本部
冷たい手
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 6人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- 締切
- 2016/02/24 19:00
- 完成予定
- 2016/03/04 19:00
掲示板
-
鬼!・・・・・ごっこ?
最終発言2016/02/24 14:22:14 -
プランA:愚神強襲制圧 概要
最終発言 -
プランB:愚神誘導 概要
最終発言 -
しっつもーん♪
最終発言2016/02/22 22:11:22 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/02/24 10:04:19
オープニング
私はこの狭い世界にたった一人で生まれたの。
小さな泉と大きな樹。
見渡す限り草原の、この世界に。
この世界は冷たいわ。この世界には私以外誰もいないもの。
一人はとてもさみしい、さみしいのよ…………
―――― リトルアリスより
小さな、小さなドロップゾーンがまるで口をあけるように、突如街中に現れた。
休日の人でごった返す繁華街.
その中心に場違いな、金糸の髪を持ち、蒼いエプロンドレスの少女が現れたのだ。
当然人々は注目する、何かの撮影かとあたりを見渡す人間もいる。
しかし違う、それは愚神。人類の天敵だ。
「お兄さん、お姉さん、一緒に遊びましょう」
そう微笑む笑顔は輝くようで、一点の曇りすら、見つけられなかった。
ここはどこ、あなた達は誰?
嬉しい、ここは温かい、私以外の何かがたくさんいる。
けど。
あなた達は私とあまりに違いすぎるわ。
それではだめよ、私と一緒にいられない。
そうだ、作りかえてしまいましょう。
あなた達もそんな形じゃ不便でしょ?
私が、私がもっと動きやすくしてあげる。
そして町中に悲鳴がこだました。
「はい、これで動きやすくなった。ね? こっちの方がいいでしょ?」
青年は姿を変えた。血が滴る球状の頭に、骨がむきだしの肩、無意味に突き刺された複数の足。
女は姿を変えた。生前忙しく動いていた口は耳元まで裂け、胸部に大きなあながあいている、そこに肉片が詰め込まれていた。
リトルアリスは問いかける。原型をとどめなくなってしまった人間たちに、彼女は問いかける。
もう何も語らない彼らに、リトルアリスは懸命に語りかける。
「ねぇ、せっかく私の言葉を沢山聞けるように耳を増やしたのに」
「せっかく、たくさん私とお話しできるように口を増やしたのに」
「ねぇ、なんで? 私の言葉がきちんと伝わるように頭を沢山増やしてあげたでしょ」
代わりに口や頭がなくなってしまった人もいるけれど。
そうリトルアリスはバツが悪そうにつぶやいた。
この愚神には死が理解できなかった、それは人をものに変えてしまう行為だと言うことも、命とは繊細なものでこのように乱暴に作り変えることもできないのだと。気が付けなかった。
リトルアリスは涙する。また、原因不明の寒さをあじわっていた。
視界がリトルアリスから遠ざかっていく。そうするとだんだん町の様相が明らかになっていく。
血と肉片がなすりつけられた道路。ベンチに座らされた人間であったもの。可憐な少女が抱きかかえるのは人の頭。
その光景がブリーフィングルームのモニターいっぱいに映し出された。
「すでに彼女は十六人の人間を殺している……」
そう司令官アンドレイは語っる。
「愚神だ、まぎれもなくその存在は邪悪、だがな一般の少女らしく振舞って少女らしい反応を返す、少女のように笑い、少女のようになく」
アンドレイは言った。それは少女のような見た目をしており、言われなければ愚神とは気が付かないだろうと、そして銃を向けられると泣いて見せたという。
「しかしそれでも彼女は愚神。人間にとって敵でしかない。現に被害者は増え続けている」
彼女は今までの愚神にない狂気と純粋さを持っている。それは他の悪意ある愚神より人間にとって脅威になりうるかもしれない。
「惑わされるなよ。少しのためらいが命取りだ」
彼女は放置しておけない。アンドレイは君たち全員に出動を命じた。
* *
モニターの向こう、つまり繁華街の中心で、リトルアリスは涙を流していた。
また一人になってしまった、なぜ皆は私を避けるのだろうか。
あのような恐怖のまなざしを向けるのだろうか。
それが彼女には分からなかった。
「私、みんなと遊びたかっただけなのに」
しゃくりあげながらそう言った。
そんな彼女の視界に突如、影が映る。
数百メートル先の交差点に、十歳程度の女の子がいる。
その少女にリトルアリスは三歩で近づいて、言った。
「あなたはなに? お友達になりましょう?」
それをみて、少女は泣いた、泣いて許しを請い、逃げようとする。しかし。
その手をリトルアリスが取った。
「なんで? なんで逃げるの?」
少女は泣きわめく、痛いと叫んで、それでも逃げようと懸命に足を動かす。
「ねぇ、逃げないで、独りにしないで!」
その瞬間だった。バツンと音がして、そして。少女がはじかれるように前に飛んだ、数メートルの距離をはねて、そして彼女の飛んだ軌跡には赤い跡が付く。
見ればリトルアリスは彼女の右手を握っている。
それをパタパタとふりながら、リトルアリスは動かなくなった少女に近寄った。
「ねぇ、遊んでくれないの?」
リトルアリスは少女だったものを見下ろす、そして。
「冷たい……」
そう言って、リトルアリスは町の中を散策する。彼女を受け入れてくれる人を探すために。
「だれか、私と遊んでよ。つまらないよう、さみしいよう」
解説
目標 愚神 リトルアリスの撃抹殺
リトルアリスについて
彼女を討伐することが目的ですが、彼女自体戦闘能力は高くありません。しかしリンカーたちを、自分と遊べる人間だと認識し、子供の遊びに付き合わせようとします。
種目はおにごっこです。リンカーが鬼でスタート。摑まえるとリトルアリスが鬼になりリンカーを追ってくるようになります。
リンカーが鬼の時は逃げながら一般人を殺していくでしょう。
特徴は下記の通り
・戦闘能力は高くないが機動力と回避能力に優れる
・空間に穴をあけて半径五百メートル以内の好きな地点に移動可能。一日に三回使用可能。
・体に不釣り合いな怪力を有する、それこそのリンカーの腕ももげるかもしれない。
・遊びをねだる少女にしか見えない、その行動に邪気はなく、リンカーたちに攻撃されてもなぜ攻撃されたかは理解できない。
自分から積極的に攻撃しようとする意識はなく、人に傷をおわせる行動をとったとしてもわざとではない。
肉塊従魔
リトルアリスが遊びやすいようにつくりかえた人々です。霊力によって半自動的にリンカーを攻撃しますが。こちらも近接格闘しかしてこないので脅威度は低いでしょう。街中に八体います。
またリトルアリスは一般人を殺害し、肉塊従魔につくりかえることができます。
PL情報。
ドロップゾーンが大きくなるとリトルアリスの活動圏は広がります。そうなるとこれだけの移動力を持つ愚神を捉えるのは難しく被害が広がるばかり。
街中には逃げ遅れた人間が30人ほどいます、うかつに外に出ると肉塊従魔の餌食になるので隠れています。
街
ちなみにリンカーが到着したのは夜です、そしてドロップゾーンの影響で町の明りがつきません、外部から持ち込んだライトや火で照らしながら戦闘するしかありません。
建物が多く密集していて、少女が入れるくらいの路地はたくさんある。またビルなどはなく、二階建て、三階建ての建物がひしめく。
マスターより
今回のテーマは純粋さ。
純粋なことは悪でしょうか、もしくは純粋な心の持ち主が犯した悪は許されるのでしょうか。
それを見極めるのもリンカーにとって必要な能力ではないでしょうか。
そして今回はホラーテイストシリアス戦闘デス。
一切のコメディーも挟めないような気がするので(できないとはいってない)、よろしくお願いします。
リプレイ公開中 納品日時 2016/03/03 15:55
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鬼!・・・・・ごっこ?
最終発言2016/02/24 14:22:14 -
プランA:愚神強襲制圧 概要
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プランB:愚神誘導 概要
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しっつもーん♪
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/02/24 10:04:19