本部

黄金の蟹味噌

渡橋 邸

形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
6人 / 4~6人
英雄
0人 / 0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
完成日
2015/12/08 20:36

掲示板

オープニング

●黄金蟹
 海が割れ、大地が揺れた。浜を踏みしめるその脚は鋭く尖った甲殻で覆われており、太さはまるで木の幹のようであった。胴は円盤のように広がり、その背には大きな盾状の甲羅を付けている。大きさは小さな家ほどはあるだろう。"その存在"は完全に上陸すると、立派な鋏を振り上げカチカチと鳴らした。
 光が射し込むと、それは光り輝いた。
 見る者を虜にする宝の色――金。光を反射し辺りを照らす黄金色。
 堅い甲におおわれた頭胸部と1対の鋏、および4対の歩脚をもつその存在――巨蟹は砂を削りながら近くの入り江へと向かっていった。


●黄金蟹の蟹味噌
「そいつは信じられないくらい美味いんだ」
 まじめな顔でH.O.P.E.職員は告げた。
「黄金蟹と呼ばれる従魔はその出生が特殊でな。蟹の甲羅に憑いた従魔がそのまま成長して蟹を乗っ取り、更にそのまま長い時間をかけて成長することで生まれるんだ。その過程で何が起こってるんだかわからんが、その身はエビのようにプリプリでありながら驚くほどにジューシーで、蟹味噌はこの世の物とは思えないほど美味い」
 それを聞いていた能力者はなんとも言えない顔をしていた。
 従魔の体がそんなに美味しいのだろうか。いや、そもそも本当に食べられるのか。
 能力者はいぶかしげな顔を隠そうともせずに職員に聞いた。それは本当に美味いのかと。いやそもそも食べられるのかと。
 職員は憤慨し、声を荒げる。
「君は食べたことがないからそんなことを言えるんだ! そこまで疑うなら、採ってくるとい。ちょうどここから少し離れた浜辺に黄金蟹と思しき反応が見られたからね」
 黄金蟹と言われるくらいだ。甲殻もそれなりの値段で売れるかも知れない。蟹自体の味も気になるし、行ってみようか。能力者は何か気をつけた方がいいことはあるか、と職員に聞いた。
「黄金蟹はそれほど硬いわけでもないし、それほど速いわけじゃない。ただ忘れないでほしいのは、黄金蟹自身が異常なほどに重いということだ。生半可な攻撃では動きは止まらんし、万が一のしかかられたりしようものなら大怪我は避けられないだろう。大きな鋏の振り回しと挟み込みも驚異的だろう」
 なるほど、と頷く。鈍重ではあるが、それだけに秘めたパワーは到底無視できないレベルであるようだ。メモを取ると、能力者は他に何かあるか聞いた。
「黄金蟹はかなり大きい上に色が色だから、探すのは苦労しないだろう。もし見あたらなかったら水の中にいるか近場にある巣にでも潜んでいるだろう。あとは場所が砂浜だから、足下も気をつけた方がいいな。あとは、特にないな。……それじゃあ行ってらっしゃい」

解説

▼目的
黄金蟹と呼ばれる従魔の討伐
▼ステージ情報
場所は砂浜とその近くの洞穴
時間帯は朝~昼
季節的に遊泳には向かないため、一般人は少ないと思われる
黄金蟹は洞穴に巣を構えており普段は巣の中で静かに休んでいる
●洞穴
 深さはおおよそ300m程度。高さは5~7mほど
 奥の方へ進むと開けた空間があり、黄金蟹の抜け殻などが転がっていたりする
▼従魔
黄金蟹
 蟹の姿をした従魔。黄金の体をしている
 非常に重いが、体は言うほど硬くはない(それでも通常の蟹よりはよっぽど硬い)
 大きな鋏と太い脚、ただの円盤のような見た目の甲羅が特徴
 攻撃手段は鋏の振り回しと挟み込み、体当たり、のしかかり

リプレイ

●捜索! 黄金蟹
 エージェントたちは早朝、砂浜から少しばかり離れた駅に集合していた。
 6人の内2人は何処かへ電話をしており、残りの4人がその結果を待っているようであった。
 そのままの状態でいくらかすると、カトレヤ シェーン(aa0218)は電話を片手に仲間のエージェントに対してサムズアップした。どうやらH.O.P.E.職員との交渉が完了したらしい。
「無事交渉成立だぜ。場所の確保だとか黄金蟹以外の食材の確保は向こうがやってくれるってさ」
「それはよかったどすえ。こっちは海で行動するために必要なアイテムと、蟹の甲殻を運搬するためのトラックを手配しておいたわ」
 弥刀 一二三(aa1048)もまた電話を片手に応える。その傍らには水中で使用することができるトランシーバやシュノーケリング、ダイビングのセットなどが人数分揃えられていた。
「俺はこれを使って周辺の地理の確認をしようかな。大きな蟹が隠れられる所ってなると結構限られるよね? ある程度場所が絞れたら集まって蟹退治をしよう」
「……調査の必要がないなら、それに越したことはない、けどね……予めここらへんの人に蟹がいそうな場所聞いてたから、データ送るよ」
 皆月 若葉(aa0778)はノートパソコンを見せるようにしてスタンスを示す。不知火 轍(aa1641)は気だるげな様子を隠さずに、自身が予め聞いていた情報をまとめた物を全員に送る。
「さすが轍ッスねぇ。オイはとりあえず準備運動してきただけッス」
 齶田 米衛門(aa1482)は感心したように言うと、体を動かしてみせた。
「……これだけだとあまりにも情報が少ないな。やはり聞き込みは必要だな」
 御神 恭也(aa0127)は渡された情報に一通り目を通すと、一言口にした。
 一二三はうなずき返すと続けて言った。
「せやなあ……恭也はんの意見に賛成や。ただま全員で行く必要はないやろ。手分けして探しましょ」
「俺は周辺で聞き込みをするぜ……っと、そうだ。情報のすり合わせが必要だからみんなの連絡先を交換しておこうぜ」
 率先してカトレヤが口にすると、次々に自分の行動を告げる。その後全員で連絡先を交換する。
 全員の意思表示が終わったのを確認すると彼らはそれぞれの行先へと歩を進めていった。


「うちらは周辺への聞き込みやけど……思ったよりも人が少ないな」
「黄金蟹も一応従魔だからな。みんな避難してるんじゃないか? それにこの時期になると遊泳目的で来るやつも少ないだろうぜ」
「そうなるとあまり情報は集まらなさそうやね」
 カトレヤと一二三は顔を見合わせて、困ったような笑みを浮かべた。
 一般人に従魔の対処はまず無理であろうから、近場の住民は近くまで来ないのは納得できる。
 しかしこれでは中々情報は集まらないであろう。
「でもま、誰もいないわけじゃないんだ。まだマシだろうぜ」
「そうやね。とりあえず聞ける人に聞くとしましょ。……すんません、ここらへんで――」
 集められる情報は少ないかもしれないが、ないよりはいい。
 そう判断した二人はちょうど見つけた買い物に向かう主婦に声をかけたのだった。


「オイたちは蟹探しッスね。蟹は狭い所を好むんでしたッスけか? んだば、そんだ所を探そうと思うんけんど。どうッスかね?」
 砂浜の方には恭也と米衛門、轍の3人がいた。
 彼らはまず自分の意見を述べどういう方向で探すのかを決めていた。
「俺はまず砂浜を探そうと思っていたがな……あれだけ目立つ色だ、見逃す可能性はない。光沢もあるようだし、海に潜っても太陽光を反射して目立つ」
 米衛門は狭い場所から探すのに対して恭也は広い所から探すという案を出していた。
 まったく真逆の案であるからか、このまま離していても時間だけが過ぎていくのは間違いなかった。
 眠そうな顔で欠伸を一度し、轍は面倒そうに一つの提案をした。
「……んー。とりあえず手分けして探してみる? ここそれなりに広いしその方がよさそう」
 米衛門と恭也はそれぞれ少し考えると、頷いた。
「そうするッスか。それじゃあオイは海岸の隅の方から探していくッス」
「……僕はぼーっと……いや、砂浜全体を見渡してどこか異常がないか見るよ」
「俺は砂浜と海辺だな。それでは、行くとしよう」


「うーん。ここらへんは洞穴が幾つかあるんだね」
 若葉はノートPCとにらめっこしながらため息をついた。
 マップで確認してみると、似たような洞穴が海岸周辺だけでも3つある。少し離れたところにはさらに2つほど洞穴が確認できた。
「これはカトレヤさんたちと、恭也さんたちから情報をもらえないとちょっと厳しいかな……」
 最初にもらった情報から、海岸周辺の3つの洞穴の内のどれかであるのはまず間違いないと判断できたがそれ以上に絞るのは難しかった。仕方がないと、若葉は借りた通信機を用いて仲間たちに連絡を取るのであった。

●黄金蟹を討伐せよ
 全員が集まった時、既に時間は昼近くにまでなっていた。
「砂浜にも海にも姿は見えなかったが……不自然な窪みが幾つかみられる場所は見つけたな」
 恭也は自身が確認した情報と場所を、紙に書きこんでいく。それらは砂浜の中心部からやや西側に位置していた。それを見た米衛門も言った。
「オイもその近くで削られた岩を見たッス」
「うちらが集めた情報にもあったな。西の方に向かって輝くものが見えたんどす」
「後はその時に地面が揺れているような気がしたっても言ってたぜ」
 一二三とカトレヤも付け加えるようにして口にする。
「入江北西部の洞穴。ここが怪しいよね……」
「ああ。砂浜でも海でも見つからなかった以上、巣に籠っているというのが一番可能性が高いだろう」
 若葉はコンピュータの地図を見せながら話す。彼らが集めた情報をまとめて、点を配置していくと密集しているポイントがあった。そこが怪しいと話す彼に恭也も同意する。
「そんなに遠くないさかい、すぐにでも行こか。さっさと終わらせて蟹三昧どすわ」
「……蟹終われば、寝れる、食べれる、ひゃっほー」
 一二三は終わらせた後のことに思いをはせ、笑った。轍もどことなくテンションが高い。
「オイも準備万端ッス。いつでも行けるッスよ」
「ま、全員やる気満々でいつでも行けるってことで。――それじゃあ、行くとしようぜ」
 米衛門はふんすと意気込みを見せ、カトレヤがまとめるように言う。
 そして、彼らは一斉に立ち上がった。向かう先は、黄金蟹の潜んでいるであろう洞穴……――。


 洞穴内は想像以上に暗く、冷たい。彼らが感じたのはまずそれであった。
 それに加え足元は不安定で、海水などによって滑りやすくなっている。
「思ったよりも足場が悪いな」
 恭也はぼそりと口にした。実際想定以上であったのは間違いない。
 彼らは確実に奥へと向かっていく。
「でもまあ、カトレヤはんのライトアイがあって助かりましたわ。なかったらもっと大変だったどすえ」
「確かにね。覚悟はしてたけど……」
「言っても仕方ないし、先に進むしかないだろ? それに、どうやらゴールみたいだぜ」
 カトレヤがそう告げると同時に、視界が光に包まれた。スキルによる暗闇無効とは違う光。
 それは幻想的な光景だった。崩れ落ちた天井からわずかに差し込む光が、偶然ちょうどその下で休んでいた黄金蟹の甲殻に当たり、ドーム状の洞穴奥を照らしていた。人類が焦がれ追い求めてきた宝の輝きを魅せられたようだった。
 能力者たちも目の前に対象がいるというのに思わず見惚れていた。
「な……これは、凄いどすねえ……」
 一二三が思わず呟いた。その声で目の前の巨蟹は目を覚まし動き出した。
 魔法が解けたように能力者たちは動き出す。
「……一二三さん、攻撃よろしく、僕は足止めと言う名のサボり……もとい、足止めするから」
「任しとき」
 真っ先に前へと飛び出していったのは一二三と轍だ。彼らはそれぞれの得物を手に前へと進む。
 恭也はやや遅れて前へと出、カトレヤと若葉はそれぞれ逆の方から黄金蟹を狙う。
 敵の姿を確認した黄金蟹はまず近くにいる人間を吹き飛ばすために鋏を振りかぶった。
「させないよ!」
 直後、銃声が鳴り響いた。若葉が威嚇射撃を行ったのだ。それにつられた黄金蟹は射手の姿を探すために体を動かし周囲を確認する。隙だらけのそこに魔法の剣が突き刺さる。
「よそ見してたら駄目だぜ?」
 突如走った激痛に動揺する巨蟹がカトレヤの方を向く。完全にロックされたカトレヤはそれでも焦ることなく、再び魔法攻撃を行った。それは鋏で防がれてしまったが、周辺にいる人物を意識外に置くには十分であった。
「まず一本……甲殻類は再生が可能なせいか意外と簡単にもぎ取る事が出来るな」
 ずしりという音と共に左の鋏が地面に落ちた。それを行ったのは恭也だ。彼は黄金蟹の意識が外れた一瞬を狙い接近。節を的確に攻撃して腕を切り落とした。
「さて、オレも一本頂きましょか」
 続けざまに一二三の突きが右脚をとらえた。その一撃は切り飛ばすまでは行かなくても行動を制限できるほどのダメージを与えていた。そこに機会を狙っていた轍が接近し鉤爪で鋭い一撃を見舞った。
 黄金蟹も黙ったままではない。彼は右の鋏を振り回し、まずは近くにいたものを遠ざけた。
 そして目に入った人間を挟もうと腕を伸ばす。
 その先にいた轍は後方へと飛び退き、入れ替わるようにして米衛門が立ちふさがる。
「フン!」
 彼は真正面から鋏に立ち向かい、上から叩き付けるように殴る。
 衝撃を受けた鋏は対象を失い地面へと叩き付けられる。左腕を失い、右脚も一本が役立たずに近いその状態で受けた攻撃は黄金蟹を転倒させた。膝を折り地面に臥せっているような体勢になった黄金蟹はなんとか立ち上がろうとする。
 能力者はその隙を絶対に見逃しはしない。彼らは剣を、斧を、槍を、銃を、魔法を立ち上がろうと足掻く巨蟹へと向ける。関節を狙った攻撃を防ぐ手段はなく、黄金蟹の動きはだんだんと鈍っていく。残った鋏も引きちぎられ、脚も再生が追い付かないほどのダメージを受けている。立ち上がろうと必死に動いていた足の動きも緩慢になり、やがて完全に止まった。

●宴――蟹祭――
 黄金蟹を倒した能力者たちはすぐに別な仕事に追われた。
 全員で蟹を解体し、外へと運び出していく。恭也とカトレヤは切り分け作業を行い、若葉と一二三、米衛門と轍とで運び出す。その姿は戦闘の時よりも息が揃っているように見えた。
 その作業を続けること約1時間。ようやく全ての部位を運び出した彼らの元に依頼を持ち込んだH.O.P.E.職員が合流した。
「お疲れ様。君たちが運んできた黄金蟹は今調理してる所だよ」
「その調理、オイたちも混ざっていいッスか? 鍋作らねばって思って色々持ってきてるッスよ」
「ああ、うん。黄金蟹は大きいから身はかなりあるしね。人手があるに越したことはないかな」
「……僕も、ちょっとだけ、手伝う」
 米衛門と轍が名乗りを上げると、恭也もまた手伝うという意志を見せついて行く。
 残ったメンバーも何もしないのは悪い気がして調理の手伝いをしに行った。


 それから1時間ほどが過ぎ、机の上にはたくさんの蟹料理が所狭しと並んでいた。
 黄金蟹の身をそのままボイルしたもの、黄金蟹や葉野菜のサラダ、黄金蟹の包み焼き。黄金蟹のバター焼きや鉄砲汁など。そのどれもが香ばしい匂いを漂わせ、そこにいる全員の食欲を誘った。
 誰からともなく全員が一斉にそれらに手を伸ばす。
「これは……眉唾だとばかり思っていたが……まさかこれほどまでとはな」
 一口食べた恭也は驚きに目を見開かせた。彼が手に取ったのは黄金蟹のバター焼きである。口に含んだ瞬間にバターの風味が広がり、身を噛みしめるとほのかな甘みが広がっていった。噛めば噛むほど感じるそれはじわりと沁みていくようなであった。
「おお……いや、こう。なんだ。これは驚いたぜ……」
 カトレヤもまた、驚きのあまり冷静さを取り戻した。彼女が選んだのはシンプルにボイルしただけのものである。ボイルした蟹の身と蟹味噌を食したのだが、程よい噛みごたえの身とはまたうって変わり、蟹味噌は口に入れた瞬間に濃厚な旨味と呼べるものを感じたと思ったら消えていた。それでいて微かに余韻が残り、黄金蟹の身が出す甘さをより強調している。
 その隣で若葉は何も言葉を発することなく食べ続けていた。彼が最初に選んだのは蟹と葉野菜のサラダである。シャキシャキとした歯ごたえの野菜と、普通の蟹とは違う歯ごたえの身の組み合わせが面白い。口の中いっぱいに瑞々しさが広がっていくようで、いくらでも食べられるような気がした。
「ぬおっ、本当に美味しいどすな」
 一二三は包み焼きに手を出していた。キノコと蟹の組み合わせが生みだす山と海の味。どちらも独特の風味があるというのにそれを打ち消しあうでもなく調和し、一つの味に仕上げている。何度も噛みしめていると、それは黄金蟹の身の自己主張が薄いからだとわかる。口に含んで一口目で一気に広がるキノコに対して、黄金蟹の身は何度も噛みしめることでゆっくりとその香りを広げていく。一二三はそのハーモニーを暫くの間楽しみ続けていた。
「いやー、あったけえなあ……」
「……ほっとするよね。やっぱり、こういう、のんびりしたほうがいいよね」
 米衛門と轍は二人で作った鍋を食べていた。洞穴での戦いと、その後の作業で少し冷えた体に味噌ベースのスープの温かさが沁みていく。味噌独特の塩味と甘味とが、海鮮のダシとよく合う一品だった。一緒に煮込んだことでしっかりと味がしみた蟹の身はなんとも言い難いほどに旨い。白米を用意し忘れていたことを少し、本気で後悔していた。


「そうだ。君たちにこれを渡そうと思っていたんだ」
 各々が話をしながら料理に舌鼓を打っていると、不意にH.O.P.E.職員が能力者に話しかけた。
「今回分けてもらった分の食事代、としてはあまり適していないかもしれないが……黄金蟹の甲殻の中でも、一番分厚い所だ。とはいっても何年か前の代物だし、あまり大きくもないんだけれどね。ぜひ受け取ってほしい。一応、そのサイズにしては高めの値段で売れるとは思う」
 一人一人に5平方センチメートルほどの大きさの甲殻を手渡していく。あまり大きくないそれは、一番分厚いというだけあって少し重かった。
「……そうだ。そういえば聞きたいことも一つあったんだった」
 ――どうだい、黄金蟹は?
 職員の問いに対して、全員が声をそろえて「従魔のものとは思えないほどおいしい」と答えた。

結果

シナリオ成功度 大成功

MVP一覧

重体一覧

参加者

  • 太公望
    御神 恭也aa0127
    人間|19才|男性|攻撃
  • エンプレス・ルージュ
    カトレヤ シェーンaa0218
    機械|27才|女性|生命
  • 共に歩みだす
    皆月 若葉aa0778
    人間|20才|男性|命中
  • この称号は旅に出ました
    弥刀 一二三aa1048
    機械|23才|男性|攻撃
  • 我が身仲間の為に『有る』
    齶田 米衛門aa1482
    機械|21才|男性|防御
  • その血は酒で出来ている
    不知火 轍aa1641
    人間|21才|男性|生命
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