本部

きぐるみペンギン現る現る?

アトリエL

形態
ショート
難易度
やや易しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
4人 / 4~15人
英雄
4人 / 0~15人
報酬
普通
相談期間
5日
完成日
2015/11/02 18:55

掲示板

オープニング

 街の広場に巨大な影があった。
 威風堂々としたその立ち姿。
 漆黒のボディ。
 無言で何かを語れるほどの大きな背中。
「あー、ペンギンさんだー」
 そう、それはでっかいペンギンだった。
「あらあら、可愛らしいわねえ」
 ただ無言でそこに立っているだけのその姿は異質であったが、ぱっと見は無害。
 その姿だけを見れば何かのイベントだと思っただろう。
 子供達が叩いても殴っても無反応。より無害であると判断されれば子供達特有のネットワークで情報は広まり、別の子供達が集まってきた。
 周囲に集まる子供達を止める人影はないが、これはイベントか何かなのだと疑うものはいなかった。

「ペンギンのキグルミが現れました」
 HOPEの通信士はそう言うと画像データを転送する。
 そこに映し出されているのはペンギンのキグルミ……のようなもの。と言うか、2メートル近い巨大なぬいぐるみっぽいものだとキグルミ以外には普通はない。
「HOPEに保護されたとあるリンカーの少年が殴ったときだけ反応があったという連絡がありまして……実は従魔か何かという可能性が非常に高いため、こちらに回ってきました」
 実はHOPEでもまだ裏が取れていないらしい。
 周辺には現在も子供達が大量に集まっており、他のリンカーが調査しようとしても子供達の勢いに飲まれて調査しきれなかったのが原因である。
「なので皆さんには現場に直接赴いて、安全か危険かの判断を行い。危険だと判断すれば遠慮なく倒してもらいたい……のですが、子供達に危険が及ばないような工夫や心に傷を残すようなことは避けて行動してもらいたいのです」
 HOPEの評価は決して悪くはない。しかし、その特権的な立場や強攻策ともいえる一部の作戦は好意的に受け止められない人も少なくはない。要するに、必要性がないのであれば心象を悪くすることはなるべく避けたいのだろう。
「もちろん子供達に怪我をさせるようなことがあれば、心に傷がどうのとも言っていられませんし、被害が子供だけに収まるとも思えません。今も子供達は増え続けているようなので迅速に対応をお願いします」









解説

 キグルミ従魔ペンギンさんです。
 実は中に人が閉じ込められており、声も出せない状態です。
 ライヴスを吸収している状態であれば大人しいですが、周辺に供給源がいなくなると暴れ始めます。
 何らかの方法で子供達を引き離し、討伐してください。
 あまり時間をかけていると子供達もライヴスを吸収されて気分が悪くなったりします。ご注意を。

リプレイ

●秋の公園
 しゅんしゅんと吹き上がる水。泡立つ白い仔猫が戯れる寂しい水辺。
 木々の色付くこの季節。夏の日、水浸しになって仔猫達と遊んだ子供達は、大きなぬいぐるみのペンギンに纏わり付いていた。
「……あれ? もしかして王様の知り合いッスか?」
「いや……全く心当たりがないのだが。と言うか知らぬ」
 そのペンギンを指差して問うDomino(aa0033)にMasquerade(aa0033hero001)は首を捻る。
 指差した先にあるのは第三舞踏帝国帝王陛下の眷属としか思えない存在。男の子達にヒーローごっこの悪役を押し付けられても全くの無抵抗。それはふわもこのペンギンだった。
「確かに余の臣下でもおかしくない風体だが……」
 Masqueradeが外見を見る限りでは否定しきれないところもある。しかし、自分の臣下であればこのような場所で呆然と突っ立っているはずがない。
「……じゃあこういうことにするッス!! こっちは正義の帝王ペンギン!! 向こうは悪の皇帝ペンギン!!」
「上手いこといったつもりかも知れんが上手くないからな」
 ノリノリのDominoにMasqueradeは、あからさまに顔を顰めた。いや、ペンギンなので見た目はあまり変わらないが。
「と言う訳でその手筈でいくッス!! さっそく打ち合わせを……」
 誤魔化すDominoの後ろから声が聞こえる。
――――――――
 王様は激怒した。必ず、かの邪智暴虐の従魔を除かなければならぬと決意した。
 王様には政治が解らぬ。
 王様は、帝王である。美しさを磨き、己を鍛え、美しき王として暮して来た。
 けれども邪悪に対しては、人一倍に敏感であった。
――――――――
 どこかで聞いた声。
 小学生が教室で国語の教科書を読み上げるような声。振り返ればそこには伊邪那美(aa0127hero001)の姿があった。その手には誰が渡したのかしっかりとルビが振ってあるカンペが握られている。
「……何か今、妙なナレーションが入った気がするが気のせいか?」
「自分にも聞こえた気がするッスけどたぶん気のせいッス。あるいはご都合主義なあれッス」
 Masqueradeは敢えて見えぬ振りをし、Dominoは華麗にスルーした。流石は王様の飼い主である。
「なんかよくわからんが……。コホン」
 Masqueradeは気を取り直して咳払い一つ。
「我が友よ、何故貴公は此処に来たのだ??」
 そして、威厳溢れる声でそう問うた。

●冴えた考え?
「いい奴か悪い奴かは判らないんだけど。従魔には変わりないんだろ。だったらほっとく訳にはいかないよな」
 見た目は何も危険そうには見えない子供達のおもちゃ……寧ろ、加賀谷 亮馬(aa0026)にはその無害そうなキグルミと対峙し張り合っているMasqueradeの方が危険な存在に見える。
「ははは。貫禄の差であるな。稽古を付けて欲しい勇者の数こそ貴公に譲るが、寵愛を受けたい美女は余の方が一人勝っておるぞ」
 今日も今日とて王様はモテモテ。誘蛾灯の如く綺麗どころを集めている。いや、物凄く若い娘ばかりだけれど。10年後にはどうなっているかわからないが。
 本当に物凄く愛されている。全身全霊愛されている。連れの先を急ぐ妙齢の女性が引き離そうとすると、しがみ付いたまま泣き喚くほどには。
「しかし子供たちの目に着くのであろう。そのまま戦闘に入るのは危険ではないのか?」
「まずは子供たちの安全を確保しないとか……。はいはーい!! 俺にいい考えがあるぜ!」
 Ebony Knight(aa0026hero001)が問題提起すると、虎噛 千颯(aa0123)が元気一杯に手を上げる。
「却下だ」
「いいっ!! 俺っちまだ何も言ってないんだけど!?」
「お前の考えがよかった試しがない。と言うより大体想像がつくでござる」
 白虎丸(aa0123hero001)は千颯その提案を、ジト目で見据え、一言も聞かずに切り捨てた。
「考えてたんだけどさ。そのペンギン、ヒーローショーの悪者に見立てて退治しちゃうのはどうだ?」
「に、しても側に子供がいるのにそのまま退治というわけには行くまい。まずは安全の確保をだな……」
 亮馬の提案に即座にEbonyが問題点を指摘する。
「う……痛いとこつくな……。何かいいアイデアない?」
「あ、わかってたの? それじゃあ話は早い。子供たちの誘導は俺たちに任せてねー!!」
「い、いや……まだどうするか打ち合わせもしてないのでござるが……。聞いてるでござるか?」
 亮馬が改めて知恵を乞えば、似た考えを持っていた千颯は白虎丸が制止する間もなく駆け出す。
「上手く子供たちを誘導できればいいのだが……」
 同じく苦労を背負い込みそうなEbonyは悩ましげに呟いた。
「……なんかてれびの中の出来事みたいだね」
 大まかな作戦を聞いた伊邪那美はそんな感想を抱いた。
「問題は人目の多い所に奴がいることか。それに懐いてる子供も多い」
 御神 恭也(aa0127)は幼女ハーレム状態とサンドバック状態のペンギンを見据え、思案する。
「つまりはぺんぎんさんを悪者と思わせればいいんだよね? ボクに任せてよ」
「……何をする気だ? 危険なことは許さんぞ」
「うん。ボクがぺんぎんさんに捕まるからさ。恭也が助けてよ!!」
「……何か楽しんでるように見えるんだが。気のせい……じゃないよな。……はぁ~」
 ペンギンに集まる子供達と同質のオーラを放つ伊邪那美に、半ば諦めつつ恭也は手近なメモ用紙に何事かを書き連ね始めた。

●おいでおいで
 チョコやガム……グミにラムネ、キャンディーといった山盛りの駄菓子のバスケットが二つ。
「やはり白虎ちゃんだけでは不安なのでお菓子を用意した!!」
「え? それでは俺が子供たちの相手する必要ないのではござらぬか?」
 それらを千颯は白虎丸に籠ごと突き出した。
「はーい! 虎のおじさんと遊びたいならあっちでな~お菓子もそこであげるからな~!!」
「え……?」
「ほら!! 子供たちがこっち見てるぞ!!」
 千颯は子供達を手招きし、戸惑う白虎丸に耳打ちする。
「あ……。ガ……ガオー……虎さんで……ござるぞー。さぁ、あのヒーローの後を追うでござるよ。向こうでお菓子もあげるでござる」
 白虎丸はもふもふだ。そして、子供達はもふもふした物が大好きだ。ペンギンも確かにもふっとはしているが、もふもふというほどではない。何より反応がなくてつまらなくなり始めていた。
「はーいあっちは行っちゃ駄目だよ~? みんないい子だから約束守れるよね~。こっちの虎さんとは好きなだけ遊んでいいからな!」
「千颯!? ……お主!! 楽しんでるな! 絶対楽しんでるなッ!?」
 煽る千颯に白虎丸。胸の空くような啖呵も子供を前にしては歯切れも悪くなる。
「白虎ちゃんのあんなタジタジな姿初めてみた。マジうける」
「千颯~!! 後で覚えてるでござるよーーーーー!!!」
 他人事のように眺めながらケラケラ笑う千颯に白虎丸の怒号が響くがここで終わりはしない。
「む! 余の帝業に新たなる強敵が……」
 何故ならば幾人かの寵姫を奪われたMasqueradeが競争心を顕わにしたからだ。
 帝王が……王の中の王たる第三舞踏帝国帝王Masqueradeが、自ら積極的に子供達のご機嫌を取り出した。抱っこして高い高い。子供達を複数その背に乗せてのゆらゆらダンス。その楽しげな動きを前に離れつつあった子供達が戻り始める。
「わたしもー!」
 更にお菓子に釣られてやって来た子供の一部がMasqueradeの元へ。
 白虎丸の方は子供達が離れ、負担が減ったことで浮かんできた笑みが接しやすさに変わり、別の子供達の人気を獲得していた。一進一退の攻防は果てしなく続く。
「……王様王様? 手段と目的間違えてないっスか?」
 Dominoの忠言は、帝王の耳には届かなかった。

●ただ今ヒーローショー
「わー!! ぺんぎんさんだー!! ねぇねぇ、ボクと遊んでよっ!!」
「お、おい!! 不用意に近づくんじゃない! どんな奴かもわかってないんだぞ!!」
 伊邪那美は心配する恭也を余所に残留あるいはMasqueradeのサービスに戻って来た子供達の中に飛び込むと、まるで脅威に思えないペンギンに向かって抱きついた。
「待て待て娘。余の手は世界を包むほど長いが、目は己の背も見えぬほど短いのだぞ」
 外見年齢が8歳である伊邪那美は、周りから見たら抜きん出てお姉さんだ。それでもふわりと持ち上げられる感覚は、かなり恥ずかしいものの決して悪くは無い。
「うわ~、捕まっちゃった~! ぺんぎんさんボクを誘拐する気だ~!! 誰か助けて~!!」
「って、伊邪那美ちゃん。そっち違う」
「何がしたいんだ、あいつは……」
 千颯が突っ込む。そっちは仲間の相方だ。恭也も掌で自分の顔面を揉み解しながら嘆く。
 問題のペンギンは全く動いていない。隣で何が起きてるのか理解もしていないのかも知れない。
「しかも……物凄い大根なんだが。と言うか、わざとらしい」
「むむ!! 失礼しちゃうな!! でもほら……みんな離れて行くよ」
「お姉ちゃん。そのままだとヒーローショーの邪魔になるよ」
 得意げに、Masqueradeに肩車されてる伊邪那美は言うけれど、年長さんくらいの男の子が降りて離れるよう注意して来る。男の子の指差す方を見れば、『ただ今ヒーローショー開催中』とのプラカードを掲げる千颯の姿があった。ナイスフォローである。
「その子を離せ! 従魔!」
「いつもより気合が入ってる気がするが気のせいか?」
 頃合だとばかりに亮馬は叫びながら登場し、Ebonyがすっとカバーに入る。
「みんな! 離れていてくれ……子供達の笑顔は俺が……俺達が守る!」
 そのまま子供達全員の姿を見回し、残っている子がいないかをしっかり確認。その系統のバイト経験でもあるのだろうか。
「いくぞ。エボニーナイト!」
「……ふん、良いだろう。我の力を……存分に振え」
 そして、流れ始めたBGMにあわせて叫ぶ亮馬の声にEbonyは厳かに答える。
「スーパーリンク!!」
 いつもよりド派手なアクションを極めて、回るような全体の動きを、全身から上半身、上半身から顔、顔から目とまとめて行く。どこからか巻き起こる光と風がその姿をより際立たせていた。
「……装甲騎士リョウマ!!」
 そして、姿を現したのはマフラーを靡かせた装甲騎士リョウマであった。

●帰りたくない
――――
 『毛利三矢』は創作だが、『一日一力一心』は紛うことなく元就公が訓え。公が先祖・野見宿弥の埴輪に倣い人柱を廃す時、この文字を石に刻んで人の団結が何事をも成し遂げると示したのだ。

 強大な悪に、単体では敵わない正義の味方が、力を合わせて立ち向かう。
 一人は小さな火に過ぎないが、二人合わせて炎となる。
 一本の木が沢山合わさって林になり、やがて森となり、ついには森林を形作る。
 心を合わせ力をあわせて立ち向かえば、いかに愚神・従魔が強大だろうと、遂には人類が勝利するのだ。

 だが、それは敵の強大さがあっての話。これは、この事態は……。
 全く無抵抗の余の似姿が、一方的にリンカー多数の暴力に晒されている。

 王様は激怒した。必ず、かの卑怯暴虐のリンカーを正さねばならぬと決意した。王様には脅威がわからぬ。王様は、帝王である。美しさを磨き、己を鍛え、美しき王として暮して来た。けれども虐めに対しては、人一倍に敏感であった。
――――

「妙なナレ入れんなッス」
 Dominoは脇の見物人に一声掛ける。いつの間にかナレーションが通行人に押し付けられていた。カンペはこのために用意されたものだったらしい。
「人質を取られていては手を出すことは出来ない……ならばッ!」
 装甲騎士リョウマの一撃がまばゆい光と共に立ちすくんだままの皇帝ペンギンのキグルミへと突き刺さる。その一撃を受け、僅かにその身体が動いた。どうやら効いているようだ。
「……!? 貴様!! 罪のない余の眷属に!! 気でも狂ったのか!?」
 堪らず割ってはいるMasquerade。腐っても英雄。ペンギンでも英雄。とにかく王様は強かった。
「やはり、敵となるか……皇帝の更に上を行く存在……帝王ペンギンッ!!」
 装甲騎士リョウマのキグルミへの攻撃を肩代わりしても斃れぬ程に……いやまあ、流石に手加減してるはずですが。……してますよね?
「まあまあ。きっと気が動転してるに違いないッス。と、とりあえず落ち着いて欲しいッス!!」
「貴公らは退け! いかに相手がセルウスとて、未来ある子供達の目の前で、無抵抗の者を寄って集って甚振るとは。長じて子供達がどんな大人になるか考えてもみよ! 退かぬと言うなら余が相手! 押して参る!」
「だめッス。王様、説得に応じてくれそうにないッス。こりゃあもう退治するしかないッスよ!」
 Dominoの悲痛な叫びも届かぬほどに帝王様は暴走していた。彼の王にとって目の前のペンギンはすでに他人ではなくなっているのだ。
 その時だった。
「お……。王様……?」
 搾り出すような声で皇帝ペンギンが呻いた。そして片膝を着き、王に対して臣下の礼をとる。単に体力の限界で倒れただけかもしれないが。
「余に仕えると申すのか? この帝王……第三舞踏帝国帝王Masqueradeに……」
「ぎょ……御意」
「ねー。ねーねー。今、普通に喋ってるよ?」
 伊邪那美は目をぱちくりとさせながら二人のペンギンを指差す。急ぎ皆が確かめてみると本当だった。キグルミはすでに従魔ではなくなっている。
 どうやら最初の一撃であっさりと外のキグルミ従魔が討伐され、中の人が意識を取り戻したようだ。朦朧とする意識の中で自分が舞台の上に立っているとでも錯覚したのかもしれない。実際、殆どその通りだし。
 感動の場面。引くべき幕はなくともこれで終わりだと言うことは誰の目にも明らかだった。
「ねーねー、あの中に人が入ってるんでしょ?」
「中に人が入ってるよ」
『中の人など居ない!!』
 子供達の素朴な疑問に伊邪那美が軽い気持ちで呟けば、それを耳にしたペンギン達は練習してきたかのように唱和した。そのシンクロ率は二人の絆をより強固なものにするのに十分なものだった。
「……こうして悪は滅びた。しかしいつ第2、第3の悪が現れるか……」
 ナレーションを入れ、良い話にしようとする亮馬。状況が動きすぎてカンペが間にあわなかったらしく即興である。千颯と恭也は皇帝ペンギンの回収中だが、子供達の視線はヒーローの体現とも言えるEbonyの方に釘付けだったので気付かれてはいない。
「周りに被害はなく無事に済んだな。では撤収するか」
 EbonyはMasqueradeと白虎丸とでアーチを作らせ、子供達を潜らせる。どこの子供番組のエンディングですか。
「わ……暴れたらダメでござる! んぎゃ! し……尻尾をそんなに強く握ったら駄目でござる! 髭は引っ張ったらダメでござる! ……ち……千颯ー助けてくれ~」
 アーチを潜る子供達が、もふもふの白虎丸に触って行く。同じことをされご満悦のMasqueradeとは対照的である。
「え? 次のショーはいつかだって? ええっと…… それはだなぁ……」
「いや、こちらを見ても困るんだが」
 亮馬はEbonyの方をチラッと見るが、目線があっているかすらわからない。多分逸らされている。
「本音を言えば……またやってみたいけど、許可降りないかな?」
「それは自分で掛け合ってみるんだな」
 名残惜しそうな亮馬をEbonyはそっけなく突き放した。
「あ、大丈夫だよ。このお兄さん、無愛想だけど怖くないよー!!」
 その傍らで伊邪那美はキグルミに取り憑いていた従魔への容赦ない攻撃で、子供達に避けられている恭也の名誉回復を図っていた。
「俺のこと怖がってたのか……。小さい子達に怯えられるのは少々凹むな……」
「あれ、気にしていたの? 大丈夫、見た目が怖くてもどんなに無表情でも皆がヒーローである事はボクが保証するよ」
「……慰めている振りをして、追い打ちを掛けていないか?」
 そんな恭也に伊邪那美は慰めるつもりで事実を突きつけた。
 それは訂正のしようがない事実である。
「えー! 駄目っス。うちに来られても困るっス!」
 そしてDominoは王様の臣下に加わったペンギンのキグルミの弟子入りをそっとお断りしていた。

結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

  • 罠師
    Dominoaa0033
  • 雄っぱいハンター
    虎噛 千颯aa0123

重体一覧

参加者

  • きみのとなり
    加賀谷 亮馬aa0026
    機械|24才|男性|命中
  • 守護の決意
    Ebony Knightaa0026hero001
    英雄|8才|?|ドレ
  • 罠師
    Dominoaa0033
    人間|18才|?|防御
  • 第三舞踏帝国帝王
    Masqueradeaa0033hero001
    英雄|28才|?|バト
  • 雄っぱいハンター
    虎噛 千颯aa0123
    人間|24才|男性|生命
  • ゆるキャラ白虎ちゃん
    白虎丸aa0123hero001
    英雄|45才|男性|バト
  • 太公望
    御神 恭也aa0127
    人間|19才|男性|攻撃
  • 非リアの神様
    伊邪那美aa0127hero001
    英雄|8才|女性|ドレ
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