本部

大惨劇リンクバースト

鳴海

形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
10人 / 4~10人
英雄
10人 / 0~10人
報酬
寸志
相談期間
5日
完成日
2017/12/05 18:10

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掲示板

オープニング

●失敗は成功の母と言います。
「完成したわ」
 グロリア社内科学室。遙華は目の前でフラスコを揺らしながらそうつぶやいた。
「この前、水晶森で使ったリンクバースト試験薬。そのデータを集積してかつて失敗したリンクバースト錠剤を作り直す。この計画がうまく行けば、リンカーは新たな境地に進めるわ。ふふふ、見ていなさいガデンツァ」
 そうフラスコを持ったままくるくると回っていると、案の定である。
 フラスコがすっぽ抜けた。
 すっぽ抜けてしまい中身に危ない薬を湛えたまま床に落ちようとしている。
 これは、ここまではきっと皆さん、遙華が怪しいことをしている時点でお察しの事だろう。
 遙華は必ず何かやらかす、そう思われた方も多いはずだ。
 だが、遙華とていつもそう言うわけではない、遙華も成長している。
 フラスコを落したとして、その中に重要な薬が入っていたとして。
 対応可能な反射能力を身に着けた。
 そう反射能力である。すなわち、遙華は落ちるフラスコをその鍛えた動体視力によって捕え。
 蹴り飛ばしたのである。
「あ! しまった!」
 何がしまっただ、なおたちが悪いわ。
 そう皆さんは思われることだろう。だがそんなことを思っている暇は皆さんには無いのだ。
 なぜならグロリア社科学室の扉をあけ放ち、試験薬実験のため赴いたのは皆さんだからだ。
 そして皆さんはフラスコの中味を存分に浴びることになる。
 結果何が起こったか。
 能力者側に異常が発生し。その体に異変が現れたのだ。
 
● 絆断ち切る薬。
 この試験薬の重大な副作用が明らかになった。
 それは英雄と、能力者を霊力によって一時的に変容させるというものだ。
 この試薬の効果は二時間続くと思われ、遙華が目下影響を調査中なのだが。
 能力者は薬によって理性が溶けてしまったらしい、グロリア社内のあちこちに散ってしまったのだ。
 仕組みとしては共鳴システムの誤作動なのではないかと遙華が言っているが真偽は定かではない。
 これから皆さんには己の能力者を探し出して捕まえていただく必要がある。
 絆がつながっているので、完全に見失うことはないかと思うが。
 どんな形態に変わっているか全く分からないので注意と予測が必要である。

●能力者の変化傾向について。

 今回は前回失敗したリンクバースト試験の能力者バージョンです。
 英雄ほどにハチャメチャな変化はしないですが、英雄にとって頭の痛い変化もあるようです。

・幼児化
 体、もしくは精神、もしくは両方が幼児退行します。
 この変化は英雄を無意識に頼ろうとするので捕獲が楽かもしれません。
 ただ、反抗期くらいまでしか対抗しなかった場合は生意気になって英雄のいう事に従わないかもしれません。

・強者化
 英雄の実力に匹敵するほどの力を手に入れた形態です。普段から英雄に勝ちたい、英雄に追いつきたいという欲求を持つ場合このようになるようです。
 英雄が直接能力者を倒すことでしか大人しくはさせられないでしょう。

・ノットサイレンス。
 黙っていることができなくなります。また英雄の秘密を勝手に話すようになります。英雄の心と変なパスがつながっているらしくスピーカーのごとく隠し事を吹聴して回ります。絶対止めねばなりません。

・思考簡略化
 あまり複雑なことが考えられなくなります。
 喜怒哀楽が強く表に出たり、欲望を抑えきれなくなったりします。
 カワイイかもです。


・性格不安定化
 理性が蒸発し恐怖や不安と言ったマイナス感情が表に出やすくなります。怯える獣のごとく、捕獲に抵抗するかもしれませんし、それは英雄の心の傷の露見かもしれません、大切に扱ってあげましょう。

・性別逆転
 なぜか、性別が逆転しています。
 男の子なら、女の子。女の子なら男の子。?の場合はどうなるかお任せです。
 性格も肉体に引きずられて男っぽくなったり、女の子っぽくなったりするようです。 


●お助けアイテムについて。
 今回能力者を探すにあたって、役立つアイテムを紹介します。

・タブレット
 監視カメラの映像を特別にリンクさせてあります。マップも表示できるので皆さんがこの施設内で迷うことはないでしょう。

・毒入りどんぶり
 グロリア社の食堂から食べ物と、研究室からトラップを借りられます。
 食べ物を使ったトラップだと思ってください。
 わりとほとんどのニーズを満たせると思います。鳩を捕まえるような簡単なものから、侵入者を迎撃するハイテクなものまで全てです。
 好きなように使ってください。

・モチトリキャノン
 当たれば最後。べたべたの物体に絡め捕られて身動きできなくなるキャノンです。
 肩に担いで使います。フリーガー並の大きさがあるので取り回しは悪いですが、ジャックポットの方なんかが使うと、とても高い効果を発揮するでしょう。
 ただ、英雄には怯えられそうな気がします。

解説

目標 能力者を捕まえる。

 皆さんには能力者の性格や行動パターンを分析して、どこにいるのか、どう動くのかを考えてもらう必要があります。
 その上でどうやって能力者を大人しくさせるか、捕まえるかを考えましょう。


● グロリア社日本支部について。
 基本的に重要度最低レベルの施設にしか入れないと思うのでそこだけ紹介します。
 
・食堂
 一度に三百人くらい収容できる大きな食堂です。
 常に食べ物を供給できるように公開されているので、お腹がすくと来るかもしれません。

・大規模屋外実験施設
 射的状や、極大の爆発も許容できる広い草原。山岳地帯等。とにかくひろい屋外です。

・プール
 50Mプールが四面くらいあります、水圧実験とかする用なので入ると危ないかもです。
 普通に泳ぐために使うこともできます、水着はショップで買い求めてください。

・ショールーム
 グロリア社ビルの中には何もグロリア社の研究チームだけが入っているわけではありません、設備を貸してお金を得ることもしているので。
 研究設備がどんなもんか見せるための空間があります。
 いろんな機材が置いてあったり休憩室に直結しているので、ここで休んでいる可能性もあるでしょう

・グロリア社受付
 言わずとも知れた受付です、エントランスです。人がいっぱいなので聞き込みとかすると意外と見つかるかもです。

・グロリア社ショップ
 ショップです、皆さんがいつも利用するショップです。
 棚にはずらりとAGW。奥の方には改造を承るデスクなどあります。

リプレイ

● ふしぎなくすりをかけられて
  
 その薬は鮮烈な感覚を『ヴァイオレット メタボリック(aa0584)』にもたらした。
 四肢が縮んでいき、服がぶかぶかになり、胸は減っていくのにお腹の肉はほとんどへらない。
 体が軽い、こんなにも脂肪がついた体であるがなんでもできそうだ。
 体が小さくなるにつれ大きくなる好奇心と興奮。
 気が付けばヴァイオレットは研究室を飛び出していた。
「うむ? ヴァイオレットは一体どこへ行ったんじゃ?」
 そう首をかしげる『ノエル メタボリック(aa0584hero001)』。
 ここから過酷な鬼ごっこが始まるのであった。
「ん? わらわは、何だか小さい体になっちゃってる?」
 幼児化である。人間をこのように変えてしまう薬、恐ろしさ以外の何ものでもないが。以外にヴァイオレットは冷静であった。
「あれっここ何処だっけ、まぁいいや」
 そうヴァイオレットは研究施設の地図を見あげた。作りがよくわからない建物だ。でも屋外という文字にはとても興味が引かれた、なので。
「お姉さんこんにちは」
 そうヴァイオレットはエントランスの受付嬢へと声をかけた。
「エントランスに大きな豚さんみたいなままが来たらお願いしたいの。あとあそこにいきたいの」
 そう手渡される手紙、その後ヴァイオレットは手を引かれて大規模屋外実験施設へと赴いた。、そこで蝶々を追いかけパタパタと走り回っていた。
「わぁー楽しみ、こんなに楽しいところ」
 そんな大規模野外実験施設に一つのシニアカーが侵入する。
 それに乗り込んでいたのはノエル。
 ヴァイオレットを探しに来たのだろうか、反射的にヴァイオレットは隠れてしまう。
「うーむ、このあたりにあやつの匂いが……。危険なところをさまよっていなければ良いが」
 そうあたりをきょろきょろ見渡すと声が聞えてきた。
「ノエルママ、ヴァイオレットは、ここなの」
 その声に振り帰り、重たい腰をシニアカーから持ち上げると、茂みを覗き込むノエル。
「わらわの姿を怖くないのぢゃな」
 そこには小さく変わってしまったヴァイオレットがいた。
「怖い……ノエルママ、だけどちんぱいしてたしママだから」
 その後いっこうに元にもどらないヴァイオレットをいいことにノエルは売店に向かった。
 いつの間に着替えたのだろう。ヴァイオレットはシスター服から紫色のベビードレスに衣装をかえていた。
「これ、落ち着かんか、いつものように歌えば良いのぢゃよ」
「……、うん」
 そのままヴァイオレットの着せ替えを楽しむ二人。
「ついでにおむつもかえようかの」
 そう和やかなままに二人の時は過ぎた。

● 夢がかなった?
「冷った!? ちょ、ふざけんなよ!」
「ああ、ごめんなさい姫乃。手が滑ってしまって」
「ああ、いいから、怒ってないから。それよりタオルないか?」
 そう目元をぬぐいながら遙華に手を差し出す『彩咲 姫乃(aa0941)』。
 思いのほかかぶった水量が多く服もびちゃびちゃである。
 これは脱いで乾かさないと。そう姫乃が自分の服に手をかけた時。
 姫乃はそれに気が付いた。
 ないのだ。あれがない。二つのわずかに、ほんの少しだけあったふくらみらしき何かとか。
 そして突然動物園のように騒がしくなる室内。
 姫乃は死んだ魚の目で異変を感じ取った。
(あれ、これ俺も何か起きてるよな?)
「はい、姫乃、これタオル」
 そう差し出されたタオルの先に姫乃はいなかった。代わりにタオルを受け取ったのは『メルト(aa0941hero001)』。
「オナカスイター」
 姫乃は持ち前の速度を生かして廊下を光のように疾走。女子トイレの個室に入ると脈動する心臓を押さえつけて息を整え始めた。
「……んだよこれ」
 頭を抱える姫乃。そう身じろぎすると変わってしまった体が嫌に意識される。
「男に、本当に男になっちまったのか」
 だとしたら困る、姫乃は反射的に思った。
 男にはなりたい、けれど、男になってしまったら困るのだ。
「ああああ、家族になんて……」
 そもそも変身願望よりも変身した後の周囲との摩擦、環境の変化こそ恐れていたもの。
 だからこそ周囲が普段の自分を知らないリンカー活動時に男っぽい振る舞いをして変身願望をささやかに満たしていた。
 何だかんだで折り合いはつけていたのである。
「これちゃんと元に戻るんだろうな」
 そう、とりあえず手を洗いながら心を落ち着かせる姫乃。
 鏡を見れば今朝と変わらない顔はあるくせに自分。
 薬の成果落ち着かない心のまま姫乃はトイレから出た。
「急に性別変わりました何て言われてもな、――実際はやることなんてねえよな」
 そう姫乃はぼんやりと施設内を歩く。
「朱璃みたくはっちゃけてれば変身した体を堪能、とか気楽に生きられたんだろうが。俺には無理だな」
 すれ違う人々、姫乃は思う。今彼らに自分が男か女か尋ねたらなんと答えるだろうかと。
 女と言われたら、それはそれでむかつくので殴るかもしれない。
 男と言われても殴るかもしれない。
 ていうかなんだかむしろ殴りたい。
 そんな理不尽なイラつき方なので人と会うのを避けていた。
 だがその時、姫乃の脳裏に英雄の姿が浮かぶ。
「メルト。残したままじゃねぇか」
 ため息をついて研究室に戻る姫乃。メルトに食事以外の自発的行動が取れるわけがないのでそこにいるはずだ。
 同時にそこには遙華も存在する。
「どうしたの? いきなり走って行って、あなたには異常はなさそうね、大丈夫?」
「悪いけど、今は話したい気分じゃないんだ。ほっといてくれ」
 そうそっぽを向く姫乃。
「ふぅん? なんだか今日の姫乃は可愛いわね」
「は?」
 そう顔を真っ赤にして振り返る姫乃、その表情はいらだちと気恥ずかしさで真っ赤に染まっていた。
 

● 自慢の~

『ミニー・キャロル(aa0965hero001)』は『エクス(aa0965)』を探して研究所内を闊歩していた。
「エクスったら、ミニーがいないとお話も上手くできないのに……しょうがないのね」
 そうタブレット上のマップに表示されている情報を参照。
 能力者を探す。
 ミニーはエクスが、なんとなく人が多い場所にいそうな気がしてショップあたりを気に掛ける。
 すると案の定エクスは食堂にいて、彼の声が聞こえてくる。
 おや? そうミニーはそう思ったのだが、その時はその脅威に気が付けていなかったのでのんびり構えていた。
 見ればエクスを中心に人だかりができていた。知り合いのリンカーだったり、研究員だったり、いろいろ集まっている。
 そんな中でである。エクスは朗々と何かを語っていた。
 内容の端々を聞き取ってみると、それはミニーの自慢話であった。
「え?」
 急いで歩み寄るミニー。
 その間もエクスの口は止まらない。
 カワイイと連呼し。寝顔をとった写真を見せ。最後にはスリーサイズまで暴露してしまう。
「このばかちーん! なんてこと喋ってるのよ~!」
 そう真横から見事な平手がエクスを襲う、そのまま立ち上がってエクスをポカポカと殴り続けるミニーだったが、おもむろにエクスが走り出した。
 意外と足が速く見失ってしまうミニー。
「このままだとまずいよね」
 ミニーはそうひとりごちた。何か対策を練らなければならない。
 そこで思いついたのはトラップである。
 味方に周知の上で毒入りどんぶりを大量設置。
 食堂にあたりをつけて彼が来ないか見張る。
 すると案の定エクスが姿を見せた。何やらぶつぶつつぶやいている。
「エクス! 私の話を聞いてください」
「いやだ!」
 あまりにきっぱり拒絶されてしまったミニー。ではもう最後の手段しかない。
「ミニー、エクスと一緒にいたいなぁ……」
 そう顔を赤らめてチラチラと視線を送るミニー。
 その衝撃で動きを止めたエクスに対し、ミニーはトリモチキャノンを発射。
 見事捕縛に成功する。
 その後時間がたつにつれ正気を取り戻すエクス。彼は激しく落ち込んでいた。
 仮面の上から手で顔を覆って恥ずかしがるエクス。
「穴があったら……入りたい……ていうか……一回死にたい……」
 ミニーは落ち込んでいるエクスのとりもちをはがしながら肩を叩いて慰める。
「大丈夫ですよ、私は気にはしてますけど、ずっと一緒にいますから」
 そう思いを口にするミニー。この一件でミニーはエクスの気持ちを再確認することになった。
 これででリンクバーストへのヒントを得られたかは、また別のお話し。

● なぜかバトル!


 『伊邪那美(aa0127hero001)』は動物園よろしく騒がしくなってしまった研究室からいち早く抜け出した。左右に伸びる廊下を交互に見てため息をつく。
 突如抱き着いて頬ずりしてきた伊邪那美の手から恭也が逃げ出したのだ。
「もう!恭也ったら何処に行ったの」
 対する『御神 恭也(aa0127)』は震えていた。
「逃げなくっちゃ……」
 なぜか沸き起こる強迫観念、鍛え上げられた武力は今はなく華奢な体に収められてしまった魂は久方ぶりに恐怖を覚えていた。
 心が恐怖に浸されていくようだ。
 発症初期は肉体的のみの変化だったが時間が経つにつれて精神的にも変化が訪れる。
 幼児化、性別逆転を併発していた。
 グロリア社の窓ガラスに映る自分を見た時、恭也は信じられないものを見る。
「女の子になってる」
 それどころか心も変わり、次第に女の子だった気すらしてきた。
「戦わなきゃ……」
 そう口数少なく手に取ったのは子供には重すぎる小刀。普段の感覚で持ち上げようとして体制を崩し、そして倒れ込んだ少女の肩に手をかけたのは、別の少女。
『藤咲 仁菜(aa3237)』がいつもの笑顔無くそこに立っていた。
「戦うなら、手伝いますよ」
 なぜ彼女までこうなってしまったのか、それは一時間前に遡る。
「西大寺さんって結構どじっこだよねー。ニーナ大丈夫?」
 そう『リオン クロフォード(aa3237hero001)』が薬をかぶった姫乃を苦笑いで見送った後の事だ。
「あれ? どうしたの_」  
 静かな仁菜をのぞきこんだら突然右ストレートがくり出される。
 それを首をひねって避けたリオン、しかしその一撃はリオンの背に広がる壁に突き刺さり、見事に穴をあけた。
「え……? ニーナ……?」
 戸惑うリオンそんな彼の腕を仁菜はとり、投げ技でぶっ飛ばして、脱兎のごとく研究室を飛び出した。
 受け身はとり、体にけがはないリオンだったが、その精神的動揺は計り知れない。
「西大寺さん、これどういう事?あの可愛いニーナが!ニーナがぁああ!」
 ここに、てんやわんやな現場をさらにてんやわんやにするシスコンが生まれた。
 そんなリオンも話を聞いて落ち着くと。
「よーし分かった。それじゃあ各自能力者捕獲に行くしかないね」
 そう拳を突き上げて探索を開始した。
「どんな姿になってるか分からないから、見つけたら確認の為に写メ送った方がいいかなー」
 そう情報を共有しながら探索を続ける、例えば伊邪那美と協力しながら。
「よし、少し真面目に考えて……ボクから逃げる時の恭也の言葉使いから見て、精神的には変化してないみたいだね。
 そうリオンの隣で伊邪那美は告げる。
「性格から考えるとボクに対抗する為に武器を入手して行動するだろうから、まずはショップに行ってみようかな」
 二人はまず最初にショップに向かうようだった。
 すると案の定恭也も仁菜もそこにいたので。伊邪那美は喜び勇んで恭也に駆け寄った。
 しかしその喉元に刃を突きつけられて、甘く見ていた自分を恥じる。
「仁菜こんなことはやめるんだ」
 そんなリオンの言葉に仁菜は冷たい視線と刃を向けるばかり。
「屋外実験施設で待ってる」
 告げた二人は並んで歩き去った。
 伊邪那美とリオンは頷きあって武装を取り出す。
 これは、もはや刃でなければ収められない事態となっているらしい。
 そしてさっそく向かった先に二人はいた。
 仁菜は双剣を携えてリオンを待っている。
「強者化って聞いて、ここかなーと思ったよ……」
 リオンはそうため息をついた。 
 そんな仁菜にリオンは黙って剣を渡す。
「ニーナ…これ訓練用じゃなくて本物の剣なんだけど…?」
 直後仁菜は黙って刃を叩きつけた。
「ちょっと待って待って!?」
 反射的に差し出す鞘、しかし鞘は切り捨てられてしまう。
 もはや剣を振るうしかない。そうリオンは剣の腹を相手に見せるように構えて攻撃をさばくことに専念する。
 剣術ではリオンだ、だから仁菜の技術ではリオンを攻め崩せない。
 しかし織り交ぜられる体術。仁菜の飛び回し蹴りがリオンの鼻先をかすめた時はさすがに冷や汗を流していた。
「この! おてんば娘!」
 その回し蹴り着地のタイミングで、接近。剣をからめ捕るように弾き飛ばし、取り出したるは毒入りどんぶり……というより、生クリームたっぷりのパイ。
 それには睡眠薬と痺れ薬をまぜられており、肌から吸収しても即効性がある代物。
 その一撃のもと。仁菜はクリームまみれで沈んだ。
「俺がニーナを攻撃出来るはずないだろ……」
 そう頬の血をぬぐってリオンは息を整える。
 対して伊邪那美は一足で恭也に近づき捕獲するため飛んだ。
 それを颯爽と交わした恭也はステップを刻んで伊邪那美から逃げる。
「恭也が武装化するのは読めてたけど、まさか他の子達を仲間に引き入れて徒党を組むなんて……恭也、恐ろしい子」
 結果追いかけっこは伊邪那美の飽きるまで続くことになる。
 この恐怖の追いかけっこはおそらく、恭也の中に苦い記憶として刻まれることだろう。


● 不思議の国の……

 最初に研究室の扉を開いたのは一際小柄な少女だったという。
 超特急で部屋の外へ駆け出していくミニ『アリス(aa1651)』。
 『Alice(aa1651hero001)』はそのあまりに突然の事にそのまま見送ってしまう。
 いつも冷静なAliceにしては珍しい行いだった。表情にしてもほんの僅かに眉を寄せる程度ではあるのだが、Aliceにしてはとても、とても珍しく表情を変えていた。
「まぁ、起こってしまったものね、仕方がないわね」
 そうAliceはひとつ溜息をついてアリスを探しに部屋を出る。
 アリスとAliceは鏡合わせの少女だ。
 おそらくはアリスに異変が起きたのだとしても、お互いの思考は大体理解できる。今のアリスの行先など分かり切っている。
 ただ問題は……。
「精神まで幼児退行とは、面倒な」
 そう知らされた時にはたいそう驚いたものだったが、彼女が先ほど言ったように怒ってしまったことは仕方ない、やるしかない。
 Aliceは大体彼女の精神年齢にあたりをつけた。
 精神もあれくらいの歳まで戻っているのなら……と想定を張り巡らせる。
「それなら大丈夫、私はあの子がどういう性格なのかも分かってる」
 ほぼ間違いなく追いかけっこが始まるのだろうと確信しつつ、大規模屋外実験施設へAliceは直行した。
「……ああ面倒くさい」

   *   *

 Aliceが大規模屋外実験施設に赴いてみると案の定アリスがいた。アリスはAliceを見つけると、花の冠を作る手をとめ佇む。Aliceはアリスを見すえて声をかけた。
「やっぱりいた。さぁ帰ろう」
「やだ!」
 走り出すアリス。
「……だろうね」
 走り出すAlice。
 案の定めくるめく追いかけっこが始まった。
 アリスは小柄な体を発揮して木の根の間を潜ったり、狭い道に入ったり、木陰に隠れたりした。 
 二人はスカートをひらひら揺らして、暖かな日差しと草木、土の香りを纏いながら追いかけっこをする。
 だだっ広い屋外で相方を追いながらAliceはふっと思い出す。
 そういえばあの物語にも似た様な描写があったような、と。 
 あれは少女が兎を追うのだったか。
(……まぁ、こっちはアリスがアリスを追ってるわけだけど)
 そうAliceは追いつけないアリスの後ろ姿を見つめながらカタルシスにも似た感情を抱く。
 今の姿や性格は懐かしいといえば懐かしい、もう少し見ていても良いかもしれないとも思う。だが、あまり長引かせると元に戻った時彼女の反応が心配だった。
 Aliceはひとしきり走りきると真っ赤な花が咲き乱れる花畑に腰を下ろした。
 その様子を木陰から覗くアリス。その表情には期待が滲んでいた。
「そうだ、チェスでもしない?」
 告げるAlice。
(まぁチェス盤なんて無いんだけど)
 だがアリスは大喜びでAliceの元へかけてくる。
 そんな彼女の手をAliceはさっと引いた。
「え~!」
「帰るよアリス」
「やだ!」
 そうしたったらずに抵抗するアリスを引きずってAliceは研究室に戻る。


● 女でも行けるね!
「あれ、アニキどこ行った? って、みんなのもいなくなってる!?」
 そう『エリック(aa3803hero002)』があたりの異変に気が付いた時にはすでに能力者たちは施設中に散っていた。
 そんな中『世良 霧人(aa3803)』は自分の体の変化に戸惑い、男子トイレと女子トイレどちらに入るべきか悩んでいる。
(何で? 何でこんな姿に……)
 見えずらい足元、膨らんだ胸元。女子トイレの鏡で自身の顔を見てみると、右目を長い髪で覆った美女が佇んでいた。
 ミステリアス系である。男子が放っておかないタイプである。
 こんな姿嫁には見せられぬ、それどころか英雄にもそう、右往左往霧人がしていると。
 トイレットペーパーが入った大きな段ボールが目に入った。
 ここにいては時期に見つかるという予感が彼……いや、彼女を突き動かす。
 そんな中エリックはタブレットを使って施設内を捜索していた。
 さすがに十人の英雄たちが手分けして探しているので、探索エリアが絞り込まれるのは早い。
 そしてエリックに気になる映像が送られてきた。
「ん? なんだこれ」
 そこに映し出されていたのは、何の変哲もない廊下。そこに転がっている段ボール。おそらく監視カメラの映像だ。
 それをエリックが眺めていると、ぴょこっと段ボールが動いた。
「ん?」
 さらに見つめていると、その段ボールがまた動いた。
「わかった!」
 走り出すエリック。
「この廊下来るとき通ったな」
 彼は絵描きである、なので景色を記憶することは得意だった。
 そしてあっさり見つかる段ボール、エリックはそれに背後から飛びつき。
「そおおい!」
 段ボールを吹き飛ばす、すると。
 そこには涙目でしなだれた美女がいるではないか。
「うううう」
 瞳が涙をこぼしそうなほどに潤う。とても、とても可愛い!
「おい、まさか……あんた」
 だがエリックにはその女性に見覚えがった。
「おいおい、かんべんしてくれよ」
 驚愕でエリックの目が見開かれていく。
「……アニキ? ホントにアニキなのか?」
「ううう、見ないで。……恥ずかしいよ、こんな体になっちゃって」
 そんな霧人の言葉を受けて、とりあえず写真を撮るエリック。
「え? ちょっと」
「……アニキ、すげえ美人だなあ。」
「ちょっ何言ってんの!!」
「よっしゃ! ちょっとオレに付き合って貰うぜ♪ どうせ2時間くらいで元に戻るんだからよ!」
「えっ!? ちょっ待って! 引っ張らないで! どこに連れてくの!?」
 そうエリックに引きずられていく霧人。
 二人が向かったのはグロリア社ショップで、エリックはそこに並ぶ女物の服を買って霧人に着せた。
「おい、アニキこれなんていいんじゃねぇか?」
 白いワンピースに麦わら帽子で立たずむ霧人。
「あと、これなんか」
 程よく育った胸を強調するニットの上着とタイトなスカートとタイツでセクシーに。
「あとよ……これ。これ」
 バニーガール姿や体操服。と言ったアブノーマルなものも。
「もうやめて!」
 そしてすべて写真に収め、世良夫人へとメールするエリック。
「アニキ……惚れて良い?」
「ダメに決まってるでしょ!!」
 遊び終わったエリックは揚々と研究室に戻ることになる。
「おーい捕まえたぞ♪ オレのアネキの霧華だぜ!」
 顔を真っ赤にて何も話せない霧人であった。

● 一度やってみたかったんだよね
 
 それは騒ぎが起こり収束し始めた頃、事件発生から一時間の事件終盤。
 二人はグロリア社エントランスで運命的出会いを果たした。
「ううん、落児がどう変化したかは不明ですが……理性的に行動する気がするのですよね」
 そう『構築の魔女(aa0281hero001)』は『辺是 落児(aa0281)』を探しながらも『アリッサ ラウティオラ(aa0150hero001)』の契約者も探していた。
「京子さんはどうでしょうか」
「うーん、そうですね。京子は……」
 アリッサは思う、たぶんあえてこちらの裏をかくような行動をしてくるだろうと。
「私はとりあえずショップへ行ってみます、魔女どのも行かれますか?」
「いえ、受付の人から情報を集めて見ようかと思っています」
 そうして向かったグロリア社エントランス、そこに佇んでいたのが一人の男性。
「さすが天下のグロリア社、お姉さんたちかわいいね。ねね、今日の夜さ、ご飯食べにいかない?」
 スラッと長い手足、表情は穏やかで余裕を含み中性的な声は魅惑の音色。
 紳士的で清潔なジャケットとパンツ姿の青年がそこにいて、受付嬢二人を同時に口説いている。
 まぁ、なにを隠そう、彼が『志賀谷 京子(aa0150)』の変わり果てた姿なのだが。
 そんな彼は構築の魔女の姿を見かけるとそちらを振り向いてはにかんだ。
「そこのきれいなお姉さん、間違えてたらごめん、英雄の方……かな?」
 そう歩み寄り差し出された手を構築の魔女は戸惑いながらとる。
「あらあら、綺麗だなんて……。えぇ、こちらに招かれまして構築の魔女と名乗っていますよ」
「やっぱり! 僕、新米能力者なんだ」
 そう一転して無邪気な笑顔を浮かべた京子。その天真爛漫さにどこか懐かしさを覚える構築の魔女である。
「……どこかであったことあったかしら? って私の方がナンパしてるみたいね?」
「お姉さんにナンパされるなら光栄だなあ。僕は京介、これも縁だし、よかったら案内してくれない?」
 そういつの間にか壁際に押し込まれていた構築の魔女、その顔を覗き込むように京子……恭介は壁に腕をついて顔を近づけた。
「えぇ、構いませんよ? ただ、探し物のついでになっちゃいますけど」
 ただ、構築の魔女は表情一つ変えないのだが。
「能力者……落児っていうんですが騒動に巻き込まれまして……」
「ああ、そんな名前の子ならたしか」
 そう京介は思い出すように落児の話を始めた。

   *   *

 アリッサは手元の端末を再度見つめて深いため息をつく。
 その端末には『ちょっと遊んでくるけど心配しないでね』と文字が刻まれていた。
 その肩に背負ったモチトリキャノンを背負い直すと、構築の魔女と話していた時とは違い不機嫌そうに眉根をひそめる。
 そんな彼女がグロリア社のショップを眺めていると、目の前を横切った少年がアリッサに引いたような視線を向けた。
「お姉さんは……誰でしょうか? ここの関係者……ですよね?」
「いえ、これは危険なものではありませんからね?」
「それが、なぜここにいるのか記憶がなくて……」
 そんなアリッサの言葉に少年は困ったような笑みを返す。
(記憶喪失? このタイミングで?)
 いぶかしむアリッサ、様々な考えを脳内で巡らせるアリッサに少年がいろいろと説明してくれる。
「置かれている状況から、攫われたわけではなさそうなんですけど。本当に、気が付けばここにいたんです、ありえそうなのはHopeに社会見学にきたとか……? それでトラブルに巻き込まれたとか」
 その状況設定、かなりデジャヴである。
 アリッサはまさかと思いながらも少年と言葉を交わすことを選ぶ。
「……あなたは見学者? うーん、誰かに似ている気もするのですが」
「わかります、僕も初めて会った気がしない感じです」
「困りましたね……。とりあえず、お茶でもいかがです?」
「ありがとうございます」
 そう礼儀正しくお辞儀する少年。
 そんな二人が移動を始めると少年から言葉をかけてきた。
「お姉さんはなぜ物騒なものを持っていたのですか? あ、あと英雄の方ですよね?」
「あ、はい、わたしは英雄のアリッサと申します。……詳細は言えないのですが、パートナーの能力者を探していまして。トラブルに乗じて悪乗りしているようなのです」
 そう自販機の前で立ち止まったアリッサは少年に缶ジュースを一本プレゼントする。
「へぇ、苦労されているんですね。僕は能力者じゃないからあれですけど」
 そうジュースを受け取った少年は少し微笑んだ。
「役に立つかわかりませんがお手伝いしてもいいですか?」
「あら、ありがとうございます。では京子を捕まえたら、今度はこちらがお力添えいたしますね」
 では、とアリッサは行動を再開する。休憩も終わったことだしと構築の魔女の収穫を尋ねにエントランスへ向かった。
 そんなアリッサは男性に詰め寄られている構築の魔女が見えた。
 反射的にキャノンに手が伸びるアリッサ。驚いて構築の魔女は違うという意味で手を振る。
 その動作に気が付いて振り返った京介。 
 その表情が驚愕に彩られた。
「あ、そろそろ僕の英雄との待ち合わせだ。ありがと、またね!」
 舞風のごとく軽やかにその場を立ち去る京介と、少年を見て別の意味で驚く構築の魔女。
「あら、アリッサさん。落児と一緒にいたんですね。助かります」
 その一言でアリッサは、やっぱりかと思い至る。
「……あ、魔女どの。……辺是さん、ですか?」
「え? 僕の名前ですか?」
 二人の視線が少年、もとい落児に集まる、何より話しているのが珍しかったからだ。
「いえ、謀ろうとしたわけではなく……いまだ状況はわかっていないのですけど」
「それよりも先ほどの彼、私の中で何かすごく触れるものがありましたわ」
 そうアリッサが黒い笑みで告げる。
「……ということは、京子さんでしたか先ほどの彼は」
 構築の魔女がほっぺに手を当てて告げた。
「じゃぁ、ちょっと京子さん……いえ、京介さんの気を引きにいってきますね」
 その後ハニートラップによって誘い出された京子が。アリッサのトリモチキャノンで捕獲されたのは言うまでもない。
 べたべたにされた京子に対して構築の魔女はこう告げた。
「わたしはお誘いいただけないのですか? 夜が明けるまで語り合いましょうね?」
「あははは」
 京子は乾いた笑みを浮かべて観念したように項垂れる。


● 心探し

『時鳥 蛍(aa1371)』は焦っていた。
「こ、来ないでください……!」
 そう走り回りながら研究所の職員からも逃げ出す始末。そんな様子を見ての遙華の診断は強者化、ノットサイレンス、性格不安定化、性別逆転を複合発症である。
「なんでこんなに沢山人がいるんですか」
 過去のトラウマから第一英雄以外には人間不信気味な上に性格不安定化の効果で更に過敏になっている。
 なので二番目の英雄である『シルフィード=キサナドゥ(aa1371hero002)』からも逃げ出す始末だ。
 困り果ててしまったシルフィード。
 幸いなのは、普段はタブレット端末でしか会話できないはずだがノットサイレンスの効果で普通に話せるくらいだ。
 強者化の影響で暴れると一般人では取り押さえられない事態になっている。
 厄介極まりない状況に頭を悩ませるシルフィード。
 彼女が落したと思われるタブレットを道端で拾い上げ彼女の事を思った。
 自分の行動が間違っているのかとも思った。
 試験薬実験に来たのは第一英雄抜きで一緒にいることに慣れるためだったが、これでは逆効果ではないか。
 そんなシルフィードだったがショールームで別の服を見繕って着替えていた蛍を見つけ、その背を眺める。
「蛍……」
 そう柔らかに声をかけたシルフィード。
「シルフィさん……」
 振り返って恐怖に目を見開き、距離をとろうと後ずさる。
「大丈夫ですわ。わたくしは何もしませんから、信じてください」
 そう歩み寄るシルフィード。
「いや!」
 そんなシルフィードへ並んでいた商品を一つ突きつける。
 短刀のAGWだ。
 だがそれにひるむことなくシルフィードは歩み寄る。
「わたくしは……蛍さんと……ちゃんとした友達になりたい、それだけですわ」
 そう蛍を抱きしめるシルフィード。
 その柔らかくて暖かい感触に蛍は刃を取り落して、鳴き声を上げた。
 彼女はいろんなことを話してくれた、その口で、その言葉で。
 最初は体が男のものになっているので今の服装では恥ずかしく、その後人気のない所を探し逃げ回っていた。
 適当な隠れ場所を見つけるとそこに留まるが人の声が聞こえると怖くなってまた逃げた。
 ずっと怖かったのだと蛍は告げる。
 そしてシルフィードが誘拐事件で一緒にさらわれた、けれど自分へはひどい言葉を投げかけた子に似ているとも。
「怖がらせてしまっていたんですね、ごめんなさい」
 その言葉に首を振って蛍は泣き続けた。シルフィードはその頭を撫でてじっとその場に佇んでいた。

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結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

重体一覧

参加者

  • 太公望
    御神 恭也aa0127
    人間|19才|男性|攻撃
  • 非リアの神様
    伊邪那美aa0127hero001
    英雄|8才|女性|ドレ
  • 双頭の鶇
    志賀谷 京子aa0150
    人間|18才|女性|命中
  • アストレア
    アリッサ ラウティオラaa0150hero001
    英雄|21才|女性|ジャ
  • 誓約のはらから
    辺是 落児aa0281
    機械|24才|男性|命中
  • 共鳴する弾丸
    構築の魔女aa0281hero001
    英雄|26才|女性|ジャ
  • LinkBrave
    ヴァイオレット メタボリックaa0584
    機械|65才|女性|命中
  • 鏡の司祭
    ノエル メタボリックaa0584hero001
    英雄|52才|女性|バト
  • 朝日の少女
    彩咲 姫乃aa0941
    人間|12才|女性|回避
  • 胃袋は宇宙
    メルトaa0941hero001
    英雄|8才|?|ドレ
  • エージェント
    エクスaa0965
    人間|22才|男性|防御
  • エージェント
    ミニー・キャロルaa0965hero001
    英雄|9才|女性|ブレ
  • 暗夜の蛍火
    時鳥 蛍aa1371
    人間|13才|女性|生命
  • 優しき盾
    シルフィード=キサナドゥaa1371hero002
    英雄|13才|女性|カオ
  • 紅の炎
    アリスaa1651
    人間|14才|女性|攻撃
  • 双極『黒紅』
    Aliceaa1651hero001
    英雄|14才|女性|ソフィ
  • その背に【暁】を刻みて
    藤咲 仁菜aa3237
    獣人|14才|女性|生命
  • 守護する“盾”
    リオン クロフォードaa3237hero001
    英雄|14才|男性|バト
  • 心優しき教師
    世良 霧人aa3803
    人間|30才|男性|防御
  • フリーフォール
    エリックaa3803hero002
    英雄|17才|男性|シャド
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