本部

メトロダムダンジョン

鳴海

形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
10人 / 4~10人
英雄
10人 / 0~10人
報酬
普通
相談期間
5日
完成日
2017/11/29 15:29

掲示板

オープニング


 0と1に寄生する従魔が発見された。
 それはつまり、二進数を根底とするデジタル世界に巣食う従魔であることを示す。
 これが発見されたのが一週間前。
 実はこの従魔、影響力が低く、それ故に何も事件を起こさずに今まで存在していたのだが。とあるAIが寝ぼけて演算した結果この従魔の存在が明らかになった。
 この従魔は爆発的に進化を遂げている。
 今の段階で対処できなければ、人間の技術進展度にも寄ってくるが、五年で対処不可能に。十年後には電脳世界を乗っ取られかねないというトンデモない従魔だった。
 なのでグロリア社、H.O.P.E.は共にこの従魔に対処することを決定する。
 調査の結果発覚したのは、そのウイルス型従魔を作り出している愚神ノイマンの存在と。その対処法。
 遙華は今回の作戦に参加する皆さんを集めて会議室でつぶやいた。
「リンカー用のゲーム開発を進めておいてよかったわ」
 そう遙華は皆さんの前に二つのアイテムを差し出した。
 それがゲームのコントローラーと、ヘルメットのような機材。
「これは両方とも電脳世界に巣食う従魔に攻撃可能とするアイテムよ」
 告げると遙華は敵について説明を始める。
 電脳世界上で攻撃するためには、回路に電流を流すのではなく霊力を流す、霊力回路が必要となった件。
 現在その条件で運用が可能なのが、このヘッドギアとコントローラー型AGWであること。
「これであなた達の霊力を通せば従魔にダメージを与えることができるわ」
 仕組みは分からないがなんとかなるなら別にいいだろう。
 そう思い思い思いの装置を手に取るリンカーたち。
「変わった任務だけど、がん治療みたいなものだから、頑張ってね」
 このまま対処しないまま手をこまねいていると、グロリア社にも被害が出かねない。
 これを機会に対処し、敵従魔および愚神ノイマンを破壊していただきたい。

●作戦内容について。
 今回は二面作戦を展開します。
 まず直接愚神ノイマンを叩く班。
 そして、ノイマンを叩いている間に、バックアップデータ流出を食い止める電脳世界班です。
 それぞれの動きを説明しましょう。

●現実世界班
 現実世界班は超巨大コンピューターノイマンを破壊するためにその攻撃力を発揮していただきます。
 このノイマン、ほとんど無抵抗です。
 なので破壊力の高いリンカーを募集します。
 破壊の限りを尽くしてください。
 普段のストレスを発散するように、スキルや武装もフル活用で破壊してください。
 ただしノイマン破壊時にダメージを受ける可能性が高いです。
 それは漏電によるダメージや、破壊され弾き飛ばされた部品が体に刺さったりと、命にかかわるものではありませんが、ダメージを受けていたら、そんな感じでダメージを受けたんだと思っておいてください。



●電脳世界班
 電脳世界側ではノイマンの抵抗力を削ぐために戦っていただきます。
 どちらかと言うとこちらがメインです。
 ノイマンへの攻撃行動をハックと呼びます。
 ハックするためのアイテムを二つ用意したので選択してください。

1 YOFコントローラー
 手に持って画面越しの自分を操ります。装備やステータスはあらかじめ用意されている物を使っていただきますが。
 このコントローラーを使うとあまり自由に動けないので。ステータスが三割低下した状態で戦闘になります。
 ちなみに、画面内の自分は何度も死ぬと思います。
 ただ、死んでも現実世界の自分にはあまりダメージは行きません。
 コントローラーを選択した場合は一回のコンテニューで5点ダメージです。


2 ブレインジャッカー
 こちらは直接電脳世界にだいぶするのですが。痛覚などもフィードバックされますので。通常通りにダメージを受けます。
 こちらは実質コンテニューはできないでしょう。
 なので、危ないと思った場合、ファーストステージにジャンプする機能がついてます。


 このハック中に出てくるインベーダー型従魔を倒しつつ、『赤』『青』『緑』のコアをひたすらに攻撃していただく必要があります。
 ステージが三つあり。皆さんはファーストステージからスタートです。
 このファーストステージは常にインベーダー型従魔が湧いています。
 そこから一本廊下を進むと広い部屋に出ますがここがセカンドステージ、ここではインベーダーは沸きません。
 赤コアが存在しますが。ファーストステージ、そしてサードステージからインベーダーが溢れてきます。
 サードステージは青コア、緑コア、が存在する上にファーストステージの二倍の数インベーダーが生産されています。


 つまり一本道ですね。迷うことはないです。

 コアの種類は下記の通り。

 青コア このコアはノイマンのデータバックアップを担っています。このコアはラウンドを追うごとに光を増し。20ラウンド経過でバックアップデータを電子の海に放出します。
 この条件が満たされると敗北です。
 ただ、ダメージを30点受けると機能を5ラウンド停止、その上でカウントのやり直しになります。

 赤コア 攻撃し続けると機能を停止し。あらゆるフロアのインベーダーの生産が2ラウンド停止する。

 緑コア ノイマンの防御機能を低下させます。こちらを攻撃すると微弱なダメージと、防御力の著しい低下が狙えます。



●半覚醒エリザ
 かつてグロリア社で完全なるAIを完成させたことがありました。
 そのAIの名前をエリザと呼ぶ。彼女の覚醒については一年近く研究されていたのだが。そのエリザが人間のように深い睡眠と浅い催眠を繰り返すようになってきました。
 目覚めの日は近い。
 だが、もう少し時間はかかるでしょう。
 ちなみに今回の件にこのエリザが介入してくる場合がある、それは主に電脳世界班への介入となって現れます。
 電脳世界班は一度だけ二つのコマンドのうち一つを実行できます。

1 その場でコンテニュー
 電脳世界班は体力が続く限り何度でもハックを仕掛けることができるが、その場合スタート地点からやり直しになってしまう。
 それを防止し。そのステージで蘇生。

2 インベーダーに対するダメージ2倍。
 この効果は3ラウンド持続します。

  

解説

目標 ノイマンと従魔の撃破。

愚神ノイマンについて
 ノイマンはタワー型のサーバーでなめらかで強固な表面。全長は五十メートル。チューブのような線が無数に繋がっており、そこから電力やデータのやり取りを行う。
 そんな形態をしています。
 ノイマンは攻撃機能がほとんどないです。
 自立型のトンボのようなロボットが空を飛んでいるのですが。数が50程度。
 ただしリンカーにダメージを与えられるほどの火力を持ちません。
 突撃してきて体に張り付いて、とにかくウザったいのですが。
 ただしノイマンは防御力が1000を超えるので。それなりの攻撃力を持たないリンカーではダメージが一切通らないでしょう。


インベーダー型従魔について

 敵は電子で作られたインベーダーのような見た目の従魔一択です。
 攻撃範囲は2~20SQへ放電攻撃ですが、極めて威力が高いです。
 一ラウンドで基本的に5体生成されます。倒し切れないと際限なく増えます。 

リプレイ

プロローグ

「……ついに……私の得意なゲームのテクニックを生かす時が来たわ!」
 『御門 鈴音(aa0175)』はメガネを持ち上げて鼻息荒くそう告げた。
 きらりと光るフレーム。その手にはためしにと握られたコントローラーがあり、慣れ親しんだAGWよりもしっくりくる。
 そんな鈴音の周りをピョンピョン飛びながらまとわりつく『輝夜(aa0175hero001)』。
「わらわも! わらわにもやらせてくれ鈴音!」
 あまり馴染みがないテレビゲームだったが、輝夜も興味深々である。
 いや、本当にこれを単なるテレビゲームで片付けていいのだろうか。
 これにしくじれば人類にとって幾ばくかの損害となると言うが。
「なるほど、サイバーパンクときたか」
 『志賀谷 京子(aa0150)』は状況を確認しながらむむむっとつぶやく。
-「コンピューター型とはな…………」
 同じく、目の前のゲーム機と敵愚神の映像を交互に眺めながら『赤城 龍哉(aa0090)』もつぶやく。
「いつぞやのドロップゾーンみたいなものですか」
『アリッサ ラウティオラ(aa0150hero001)』遠い日を思いだし告げる。
「実質そうだけど、気分的には結構違うかな」
「それで、どちらを?」
 アリッサが両手に持つのはコントローラーとヘルメット型の端末。
「当然、ブレインジャッカー。自由に動けないなんてつまらないじゃない?」
「普通はリスクを考えるものですけどね。しかし、今回ばかりはわたしも同意しましょう」
「おっけーおっけー。動ける狙撃手の怖さってやつを見せてやろうよ」
 やる気十分である京子は手早く画面を見てキャラクターメイクをすませた、あとは没入するだけなのだが。
「魔女さんとカゲリさんもいるしね、心強いことこの上なし、だね」
 そう京子はちらりと視線を向ける。
 そこで『八朔 カゲリ(aa0098)』と『構築の魔女(aa0281hero001)』が何やら話をしていた。その隣に『夜刀神 久遠(aa0098hero002)』が控えている。
 そんなゲーム世界組に『月鏡 由利菜(aa0873)』が歩み寄り告げる。
「私は龍哉さん、ニウェウスさん、楠さんと共にノイマンの破壊に向かいます」
 『リーヴスラシル(aa0873hero001)』が頷いた。
「鈴音は電脳世界の対処に向かうのね……。他の皆様も、どうかご無事で」
「うん、由利菜も気を付けて、由利菜なら危険はないとおもう…………けど」
 そう鈴音が告げつつ視線を巡らせていると、少女の影が気になった。由利菜とリーヴスラシルの間に隠れる『楠 セレナ(aa5420)』は鈴音の視線に気が付くとぺこりと頭を下げた。
「は、初めてのお仕事…………緊張しますね月鏡お嬢様! あ、えっとこ、こういう時は紅茶をお出しして……はわわ! ま、またカップ落しちゃいましたー!! え、も、もうお仕事ですか!! どどど、どうしましょう~……」
 あわてふためくセレナ、そんなセレナを見つめて『北条 鞠也(aa5420hero002)』は溜息をついた。
(……相変わらずそそっかしいなぁ……何でもいいけど)
「頼みましたわ」
 『ヴァルトラウテ(aa0090hero001)』が告げる。龍哉もノイマン退治組だが、コンピューター内の従魔も気になる様子。
「エリザのような事例もありますし、従魔がどこにでも沸くのは今更ですから」
「ま、放っといたらエライ事になるようだし、きっちり片付けるさ」
 エリザ、その単語を聞いて構築の魔女は柔らかな表情を作る。
「ええ、そうですね生徒に恥ずかしい姿は見せられませんから」
 そう構築の魔女は涼やかな声を思い出す。
 次いで『辺是 落児(aa0281)』と共鳴、ブレインジャッカーと自信を接続した。
「…………おい、兄貴。任務だぞ…………何ニヤニヤしてんだよ」
 いよいよ迫る任務開始時刻。ソワソワし始めた『煤原 燃衣(aa2271)』を眺めて『赤目 炬鳥迦(aa2271hero002)』はつまらなさそうに言い放つ。
「い、いやぁだって…………阪須賀さん、ねぇ?」
 『阪須賀 誄(aa4862hero001)』はうむうむとその言葉に頷いた、しかし兄の方の様子がおかしい。
 『阪須賀 槇(aa4862)』は拳を震わせていた。
「許せんお、コイツはメチャ許せんお……」
「ど、どうしたんですか阪須賀さん」
 告げる燃衣。その声も心なしか震えている。
「おお、珍しい……兄者が義憤に燃えて」
 誄が胸を熱くしてそう告げるも実際は違うようで。
「何で漏れを呼ばねーんだお! この世界のゲーム界事情はどーなってんだお!」
 思わず、頭抱える弟者。
「…………プロゲーマーじゃないんだから」
「なんだ、こいつら、暑苦しいな」
 炬鳥迦が茫然と告げるも野郎どもは上の空である。
「フル体感型、新作ゲーム。こんなの聞いて喜ばないゲーマーは居ないですよ!」
 熱弁する燃衣。
 気を取り直して真面目な面持ちになった阪須賀兄弟も腕を組んで頷く。
「……久々に俺にも出番が回ったと思やぁ……このオタク共はぁ~……ッ」
「さて阪須賀さんほど、上手じゃないですがボクはコントローラ。弟と、目とケツが痛くなるまで遊び倒した腕前、とくとご覧あれっ!」
「ただのダメ人間じゃねーか」
「お、流石隊長ですよっと」
「OK、隊長に負けないくらいに遊び倒す…………ゲームにダイブなんてドキがムネムネするお弟者」
「ま、そうだな、ゲーマーとしちゃあな」
 男の事はゲームが大好きであるからして仕方ない。仕方ないのである。
「じゃあ…………」
「「攻略開始っと」」
 作戦が開始される。これより電脳、現実両面から愚神ノイマンを攻略する。

第一章 没入

 ノイマンと戦闘する組を見送って、さっそく燃衣は画面の前に座った。
 その手に握られているのはYOFコントローラー、グロリア社の製品である。
「うーん…………ちょっと持ち難いですねコレ…………」
 そう説明書や装備画面を眺めながら阪須賀兄弟と角をつつき合わせる。
 ゲーム内のあばたー作成は着々と進んでおり鈴音はさすがである。すでに完成させていた。
 モチーフは鈴音フォーム~戦極~である。
「こちらは準備ができました」
「あ、はい御門さんすこしお待ちを」
「おい、兄貴、仕様だか説明書だかなんだかしんねぇけどよ、さっさとはじめようぜ」
「まぁまぁ焦るなお。キョウちゃん」
 槇が告げる。
「だれがキョウちゃんだ、お前…………」
 怒られる槇。しかしめげない槇。
「仕様を制するものはゲームを制す、TASさんもそう言ってますから、ねッ!」
「…………TASって誰だよ?」
 分からない単語が多くてイライラの募る槇。もはや私のわかる言語でしゃべれ状態である。
「え、知らないのキョウちゃん、金髪の幼女の、0.01の遅れもズレもなく正確な操作が可能な超人で、0.0001%だろうが100発100中で当てるスーパーリアルラックの持ち主の天才ゲーマーーだよ!? 世界中で有名なんだよ!?!?」
「え、そそ、そうか…………な、名前は聞いた事はあるぜ、うん…………」
(ちょろい)
 三人とも同じ言葉を胸に思い浮かべる。そんな風に適度に少女をだまくらかしながら終えたキャラクター作成、阪須賀兄弟はブレインジャッカーを使うようなのでここでお別れである。
「じゃあ、行きます、ゲームスタート」
 初めてプレイするゲームに触れる時はいつもワクワクでいっぱいである。
 鈴音はその思いを隠すことなく、スタートの文字を選択、
 次の瞬間、2D処理された鈴音が画面の向こうに現れた。
「わー、すごいドット絵だ。いまどき新鮮」
「え? 時代遡りすぎでは、僕にはむしろ馴染みが強いですけど、でも精密な操作ができるかどうか」
 そんなことを言っている間に、湧き出す従魔たち。
「わあああああ、割と難易度が高い」
 少し操作になれる必要がある燃衣に対して、鈴音はすらすらと敵を倒していく。
――のう! 鈴音よ! わらわのばんはまだかの?
「死んだら交代よ、言ってるじゃない」
――ぬう、鈴音が死にそうに見えん。ずるい! 貸すんじゃ。
 そう腕のコントロールだけ奪おうとする輝夜。
「わ! 輝夜やめて、腕を離して死んじゃう」
 次の瞬間画面上の鈴音が爆散した。
 そして二人の悲鳴がこだまする。電流のようなものが全身を駆け巡り、二人はびりびりとしびれてしまう。
――うう、わかったわよ、でも難しいと思ったら交代してね、遊びじゃないから。
「わかっておるわ」
 そう鈴音は輝夜にコントロールを譲る。
「わらわ爪が長いから連打でボタン押しにくいの……バネ仕込んだらダメかの?」
――……昔ゲームの超有名人にそんな噂あったけどさ……でもゲーマーは連打機能付きコントローラーとかは邪道よ! 本気出すわよ!
 そう、鈴音の指示にて、輝夜は群がるインベーダーたち、その包囲の穴をついて脱出。
――某弾幕ゲームよりはましね。
 鮮烈を切り開いてあっという間にファーストステージ端までたどり着いてしまう。
「おおお、ちょっと待ってくださいよ」
 対して突進して敵を殴る飛ばすことしかしてない燃衣のキャラクター。
 だがだんだんとこの癖の強いキャラクターにも慣れてきた。
 燃衣のメインの突撃技は派生も早く硬直もそれほどではない。逃げ技としても使えるのである。
「よしよし、感覚がつかめてきましたよ、さて阪須賀さんたちはどうかなっと」
 そう画面の端に目をやると。
 そこには明らかにクオリティの違うキャラクターが数体いた。
「え! みんなずるい!」
 画面の向こうで3Dの槇が手を振った。

    *    *
 

「なるほど、こいつはデカイ」
――壊し甲斐がありますわね。
 あきれ果てるヴァルトラウテ、それも当然だろう、ノイマン組がその施設にたどり着いた時、真っ先に見たのがすべらかなボディー、塔のごとき存在。愚神ノイマンは想像以上に巨大で威圧的だった。
――デカァァァイ!! 説明不要ッ!
 やや興奮気味に叫ぶ『ニウェウス・アーラ(aa1428)』。
「壊し甲斐…………有り過ぎ、ない?」
 『ストゥルトゥス(aa1428hero001)』はその手の中で獲物を弄ぶ。
――格ゲーのボーナスステージも目じゃ無ぇーですねコレ。
「防御力1000は確かアルター社のパワードスーツのバリアがその位だったな」
 そんな龍哉の言葉にストゥルトゥスは頷く。
――見たことろ、表面は強固そうだねぇ。でも。
「一か所に、大穴、開けちゃえば…………」
――そこから中を壊したい放題デス。
「正直に、外殻全てを破壊する、必要は…………無い、ね」
「まぁ、ただ。その外殻を破壊するのが骨だろうが」
 そう地面に刃を叩きつける龍哉、調子は悪くない。同じく硬質なタイルを粉砕して、その力を示して見せた。
「バリアは割れば消えるがこいつは基本的にボディ強度が高いからまぁ一筋縄ではいかねぇか」
――無作為に殴っていくのもありですが、電脳世界に居るメンバーの負担もありますから。
 そんなヴァルトラウテの懸念に頷いて。龍哉は冷静に破壊する順番を決め始める。
「どの辺から狙っていくかね」
「要所を押さえるとしたら…………」
 まず外部との物理的遮断からだ。
 その時、敵が動いた。飛行する従魔? いや機械だろうか。
 トンボのような機体、こちらに一斉に近寄ってくる。
 その眼前にセレナが立ちはだかる。
「行かせません」
 その霊力を武装に込める、ニーエ・シュトゥルナに光が宿った。
 その霊力を一気に解放、同時に数体のトンボたちを焼き払う。
 硬質な音をたてて地面に転がる機体。
 その砲撃を号令として、他三人が突撃する。
――増援が来るかもしれない。本体は3人に任せて私達は私達の仕事を。
「っは、はい!」
 セレナは再び霊力を込めた。
 そしてトリオを発動。広範囲を爆撃する。その爆炎の中を突っ切って、由利菜が攻めた。
「まずは!」
 ノイマンの側面を数歩かける、そのまま空中で宙返りしてノイマンから伸びるチューブへと一閃。
 まずはチューブを攻撃して電力供給を断つ目論見だ。
 そして。
――こいつの外殻は、1枚岩って訳じゃーない。
「タワー型サーバーが、元なら…………弱い個所は必ずある、はず?」
――一番あり得そうなのは"通気口"だ。ファンのある個所があったら、そこを狙え!
 ニウェウスがノイマンへ最接近するゼロ距離からの霊力浸透&ブルームフレア、まるでねじ込むような魔術の一撃。
 そのバックファイアーは背後から迫るトンボたちも熱で巻き込み溶かす。
 その爆風が晴れた時そこにはニウェウスが佇んでいて。
 眼前には熱で溶かされ無残に開かれた大穴があいていた。
 その自身の破壊の結果を見届けるとニウェウスは振り返る。
 その脇を由利菜が駆け抜けていった。
 追いすがるトンボたちはセレナとニウェウスで全て撃墜する。
――ヴァドステーナをフロッティにセット。ライヴス出力限界上昇、確認。
 リーヴスラシルの宣言により由利菜はその力のすべてを解放できる。
「ヴィゾーヴニルの鍵、鞘と云う名の箱を開け!」
 フロッティの刃が極光となり放たれる。
「重なれ、赤と青の三日月! フュージョン・ローカス!」
 上空にうち放たれた斬撃は装甲と衝突し火花を散らす、エネルギーの残滓はコードを焼き切り、それが発火、アラートが鳴り響く。
「お嬢、実際のシステム周りで把握出来てる所を教えてくれ」
 龍哉は襲いくるトンボたちを避けながら、コードからコードへと飛び移り上空を目指していた。
「ええ、パイプラインを識別、電力供給用とデータ供給用のコードに別れているようね、電力供給用だけ抜き出してナビゲートするわ」
「ああ、助かる!」
 そのまま龍哉は反転。落下速度そのままにすれ違うコード類を全てきり飛ばしていく。
 衣服を漏電の雷撃が焼くが、それもまたアクセントである。
 龍哉はにやりと微笑んだ。
 次いでノイマンに足をかけて方向転換。また別のチューブの上に立ちそして天井を見上げる。
「これで半数」
 遙華のナビにおうと答え、龍哉は再び飛んだ。
「トンボの邪魔の頻度で急所が判れば楽で良いんだが」
――余り期待しない方が良いと思いますわ。
 そう告げて龍哉は空いた手に抱えていたショットガンを撃ち放つ。
 それと同じタイミングでノイマンが震えた。
 大爆発がその巨体を揺らしたのだ。犯人はニウェウスである。
 彼女はせき込みながら爆炎をかき分け姿を現し。その手にイカヅチの力を宿す。
――まだまだいけえ!
 ストゥルトゥスの掛け声に呼応するように雷の槍は顕現する。圧縮されたエネルギーのを自身の明けた大穴へと叩き込んだ。
「これで貫通して!」
 大きく爆ぜる装甲、衝撃で鉄板が何枚も吹き飛んだ。
 バチバチと電子の爆ぜる音で満たされたこの空間。目に刺すような光がやんだ後にも、だがノイマンは健在である。
 なみの愚神なら二体ほど葬る火力を叩き込んだはず、なのに、まだノイマンは健在。
 これは意外と骨が折れる仕事かもしれない。
――コイツ自身の攻撃能力は殆ど無いってのが救いだねぇ。
「でも…………突入したら、漏電とか、あるかも」
 そうニウェウスは自分があけた大穴を眺める。
 まだ装甲版が続くが厚み的にもうそろそろ内部基盤が見えてもいいころだ。
――そこは覚悟の上で行くっきゃない。ってもまあ、電源ユニットへの接近は避けた方がいいかな!?



第二章 電脳の庭

「うーん、つまりどれだけサードに留まれるかだね」
――ファーストに戻っている時間がもったいないですね。一人だと戻るのも大変そうですし。
「よし、じゃあみんながサードに残れるように頑張るか!」
 京子はダイブ中アリッサと作戦の確認を行う、やがて視界が晴れたその先はポリゴンで作りこまれた特大のフロアが広がっていた。
 隣に立つのは構築の魔女、肌質がCGめいていてなんだかおもしろい。
「私は、青コアへのダメージ蓄積を急ぎますね」
 ステージ3つを踏破する必要があるため誰かがやらねばならぬと構築の魔女は判断した。
「移動を含めて20ターン以内ですか、赤コアは阪須賀さんに任せましょう
「まかされたお」
 そう高らかに告げるのは槇、その眼前の燃衣はブレインジャッカー組と違って、こてこてのドット絵だった。
「ブフォ、隊長、哀れな姿に」
 そう燃衣を後ろから前から十分に眺めた槇。
「阪須賀さん! 撃破数で勝負しましょうか!」
「お、望むところだお」
――このゲーマーどもが、真面目に仕事しろ。
 そして槇は一息ついてあたりを見渡す。
「フルVRなんて心が躍るなだお弟者よ」
――うむ、電脳ダイヴなんて夢だよ…………なっと!
 しかし逐一口出しがひどい槇である。
「でもUIとかこれじゃ見辛いお」
――………………うるせーなコレ。
 そんな面白がる槇の背後に突如、インベーダーが出現した。
 即座に動いたのは燃衣だ。
「きましたか」
 構築の魔女は素早く身を翻して突撃、フロア突破を目指す。
「ステージ1は従魔を避けて全力で抜けたいものですが……」
 ステージ2を目指して京子と連携。先を急ぐ。
「道は開けよう」
 そう京子を端から追い抜いて前に出るカゲリ。
 そのカゲリの周りをさらに青ざめた猟犬たちが走っている。
 その猟犬たちはインベーダーに片っ端から噛みつき。凍らせ砕き。
 狙撃主二人に一切手を触れさせない。
 槇はその背後から速度控えめで進行ファーストステージの敵を抑えつつ、情報収集に徹した。
「仕様を制する者は!」
――ゲームを制するぞっと。
「あ、すみません、阪須賀さん達助けてくれませんか?」
 燃衣を囲ったインベーダーを排除しながら槇は考える。
「タゲは最近式かお?」
――いや、全体撃破数のヘイト式かも。
「移動は?」
――……インベーダーだな。
 まるっきりインベーダー。カクカクとした動きで、槇たちを追いこんでいく。
 となればがむしゃらに倒しているよりも敵の湧きパターンを見極め効率化を図るのが最善だが。
――兄者どうだ沸き位置は。
「んーランダムだお、いや待つお、でも兆候が……」
 合間に地形をリサーチ。
「OK、兄者様、謹製のスマホの出番だお!」
――起動するのかねそれ。
 じらりじらりと、従魔が湧く前にその個所にゆがみが見えるのだ。
 であれば。そこを狙って。
「これがいわゆる、ボムだお」
 ロケランをぶっ放す。
 湧いた端から倒されていく従魔たち。
「弟者、何発で死んだお?」
――ロケランなら一発、銃弾であれば2発だな、だが脳天っぽい位置が一撃だ。
 ついでリサーチを元に戦術を構築。
「ここは俺達がおさえるお!」
 その槇の声に従って。2D鈴音がセカンドフロア中央に躍り出た。
 赤コアを守護するインベーダーたちに切りかかる。
 だが、たまに攻撃を外してしまうのは輝夜がコントローラーを握っているからだろうか。
――由利菜が頑張ってるなら、私も。
 そう振りかざした大剣での一閃はさすがのひとこと。一撃でコアの動きを止めてしまう。
「おお! やったぞ鈴音よ。コアを破壊し……」
 そう喜びにわく輝夜は背後の敵を見ていなかった。くわえられる一撃、爆発四散する鈴音のキャラクター。
「はい、交代」
――納得いかん!!
 その赤コアが停止した好きに京子はサードステージへ。
 インベーダーの生産が止まったフロア。しかしすでに湧いていた敵がひしめき合っている。
「これは倒し買いがあるね」
「ええ! 見せつけてやりましょう、私達の培ったコンビネーションを」
 京子がばらまく矢は的確にインベーダーの数を減らしていく。
 木端のように散っていく従魔たちその隙間を縫うように構築の魔女はカチューシャを放つ。
 青コアもろとも周囲を爆破すると、電脳世界が少しひずんだ。
「コア。思ったよりも脆いですね」
 構築の魔女が告げる。
「私たちの攻撃力でも押し切れるかな。でも」
 直後、京子の体が光を放つ、電脳的補助。エリザのバックアップである。
「出し惜しみはしない」
 京子がうち放った矢は空中で砕け、嵐へと変貌する。
 インベーダーの数を一気に減らした。
 それを見て構築の魔女は微笑む。
「ふふっ、寝ぼけてこんなことしてたなんて言ったら恥ずかしがりそうね」
 彼女の姿が京子の後ろに見えた気がした。
 その嵐を越えて放たれる構築の魔女の弾丸。
 その攻撃に乗じてカゲリも責める。青コアを最優先として。冷魔を放った。
――私の猟犬はあなたによくなついているようですね。
 そう情愛を以て万人普遍を慈しむ闇、久遠はカゲリに語りかける。
――その為の刃を主様に、私の『北辰の天狼』に捧げましょう。私の愛しき北極星、中庸にて総てを見据える北辰の王。眩き瞬きの天狼の星に。
 その言葉を保証するように狼たちはコアにかじりつくと、ぱきぱきとその表面、内部を凍らせていく。
――我が刃にて、総てを凍らせ砕きましょう。
 コアの一部が砕け散った。
 その攻撃をやめさせようと迫るインベーダー。その突撃を見切り。素手でカゲリはインベーダーを引き倒すとそれを踏みつけ妨害を無にする。
「打ち漏らしがあるようだが?」
 そうカゲリは京子を振り返る。
「打ち漏らしたわけじゃないよ! 失礼だな」
 京子の放った弾丸が跳弾して、インベーダーに命中する。
「少し増えてきましたね。私が一掃します」
 構築の魔女が告げると、放たれたのはバレットストーム。
 これを使用すると愛銃に多大な負荷を強いるため、クルーダウンが必要だ。
「さて、冷却中は回避と誘導に専念ですね」
 その時声が聞える。
――先生。
 その声に構築の魔女は安堵のため息を漏らした。
「またあえた、そして、また会えるのですね。エリザ」
 逃れながら体制を立て直した構築の魔女。
 再装填されたカチューシャを構えそして放つ。
「さて、もう一度いきましょうか……!」
 緑のコアもろとも敵を粉砕。
 それにフリーガーファーストでトリオも乗せる。
――今です。
 久遠が告げるとカゲリは零魔が再び放たれる。それが青のコアに命中したとき、悲鳴を上げるように青のコアが沈黙する。
「お? やりましたか」
 燃衣はファーストステージで湧いてくる従魔たちと遊んでいる。
 攻撃を引き付け後退、Vの字に移動を繰り返す。
「こうするとね…………ゾンビさんが攻撃振ってくれるんですよね」
 その時炬鳥迦が総毛だった気がした。
「阪須賀さんこれ終わったらグロリア社にお願いしてホラーゲーを皆でやるなんてどうでs」
――くだらねぇえええ事やってねぇで任務に集中しろぉおおお!
 炬鳥迦の叫びでコントローラーを取り落す燃衣。その隙をインベーダーは逃さず、燃衣を袋叩きにした。
「このゲーム、近接キャラにきびしくありません?」
 燃衣が再構成される合間に槇は再び稼働を始めた赤コアを集中攻撃した。
――OK、ハイスコア目指そうか兄者。
「うおおおおゲーマーなめんじゃねーーーーお!」
 戦いは佳境を迎える。

第三章 夢の果て

「ぬあああああ! また死んだんじゃ」
――輝夜、ここであきらめちゃだめよ。死に覚えゲーは根気と分析が大事よ!
 そうふてくされた輝夜に代わり鈴音がコントローラーを握る。
 輝夜の犠牲は無駄にしない。なぜなら鈴音は輝夜のプレイを見て効率のいいステージ攻略の方法を分析していたからだ。
「召喚された従魔がこちらに意識を向けるまでに少しのラグがあるからそこで背後をつけば倒せる」
 囲まれたなら攻撃する隙をついて後方に脱出できる。なので背後をとられないことがいちばん大事。
「だんだんわかってきた」
 そう鈴音はサードステージに到達すると、緑のコアを狙って突き進む。
 その鈴音へ迫る従魔は京子と構築の魔女が打ち払っていった。
「可能なら増える以上に撃破し続けたいですが……無理なら誘導していきましょう」
 そして鈴音の斬撃がコアに直撃、現実世界ではノイマンが悲鳴を上げていた。

   *   *

 ノイマンが電子音をかき鳴らす、それを悲鳴だと判断した龍哉は刃を構え力をためる。
「特にかてぇのがここだが。俺には関係ない!」
 暴発するような霊力は濃密で、その刃にてたてないものは無いように思えた。
 実際、その斬撃は阻めるものなど無く。
「結局完膚なきまで破壊するしかねぇってことか」
 一切殴殺、全てを破壊するための力が目覚める。
「羅號の本領、見せてやるぜ!」
 その衝撃波は一直線だったノイマンを軋ませ歪ませ湾曲させた。
 装甲版がきしみゆがみができ、もはや装甲として機能しない。
 それに合わせて由利菜が動くレーギャルンをウヴィーツァへ交換、その刃を神域の技量にてノイマンに叩きつけた。
「ラシル、誓約術の神技の記憶を開放して下さい!」
――ブランクルーンへ記述完了した! 光の翼をユリナへ託す!
 由利菜の霊力が膨れ上がる。その連撃にて最後の装甲を弾き飛ばす。
「私に宿る破壊のライヴスの力……今まで以上に活性化している!?」
――恐れるな。今の主ならばその力も制御できる。同じ方向性の力を極めたタツヤ殿のようにな。
「ラシル……嘗てのあなたの姿と力、少しだけ借り受けます!」
「「ディバイン・キャリバー、偽りの機神を打ち砕く!!」」
 激しい爆音と共にノイマンは火に包まれた。
「つか、こいつの中枢ってのはあるのか?」
 それでも倒れないノイマンに対して龍哉はそうつぶやきを漏らす。
「ある……」
――今君の攻撃で見えた!
 ストゥルトゥスが声を上げる。
 実際ニウェウスは今の攻撃で歪んだ装甲版を吹き飛ばし、ノイマンの中枢へと歩みを進めていた。
 中は空洞となっており、無数に煌く光がノイマンの駆動を表す信号なのだとわかった。
 つまりここを焼き尽くせばいい。
――サーバーの本体とも言うべきCPUブレード。これを破壊しつくせば…………。
「倒せる、はず!」
――多分な!
 崩れ落ちるノイマン。
 討伐任務、完了である。

   *   *

「はふぅ……お、終わりましたね」
 セレナがそう一息つくと鞠也はその頭を撫でた。
「あぁ、よく頑張ったな」
――いやぁ、今回の敵はデカすぎましたね?
「暴れ過ぎで…………お腹、ペコペコ、です」
 そう煤まみれのニウェウスと共鳴を解除するストゥルトゥス。
 ノイマン組が電脳組の待機室に戻ると、そこはすでにアミューズメントルームと化していた。
「電脳を支配する従魔……あらゆる情報がネットワークで繋がるこの時代、従魔が成長すればそれらを全て握られるに等しいです。放ってはおけません」
 そう考え込んでいる由利菜を鈴音が見かけるとその手を引いてゲーム機の前に座らせた。
「ここ、レトロゲームが沢山あるの。やらない」
「え……っと。ルールを教えていただけますか?」
「うん、このゲームモノポリーって言って」
 そんな鈴音の説明を聞きながら由利菜はひとりごちた。
「以前程ではないですが、まだまだ私はゲームは苦手です……」
「こちらではゲームは第二従者が好んでやる。私達も時々多人数でできるゲームに付き合わされるな」
 そんな一行にお茶を出そうとするセレナだったが。
 足をコードにひっかけてすっころぶ、アツアツの紅茶が鈴音に降り注ぐ五秒前。
「はわわー!も、申し訳ありませーん!!」
 その後、もとからてんやわんやだった室内が、さらにハチャメチャになったのは言うまでもない。
「……やれやれ」
 そう鞠也は溜息をつく。
 そんな一行を眺めながら京子はカゲリや構築の魔女と話をしていた。
「十分に発達した科学技術は魔法と区別がつかないなら、発達したAIだって人と区別はつかないでしょう? 会えるときを楽しみにしてるよ」
「ましてこの電脳空間でなら、差はないのでしょうね」
 アリッサの言葉に頷く京子、彼女に力を貸してくれた少女の声を思い出しながら、紅茶を口に含んだ。

結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

  • ライヴスリンカー
    赤城 龍哉aa0090
  • 双頭の鶇
    志賀谷 京子aa0150
  • 誓約のはらから
    辺是 落児aa0281
  • カフカスの『知』
    ニウェウス・アーラaa1428

重体一覧

参加者

  • ライヴスリンカー
    赤城 龍哉aa0090
    人間|25才|男性|攻撃
  • リライヴァー
    ヴァルトラウテaa0090hero001
    英雄|20才|女性|ドレ
  • 燼滅の王
    八朔 カゲリaa0098
    人間|18才|男性|攻撃
  • 蛇の王
    夜刀神 久遠aa0098hero002
    英雄|24才|女性|カオ
  • 双頭の鶇
    志賀谷 京子aa0150
    人間|18才|女性|命中
  • アストレア
    アリッサ ラウティオラaa0150hero001
    英雄|21才|女性|ジャ
  • 遊興の一時
    御門 鈴音aa0175
    人間|15才|女性|生命
  • 守護の決意
    輝夜aa0175hero001
    英雄|9才|女性|ドレ
  • 誓約のはらから
    辺是 落児aa0281
    機械|24才|男性|命中
  • 共鳴する弾丸
    構築の魔女aa0281hero001
    英雄|26才|女性|ジャ
  • 永遠に共に
    月鏡 由利菜aa0873
    人間|18才|女性|攻撃
  • 永遠に共に
    リーヴスラシルaa0873hero001
    英雄|24才|女性|ブレ
  • カフカスの『知』
    ニウェウス・アーラaa1428
    人間|16才|女性|攻撃
  • ストゥえもん
    ストゥルトゥスaa1428hero001
    英雄|20才|女性|ソフィ
  • 紅蓮の兵長
    煤原 燃衣aa2271
    人間|20才|男性|命中
  • 責任
    赤目 炬鳥迦aa2271hero002
    英雄|15才|女性|ジャ
  • その背に【暁】を刻みて
    阪須賀 槇aa4862
    獣人|21才|男性|命中
  • その背に【暁】を刻みて
    阪須賀 誄aa4862hero001
    英雄|19才|男性|ジャ
  • エージェント
    楠 セレナaa5420
    人間|16才|女性|防御
  • エージェント
    北条 鞠也aa5420hero002
    英雄|22才|男性|ジャ
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