本部
運動会に参加しよう
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/10/25 22:39:19 -
秋だ!運動会だ!【相談卓】
最終発言2015/10/26 00:25:42
オープニング
●某学校の運動会にて
今日は晴天。絶好の運動会日和である。
この日は学年も性別も関係なく盛り上がり、一喜一憂するものだ。そして、この日に大きく活躍してみせたら一躍ヒーローだ。応援にも競技にも自然と身が入るものである。
組は赤、青、白、黄、黒の五組だ。
生徒たちにとっての最終種目であり、運動会の花形リレーを終え、現在の点数はなんと、どの組も拮抗している。
横並びなのだ。
驚くことに、五組ともが同点なのである。
生徒たちの種目は終わったということもあり、優勝はこの後にある能力者達の競技にかかっている。
この競技は、能力者がどういうものなのかというものを知ってもらう為に始められたものであり、前線で戦っているような能力者にまで依頼がいくのだから驚きだ。
能力者の競技は2つ。
つまり、五組にそれぞれ二人ずつ能力者が割り振られる。そして、その二人の能力者には一人一つの競技に参加し、そこで得た点数がそのまま組に加算されるシステムである。
1つは、パフォーマンス。
これは、戦隊ものや女子児童向けアニメをイメージしたものだ。つまり、派手に変身シーンを演出し、その出来栄えで順位がつけられるのである。
この競技に関しては、羞恥心を一切捨てた者の方が強い。いっそ、華々しいとでも言った方が良いだろう。
もう1つは、戦闘だ。
こちらも如何に派手に敵を倒すのかというのが肝だ。これによって順位がつけられる為、ただただ敵を倒すことよりも魅せる戦い方も重要になってくる。
こちらに関しても、羞恥心を捨てた者の方が有利だ。決め台詞なんかも高得点の要因になってくる。
というよりも、運動会に羞恥心など不要なものだ。こういうイベントでは、プライドなど皆無なのである。
そして、其々一位から五位までが決められ、一位が100点、二位が80点、三位が60点、四位が40点、五位が20点となっている。
この競技は非常に重要だ。何せ、どの組が一位になるのか、その優勝がかかっているのだ。
さぁ、今、運動会の優勝を決める戦いが始まる。
解説
●補足
・どの組が良いのか希望があるようでしたら記入してください
・どちらの競技に参加するのか、また動きなどを記入してください。人数が10人揃うようでしたら、一人ひと種目ですが、揃わなかった場合は二つ参加することになることになりますので、もう一つの方も一応記入をお願いします
・パフォーマンスの場合は、英雄も舞台に登場しますので、英雄の動きも必要になります。二人の息の揃った動きと、台詞も重要です
・戦闘は、オーガとの戦いです。オーガは正面から一対一で戦うとなかなかに強敵ですので、しっかりとした対策が必要となります
リプレイ
●出番待機中
待機場所にて、周囲を指さしながら『ほれまいだ、これが学校だ。お前もあと1~2年したら通うんだぞ』と、獅子道 黎焔(aa0122hero001)はまいだ(aa0122)に話しかけた。それにまいだは、「おー……がっこう………おっきいねー!」と頷いた。
『でかいだろ。お前と同じくらいのガキも沢山だからな』
応援席に座った生徒たちを指して言うと、まいだは素直にそっちを見た。そして、「ほんとー!? ……おにーさんとおねーさんおおいよ? れいえんうそつき」と頬を膨らました。『……あれはでかいやつらだよ! チビもいるんだよ!!』と、低学年を指すが、まいだにとっては中学年以上は大きい存在である。やはり、「おにーさんとおねーさん多いよ」と主張するのであった。
そんなほのぼのとしたやり取りの横で、虎噛 千颯(aa0123)と白虎丸(aa0123hero001)は松葉杖をついている大宮 朝霞(aa0476)と、彼女を支えるニクノイーサ(aa0476hero001)を心配そうに見やった。
「朝霞ちゃん無理はしないようになー。俺ちゃん重体までは癒やせないんだぜー」『お……大宮殿……大丈夫でござるか……?』と声をかけると、真っ先に白虎丸の毛をもふもふしながら朝霞は「あ、虎噛さん。こんにちは。今日はよろしくおねがいしま……うっ」と、呻いた。そんな彼女を、『白虎丸か。最近ご活躍のようだな。……おい、朝霞。そんな身体で無理するな』とニクノイーサは諫める。
褒められ、『ニック殿……活躍だなんて……そんな事無いでござるよ。ニック殿のご活躍もよく耳にするでござる』と白虎丸は謙遜する横で、千颯は「朝霞ちゃん、本当に大丈夫なわけ?」と尋ねるが、「戦闘なんていいのよ。それよりニック、変身パフォーマンスよ。教えて通りちゃんとやってよね」と何ともやる気満々の様子。それを見て、溜息とともに『あー、あまり気乗りしないが、朝霞がそこまで言うならな』と頷いた。
「聖霊紫帝闘士ウラワンダーの勇姿を、ちびっこ達の目に焼き付けるのよ!!」と、びしっとポーズを決めて宣言する姿は元気満々ではあるが、重体なだけに空元気であるようにも見えた。
こうなれば梃でも動くつもりはないだろう。そもそも、「ちびっこ達が注目する運動会で、変身パフォーマンス勝負!? 行きたい……いや、行かなきゃ!!」と目を輝かせ、「ニック。私が無理でも、貴方が出場するのよ」と重傷を押してまでも来たのである。ここまで来たら彼女の気が済むようにさせるしかないだろう。
「まぁ、朝霞ちゃん。無理はしないようにね」
そこから少し離れた所で、鉢巻きにタスキと既に準備万全で息巻いている泉興京 桜子(aa0936)に、ベルベット・ボア・ジィ(aa0936hero001)はやれやれといった風に肩を竦めた。
桜子の姿を見て、『本当に楽しみにしていたのね』とベルベットは呟いた。この依頼を受ける時、「うんどうかいとな!? てれびでしか見たことないのである! わしもさんかす るのであるーーー!! ヾ(*´∀`*)ノキャッキャ\行くぞベルベット!!/」と凄くやる気満々であり、それを見て「張り切ってるみたいだし……仕方ないわね。お弁当作ってあげるわ」という流れになったのだ。
「当たり前なのだ! 今日はめいっぱいうんどうかいをたのしむのである!!」それこそが、今日の彼女の目的なのだ。
「正義の味方(ヒーロー)になるんならバシッと決めないとな!」
『たまには付き合うのも悪くないだろう』
と、浪風悠姫(aa1121)と須佐之男(aa1121hero001)はパフォーマンスの最終確認をしていた。
正義の味方に憧れていた悠姫は、この勝負に勝つ気満々である。そして、案外ノリの良い須佐之男も意見をすり合わせていた。
「よしっ、ギャラリーを盛り上げるぞ!」
●パフォーマンス勝負
「では、能力者の方たちによるパフォーマンス勝負です。こちらにも点数がつきますので、みなさん、自分たちの組の方たちを精一杯応援しましょう」
<赤組>
朝霞は重傷の為、ニクノイーサの姿を観客席で見守っていた。ステージの中央に彼は立っているが、どことなくその表情は硬く、動きもぎこちない。
『へん』と言いながら腕が振られ、『しん!』という時には足が動いて辛うじて戦隊ものらしきポーズにはなっている。だが、羞恥心が勝るのか、見ている者からすると学芸会に出ている子供の方がまだマシだろうというレベルである。
「そんなんじゃダメよ、ニック。あぁ……もどかしい。あー、もう! みてられないわ!!」
そんなじれったいニクノイーサにきれた朝霞は、松葉杖を放り投げてステージに乱入した。
『朝霞!? 身体は大丈夫なのか!?』
驚いた声がかけられるが、「これぐらい平気よ! ちびっこ達がみているのよ! 腕の2本や3本折れていたって、問題ないわ!」と、堂々と言い切った。隣で『……腕は2本しかないけどな』と突っ込みが入るが、「さぁ、いくわよニック!!」と声を張り上げる。
「変身!! マジカル☆トランスフォーム!!」
ビシィ☆ビシィ☆と、思わず星がつくような、羞恥心が全くない動きでポーズを決めた。そして、「聖霊紫帝闘士ウラワンダー!!」と声が響き渡る。
流石に重傷の為、共鳴はないが、切れの良い動きに割れんばかりの拍手が響き渡った。
それを聞き、「……やりきったわ」と満足そうな、燃え尽きたような笑みを浮かべて朝霞の意識はフェードアウトした。「おい、朝霞」と声をかけながら、ニクノイーサは彼女を担ぎ、慌てて退場した。
<青組>
ステージに2人が立っている。
拳法、そして特撮もののような独特なポーズが一糸乱れることなく左右対称に繰り広げられる。完成度がかなり高く、全員がその動きに魅入っていた。
「俺は悠姫」『我は須佐乃男』
「愛の力で」『悪を斬り』
「勇気の力で」『悪を撃つ』
そして拳を合わせると、『『変身ッ』という声とともに共鳴した。
そこから更に流れるような動きで連続回し蹴りを行い、バク宙を決めて空を見上げながら人差し指を天に突き出し、『俺が正義の執行者だ』と台詞を決めた。
羞恥心が一切ないどころか、寧ろそのままテレビでも通用しそうな姿に、口々に「凄い」「格好いい」という声が上がる。大変な盛り上がり具合に、悠姫は大きく手を振った。
<白組>
小さなまいだがステージに上がると、次々に「頑張って」という声が上がる。
よくわかっていないまいだに、『んーそうだな……まいだ、幻想蝶かざせ。おもいっきりな?』と声をかけると、首を傾げたまま「? わかったー。はい! げんそーちょーです!」と、音が出るくらい思い切り振りあげた。
幻想蝶を振り上げると同時に、当社比1・5倍で輝きながら武具の形へと変形する。まいだの周りを光が反射するように回転して飛びながら、音を立てて武具が装着していく。
まいだに、『……演出だよ! 悪いか馬鹿!!』と言っている間に、大剣コンユンクンシオが降るように上から降りてきたのを掴むよう指示した。そして言われるまま両手で大剣を掴み、一振りした。
『よしっ、良いぞ、まいだ』
ブリガンダインにティアラに大剣! そして金のグリーヴ! まさに姫騎士!!
心配な面持ちでステージを見ていた観客達は、お遊戯会を成功させたような姿に立ち上がって拍手をした。
<黄組>
姿を見せない彼女に、「泉興京さん?」と司会側から声がかかるが、すると、どこからかともなく飛び出した桜子が「\わしが来たからにはそなたたちを勝利に導こうぞ!!/ \(`・ω・´)ノ」と、颯爽と登場した。
「\ベルベットそなたの力借り受けるぞ!/」と、決め顔の桜子にベルベットは『しょうがないから少しだけ貸してあげるわ』と言った。
二人は扇を手に、舞う様に大胆であり、それでいて繊細な剣舞の型を披露する。
その舞う姿は幻想そのもの。
扇をふる度に白く輝く蝶の燐光が漏れ出て、ひとふりふたふりと増えるごとに、周囲に蝶の姿が舞い上がり。やがて一面にびっしりとなった蝶が、狐火により燃え上がった
そしてそこには、獣耳としっぽが生えた女性が立っていた。
「\共鳴完了! わし爆誕であるぞ!!/」
洗礼された美しさに、感嘆の拍手が鳴り響いた。
<黒組>
背中合わせに立った千颯と白虎丸は、空手をベースにしたオリジナルの型を俊敏に繰り広げる。
ふと、『どこからか熱視線を感じるでござるが……』と熱烈な視線の方を見ると、「( ゚д゚)ハッ! あのもふもふした素敵なお方は!! もふもふしたいのである! させてくれぬであろうか?」と、大声で言う桜子に『泉興京殿……?』と白虎丸は目を瞬かせた。
「いくぜ! 白虎ちゃん! 俺ちゃん達の華麗な変身だ!」
『お……おぅ……行くでござる……』
のりのりの千颯に対し、どこかで大丈夫だろうかと思っている白虎丸ではあるが、「『共鳴合身<インクルージョン>』」の掛け声で共鳴した。
眩しい光の後、大鎌を振り回して見得を切る。
「闇の狩人――タイガークロウ只今参上だぜ!」
そしてその口上の後、背後で爆発が起こった。とはいっても、本当に何かが爆発したわけではない。大きな音とともに演出用の煙が立ち上ったのである。
歓声が上がった。
正に日曜の朝に放送される戦隊モノのような変身に、特に低学年からの支持が半端ではない。目を輝かせ、ヒーローを見るかのような目でステージを見ていた。
●戦闘
「こちらは本来でしたら5人に行っていただく予定でしたが、朝霞さんの体調の都合上、今回は朝霞さんを除く4人に行っていただくことになりました。赤組のみなさんは残念ですが、体調を押してまで参加してくださった朝霞さんに拍手を送りましょう」
唸り声が響き渡る。
生徒に被害が出ないようにと結界が張られているものの、それでも凄まじいまでの迫力にあちこちから悲鳴にも似た声が上がっている。
特製の檻の中にオーガが入っている。それは今まで実物を見たことのない生徒にとって、とてつもない脅威であった。
「みなさんにはこちらのオーガとそれぞれ戦っていただき、見事勝利してください。そして生徒のみなさんは戦っている姿を確りと見届けてください。グロテスクな光景を見ることになるとは思いますが、従魔が存在する以上、避けては通れないことなのです。そして、戦いとはその命を懸けることにあります。そのことを理解してください」
本当に子供たちに見せても良いものなのか、それには賛否両論が分かれるだろう。だがどこからも非難の声は上がらず、真剣な表情になった子供たちの視線がステージに集中した。
<青組>
「ストライク」の声とともに放たれた洋弓からの一撃が、容赦なく腹を抉る。
凄まじい一撃である。だが、それだけで倒せるような相手ではない。
オーガは距離を詰めようと近づくが、冷静に距離を取りつつ、側面から更にストライクを放った。
『追撃してください!』
「了解!」
流石に二撃目を受け、オーガはよろめいた。そこに容赦なく威嚇射撃で牽制しつつ、至近距離にまで一瞬にして距離を詰めた。
ザグナルに持ち替えると、攻撃を与えた傷口にピッケル部を打ち込んだ。そして相手の反撃を警戒してバックステップで距離を取ると、更に槍へと武器を変更し、相手からの攻撃をいなしつつ穂先を上手く使う。
『もうそろそろ、終わりにしましょうか』
「わかりました」
頷くのと同時に、「オフェンスブースト」「ハードアタック」によって強化したえぐいまでの一撃を叩き込んだ。
オーガの腹に風穴が空く。そして、その巨体は大きな音を立てて倒れた。
槍を振り回すと、「執行完了」とポーズを決めた。
シナリオでもあったかのように、正に無駄のない動きである。流れるような攻撃に、生徒たちから「すげぇ」「強い」と口々に歓声があがった。
<白組>
まいだはオーガから適度に距離を取った位置で弓を構えた。
先手必勝とばかりに弦がしなり、矢が放たれた。しかし、正面からの攻撃では難なくオーガの手が払いのける。
『近づかないとどうにもならないな。矢で牽制し、隙を見て懐に潜り込むぞ』
黎焔の言葉に、「? わかったー」と返事をすると、接近するオーガから距離を取り、背後へと回った。そして、一撃。
後頭部へ矢が穿たれる。
そして、オーガが体勢を崩した所で大剣へと武器をチェンジする。当然のようにオーガはまいだへとその鋭い爪と牙で襲い掛かろうとするが、「ディフェンスブースト」によって強化されたまま、小柄なのを生かし、その懐へと潜り込んだ。
その動きに迷いはない。それ故に、素早い切り替えとモーションができるのだ。
『まいだ、今だ!』
うんと頷くのと同時に、その大剣を振るった。小さな身体からは考えられない速度である。
斬撃が残像として目に見えるようである。
オーガの首が落ち、身体も地面へと投げ出された。
「……うんと、かったよ?」『あぁ、そうだな』
勝利し、共鳴を解いた二人に盛大な拍手が贈られた。それは同時に、まいだの勇気が人々の目に焼き付いた瞬間でもあった。
<黄組>
小回りの利く桜子は、オーガの足元を切りつけては離れ、適度に距離を取るものだから相手から攻撃を受けることなくダメージを与えることに成功している。
「\うぬはとろいの~? あくびがでるわ!! /」
挑発する言葉を投げかけるが、事実、小柄な身体を生かしてのヒットアンドアウェイ作戦はかなり有効だ。確実に相手の体力を奪うことに成功している。
一撃一撃にはそこまで重さもダメージはなくとも、永遠と続く攻撃にオーガはしびれを切らした。そして突進するように桜子へと突っ込んできた。
『チャンスね』「ねらいどおりである!」
大きく振られた腕を避け、そのまま勢いをつけて足元を掻い潜ると、素早く背後へと回り込んだ。
「ハードアタック!」
死角から強烈な一撃がオーガを襲う。
相手の急所を抉るような的確な一撃である。それには、年齢も性別も感じさせない鋭さがあった。
それにより、桜子よりもかなりの巨体であるオーガは倒れた。
「だいしょうりであるぞ」
楽しそうにピースする桜子に、『まったく、楽しそうにしちゃって』とベルベットは肩を竦めた。
年相応に喜んでいる女の子に、惜しみない拍手と賛辞が贈られた。
<黒組>
「俺が断ち切るは運命の糸。さぁ黄泉の世界へ旅立つといい!」
大鎌を振り回しながら、ポーズを決める。そこには余裕にも似た不敵さがあった。
しかし、それが見せかけではないのはその動きが証明している。オーガの攻撃を柄で受け止め、流し、そして一撃を加えた。
刈る、突く、裂くといった鎌の特性を上手く使った攻撃が繰り広げられている。
「その程度じゃ俺ちゃんは倒せないぜ! 闇に魅入られたモノの力……いま見せてやるぜ!」
大鎌を上手く使ってオーガの懐に潜り込むと、「漆黒に染まりし闇の爪! ダークネスクロウ!」と叫びながらブラッドオペレートが炸裂する。
クロウと言うだけあり、その一撃は鋭利な爪のような斬撃である。また、そう見せるように上手く攻撃の角度を調節しているのだ。
ノリノリで技名を叫び、攻撃を繰り出す千颯に恥ずかしさが爆発した白虎丸は、『……千颯……すまん……俺はもう限界だ』と羞恥を訴えるが、「何言ってんの! これからでしょ!!」と言い、更に派手に台詞を叫ぼうとするが、『千颯!』という焦った声に、「わかったよ。じゃあ、これで終わりにすればいいんでしょ」と渋々頷いた。
「この一撃で終わりにするぜ! ダークネスクロウ!」と叫ぶと先程のパフォーマンス用とは違い、本気の一撃がオーガに当たった。
強烈であり鮮烈な一撃が当たり、オーガは倒れた。
口上を褒められ、上機嫌に手を振る千颯の横で、白虎丸は羞恥に顔を覆った。
●結果発表
「それでは、結果発表です」
競技に参加した一同は、ステージ上でその結果を聞くことになった。その際、『泉興京殿……? どうかされたでござるか?』と熱視線を送る桜子に白虎丸は話しかけると、「もふもふしたいのである!」と訴えられ、『モフモフしたい? ま……まぁ構わないでござるよ』ということになり、桜子が白虎丸にくっついているのはご愛敬というものだろう。周囲からは生暖かい眼差しが注がれていた。
「まず、パフォーマンス部門。一位青組、二位黄組、三位赤組、四位黒組、五位白組。続いて戦闘部門。一位黒組、二位青組、三位白組、四位黄組、五位赤組」
坦々とした声が結果を告げていく。
「トータルの加点ですが、赤組80点、青組180点、白組80点、黄組120点、黒組140点……優勝は青組です!」
その言葉が聞こえた瞬間、優勝した青組は立ち上がり「よっしゃあ」と次々に喜びの声を上げていく。
「今回はこのような結果になりましたが、みなさん本当に頑張りました。互いの健闘を称えあい、大きな拍手をしましょう」
拍手が鳴り響く中、「たのしかったね」「次は負けないからな」「優勝、おめでとうございます」「みんなでお弁当を食べるのである」「皆さん、とても素敵でした」と口々に今日の感想を言い合った。
こうして、運動会の幕は下りた。