本部
墓場の魔法使い
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~6人
- 英雄
- 6人 / 0~6人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/09/25 12:00
- 完成予定
- 2015/10/04 12:00
掲示板
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/09/23 17:43:35 -
相談卓
最終発言2015/09/25 01:48:19
オープニング
●眠れる主を脅かす者
墓石の近くにこっそりと存在している黒く燃え尽きてしまった灰の固まりは、かつてその墓に眠る主へと供えられた花の残骸に違いないだろう。
「…また、あいつらの仕業か…」
年老いた墓守が変わり果ててしまった花の残骸を手で掬いながら忌々しげに呟いた。
「今月に入ってもう10回は見たな。…畜生、あいつらめ、遺族の思いをなんだと思ってやがる…!」
礼儀正しく並んで立っている墓石の足元を、冷たい風が通り過ぎていく。過ぎ去る風の強さに耐えられずに、かつては遺族の供えた花であった残骸の灰が頼りなく巻き上がる。
強く灰を握り締める墓守の老人の姿は、花を焼いた者への憎悪に満たされていた。
激しい感情を辺りに撒き散らす墓守の耳に、ぱたぱたと軽い足音が響いた。どうやら近くに子どもが数人いるらしい。
握りこんでいた手を開きながら、しゃがんでいた墓守はゆっくりと立ち上がって辺りに注意を払う。幼い足音は段々と墓守のもとへと近付いてくる。
「じぃ…ちゃ…!…おじいちゃーん!」
助けを求めるかのように叫ぶ子どもの声がはっきりと聞こえた時、墓守は漸く子どもが自分の背後から近付いてきている事を知った。
振り返ると、活発そうな少年が此方へと手を振りながら懸命に掛けてくる。墓守はその少年の姿に覚えがあった。
「おお、おまえさんか。そんなに急いでどうしたんだ?」
目の前で立ち止まった子どもは、はぁはぁと息を切らせながら自分の走ってきた方向を指差した。
「お母さんが…!お母さんがあいつらにやられて…!」
「なんと…!其れは大変だ!」
墓守は未だに息を切らす子どもを己の肩に担ぎ上げ、子どもが走ってきた方向へと足を急がせた。
●HOPE本部にて
「墓場に火の玉。しっくり来る感じだが、その火の玉が被害をもたらしている様だね」
依頼担当の男が皮肉げに口の端を吊り上げた。
「依頼してきたのは過疎の進んだ小さな集落の墓守、だね。なんでも、墓場に現れた人ならざるもの達が遺族の供えた花や供え物を燃やしたり、墓参りに来た住民を襲ったりしているらしい。住民の怪我は軽い火傷で今のところは済んでいるけれど、これ以上放置したら犯行がエスカレートしかねないから、討伐の依頼を出した、と言ったところかな」
ふむ、と1つ頷いて、男は言葉を続ける。
「何、人ならざるものの犯人の目星はついてる。ウィルオウィスプ、だ。見た目は火の玉に似ているけれど、火を飛ばしてきたり接触してきて激しく燃え上がったりする。幸いにも今のところは被害者は軽い火傷で済んでいるけれど、接触される者が出てきたら最悪死に至る。…まあ、君達能力者なら腕試しにうってつけの相手だろうね」
にっこりと不適な笑みを浮かべながら、男は依頼のあった場所への経路が書かれた地図を差し出してきた。
「君達なら大丈夫だろう。――君達、能力者と英雄なら、ね」
解説
一般市民の平和を維持する為に墓場を徘徊している従魔(ミーレス級)を討伐してください。
●地理
広さは凡そ100坪程度の平地に、墓石がみっちり並んでいます。戦闘の際には墓石が障害物にもなり得ますが、壊さないように気をつけてください。
墓地の周りを木々が群生している森が取り囲んでいます。
●敵の情報
相手の数は5匹を一部隊にして襲い掛かってきます。
一匹一匹は弱いですが、集団で襲い掛かってきますので注意して対処してください。
●留意点
もしも敵が森に逃げ込んだ場合は火災になる恐れがあるので、できるだけ短期決戦を心掛けてください。
短期決戦が望めないようならば、相手を取り逃がさないようにしながら上手く戦えるように相手の注意を自分に引き付けて下さい。
マスターより
現実にもしもウィルオウィスプ(火の玉)が現れたら、真っ先に家に逃げ帰って布団に包まって震えている自信があります、水藍(すいらん)です。名前だけは火に強そうだとかは気付かなかった事にしてください。
怪我をした住民の皆様の安心を得るため、そして眠っている墓地の主の為にもモンスターには退場願いたいものです。討伐をよろしくお願いいたします。
リプレイ公開中 納品日時 2015/09/28 18:42
参加者
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相談卓
最終発言2015/09/25 01:48:19