本部
狙われたエージェント! 豪華客船の罠!!
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~6人
- 英雄
- 6人 / 0~6人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/03/10 19:00
- 完成予定
- 2016/03/19 19:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/03/09 09:51:18 -
相談板
最終発言2016/03/10 17:51:46
オープニング
ある冬空の下に黒いスーツ姿の二十代後半の一人の男……ジョニー・サンクスは一隻の船、豪華客船セイントアマリリス号の前に立っていた。
行き通う人々はそれに乗り込み、また中には「ママお船の旅楽しみだね!」と言う幼い子供の声が聞こえた。ジョニーはアマリリス号を一瞥し、短く息を吐いた。
(ここで幹部達の期待に応えないと俺は組織から消されてしまう……)
ヴィランの彼はヴィランズである組織『蓮の花』に入りたいと『蓮の花』の幹部の一人の女に志願した。
その女は彼に一つの提案をした。
『良いわよ。ただし私の手伝いが出来たらね。大丈夫、簡単なお手伝いよ。豪華客船でちょっとした取引があるの。でも困った事に邪魔で目障りなエージェント達が紛れ込んでいるみたいなの。そいつらを一人でも多く始末したら組織に入れてあげわ。ね? 簡単でしょ?』
簡単な話。つまり『蓮の花』は豪華客船を隠れ蓑にし、AGWを他の組織へと密売をしょうとしていた。
だが、乗客名簿の中にはエージェントの名前があったのだ。それを知った幹部の女はジョニーにエージェント達の始末を任せた。
ジョニーがエージェント達を始末する間、女はエージェント達に気づかれないように取引を終え、行方を眩ませると言う筋書きが用意されていた。
その筋書どおりに成し遂げなければ自分は組織に入れない。
況してや失敗など赦されない……。
ジョニーは意を決し、緊張した面持ちで彼は歩を進め、船のタラップを踏んだ。
●豪華客船の闇の罠
豪華客船アマリリス号の一室に二人の若い男女と一人の老人がいた。
室内は広く、床には赤い絨毯が敷かれ、天井はシャンデリアが飾られていた。女性と老人の二人は白いテーブルを挟み、ソファに向かい合うような体制で座っていた。
黒いスーツに身を包んだ老人は頭に被ったシルクハット脱ぎ、目の前に座る女性へと穏やかな口調で話し掛けた。
「まさかお嬢さんが来るとは思いませんでしたな……」
まるで世間話でもするかのような口振りで言う老人に、見た目18歳ぐらいの整った顔立ちの黒髪のポニーテールに赤いチャイナドレスを身に着けた女性……彩乃は眉尻を少し下げ、口許に微笑を浮かべながら答えた。
「申し訳ありません。私ではご不満かも知れませんが父は本日急用が入りまして私が変わりに参りました。ですが、取引には何も問題は無いかと思いますので、どうぞご安心を」
彩乃の言葉に対して老人は小さく頭を振った。
「いやいや、すまない。お嬢さんには何の不満も無いんじゃよ。ただお嬢さんがこの世界にいること自体が不思議だったのでな。あと取引を始める前に一つ聞きたい事があるんじゃが、この船に目障りな鼠が乗り込んでいると耳にしたんじゃが大丈夫なんじゃろうな?」
スッと目を細め、そして冷たい表情で言う老人へと彩乃は内心そんな事かと小馬鹿にしながら平然と言葉を返した。
「ご安心を。手はすでに打ってありますわ。万が一に備えて私の隣にいる愚神も動かしましょう」
「大丈夫なのかね?………確か愚神は……」
老人は訝しむように眉をひそめながら彼女の傍らに立つ大柄な愚神へと視線を向ける。それに対して彼女はクスリと小さな笑みを溢した。
「大丈夫ですわ。彼は私と契約を交わしています」
そう言って彼女は目の前に置かれたアタッシュケースを開く。その中にはAGWが収まっていた。
彼女はスラリとした脚を組み、そして老人へと静かに告げた。
「さぁ、取引を始めましょう―――」
●標的のエージェント
船内の中央の広間の会場。
長テーブルの上には豪華な料理の数々が所狭しと並んでいた。シルフ・ハムレット(az0009)はそれを見て思わず感嘆な声を上げた。
「わぁ~美味しそうな料理ですね」
「そうね……」
隣にいる彼女の英雄ラプンツェル・ゴーデル(az0009hero001)も彼女言葉に同意するかのように呟いた。
数日前、彼女達は商店街の福引きで一等の景品『豪華客船の旅』を引き当て、他のエージェント達を誘って皆で訪れていたのだ。
この船には様々な施設が取り揃えられており中でもプール、美容ジム、劇場ホールなどの娯楽施設が人気を誇っていた。彼女達の目の前に並ぶ料理も同様、かの有名なシェフが作ったと称されている料理の数々だった。シルフは目の前にある飲み物を手に取ろうとした瞬間―――。
パァンと乾いた銃声の音が広間の会場内に轟いた。
急いで視線をやると中央に黒いスーツを着た男が立ち、拳銃を手にしていた。周囲の悲鳴が沸き起こる中、男は「うるせぇ!!」と鋭い叫び声を上げ再度拳銃を発砲した。
奇跡的にも銃弾は周囲の人間達に当たる事はなく、白い床に小さな穴を開けただけだった。
一瞬で静寂する空気の中で男は口を開いた。
「この船にエージェントが乗っているだろう? 大人しく前に出て来い! もし従わない場合この船に乗っている乗客達を皆殺しにする!」
そう告げたのち、男は近くにいた泣き叫ぶ幼い子供の腕を無理矢理掴み、引き寄せると銃口を子供の頭部へとグリっと押し当てた。
「まずはコイツから見せしめだ!」
「待って下さい、その子を解放して下さい! エージェントは私です。私が出て来たのならばその子は用済みな筈です!」
シルフはのんびりとした口調で、だが表情は凛とし、男へと厳しい視線を向けた。
ラプンツェルはその様子を見ながら咄嗟に隠し持っていた小型の無線機のスイッチを入れた。この船内にいる仲間達に、この会話が聞こえるようにと思っての行動だった。
そしてシルフは意を決して男の元へと歩き出した―――。
解説
ヴィランのジョニー・サンクスを確保し、ヴィランズの組織「蓮の花」の取引を中断、または捕まえる依頼になります
シルフから豪華客船に誘われた設定になります
登場人物
ジョニー・サンクス(25)
ヴィランズ「蓮の花」の組織に強い憧れを抱き、自らも入りたいと志願する。幹部の綾乃から豪華客船に乗り込んでいるエージェント達を始末しろと告げられ、騒ぎを起こす
攻撃……拳銃を二丁所持している。拳銃の弾は主にライヴスになり、近づくエージェント達に向かい連続で3、4発発砲してくる。
ピンチになると二丁で攻撃して来るが接近戦には弱い
老人……「蓮の花」の取引相手のヴィランズの別の組織の人間になる。
特に攻撃は仕掛けて来ないが逃げ足が速い
綾乃(18)……ヴィランズの組織「蓮の花」の幹部。豪華客船を隠れ蓑にし、別のヴィランズの組織の老人とAGWの取引をしている。
エージェント達にバレると愚神アルタ(デクリオ級)と共鳴をして攻撃してくる
攻撃……共鳴した綾乃達は大剣で攻撃してくる。剣を上に掲げると船を徐々に浸水させる。また剣を垂平に向けると太陽光線を放ってくる。
Pl情報……太陽光線は射程距離一メートルしか打って来ない。剣の柄にある宝石を壊すと太陽光線を撃つ事は出来なくなる
状況……豪華客船内での戦闘になります。
乗客の数は1000人。中央の会場の広間に750人、美容ジム50人、劇場ホールに200人いる
救命ボート、乗組員の避難誘導の協力可能
一階が中央の会場の広間、美容ジム、二階が劇場ホール、取引が行われている部屋がある
NPC
シルフ・ハムレット&ラプンツェル・ゴーデル
クラス……ソフトビジョップ
現在囮としてジョニーの前に出て来ている。隙を見てラプンツェルとの共鳴をする予定になります。
共鳴後指示などありましたらお気軽にお申し付け下さい。無い場合は皆様のサポートになります。
マスターより
お久しぶりです。せあらです。
今回のシナリオは豪華客船を隠れ蓑にしたヴィランズの取引の中断、または捕まえる依頼になります。
取引の相手の老人は何も攻撃はして来ないみたいですが逃げ足が速いみたいですよ?
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2016/03/17 18:53
参加者
掲示板
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/03/09 09:51:18 -
相談板
最終発言2016/03/10 17:51:46