本部

【映画出演依頼】 ブルー・チーム

玲瓏

形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
11人 / 8~15人
英雄
10人 / 0~15人
報酬
多め
相談期間
5日
完成日
2015/11/07 19:10

掲示板

オープニング


 映画界で知る人ぞ知る監督、マクニースは前回の類のない新しい映画の成功により人生の波に乗り始めていた。海外でも映画の話題は広まり、番組出演のオファーが来る事も稀ではない。
 今日も彼は仕事場でチームと綿密な会議をしていた。
「前回の映画は成功したが、反省点はある」
 シナリオ脚本家は沈鬱な表情で言った。
「一つ、リンカーを序盤に出しすぎた事。乱戦にはなって魅力的だったが、これじゃあ一人一人の魅力が映る訳もない。次は一人一人の活躍が別のシーンで行われるような脚本にしよう。そしてもう一つ、監督! 予算を使いすぎた!」
 今度はマクニース監督が複雑な面持ちになった。
「アフリカ旅行という案は良いと思ったんだがね」
「旅費の上限とか決めておけばよかったんですよ。まあそれは置いといて、今回は旅行とか一切なしで初日から撮影にした方が私は良いと思います」
「うん、そうだね。……正直、リンカーのおかげでCGや小細工を使わずに済んだのはよかったんだがね。いや、いやいや冗談だよ?」
 程々に済んだブラックユーモアは、乱れかけた場を整えた。
「とにかく、前回の反省をしっかりと踏まえて今度もやっていくかな。じゃ、朝のミーティング終了。脚本の方はもうできてるんだったね?」
「はい、後はまたリンカーを呼ぶだけとなります」
「ご苦労。――ああそうだ、H.O.P.Eに送る紙も少し訂正しないとな」
 一人のメンバーが手を上げて、紙について言及した。
「その事なのですが、使える小道具を用意するというのはどうでしょう? 今回のシナリオでいうとナイフとか拳銃とか。エージェントの皆さんも満足してくださるとは思うのですが」
 マクニースは一考する余地もなく頷いた。
「いいね、その案。ありがとう、参考にするよ。じゃあ各員撮影の準備、脚本の修正に取り掛かるんだ。休んでる暇はないぞ」
 リンカーを使った一作目の作品は彼のアイデアが勝利を収めたが、二度目も必ず上手くいくとは限らない。マクニースは充分すぎる程理解し、不安は拭いきれずにいた。映画の成功はリンカーの人々に喜びを与える。せっかくリンカーが来てくれるのだ。映画を成功させて、出演したリンカーを喜ばせてあげたかった。


「――ということで、再びあなた達エージェントに映画の出演依頼が届いてます。マクニース監督からです。後ほど前回撮影された映画をお渡ししますので、お暇があれあば目を通してみてください。依頼の内容が具体的に理解できると思います」
 あなた達を見ながら依頼内容を説明する彼女は喜々としていた。
「先人の人々と同じように、しっかりと演技をこなしてくださいね。マクニース監督はあなた達の活躍を待っているのですから」


 膝に銃撃を受けたジュペクト(本映画作品の主人公)は荒野同然の市街地の中に隠れていた。彼には家族がいる。まるで存在価値がないと言われ続けながらも兵士を続けて生き抜いてきた彼だが、家族がいるのだ。だから例え部隊を全滅させられようとも生き延びなければならない……。愛する我が子と妻のために。
 彼は酒場の樽の中に隠れていた。中身はない。隠れるには最適な居場所だ。
 外からは敵兵が彼を探す声と足音が聞こえる。敵国の言葉だが、翻訳能力のない彼には何を喋っているのかは分からない。神に願うようにジュペクトは手で祈りを続けていた。
 酒場の中に入ってくる足音が聞こえる。頼む、頼む……。見つからないでくれ。
 すると一人の兵士が叫んだ。相変わらず何を叫んでいるのかは分からない。だが、なぜか鼓動が高鳴っている。彼は思い出したのだ。慌てて隠れた事により、膝から垂れる血を拭き忘れてしまったのだ。
 樽の外を蹴る音がした。
 ゆっくりと光が彼の闇を照らしていく。ジュペクトは意を決した。光に包まれた途端、全ての生涯を終える覚悟を。
 闇は光に消し去られる事はなかった。ジュペクトは唖然とした。ここに隠れている事は確定しているだろう、それなのになぜ見つけ出そうとしなかったのか? 
 突然、銃声が聞こえた。一つだけじゃない、酒場にいる兵士全ての銃声だ。互いに叫び合って、何か言っている。
 ――その全ての音が聞こえなくなるまで、十秒はかからなかっただろうか。突然、動物の気配が全て消えた。一体何があったのか、ジュペクトには全く分からない。
 樽から外に出て、周囲の様子を見た。言葉を失った。
 いつから自分は死体に歓迎されるような人間になったのだろう。自分を探していた敵国の兵士が全員、命を奪われているのだった。

解説

                偉大なるエージェントへ

・映画内容

 舞台は世界大戦が始まった地球。アメリカ、ロシア間で発生した大々的なトラブルが世界に波乱を呼び再び戦争が勃発した。インターネットを使ったサイバー攻撃や無人戦闘ロボ、核開発が行われていく中、戦争の悲劇を更に助長する存在が現れた。『能力――アビリティ』を得た能力者は国家に属していない。彼らが一つの国家だ。
 国同士の争いに彼らが参戦した事により、世界大戦は一時中断。争っていた国同士が結託し、能力者を破滅にまで追い込む。
 息を飲む暇もないノンストップアクションムービー。
 

・あなた達の活躍するシーン

 エージェントのあなた達には能力者を演じてもらいます。この世界で能力者はあなた達しかいません。
 世界観に沿った上で今回はあなた達にどのようなシーンを演じてみたいかを尋ねます。
 尚、あなた達はロシアの人体実験で生まれた超能力者という設定で、本映画では悪役系を演じる事になります。
 以下に、シーン設定をする上で記入必須事項を列記します。

 起承転結のどの部分に登場するか
 どう退場するか
 クライマックスシーンを希望する場合、あなたは倒される事になりますが、最後の台詞。

・演技指針
 この欄に、シーンの中でどのように動くかを記述してください。英雄の中でのあなたの役割、使う武器、能力を大まかにでも、細かくにでも)

・使える小道具
 
 ククリ型ナイフ (近未来的要素を追加しています)
 銃器 (コルト・パイソン、グロック、デザートイーグル、MP5、その他希望があればお取り寄せします)
 爆発物
 特殊軍服 (着用は自由。人数分用意してあります。能力者という事を表現するための服装です)
 
 その他アイデアがあればご自由にお申し付けください。

・リンクに関して
 エージェントの方の自由意志とします。英雄とリンクしてもよければ、しなくても問題ありません。

・監督に一言

リプレイ

●助演
 天野 正人(aa0012) レイア アルノベリー(aa0012hero001)
 中城 凱(aa0406) 礼野 智美(aa0406hero001)
 離戸 薫(aa0416) 美森 あやか(aa0416hero001)
 言峰 estrela(aa0526) キュベレー(aa0526hero001)
 御代 つくし(aa0657) メグル(aa0657hero001)
 晴海 嘉久也(aa0780) エスティア ヘレスティス(aa0780hero001)
 Arcard Flawless(aa1024) Iria Hunter(aa1024hero001)
 弥刀 一二三(aa1048)
 Evgenia(aa1183) Azathoth(aa1183hero001)
 魅霊(aa1456) R.I.P.(aa1456hero001)
 流 雲(aa1555) フローラ メイフィールド(aa1555hero001)

●上演
 ――でかい"火事"だ。もはや"雨水"では消えない。
 直訳して「いらない駒」と書かれた部屋に乾いた発泡音が鳴った。一発ではない。最大三発も音は続いた。
 白衣を着て金色の髪をした男は眼鏡を上に上げて、端末を取り出し目の前の光景を写真として刈り取った。刈り取られた光景はその研究所の所長に送られた。
 送られてからすぐ電話がかかってくる。
「はい、処理しました。これから廃棄に移ります。……はい、まだ実験の効果が現れた適正者はいません」
 端末を切り、写真そのままの画像をコピーしただろう風景に目を向けたDr.Xの目が、眼鏡に反射して光った。
 ――大火には大火を以てこれを鎮める。
 研究所から遠く離れた所にあるが、同じ空の下に健在する国際会議場では今日日サミットが行われていた。縦長の正方形の部屋に、ネジの凹凸部分を模したように座席が上下左右に連なっている。その部屋では戦争の中心部を担うアメリカ、ロシア双方の首脳と全先進国の代表者、及びその他植民地となった戦争参加国の代表者による会議が開かれている。
 会議は予定より二時間も長引いていた。緊急を要する集いだったということで、薄々は感じていたものの誰も会議の内容を知らずに、更に将来を大きく左右する決定事をしなければならないため各国誰もが慎重になっていたのだ。
「やはり、利害一致という意味で我々の合併というのは正しい判断だ。今こそ手を取るべきだ」
 と、米国は言う。
「今まで敵国だったものを信じろだと? そんなの国民が許さないに決まってる。核を撃ってきた国と手を組めなんて無理な話だ」
 戦争は露国に核が落とされた所から始まった。工場、核汚染、その他自然災害等の影響により露国市場に莫大な損害が出たのだ。国民の怒りは大きかった。
「こちらだってあなたの国に核を落としたという誤解を解くために日々勤しんでいるんだ。本当なら共同戦線なんてしてる場合じゃない。このまま手を組まなければ国は全滅するぞ」
 ――そうするより、ほかに方法はないんだ。
 直訳して「君の負け」と書かれた部屋で、彼女たちは目を開けた。
「ここは……」
 Xは彼女らに真っ直ぐな笑みを向けた。
「大丈夫、安心してください。私は君達の味方です」
 ――さて諸君。
 国際会議場で、決断の合図が鳴る。
 議長に集まる何千の目は肯定的だ。彼は全ての目に顔を合わせ、最後に頷いて、言った。
「我々は今一度結託する」
 ――火消しを始めるとしよう。
 プツン、という古典的な音を立ててモニターは消えた。
 
(国際会議の生中継を見ていたジュペクトは、ロシア軍と共同で戦わなければならないと知り下らないと呟く。その時、隊員の一人からジュペクトの家族が住んでいる地域に能力者が現れたというニュースを聞く。対岸の火事ならいざしらず、身内に被害が及ぶとなると、ジュペクトは危機感を覚える。
 彼は上官の元へ行き、一時的な帰還を申し出る。しかし許さる事はない。彼は諦めず何度も応酬を繰り返すが……)

「そんなに焦るな」
「焦るなだと? 家族が殺されるかもしれないんだぞ。どうして焦らずにいられるんだ!」
「今君の家族が住んでいる所には部隊を送っている。だから今は焦らず、ゆっくりと時の流れに身を投じると……ん?」
 今は夜。電気が消えれば当然の如く真っ暗になる。電気が消えて真っ暗になる事を上官は不思議に思ったのではない。電気が消えた事を不思議に思ったのである。ジュペクトもそれは同じだった。
「停電? それにしては急だな」
 停電は五秒程で終わった。一時的な誤作動かとジュペクトは一安心した。一安心すると、どうにも先ほどまでの怒りというのを忘れる。彼は上官に一言礼をしようと彼の方を見た。
 既に明かりはついているのに、まだ上官だけ暗闇の中にいるように、目を大きく開いて驚いていた。
「君、伏せろ!」
 ジュペクトは左右に風を感じた。
 気づくと、上官の胸に二つの剣が突き刺さっていた。
「だ……誰だ」
 振り向かずに声を出した。背後にいるのは敵以外の何者でもない。敵に背中を向ける事ほど死に近づく行為はないが、振り向いたらその瞬間に生命を終える予感がした。
「ロシア軍か?」
 あまりにも返答がないため、焦れったく思ったジュペクトは決意して勢いをつけて振り向いた。
 見渡す限りの壁。侵入者はどこに行ってしまったんだ?
「お前は何のために同じ人間を殺す?」
 背後から聞こえたが、死人が話すはずもなく上官の声ではない。ジュペクトは「誰だ!」と叫び今度は後ろを向いた。
 赤い髪の、黒い軍服を上から羽織っただけの女性、同じ軍服を着た黒髪の、仮面をつけた男、真紅のドレスを着た長い髪の女。誰だかは分からない。
「僕達には名前がない。何から何まで。だが目的は揃って同じだ」
「その目的ってのは」
「そこに座る男のナイフは僕の物だ――と言えば、分かるか?」
「なるほどな。なら俺はあんた達名も無き国家を倒さなくちゃならないって事だ」
 赤い髪の軍人は両手を広げた。黒髪の男と、彼に寄り添う女性は後ろに下がった。ドレスを着た女性が、くす、と笑うのがジュペクトには分かった。
「さあ、殺して見せろ。敵はここにいるぞ!」
「女を殴るのは俺のやり方じゃないが……悪く思うなよッ」
 彼女はまだ両手を広げたままだ。ジュペクトは一気に距離を詰め、彼女の頬に大きな拳をぶつけた。
 並大抵の人間ならこの一撃で脳震盪、及び頬の骨に亀裂が生まれている。
「それだけか」
 立ちふさがる彼女の身体に異変はなかった。
 本気のストレート、アッパー、ボディアタックは全て試した。どれも彼女に効いてる試しがなく、ジュペクトは一度離れ距離を取った。
「そちらの手番は終了か? なら、私の番だな」
 赤い髪の女は一瞬でジュペクトの視界から消え、背後に回っていた。彼女は背後からジュペクトの手を掴み、思い切り前に引いて腕で彼の後頭部に強打した。
 あまりの衝撃に、彼の体は回転しながら浮く。回転した彼の腹を蹴り飛ばし、壁まで飛ばす。
「この男の始末は僕に任せろ。派手にどかーんと一発だ。見世物になるな」
「いや、僕がやる。きみは引き続き爆薬の設置へと戻ってくれ」
「そうか。……あの取引、忘れるなよ」
 部屋には赤髪の女が残されて、ドレスを着た女と男は出て行った。
「貴様は我々の存在を直視し、一戦を交えた。本来ならば死ぬに値する人間だ」
 彼女は倒れるジュペクトにナイフを突きつけた。鋭利な先端が光る。
「だが僕はきみを選んだ」
「どういう事……だよ」
「次に僕と会った時に分かる。それまで、またな」
 ナイフは彼の体に当てられなかった。代わりに彼女の下向きの親指が当てられた。ジュペクトは何も分からいまま、彼女ら能力者は去ってしまった。

(その後、爆薬の起爆スイッチが入れられるもジュペクトが動けないでいるところ、ロシア兵の「アルセニー」に助けられ、間一髪基地から脱出する。その後、アルセニーの協力を得て家族の住んでいる地域に二日かけて帰るも……)

 ヘリコプターから降りた時、ジュペクトは膝を地面につけた。
 一言で言うなら、今広がっているこの光景は、地獄だ。
「なんてことだ……」
 アルセニーは言った。
 ありとあらゆる所は燃え盛っている。ビル、木々、道路。そこかしこに眠る死体。降り注ぐ灰。青空は真っ白な煙に隠されているし、生活感なんて物は存在すら失っている。半分以上のビルは倒壊し、見通しはすこぶる良い。
「くそったれぇえ!」
 地獄の街に、無作為に撃たれる銃の音。ジュペクトは発狂したように、手持ちの銃弾を全て使い果たした。一発一発撃たれるの弾丸に、全ての思い出を乗せた。銃弾が切れると、銃ごと投げ捨てた。
「悔しい?」
 能力者はこぞって、背後から声をかけるのが好きだ。ジュペクトは容赦せず振り向きざまに撃った。
「危ないじゃないのよ。くすくす」
 頭に耳を生やした、ジュペクトの子供位の慎重の能力者が三人だ。一人は癖の強い金髪で、一人は長く白い髪で、紅色の瞳は妖しく光っている。
「お前達が街を殺したんだな」
「そうですわ。これも全て、計画のために」
「ここには俺の家族もいた」
「奇遇ですわね。この子達にも家族がいましたわ」
 金髪の女性が、耳を生やした子供の頭を撫でた。
「俺の家族を返せ。さもなくば撃つ」
「できる? ワタシ達は能力者。一般人のアナタに、倒せるとは思えないのよ?」
「ああ、やってやるよ」
 最初は銃を撃つジュペクトの姿を三人の能力者はただ黙って見守るだけであった。彼が銃を撃ちながらヘリコプターに向かって走った時、赤い瞳の能力者が体を一人の能力者に移した。金髪じゃない方だ。まさに憑依という事象が目の前で起きたのだ。
「アルセニー、隠れてろ!」
 ヘリの扉を閉めたジュペクトはそう叫ぶが、アルセニーは彼が何をしでかすのか分からない。近くの民家に隠れる事に決め込んだ。
 プロペラが周り、大きな躯体が上昇を始める。
「ベレッタなんかよりもとっておきな歓迎をしてやる」
 大きな躯体のバランスが安定し、備え付けの機関銃から盛大な弾丸が高速で能力者二人の元へ飛ばされる。
 弾丸はいとも容易く弾き返され、代わりにククリナイフが、弾丸と同じ速度で飛ばされ、躯体に突き刺さる。するとナイフを中心に高圧電流が発生した。
「くそッ!」
 最後の抵抗。
 大きな躯体が能力者二人に向かう。
「これはちょっと危ないですわね」
 彼女はハンドガンでヘリにダメージを与えるも、効果がない。
「避けるのよ!」
「無理、間に合いませんわ!」
 地獄の都市は、また地獄の要素を増やした。ヘリコプターが墜落し、道路は割れ、爆発した。
 アルセニーはジュペクトの身を案じ民家から飛び出してきた。忙しない様子で、彼の名前を呼ぶ。ジュペクトは炎上しているヘリコプターの背後から現れた。

(こんな危険な真似はするな、とアルセニーに怒られるも、家族がいなくなり放心状態に陥ったジュペクトは上の空。二人は目的を失い彷徨い、安全な都市へ一時避難。その際、様々な人々との触れ合いでジュペクトは放心状態から回復し、能力者への復讐を決意する。
 能力者に負けない体を作る、と特訓に精を出しているジュペクトの元へ、元研究員だと告げる男が現れる。その男はロシアの研究所で働いており、"計画"について語る。詳しい事までは語られなかったが、その研究所に行けば真相が分かり、復讐の手助けになると教えられる。
 ジュペクトは早速、研究所へ向かう事にした。
 アルセニーは「ジュペクト・レポート」と称して、研究所について情報を調べ纏めた物を作成。その資料を下に調べを進める事にした)

「なんか、心があったかいよ」
 ロシアへ向かうヘリコプターの中でアルセニーはぽつりと呟いた。
「僕の事を敵国の軍人だと知っているのに、君の国民は僕に優しくしてくれた」
「そうだったな」
「なあ能力者への復讐が終わったら、国に提案してみないか。戦争なんてやめろって」
 窓の外を景色を見ながら彼は言った。ジュペクトは少し驚いた。
「能力者が現れて、分かったんだ。僕達は人間なんだって」
「どういうこった」
「アメリカに住む人はアメリカ人と呼ばれて、ロシアに住む人はロシア人と呼ばれるだろ。でもそれ以前に僕達は人間なんだ。内乱って、とても愚かな事だろ」
「そうだな。だがな、お偉いさん達はそれを分かって戦争を始めたんじゃないのか」
「うん……。でも、能力者が出た事で今戦争は中断して、一緒に戦ってる。国っていう境界線はなくなって、今は人間になってるんだ。だから今こそ、戦争をやめるべきだという言葉が心に響くんだよ」
 ヘリを操縦していたジュペクトは、ただ真っ直ぐに、目の前に広がる海を見ていた。そして一度だけ、アルセニーの言葉にこう返した。
「元々境界線なんてないんだ」

(この後すぐ、浮遊した能力者に襲われる。※天野 正人とレイア・アルノベリー。容赦なく彼らに襲いかかり二人は絶体絶命まで追い込まれる。が、慢心していた能力者二人は偶然その場を通った飛行機に当たり、海へと消えた。
 ヘリコプターを失い、傷だらけの二人は飛行機事故を調査する警察のヘリに助けられ、二人はその後ロシアまで再び向かう事になる)

 研究所から聞こえた悲鳴が、ジュペクトとアルセニーの足を早めた。
 扉は開きっぱなしだった。
「誰かいるのか?」
 少しの間耳を澄ませていると、入ってすぐ左側に面するガラスが砕け散った。耳を澄ませていたせいで、つんざくような音に二人とも怯んだ。
 成人した男性と、その彼が連れている高校生くらいの女性が出てきた。一般人二人は戦慄した。
 二人とも血まみれだったからだ。男がビデオカメラを手にしているからだ。
「まだ、生き残りがいましたか」
 男が言った。
「おい冗談だろ」
 暗い研究所が突然灯りを得たのは、男の手に炎が宿ったからだ。手のひらをジュペクトに見せると、一気に火柱を伸ばした。
 側転でジュペクトもアルセニーもなんとか躱すも、次の攻撃の準備を、彼は終えていた。
「死んでください」
 今度は火球が飛ばされた。咄嗟にジュペクトが球に銃口を向け、トリガーを引き、空中で爆散させる。
「前々から思ってたがあんたら地獄に帰った方がいいぜマジで」
 
(二人は能力者に追われながら研究施設の探索を進めていくうちに、この施設は爆発する手配が整っていた事が分かる。ありとあらゆる所に爆発のための仕掛けがあるからだ。
 その頃、とある能力者が一人国に捕らえられていた)

「君たちの狙いは、なんだね」
 二人の能力者が尋問を受ける様子は、ネットワークを通じて放映されている。場所は分からないが……公にない場所だ。ジュペクトとアルセニーは研究所の室内で、付けっぱなしになったテレビからその様子を見ていた。
 仮面を被った男と、ドレスを着た女性が全方位から銃を向けられ、手錠で拘束されている。
 男は口を開かなかった。
 何の前触れもなく、男の仮面を一人の大男が足で蹴り飛ばした。彼の顔を覆い隠していた仮面は、ぼろぼろに砕け散った。男は暫く俯いていたが、不意に笑みを漏らした。
 ばっ、と男は顔をカメラに向けた。
 ジュペクトは目を強く瞑った。
 醜い顔だ……。
「醜いか? 醜いだろう! ああそうだこれが人間の醜さそのものだ!」
 これが現実だった。ジュペクトは目を開き、現実を目に焼き付けた。仮面を取られた男は、涙を見せている。
「我々にも感情がある命がある心があるッ! こんな事、誰もしたくなかった! お前たちは我々の事を化物だと呼ぶだろう。だけどなッ! いいか、我々からすればお前たちが! 一番の化物なんだよォッ!!!」
 軍人の一人が、彼に注射器を打った。安定剤を体に打ったのだろうが、彼には効果がなかった。
「国は個人を消すためだけに動いてる。それは戦争じゃない。ただの一方的な殺人なんだよッ! ……今一度問おう。お前は何のために同じ人間を殺す?」
 男はカメラに向かって言葉を発してるのではない。その先にいる、ジュペクトに向かって言っていたのだ。
 ジュペクトは答えられなかった。
「迷ったか……クッククク、簡単だ。ただ己を信じれば良いッ! そして、精々我々の分も人間として、醜く生きると良いッ!」
 突然、男の体が光り輝き始めた。最初、軍人達はそれがどういった現象か全く見当もついていない様子だったが、そのうち一人の軍人がこう叫んだ。
「自爆する気だ!」
 カメラが倒れ、人々は逃げ始めた。ドレスの女は、男の顔を撫でていたが、やがて彼女もその場から離れた。
 テレビに映されているのは、発光した男がカメラに近づいてくる姿。
「俺達も、幸せを望んだ」
 テレビの電源が落ちた。二人は暫く口を聞けないでいた。
 すると、部屋の扉が開き、桃色の綺麗な髪が勿体なくボサボサヘアーになった少女が姿を現した。ジュペクトは銃を構え、少女に問う。
「なあ、あんたは――」
 彼が言葉を終える前に、少女が口を開いた。
「貴方には家族がいるの……? 家族は貴方の事を、待ってるの……?」
「ああ、天国で俺の事を待ってる」
「そう……。羨ましいわ」
 何故か少女は振り向き、二人の前から姿を消そうとする。
「おいちょっと待てよ。何が言いたいんだ?」
「その子は家族に拒絶された……」
 出し抜けに放たれた言葉は、ナイフと一緒に飛んできた。アルセニーが銃でナイフを撃ち、咄嗟に弾き飛ばす。
 少女の後ろから、東洋の格好をした、また少女が現れた。
「あんたは?」
「あなた達が倒してきた能力者は全員、生きている。私が回復させてきた」
「こっちの質問に答えろ。そしてその子が家族に拒絶されたって、どういうことだ」
「この子は、私達と同じく人体実験として使用され、人間ではなくなり、家族に拒絶された」
「人体実験……だって?」
「私達は人体実験の成果。……全部、戦争を始めたお前達のせい」
 ククリ型ナイフを取り出した彼女は、再び二人に襲いかかった。

(仮面の男は他能力者に情報提供、物資提供をする代わりに集会を用意し他能力者に参加権を付与していた。本人は自害してしまったが、Dr.Xと一人の能力者※中城 凱の協力によって、仮想世界にて集会を行う事ができるようになった。
 その集会で、Xは能力者が生きている事に安堵した後、能力者が生み出された本当の目的を打ち明ける)

「僕から提案がある」
「なんだ」
「僕達が生み出された目的が終戦のためならば、その目的に沿って生きてみようじゃないか。――ジュペクトという軍人がいる。彼を殺してはならない」
「ヘリで俺らを撒いたあいつだな。想像以上のタフ・ガイだった」
「多分、奴は能力者に一番関わった人物だ。きっと能力者に情を移してる頃合いだろう」
「そんな事分かるの」
「いやすまない、根拠はない。僕がそう信じたいだけ。……彼を使って、終戦を迎えられるかもしれない。そのためには皆の協力が不可欠だ。――僕の一手、ぜひ聞いてほしい」

(ジュペクト達二人の前に再び、先ほど襲いかかってきた東洋人と少女の能力者が現れるが、先ほどのような戦闘の姿勢は一切見せない。少ない対話だったが、東洋人の能力者はジュペクト達に協力の姿勢を見せ始める。
 他の能力者数名が戦争で使われる兵器や核を無力化するシステムを作っており、その研究所に兵士が襲撃しようとしている事を知らされる。更に、現在行われている国際会議の場で一人の能力者がジュペクトを待っているとも伝えられる。
 その時、研究所の入り口でジュペクトを襲った二人が奥から歩いてくる。ジュペクトを殺そうとする所を東洋人の能力者が止めるように言うが、二人は言うことを聞かず攻撃を仕掛ける)

 機関銃を背負った少女――桃色の髪の少女は両手に銃を持ち、炎を手にする能力者に容赦ないガトリングを浴びせた。
 弾丸は全て炎に焼きつくされ、床に落ちた時軽い金属音が鳴る。
「走って!」
 東洋人の能力者が静かに叫んだ。
「君たちは――」
「これが、私の、使命ッ」
 彼女は影の中に消えた。一瞬ジュペクトは驚いたが、そういえば彼女も能力者なのだった。

(ジュペクトとアルセニーは一度別れる事になる。ジュペクトは国際会議場に、アルセニーは他能力者※中城 凱、離戸 薫、美森 あやかの事――のシステムを守りに彼らの所へ)

 研究所の所々から噴き出る煙はどれも嫌な匂いを含んでいたが、今彼女が手にしているカップからは良く甘い香りがした。
「この味、好きだった」
 ジュペクトを守るため必死に戦った二人は、既に虫の息だった。その中で、彼女は能力者になる前の好物だったココアを作り、一口、口にした。粉末は研究所にあった寮のような部屋から持ちだしてきたのだった。

「つくし……僕はただ、貴方と……」
 目の前に転がる遺体の前で縋るように、彼は声を出した。
「もうこの世界に用はない。今すぐ、そっちにいく……。また、一緒だ」

(研究所は四人の能力者が中にいたままDr.Xが起爆し損ねた爆薬を使われ、爆発する。※研究所を爆発しそこねた理由は最後に分かる。
 アルセニーはシステム開発能力者のいる施設に訪れる)

 アルセニーは両手を上げて、能力者に敵意のない事を示した。銃を落とし自分で武装解除したところで、相手の能力者は信頼性を認めた。
「ここで何を作っているんだ?」
「軍事施設のハッキング及び破壊、化学兵器、核兵器の宇宙空間への廃棄その他諸々が可能になるシステム開発だ」
 アルセニーが気づかないうちに部屋の中にいたらしく、日本人肌の女性が背後に立っていた。
「軍事力はほとんど壊滅的になってきた。もうすぐ国際会議が開かれる。後は……世界に私達の力を証明するだけ」
「良い仕事をしてくれたな」
「だけど、ここにアメリカ軍が攻めてきてる。念のため、彼女は逃げさせたけど……多分、国際会議場に向かってる」
「分かった。……そこのロシア兵」
 ぼうっと二人の会話を見つめていたアルセニーは、不意に自分を指されて意識を取り戻した。
「は、はい、なんだ」
「カヲル、という名前の能力者が国際会議場にいるはずだ。探して援護してくれ。それから……これを」
 メモを書く暇を与えずに、彼は人差し指の爪程の大きさのICチップをアルセニーに手渡した。
「中身は?」
「カヲルを助けるまで中身を見るんじゃない」
「……? あ、ああそれはいいが、君達はどうするんだ?」
「俺達はここを守る」
「君達の敵である僕がこんな事言っちゃなんだけど、結構な数の軍隊が来ると予想できる。二人だけじゃ太刀打ちできない。逃げた方がいいんじゃないか」
「あたし達は生半可な覚悟でここにはいないよ。……さ、もうすぐ来るんでしょ。あなたこそ逃げた方がいいんじゃない? あたし達の仲間だって思われるよ」
 二人を助けたいという思いがアルセニーに芽生えたが、先ほど受け取ったICチップに、きっと二人の全てが詰まってるのだと信じる。――ならば、その全てを無駄にしたくはない。
「よかったら、生きてくれよ!」
「……スピーカー"伝道師"よ、進んで行け」
 国際会議場まで、ここからタクシーで一時間程だろうか。料金はばかにならないが、アルセニーは仕方なくタクシーを止めて国際会議場に向かうよう運転士に指示した。

「聞け、人間達よ! 俺達は……不死身だ」
 床を壊して強引に会議に参加した能力者は出現早々、宣告した。能力者は一人だけではない。男と女……そして、その背後にはDr.Xの姿。
 丁度国際会議場に到着したアルセニーは男と女の正体を知っていた。
「飛行機に衝突したあの二人組、生きてたのか……! なんて生命力だ」
 会議の護衛に来ていた米国、露国双方の軍が一斉に三人に銃口を向けた。
「我は、我である故の罪を清算しに来た、全世界よ…暫し付きあってもらう」
 激しい銃撃戦が繰り広げられる中、まともな武装をしていないアルセニーはしゃがんで事の行く末を見守る事しかできなかった。見守っていくうちに、とある事に気づく。兵士は攻撃されているも、ただ攻撃されただけで殺されてはいない――
「こっちです」
 十代前半の子供がここにいても、アルセニーは少しも驚きもしない。死んだ街、くたびれた研究所にすら子供がいる時代だ。
 彼女は手を差し伸べた。
「君は?」
「――カヲル、です。あなたにも、私達の願いを聞いてほしいんです。ここでは話せません。さあ、早く!」
 アルセニーが簡単に手を取ったのは、その子供は、多分能力者なんだろうが、戦闘意志が全く感じられなかったからだ。薄いドレス姿は戦闘に似合わない。

 ジュペクトは国際会議場に備え付けられた殺風景な屋上で、赤い髪の能力者と対峙していた。彼女は、そう。最初にジュペクトと戦った能力者だ。
「俺を呼んだのは、お前だったんだな」
「僕の言った、きみを選んだ、という言葉の意味分かったか」
「安いコーヒーショップで出る小サイズのコーヒーくらいには分かったつもりでいる」
「ふ、そうか。なら言う事は何もない」
「俺を呼び出したのはそんな事を確認するためだけか?」
「違う。……頼みがある。事は脚本の通り、全て完了した。残るは、憎まれ役の幕引きだけ。これで最期だ。僕が生きた証を示させてくれ」
 赤い髪の能力者は全ての武装を投げ捨て、素手のみとなった。そしてその残った素手を構えるのだ。
「ああいいぜ。お前の生きた証って奴を、たっぷり全世界に叩き込んでやらぁ!」

(激闘と死闘を重ね、ジュペクトと能力者の戦いは、ジュペクトの勝利に終わる。二人とも血だらけで、ジュペクトのアッパーが決め手になる頃には疲労と傷で二人とも倒れている)

 倒れていた体を起こし立ち上がったのはジュペクトだった。彼は倒れている能力者に近づき、しゃがんで見下ろした。
「これで、いいか」
「……礼を言う」
 能力者は、肉弾戦をするために不要であり先ほど投げ捨てた銃を指した。
「――撃て」
 兵士だったはずのジュペクトは、たった一人を殺す事すら今は戸惑っている。なにしろ、相手の事を知りすぎた。
「僕が死ぬ事で、本当に終わる。さあ……手に取り、引き金を……」
 震える手で彼は銃を掴み、先端を彼女に向けた。
「あんたに一つ言おうと思ってたんだ。結局今の今まで言えなかったんだけどな」
 沈黙が訪れた。
「ありがとな……って」
 あの日、「いらない駒」で聞いた音とは違った音が聞こえた。
 ――これで、本当に最期だ。
 ――後は、上でじっくりと、行く末を見守るとしよう
 屋上と階段を繋ぐ扉が開いた。ジュペクトも能力者もそこを通ってこの屋上に来たのだが、その扉からアルセニーと少女が屋上へ出てきた。
 ジュペクトもまた、少年が現れた事には驚かない。銃も向けない。
「俺の奮闘見てお前も感化されたかアルセニー」
「いや、そうじゃない。この子が、……多分、数少ない生き残りの能力者が、僕達に伝えたい事があるっていうんだ。ジュペクトにも聞いてほしいからまってたよ」
「そうか」
 二人の大人は、少女に目線を合わせた。最初は緊張して言葉が出てこなかったがやがて、その小さな口から言葉が生まれた。
 たった一人の小さな子供でも、どんなに華奢な体でも心細い声でも、世界を救う事ができる。
「最後にお願いを。貴方が出逢った私達以外の能力者の存在は確認出来ない、として下さい。私達以外にもいますが、彼等は家族に受け入れられた、ささやかな幸せを得る事を選んだ人達で、今回の戦争には全く関わっていないんです。残った人類の中で魔女狩りを起こす事など、誰も望んでいません。……私達だって、普通に生きていたかったんですから」

(ジュペクトとアルセニーは言葉を託された後、ICチップを使い、中に戦争兵器を使い物にならなくするシステムを起動させて全世界の戦力を失わさせる。その後緊急で開かれた国際会議に二人は強引に乗り込み、能力者の真相を言った後終戦の願いを熱く語る。
 ――そして終戦は訪れる。全ての能力者の葬式が行われ、映画の幕は閉じる)

「ま、しばらくはこれで平和になるんじゃないかしらー?」
 三人は墓に訪れて、手を合わせていた。
「人の歴史は繰り返される。どうせすぐにまた、愚かな人間共は争い始めるだろう……」
「そうなったら、また。ワタシ達が能力者を使って導けばいいのよ、うふふ……」
 白衣をきた女性が顔を上げて、言った。
「そうですわね。早く私達の世界へ帰って、新しい能力者を作り出しませんとね……フフッ」
「さ、所長。早く帰りましょ」

●補足
 Xが研究所を爆破できなかったのは、所長に気づかれていたため。起爆装置が作動したのを感知し、遠隔操作で爆破を防いだ。
 ジュペクト、アルセニー……他の誰でもよかったが、研究所の存在や目的を知らせる事によって終戦まで繋ぐ計画であり、失えば計画は崩れてしまう。

●手紙

 後日、映画に出演したあなた達全員にマクニース監督から直筆で手紙が届いた。

『今回は映画に参加してくれてありがとう。
 映画は無事完成し、大きな好評化をもらったが、正直かなり大変だったよ。君たちがとんでもなく素晴らしい活躍を示してくれるものだから、尺に収めるのには骨が折れた。
 だけれど、君たちのおかげで私は成長する事ができたと思う。この場を借りてお礼を言うよ、本当にありがとう。
 また次回作の脚本が出来たら、君たちに依頼しようと思う。――まあ、また大変になるとは思うが、何より私は君たちが楽しんでくれるのが一番なんだ。綺麗事じゃないよ? 本心だ。
 機会があれば、また参加してほしい。このまま出続けてくれたら俳優になれるかもしれないね。賞も狙ってみてほしい。     by.マクニース

結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

  • 神鳥射落す《狂気》
    Arcard Flawlessaa1024
  • 温かい手
    流 雲aa1555

重体一覧

参加者

  • 映画出演者
    天野 正人aa0012
    人間|17才|男性|防御
  • エージェント
    レイア アルノベリーaa0012hero001
    英雄|18才|女性|ブレ
  • エージェント
    中城 凱aa0406
    人間|14才|男性|命中
  • エージェント
    礼野 智美aa0406hero001
    英雄|14才|男性|ドレ
  • 癒やし系男子
    離戸 薫aa0416
    人間|13才|男性|防御
  • 保母さん
    美森 あやかaa0416hero001
    英雄|13才|女性|バト
  • エージェント
    言峰 estrelaaa0526
    人間|14才|女性|回避
  • 契約者
    キュベレーaa0526hero001
    英雄|26才|女性|シャド
  • 花咲く想い
    御代 つくしaa0657
    人間|18才|女性|防御
  • 共に在る『誓い』を抱いて
    メグルaa0657hero001
    英雄|24才|?|ソフィ
  • リベレーター
    晴海 嘉久也aa0780
    機械|25才|男性|命中
  • リベレーター
    エスティア ヘレスティスaa0780hero001
    英雄|18才|女性|ドレ
  • 神鳥射落す《狂気》
    Arcard Flawlessaa1024
    機械|22才|女性|防御
  • 赤い瞳のハンター
    Iria Hunteraa1024hero001
    英雄|8才|女性|ブレ
  • この称号は旅に出ました
    弥刀 一二三aa1048
    機械|23才|男性|攻撃



  • エージェント
    Evgeniaaa1183
    人間|20才|女性|生命
  • エージェント
    Valahiaaa1183hero001
    英雄|22才|女性|バト
  • 託された楽譜
    魅霊aa1456
    人間|16才|女性|攻撃
  • エージェント
    R.I.P.aa1456hero001
    英雄|18才|女性|バト
  • 温かい手
    流 雲aa1555
    人間|19才|男性|回避
  • 雲といっしょ
    フローラ メイフィールドaa1555hero001
    英雄|18才|女性|ブレ
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