本部
スマグラー・ハント
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 9人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2016/01/31 07:30
- 完成予定
- 2016/02/09 07:30
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/01/28 01:50:03 -
相談卓
最終発言2016/01/30 21:14:02
オープニング
●能力者失踪事件
最近、姿を消す能力者が増えている。それはまだ、ごく一部の者のみが知り得る事件だった。この能力者たちもまた、それに加担する者。
「あいつとの連絡はまだ取れてねぇのか」
「ああ、根城にも戻ってねぇ。こりゃ殺られたかもな」
「チッ……奴らか? H.O.P.E.か?」
「分からねぇ。だが予定に変更はない」
「そうだな。ブツは明日、天津に運ぶ。念のため日雇い共も武装させておくか」
場所は中国の港湾都市。怪しげな酒場の一角で会話は密やかに交わされていた。
●H.O.P.E.?
その職員はブリーフィングルームに入ってくるなりバーンとテーブルに資料を叩きつけた。近くにいた別の職員が「こら、また乱暴にして……」と怒っている。どうやら問題のある説明係のようだ。
「うるせぇな。オイ、なに見てんだよ? まあいい……今日のはちょっと特殊な依頼なんだ。いや、仕事内容は何も変わらない。いつも通りヴィランをぶっ倒してくれりゃいい」
目深に被った帽子から覗く眼光。頬を裂く大きな古傷。胸に掲げた『H.O.P.E.』の文字がこれほど似合わない説明係も珍しい。後に聞けば、彼は以前は傭兵稼業を営んでいたそうだ。最近はエージェントの活躍で仕事がなく、現場経験豊富を買われてオペレーターに転職したらしい。
「ったくおたくらのせいでこちとら商売あがったりだ。折角世の中に仕事場が溢れてるってのによ」
仕事仲間たちが非難がましい視線を送ったので、彼は両手を挙げて降参の意思を示した。
「そんなことで怒るなよ、冗談だって。仕事は単純さ……昨日見つかった不審船に乗り込んでヴィラン20人をふん縛る、たったこれだけだ。どうだ、いつもの仕事だろ?」
確かにいつも通りだが、解せない部分もある。なぜ警察の調査をふっとばしてH.O.P.E.に依頼が来るのか。なぜそれがヴィランの船だと分かっているのか。
「それはおたくらが知る必要はねぇ。俺だって知らないぜ? 聞いてるのは『極秘裏の事前調査』によるってだけだ。その結果、ヴィランの一味を捕まえたらしいぜ。詳細は『社会的混乱を考慮して』秘匿事項だと。分かったら、力づくで船の積み荷を改めてきな。中身はおそらく"人間"だとよ」
その一言に場の空気が変わる。積み荷が"人間"ということは、その船は密入国船や密輸船ではなく人身売買に関わるものだ。
「十数年前に俺が傭兵だった頃は、ヴィランに襲われて一家惨殺! 金品根こそぎ! なんて事件も結構あったもんさ。ひょっとしたらおたくらの中にも経験したことある奴がいるんじゃないか? 最近は奴らも賢くなった。だが心根は変わらねぇ、中には非能力者はクズだと思ってる奴だっているぜ。悲劇を繰り返したくなきゃ、絶対にこいつら全員踏ん縛ってくるんだな。ただし殺しちゃならねぇ、そこが俺たちと奴らの違いだ」
●中国領海にて
『せいぜい気を付けてくれよ。特に若いお嬢さんやお坊ちゃん、いつもの悪者退治とはちょ~っと毛色が違うんだぜ? 怖いお兄さんたちに連れてかれても知らねぇぞ』
無線機からは軽薄そうな説明係の声がする。レーダーに示し出されているのは不審船の位置だ。
『向こうさんの兵器だが、例の資料によると十中八九、違法AGWだな。こんなもんグロリア社は作ってねぇ。一体どこでこしらえたんだか知らないが、威力を高めるあまり使い勝手は悪そうだ。法認可が下りそうもないシロモンだし、コソコソ作ってたんじゃ数は作れねぇだろうな……おっと、思わず薀蓄を語っちまった』
その間にも船は進み、間もなく対象に接触する。
『……さあ、狩りの始まりだぜ』
解説
概要
中国領海を航行中の不審船乗組員を全員捕縛し、積み荷を改めてください。結果として参加者の皆さんは何者かが暗躍しているこの事件の一端に触れることとなるでしょう。
支給品
・船
H.O.P.E.が中国警察に働きかけ、商用連絡船を2隻借用しています。証拠不足のため武装できません。不審船と接触した際も違法AGW使用や誘拐の現行犯捕縛のために武力を行使してください。
・無線機
H.O.P.E.オペレーターとの通信やオートパイロットが使用可能です。秘匿性の高い任務のため、傍受の可能性のある一般的な無線機の使用は禁止されています。
敵構成
・謎のヴィラン
アジア人中心の多国籍ヴィランズで、違法AGWで武装していると思われます。数は20人程度です。不審船は大型クルーザーですが、違法な改造や武装が施されている可能性が高いです。
PL情報
敵の使用する違法AGWは機関銃、対物ライフル、煙幕です。ジャックポットが多いです。積み荷はボイラー室にあります。積み荷は情報通り人間ですが、一般人ではなく能力者です。手足を拘束され、幻想蝶を取り上げられた状態で10人程度が乗っています。女性や子供が多いですが成人男性もおり、国籍もまちまちです。抵抗して暴行を受けた者もいますが、その傷が原因で死亡することはありません。
状況
・戦闘エリアは不審船全体です。甲板だけでなく船内にも敵がいるでしょう。
・敵は強くはないでしょうが、予想外のことをする可能性もありますので、速やかに制圧してください。
・PCが貸与される船が攻撃された場合、沈没の恐れもあります。
※ヴィラン捕縛が厳命されています。積み荷の安全確保にどうしても必要であったというような特別な事情がない限り、致命傷になりうるような攻撃も彼らを刺激しかねない為避けた方がいいでしょう。
※●能力者失踪事件章はPL情報です。
マスターより
こんばんは、昇竜です。前回のエージェントの皆さんの活躍で、末端構成員が捕まったようです。
今日のお仕事ではそこから引き出した情報を元に、彼らの犯行のとある一部分に触れることができます。
この結果は今後より本件に食い込んだ捜査をできるかどうかに関わります。
皆さんのお力で、どうぞ最良の結果をお導きください。
リプレイ公開中 納品日時 2016/02/08 17:27
参加者
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2016/01/28 01:50:03 -
相談卓
最終発言2016/01/30 21:14:02