本部

夏だ!海だ!乙女の敵をぶちのめせ!!

せあら

形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
8人 / 7~8人
英雄
0人 / 0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
完成日
2015/09/29 14:11

掲示板

オープニング

とある某所の海。
太陽がギラギラと照らす炎天下の中、一人の黒髪の男は水着姿で砂浜を歩いていた。
周りは夏休みの休日と言う事もあり、すれ違う人の数もやたらと多く感じられた。
男は視線を見渡す。すると周囲には、浜辺でビーチボールで遊ぶ人達、手を繫ぎ歩く恋人、友人、家族と海で泳いだりする人の姿などが見られた。
男はそれを見て不愉快そうに舌打ちをした。
(クソッどいつもコイツも浮かれて楽しそうにしやがって)
内心そう毒づく。
男はムシャクシャしていた。
先日三年間勤めていた会社をクビになったのだ。理由は単純なものだった……。
営業部だった男の成績は去年に比べて今年になってから大いに伸び悩んでいた。それに加えて今年の春から新入社員が入り、入社して間もしないうちに男の成績を瞬く間に抜いていった。
成績が伸びない社員。優秀な新入社員。どちらかを取ると言われれば当然後者だろう。
頭では分かっているが納得は出来ない。
男はこれまで時間外残業は勿論の事、上司、同僚のミスなどをフォローしてきた。男はそれを一度も苦になったり、嫌になった事などなかった。何故ならば男はその会社が好きだったし、人間関係も良好だと良い職場に恵まれたのだと感じていたからだ。
自分の努力を周りの人間から認められているのだと信じていた。だが結果は違っていた。結局は社会と言う枠組みは結果が全てだ。それまでの過程での努力は一切存在しない。後から知った事だが、上司は男の事をクビになる数日前から負け組だと陰で罵っていた。信じていたものが一瞬で崩れ去る。
その事を思い出すだけで心の底から沸々と怒りが沸き起こる。この世に……社会に復讐したい! そして男は決意した。男は再び海で楽しそうに遊ぶ人達へと視線を向ける。それを見ながら、男はこれから自分が起こすであろう事に対し、唇の端を獰猛に歪めた。
(楽しんでいるのも今のうちだ。これからお前達に酷く、残酷な悲劇が訪れるのだからな……)
我慢できず、思わずクックと小さく笑ってしまう。
それは残酷な悲劇が始まる一時間前の出来ごとだった。

●悲劇の始まり
「きゃぁぁぁぁぁ」
 一人の少女の叫び声に二人の少女の友人達は後ろを振り向いた。
「どうしたの!?恵美!」
 少女達は海で泳いでいたがその内の後ろにいた一人の少女の声に気づき泳ぎを止め、慌てて水音をバチャバチャと立てながら少女の元へと近づく。
「水着が……」
恵美と呼ばれる少女は、そう言いながら両手で胸を隠すかのように押さえていた。
眉根を下げ、恥ずかしそうに俯く恵美に恵美の友人の一人は彼女が水着を着けていない事にすぐに気がつき、彼女へと尋ねた。
「どこで流されたか分かる?私取って来るよ」
そう言う友人に彼女は小さく被りを振った。
「流された訳じゃないの……水着を切られたみたいなの……」
「切られた?」
友人は経訝そうな表情をしながら彼女の背中を見た。するとうっすらと首筋にかすり傷程度の浅い傷が出来ており、その場所は彼女の言うように水着のヒモを結んでいた場所だった――。

●復讐者
「また……か、これで6人目だな……」
監視員は困ったように呟いた。
「はい。決まって海に入って遊んでいる若者達を狙っていますね」
「被害者が出ている以上、暫く中止を呼び掛け、警察に連絡するしかないな……クソッ一体誰だよ。こんな事をしやがってッ!」
「まぁ……おそらく愉快犯の仕業みたいですね……でも、女性だけの水着を狙うなんって許せません!! 万死に値します! 捕まったら八つ裂きにしてやるッッ!!」
女性スタッフは目をくわっと開き、怒り、まるで鬼のような形相で叫ぶ。それに対して監視員は手で制止ながら宥めるかのように言った。
「あの……男の被害者の水着も流されてしまっているからな……。一歩間違えると男は変態扱いだからな……」

●希望の勇者
「リンカー様達がこの場にいて下さって本当に良かった」
監視員は安心したかのようにそう呟いた。
あの後たまたま休日に海に来ていたリンカー達が騒ぎを聞きつけ駆けつけて来たのだ。
「実は先程水着を狙った被害が連続で起きているのです、何でも海の中に入っている時に狙われたみたいでして……女性の方は水着のヒモを刃物か何かで切られており、男性の方は水着ごと剥がされ流される、またはお尻の部分だけ切り裂かれています。だけど男性の方もかすり傷程度の傷しかありません……おそらく愉快犯の仕業だと思うのですが、それに逃げて行く犯人を見たと目撃がありました」
「黒髪で左腕に蓮の花の刺青をしているとの事です。後おそらくですが……ヴィランの可能性があります。これ以上被害が増えてしまう可能性もありますので、犯人を捕まえて頂けないでしょうか?お願いします」

解説

若者の水着を狙う犯人を捕まえる依頼になります。
犯人は黒髪に左腕に蓮の花の刺青をしており、ヴィランになります。能力は主に爪を長く伸ばした状態で刃物のように鋭く切り裂きます。通常の長さは30cmぐらいになります。
犯行は主に海の中で水着を主に切り裂きます。
海の中での戦闘になるとナイフをむやみに振り回して来る可能性があります。
犯人は海の中の他に浜辺など歩いている可能性が存在します。

リプレイ

「このような場所で、何と破廉恥な真似を……許せませんわ必ずや、わたくし達で仕留めて海の平穏を守りませんと」
「み、水着を狙うなんて酷い人は早めに捕まえないとですっ。男女平等に狙うというのがまた……なんというかアレですけども……」
「ロリ……? 男好き……?」
 御手洗 光(aa0114)と狼谷・優牙(aa0131)今宮 真琴(aa0573)の三人は口々に言う。監視員の依頼を引き受け、今リンカー達は英雄と共鳴状態になっていた。
 三白眼に凶暴フェイスをした旧 式(aa0545)は多少呆れながら呟くように言った。
「なんだかねぇ……やることが小せぇっつーか痴漢の類はストレスなんかで起こるっていうし、こいつもその類かね。俺は囮役を兼ねて海の中で見回りをするぜ」
「ボクは海の家の周辺を調べてみるよ……それにボクが水着になったところで……誰得……??」
「夏、イイ季節よねぇ。開放的になるのは良いけれど、大事な水着を切り裂かれたら大変よねぇ。浮かれすぎな悪い子には、お仕置きが必要よね。私は浜辺にするわ。私も悪い子が好みそうな水着で行っちゃおうかしら」
 マリナ(aa1043)は妖艶にそして何処か冷徹にクスリと笑う。そしてスマホを一つ取り出し、
「二つあるから仲間で連絡取れそうな子に預ける事は出来るかしら?海辺の監視員の目も借りられたら強みになりそうよね。犯人を見つけたら仲間の子達に即座に連絡、皆で共闘出来るように段取りをつけるわ」
「あ、あの……ぼ、僕は海のほうで捜索してきますっ。被害は海の方でよく出る見たいですし。囮役をやる式さんの邪魔にならない辺りにいると思うのでっ、海の中で犯人を見つけた場合……僕が皆さんに連絡をしますっ……」
「そしたらお願いね。スマホで監視員さんと連絡取れたりしないかしら?陸にいる序でに、ちょっと相談してみるわ。後今日日差しが強いから日焼け止めを忘れずに、ね」
 作戦を決めるとリンカー達は各方面へと足を向け、散って行く。そんな中、光は後ろを振り向き皆へと言った。
「では優牙様。皆様もくれぐれもお気をつけて」

 こうしてリンカー達の任務は開始された。


 鈴音 桜花(aa1122)はスイカを持ちながら浜辺を歩いていた。周囲を見るがそれらしい姿は見当たらない。桜花はスイカをパラソルの下に置き小さく微笑んだ。
「せっかく来たのですから、バカンスを楽しみましょ♪」
 海へと視線を向け、そして近づいた。
「泳ぐのは危険かもしれませんけど、ちょっとだけならば楽しんでも良いかしら……」
 躊躇うように小さく呟くと、海の中……腰が浸かる位置に行く。
「冷たいけど、楽しいです」
 海の冷たさを感じながら楽しんでいた。


 マリナはセクシーな黒色のビキニ姿で浜辺を歩いていた。この格好は人目に付けば「派手な女がいる」と噂になり犯人を引き寄せることが出来るかもと考えてのことだ。それに犯人の『好みの子』が海の中だけとは限らない。
「マーメイドが好みだって言うなら、陸の私は対象にはならないだろうけど。人魚姫を貶める悪い魔女に見えちゃうかしら」
 そう言いながらクスクスと笑う。
「海に入らずに浜辺を練り歩くっていうのも可笑しな姿よね。陸サーファーならぬ陸ウォーカー……ちょっと違うかしら。それにしても暑いわね」
 帽子は必須ね……マリナは唇の端を動かしながら被っている大きな麦わら帽子に手を掛け小さく呟いた。監視員の元に辿り着くと監視員へと事情を話をしている最中にシグルド・リーヴァ(aa0151)が子供を連れて一緒に現れた。聞けば迷子の子供を保護してもらいに来たらしい。監視員に子供を預けるとシルクドはふと浜辺へと視線を向けた。思わず目を止めマリナへと話し掛ける。
「あの人……目撃情報にあった容姿と似ているかな……」
 シルクドの言葉にマリナは視線を浜辺を歩く一人の男の方へと向けた。確かにシルクドの言うとおり情報の男と似ていた。
「あの男……確かに情報と一致しているわ」
「気づかれないように……追わないと……ね」
 

 海の中で優牙は辺りをキョロキョロと見渡していた。周辺には浮き輪でプカプカと浮かんで遊ぶ人、泳ぐ人の姿があった。まるで平穏にも感じる光景だった。
「うーん、それらしい人はここにはいない……ほぇ?何か下半身がスースーと……」
 違和感を感じたが優牙はそれを気の為だろうと思い無視した。
「おい、そっちいたか?」
 囮役の式がこっちに向かい、そう訪ねてきた。
「こ……こっちにはいませんでした……」
「やっぱりそっちもか、囮役として海の中にいるってーのに、全然近づいてくる気配ないしな」
 優牙は視線を浜辺へと向ける。すると、一人の黒髪に腕には蓮の花の刺青をした男が歩いていた。
「あ、あれが犯人ですね……。まず皆に教えないとっ……」
 その時突然スマホが鳴り、同時に式は思わず悲鳴に近い声を一人で上げた。
「ぬおおおおおいつの間にか水着が剥ぎ取られてやがるぅぅぅ」

 はちきれそうな豊かな肢体と布地の少なめな白い紐ビキニの姿の光は周囲の男性達から注目を浴びていた。それをあえて彼女はスルーしつつ歩いて行く。そんな彼女に2、3人の男達が声を掛けた。
「ねぇ、彼女俺達と一緒に遊ばない?」
 光はにこっと笑いながら、
「申し訳ありませんが、わたくし友人達と来ていますの。後でなら宜しくってよ?」
 などと言い男達を軽くあしらいそのまま通りすぎた。暫くして着信音が鳴り、それを彼女は耳に充て静かに唇を動かしたのち踵を返してその場を駆け出した。


 腕に蓮の花の刺青をした男は歩いていた。被害は確実に徐々に広がりつつある。男はそれを見て一人愉悦に浸っていた。その時、後ろから声を掛けられ振り向く。そこには二人の女がいた。そのうちの一人の女……マリナは腰に手を充てながら告げた。
「単刀直入に聞くけど、あなたが犯人よね?」
「何を根拠にそう言っているんだ。違うに決まっているだろう。貴方達の勘違いですよ、馬鹿馬鹿しい」
 男はそう言いながら歩き出そうとした。だが男の目の前に素早くシルクドが回り込む。
「被害者達は……あなたの腕の刺青を見ていた……みんな楽しんでるのに……それを台無しにするのは……いただけないね……」
 その言葉に男はチッと舌打ちをし、顔を歪め、叫ぶかのように言った。
「お前達に……お前達に何が分かるって言うんだ!! 俺が今までどんな思いで苦労して来たと思うんだ! 今まで会社の為に働いてきた俺を使えなくなったらゴミのように捨てしやがる! だから復讐したんだよ!!」
「だからと言って人を襲って良い理由にはならないですわ」
 後ろを振り向くと二人のリンカーがいた。光と優牙だ。それを見て男は毒づき、爪を一瞬で30センチ程の長さに伸ばした。それは刃物のように鋭く尖っていた。おそらくこれで被害者達の水着を切り裂いたのだろう……。男は後ろにいた光に向けて振りかざし切り裂こうとした。だが光はそれをかわし男の腕を素早く掴み、関節をきめにかかる。それに対してマリナは男へと一歩、また一歩近づく。
「さてお仕置きには丁度良い、ローゼンクイーンでびしびしお仕置きタイムね」
 マリナは鞭を男に向けて勢いよく振り下ろす。
「ハードアタック、ハードな一撃と。ヘヴィな一撃。存分に味わいなさい」
 重く強烈な一撃が男を襲う。だが男は手で鞭を払いのけ、同時に光を力いっぱいに振りほどく。もう片方の爪を伸ばし、風を切るように斜めに向けてシルクドに襲いかかろうとするが彼女は義手でガードした。
 男は光、優牙、マリナにも切り裂くように攻撃をするがそれを三人は回避した。そして優牙は男へと向かい捕縛を仕掛け、男の動きを止めた。
「水着を狙う変態さんは確保ですよっ! ……ふぇ? あ……み、見てない、見てないですっ!?」
 真っ赤になりながら言う優牙に光は不思議に思い自分の胸へと視線をやった。すると光の水着の紐が切れていた。
「きゃぁっ……って優牙様それ……」
 光は水着ごと胸を片手で押さえ、優牙へと指をさした。
「ふぇ、だから僕は色々見てない……ぇ? あ、ふわわわわ」
 優牙の水着の両端が切れてその場にストっと落ちていたのだ。おそらく海の中で片方切られており、先程の回避でもう片方切られてしまったのだろう。
「まぁ素敵……あら、わたくしったらはしたない」
 優牙が仕掛けた捕縛を男は爪で切り裂くと一瞬の隙をつきダッとそのまま駆け出す。
「その格好じゃぁ、さすがのお前らも追いかけられないだろう!」
 そう捨て台詞を残す男に向かい、光は即座に言い返す。
「だ、だから何だと言うのです……逃がさなくってよ!」

 海の家の屋根の上に茶色のボブショートの髪に赤渕の眼鏡を掛け、首にマフラーを掛けたの少女……真琴がいた。真琴は海の家で焼きそばを食べていた時、連絡を受け取りこの場で待機をしていた。真琴はスナイパーライフルのスコープを覗かせながらポツリと呟く。
「この……変態……限定のかき氷食べに来た……だけなのに邪魔するとか……撃つよ?」
 そしてトリガーに手を掛けそれを引き絞った。
 男は背に冷たい感触が急に生まれた。男は立ち止まり、背中を触ってみると青いペイントが付いていた。こんなものが付いていたらすぐに分かってしまう……。その時ドンっと逃げ遅れた二人の小学生くらいの少女二人とぶつかった。男は気が動転していた。まさかリンカーなのか! そう思い左手の爪で少女達を切り裂こうとした。真琴はそれを見て、即座に屋根の上からジャンプし、駆け出しすぐに少女の腕を掴むと自分の胸へと引き寄せた。そしてもう一人の黒髪の少女へと手を伸ばすが届かない。
 瞬間――。
 男の攻撃を受け、真琴は少女を庇いながらズサッーと地面へと倒れた。すぐに黒髪の少女へと目をやる。そこにはガキンと鈍い音と共に盾で黒髪の少女を庇いながら男の攻撃を防ぐ式の姿があった。
「なんとか間に合ったな。それに俺も男として女を守らねーとな」
 そう言いながら彼は目の前の男を鋭く睨みつける。と同時にこうも思う。……これが水着の代わりにワカメが付いてなければまだ格好がついただろうと。 
 男は次々と左右デタラメに攻撃を繰り出す。軽く早い攻撃を式は素早く、そして防ぐ。それを繰り返していくうちに男の顔に疲弊の色が微かに現れる。それを見て式はニャッと唇の端を歪めた。

 式達のところへと急いで駆け寄る桜花は彼等の後にいる子供に気づいた。
「うふふ……おいたする人は調教しないといけませんね」
 そう呟き、彼女は男との距離を詰め、後ろにから男の腕をガシッと羽交い締めにした。
「逃がしませんよ?」
 そう言う桜花の言葉に対して男は彼女をふるい落とし再び逃走図ろうとする。瞬間、鞭が足に絡み付き男は地面へと転倒してしまった。
「逃げちゃだめよぉ」
 言葉と共にレヴィア・プルート(aa0676)は、ローゼンクイーンを手にクスクスと笑い見下ろしながら倒れている男へと言った。男は恐怖を感じて慌てて海へと逃げ込もうとした。それを見たレーヴィアは、
「海の中じゃ鞭は使えないわねぇ……」
 そう小さく呟き、すぐにグランサーベルへと切り替えた。近づいて来るレーヴィアへと男は爪を横に傾け切り裂こうとしたがそれを彼女は防ぐ。だがレーヴィアの水着の紐が男の爪数センチ触れた為簡単に切れてしまう。それでも彼女は動じる事はなかった。何故ならば水着の下にはアンダーウェアを着込んでいたからだ。
「辱しめたと思ったぁ? ざーんねん♪」
 レーヴィアはグランサーベルを男へと目掛けて強く振り下ろす。男はそれを防ぐが次第に爪がビキビキと音が鳴り、パキンと音を立てて割れてしまった。
 男はそれを見て青ざめる。レーヴィアは一歩男へと近づき、氷のような笑顔で言葉を紡いだ。
「さぁ、一方的に辱しめられる怖さと恥ずかしさを教えてあげましょうねぇ」
 そこには「手加減」なんって言葉は存在しない。レーヴィアは問答無用で男の腕を掴むと、それを引きずって浜辺の中心に連れて行き、地面へと男を投げ捨てる。グランサーベルをしまいマビノギシを取り出すとそれを使いながらレーヴィアは男の衣服のみを少しずつ剥いでいく。
「ほらほらぁ、今貴方すごく注目されているわよぉ? どんな気持ちかしらぁ?」
「こんなの調教だろっ! やめろ、やめてくれ!  許してくれ!」
「調教ぉ? 冗談でしょ? こんな陰湿な事しかできない負け犬頼まれたってしないわぁ。 許して? だーめ、貴方は問答無用で辱しめたのよぉ?それが自分は許してなんてぇ、許されると思っているのぉ?」
 端から見たら女王様とその調教を受けている下僕の図である。

 数分後、
「この辺にしてあげるわぁ」
 とのレーヴィア言葉と共に開放された男はボロボロの姿のまま、体育座りでしくしくと泣いていた。
「どうせ俺なんか何をやっても駄目なんだよ……」
 ブツブツと言う男にシルクドは優しくぽんと肩に手をかけて静かに口を開いた。
「確かに……あなたは悪い事をした……だけど……人は何度だってやり直せる……それは遅くはない……それにあなたの頑張りを見てくれている人だって……いるから……」
 男の横にスッと桜花と式が近づく。
「あらあら、人に悪いことをした分はちゃんと償わないといけないわね」
 桜花は見下ろしながら言い、式は男の隣に座り、煙草を一本差し出した。それを二人揃って吸った。煙草がいつもの数倍上手く感じた。男は自分が犯した罪の重さを初めて感じた。そんな男に式は一言声を掛ける。
「がんばろーぜ」
 その言葉がなぜか心に沁み、男は涙を流した。


 事件を解決したリンカー達はパラソルの下でスイカ割りをしたスイカを皆で食べていた。
「美味しいですね♪」
「そうだなー。でもあれには驚いたな被害者の男達がバスタオル、ワカメを水着の代わりに付けたまま「勇者!神!」だと崇めて来たのは」
「そうねぇ……でも悪くはなかったわ。あと話は変わるのだけど冷たい物も欲しいわねぇ」 
「カキ氷……!! この後皆でかき氷食べに行きませんか?……」
 その後真琴の提案で皆でかき氷を食べに行った。ビーチ限定という事もあり、その美味しさはひときわ美味しい物だった。あまりの美味しさに真琴はカキ氷を3杯食べながら頭を抱え苦しむ。同じく優牙も頭を抱えていた。そんな二人を見ながら夏の定番だと皆は笑い合っていた。

結果

シナリオ成功度 普通

MVP一覧

重体一覧

参加者

  • エロ魔神
    御手洗 光aa0114
    機械|20才|女性|防御
  • ショタっぱい
    狼谷・優牙aa0131
    人間|10才|男性|攻撃
  • 腹ぺこワーウルフ
    シグルド・リーヴァaa0151
    機械|14才|女性|回避
  • 堕落せし者
    旧 式aa0545
    人間|24才|男性|防御
  • 撃ち貫くは二槍
    今宮 真琴aa0573
    人間|15才|女性|回避
  • エージェント
    レヴィア・プルートaa0676
    人間|15才|女性|攻撃
  • エージェント
    マリナaa1043
    人間|26才|女性|攻撃
  • 百合姫
    鈴音 桜花aa1122
    人間|18才|女性|回避
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