本部
【黒聖夜】サンタ・ライムの妨害
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 7人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/12/28 15:00
- 完成予定
- 2016/01/06 15:00
掲示板
-
らいむいろサンタ?
最終発言2015/12/28 12:37:03 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/12/27 19:40:03
オープニング
●騒動の予感
聖夜が近づく、12月。
各国の街がクリスマスムード一色に包まれる中、多くの愚神が不穏な動きを見せていた。
あるモノは西、あるモノは東で。怪しき愚神たちは密かな企みを抱いて待っていたのだ。
人類世界にとって大切な、不可欠のイベント——クリスマスウィークを。
ほどなくして、H.O.P.E.所属のエージェントらにオペレーターからの連絡が入る。
「サンタが現れました」
エージェントらは首をかしげる。
「失礼、何のことかわかりませんね。各地でサンタ姿の愚神が目撃されています。何が起きているのかは把握できておりませんが、エージェントの皆さんは心しておいて下さい。なお、悪事を働くと思われるこれらのサンタをH.O.P.E.では以後『黒サンタ』と呼称することになりました」
●黄緑の妨害者
12月と言えば、ほとんど誰もが揃って浮足立つ月である。
ある者は家族との団欒を楽しみ、ある者は恋人と甘い一日を過ごす。またある者はそこからワンランク上に向かう。聖なる夜、聖人の生まれし日——クリスマス。
しかし今年のクリスマスはどうやら一筋縄ではいかないようだと、男は頭を抱えた。
「ケーキに使う材料が、いつまで経っても届かない……」
業務用の冷蔵庫の中や、保管庫にはある程度の量の材料を確保してはいる。だがそれだけでは恐らく、いや確実に足りなくなるのは目に見えている。予約分で既に半数以上使うのが確定しているのだ。これから店に来るであろうことを考えると、とてもではないが足りるとは思えない。
「しっかりと発注したはずなのに」
男は机から、古めかしいノートを取り出した。そこには出納記録と書かれている。
開くと最新のページにしっかりと発注したと書かれており、男の思い違いではないのだと証明している。
「いったいどうしてなんだ……いや、こうしていても始まらない。今は予約分だけでも確実に作らなければ」
困り果てた男は一旦思考を断ち切り、ケーキ作りを始めた。
ドライバーの男は始終、困惑せずにはいられなかった。目の前には、一組の少年少女。
クリスマスを意識しているのか、サンタコスチュームのようなものを着ている彼らは、トラックの通り道の近くで何故か多くのトナカイと戯れていた。
「いやね、だからそこをどいてもらえないと困るんですよ。ちょっと荷物を届けなきゃいけないので」
「えー? なんでー?」
女の方が首をかしげながら、脚をバタつかせる。短いスカートがその拍子にひらりと舞い、ニーソックスに覆われた脚と脚の付け根が見えそうになり、ドライバーは思わず視線を奪われそうになった。
彼は、はっとして頭を振り、そのままうな垂れる。
「勘弁してくださいよ。本当に……ただでさえ今日は送らなければいけないところも多いのに」
既に予定の時間を大幅に越えている。クリスマスシーズン真っ盛りになると、荷物——主にケーキやお菓子の材料が増えるので、ノルマ達成のためにはスケジュール通りの行動が欠かせないのだというのに。
「こちらとしてもちょーっと困るんだよねー。いやさー、俺たちってこういう明るすぎるの苦手なんだわー」
自分の服装省みて言えよ、とドライバーは思った。
彼らの服装はサンタコスチュームである。しかも何を思ったか、それは赤い部分が全て黄緑色だ。派手なサンタコスチュームをさらに派手にしたような彩色はどう足掻いたってものすごく視線を集めるだろう。
「そうそう。だからつい邪魔しちゃうんだよねー」
「つーまーりー? 通すわけないじゃんってことー。このまま困り果てちゃえばいいんじゃない?」
「は!?」
男の物言いに、思わずドライバーは声を上げた。
ニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべながら傍らの少女とスキンシップをし続ける男。
彼は何を思ったか、急に立ち上がった。
「うーん、でも退いて欲しいんだよね? だったらさー……——その馬鹿でかい車ごと退いてあげるよぉ!」
どこからか取り出した大きなソリに乗り、トナカイに指示を出す。トナカイたちは真っ直ぐにトラックに向かい、吹き飛ばした。
「アッハハハハハ! メリィークゥリスマァーッス! なんちゃってー! アハハハハハハ!」
「たーのしいねー! フフフフ!」
ドライバーはトラックが吹き飛び、荷物が飛散するのを見ることしかできなかった。
「ごめんねー。でも諦めてねー。私たち、こういうのが大好きなのー」
「だからさ悪いけどー? 何回来ても吹き飛ばしてあげるよ……俺たち、愚神サンタ・ライムがさぁー! アハハハハハハーッ!」
散乱したフルーツや糖類の甘い匂いが漂う中で、一組の愚神の笑い声がどこまでも響いていた。
●物資を無事に届けよ
「今日中に届けなきゃいけないんですが、先ほど言った通り愚神とその配下の従魔が邪魔してくるんです。それも、場所が分かっているかのように、別な道を通っても……」
業者の男が頭を下げる。
「私達では対処できないので……すいませんが、能力者の皆さんに運送をお願いしたいのです。どうか、届けていただけないでしょうか」
全ての話を聞いた能力者たちは当然だと頷き返した。
「ありがとうございます。それでは、こちらが届け先になります」
能力者たちはリストを受け取りながら、クリスマスを台無しにはさせないと拳を強く握りしめた。
解説
大変! クリスマス本番直前だというのに、菓子屋にケーキなどの材料が届きません!
その邪魔をしているのは、サンタの格好をした愚神。
このままではクリスマスが最悪の日になってしまいます……。
貴方たちは、材料を届けるべく立ち上がりました。
愚神や従魔の妨害を潜り抜け、材料を無事に届けてあげましょう。
▼ステージ情報
道:大型のトラックが一台通れる程度の道。一方通行なので、基本的には行ったり来たりできない。愚神出現の報告があり、現在は一般車両の通行が禁じられている。周辺には木々がたくさんあり、車以外であれば通り抜けることができそうだ。
▼登場敵
愚神サンタ・ライム:二人一組の愚神。デクリオ級。他人の邪魔をして、困った顔をさせるのが大好き。正の感情があったらぶち壊して負の感情に変えてやりたいと常々思っている。メインの攻撃手段は魔法攻撃。少年が攻撃を得意とするのに対して、少女の方は支援や従魔の召喚・使役が得意。時々コンビネーションアタックをしてくる。他にもソリによる体当たり攻撃をしたりする。
トナカイ:サンタ・ライムの使役する従魔。見た目はトナカイそのものだが、異常にタフ。ちょっとやそっとの攻撃では怯まず、頭の角でカウンター攻撃をしてくる。半面魔法攻撃に対する防御性は低い。
数は20程度。内10体はサンタ・ライムの乗るソリを引いていたり、その護衛をしているため基本的には戦闘に参加しない。主な攻撃は体当たり、スタンピングなど。
マスターより
CDivからのメリークリスマス! ということで、今回のシナリオはクリスマスを台無しにしようぜ! と動く愚神の邪魔をどうにか回避し、ケーキの材料をお店まで届けるシナリオです。
若干アッパー系でおバカな愚神サンタ・ライムですが、愚神なだけあり戦闘力は低くはありません。
皆さんの健闘を祈ります。
リプレイ公開中 納品日時 2016/01/05 18:10
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最終発言2015/12/28 12:37:03 -
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最終発言2015/12/27 19:40:03