。
自分たちがいなくなっても、死人が出ることはないかもしれない。どうせ人を殺す度胸もない、ヴィランとも呼べぬヴィランなのだ。
しかし、だ。こんな小さな町には、のどかな空気が似合っているし、そうあってほしいと思う。
足が止まる。
香港に帰る前に、ひと仕事こなしても悪くはあるまい。
H.O.P.E.としてヴィランを捕まえても、騒動の根本的解決にはならないだろう。古龍幇に押さえつけられていた潜在的な犯罪者はごろごろいるはずだ。今は古龍幇という抑止力が必要なのだ。
それなら、古龍幇の目は未だ奴らを捉え続けているのだと思わせればいい。古龍幇が黙っていないと思わせればいい。
一行は、町の人から話を聞きだし、奴らのねぐらに見当をつけた。
無法の輩には、鉄槌を。
エージェントたちの怪しい笑みが、夜闇の中に浮かぶ。
解説
古龍幇を装ってチンピラを痛めつけ、幇が健在であることを示して下さい。
まぁ要するにこわいおにいさんになって、脅かしまくるということです。
成功すれば、チンピラたちへの抑止力が働き、町がのどかになることでしょう。
古龍幇の構成員は、現在はその町にいません。見つかって話がこじれる等の心配は無用です。
チンピラのねぐらは、町外れにある放棄された1階建ての建物です。寂れきっています。
ソファとかテーブルとか酒とか色々持ち込んで、勝手に使っている状況です。
敵はOPの2名と、ねぐらにいるモヒカン男とボス格の大柄男1名です。(それぞれ坊主、長髪、モヒカン、ボスと表記します)
坊主と長髪はともにソフィスビショップ。ちまちま魔法攻撃を行う。
モヒカンはジャックポット。射撃が得意。オートマチック所持。
ボスはドレッドノート、力自慢の脳筋です。手下に比べれば骨があるでしょう。
全員『地元じゃ負けなし』ないきがっている感じがたっぷりです。
しかし所詮はチンピラ。エージェントが苦戦することはまずないでしょう。
彼らには古龍幇が健在であることを触れ回ってもらわねばなりません。
痛めつけすぎて倒してしまわないよう気をつけて下さい。
できる限りに脅かし、戦意喪失させるのが一番です。
物品の貸与はありません。任務の帰り道ですので。
状況は、ねぐらに向けて夜道を歩いているところからスタートとします。
マスターより
どうも、星くもゆきです。
今回は古龍幇にへ~んしん! というシナリオです。
チンピラをたっぷりと、チビるほど脅してやって下さい。
リプレイ公開中 納品日時 2016/03/17 19:30
参加者
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/03/06 13:04:12 -
我らは古龍幇だ!(嘘)
最終発言2016/03/09 12:22:32