本部

WD~バーサクドーピングソウル~

鳴海

形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
10人 / 4~10人
英雄
9人 / 0~10人
報酬
普通
相談期間
4日
完成日
2017/11/01 13:28

掲示板

オープニング

● 宝石の森の門番
 
 それは一見洞窟のように岩が切りたち、草木も生えぬ薄暗い空間。
 だがそこは森なのだという。ここら一帯に生えた植物は全て同じ色の石に変えられてしまった。
 今やその葉は幹は光を受けて輝くだけである。
 それはとある愚神の影響によって生物が変化していしまったものだと結論付けられた。
 場所は南アメリカ奥地。
 君たちはその調査のために本国から駆りだされたエリートである。
 結晶化し、生命が生きられなくなった土地は長く続く。
 調査をしながら歩く君たちはふと大きな足跡に気が付くだろう。
 それは固い地面に深々とえぐりこんでいることからわかるとおり、巨大でなおかつ重たい外敵。
 巨人の従魔がこのあたりに住み着いていることが示唆される。
 その巨人は霊力を受けると体表を煌かせて笑うのだという。

● 切り札P
「うわー、きれーって思ってたのに! とんだ災難だったよ」
 春香は息を切らして大きな岩石の背後に隠れる。
 心拍を整えながら息をひそめて巨人の気配を探っていた。
「あんなに大きくて硬いなんてずるいよ。私の攻撃通らないじゃん」
 そう、水晶の巨人と最初に接敵したのは春香。
 春香はいつもの通り音を媒体とする範囲攻撃で迎撃しようとしたのだがいかんせん突破力が足りず。逆に反撃を受けて逃げ帰ったのである。
「あああ、瞬間火力って苦手なジャンルなんだよねぇ」
 へへへと春香は微笑むと意を決したように胸元に隠してあった小さなビニールパックを取り出した。
 その中に入っていたのは粉。
「炙って吸うわけじゃないよ? 直接舐めるの。するとね」
 春香は自分が口で言ったように白い粉を人すくい舐めると。次の瞬間悶え苦しみ始めた。
 地面に四つん這いになり、口をあけて涎を垂らす。
 荒い息使いは苦しそうで、目は血走っている。
 爪がガリッと硬い地面をかいて割れた。
 血が指先に滲んでいく。その直後、春香の中で霊力が増幅したのがわかった。
「せい……こうだね」
 春香は武装を構える。増幅された霊力を束ねればあるいは、そう思わせてくれる霊力量だった。
「けどやっぱり私一人じゃ。連携してたおそう。作戦はみんなにまかせていいかな?」
 告げると全員での作戦会議が始まった。
 目的はもちろん。あの謎の巨人を倒すことである。

●クリスタルゴーレムについて。
 このクリスタルゴーレムは、全てのステータスを両防御力にふった守護の巨人です。
 体長は三メートル人形で、体の表面を透明なクリスタルが覆っています。
 あとはその体が、断熱、絶縁体、衝撃反射。という性質を持つので攻撃方法には注意してください。
 さらに、光を体にため込んでレーザーとして放つ攻撃をしてきます。
 これは受けた魔法ダメージや衝撃ダメージを変換して放つので、自分が今までどれだけダメージを受けたかによって威力が大きく変わります。
 
 この敵が今回は三体。調査指定地域に存在してるようなので撃破してください。


●白い薬について。
 白い薬(名前未定なのでこのように呼称)は、ペインキャンセラーを参考に作られた痛覚遮断、および霊力増強の新しいリンクバーストへの一歩として研究されていた代物を春香がテスターとして引き受けた形になります。
 一応全員分ありますが。使用すると下記の症状を抱えることになります。
・任意のステータスひとつが1.5倍。
・スキル使用回数が効果時間中無制限。
・理性の消失(個人差あり。言葉を話せないレベル、好戦的になるレベル。変化なし等様々)
・効果時間は自身のレベル÷10(端数切捨て)
・効果時間数に応じた肉体ダメージ。
・効果時間終了後全ステータスが0.8倍に

 またこれは必ず発生する症状ではありませんが。英雄と能力者の意識混濁。まるで精神まで一つに解け合ってしまうような錯覚に陥ることがあります。

 今回、クリスタルゴーレムの攻撃性能が低いのでクリスタルゴーレムの攻撃では重体にはならないかもしれませんが。薬によって重体になる可能性があります。
 注意して服用してください。

●戦闘地形について。
 
 戦闘地形ですが。まず。林を想像してください、木も草もそれほど生えていませんが見通しが悪いくらいには生えている。
 それの草が全て枯れ果て岩がむき出しになり、木が水晶質の石に変わって日当たりが悪くなる。
 そんな環境下での戦いです。
 身を隠すための木や岩がごろごろあるので機動力を武器としたキャラクターは戦いやすいのではないでしょうか。
 また開けた湖周りは平原で戦いやすいです。こちらは愚神の勢力圏外らしく、生の生態系を保っていますが。従魔たちはあまり出たがらないようです。

解説

目標 クリスタルゴーレムを倒す。

 今回は従魔、クリスタルゴーレムを倒し、調査のための障害を排除する必要があります。
 このゴーレムですが、どうやら愚神の鱗のようです。
 今回の愚神は地形や生態系自体を著しく変化させる愚神のようで。
『生産』の属性を有しているようです。
 ただこのゴーレムの親の姿は近くになく、遥か先。この生態系の変化の端まで向かわないと出会えないようです。
 その端っこにたどり着くには今回のシナリオだけでは足りないので次回という事になります。
 野放しにはできないので、早く倒して調査に戻りましょう。 

リプレイ

第一章 輝きの森

 水晶の森は緑色の輝きで溢れている。
 薄く再形成された木の葉上の水晶に光が透過するためだ、その煌きがあたりに降りてさらに水晶の幹や地面に反射する。
 きわめて幻想的な風景、もしだ、これが自然発生したものなら許せたことだろう。 
 しかしこれは自然に作られた神秘ではない。
 これは愚神の仕業、周囲の生態系を変化させる愚神が大きな森を横切った際にこの一帯が変容してしまったのだ。
 そんな水晶の森の一部を折り破片を回収しながら『ファスナー=Z=コルセット(aa1063)』は進む。
「てめーの初陣だチャック、マザーファッカーをブチ殺しに行くぞ」
「ボク、勝ッタラ無敵ニナレルカナ……」
 そう自信なさ気な『チャック(aa1063hero001)』の背中をバンバンと押すとファスナーはさらに森の奥へと足を進めた。
 暴言で背中を押しながら探索を進める。
 それに習って春香もずいずいと前へ進む。その隣に『イリス・レイバルド(aa0124)』と『アイリス(aa0124hero001)』が追い付いた。
「しかし私を前に水晶の森とは随分と挑戦的なものだよ」
 アイリスがあたりを見渡しながら告げた。
「わっ お姉ちゃんの妙なこだわりだ」
「これは森というよりは荒野化近いと思うのだよ。花と宝石の妖精としてはお仕置きの時間だとやる気を出さざるを得ないだろう?」
「暴れる口実ができたんだね」
 生命を尊重することなく石に変える、そんな所業が妖精であるアイリスに許されるはずがない。
「やる気だね、アイリスちゃん」
 そんなアイリスに春香がそっと白い粉を手渡す。怪しい絵面である。
「こ、これはリンクバーストの発展のためにも薬のモニターやるだけですからね」
 イリスがあわてたようにとりつくる。
「切り札のリスクを低めて手軽に……は前から協力している案件だったしね」
 春香が満面の笑みで頷いた。
「前のときはお姉ちゃんが光ったよね」
「それにしても春香さんは毎度体を張るね」
「えへへ、それほどでも」
「褒めてないよ? 春香さん」
「森の幅は大体50メートル程度ですか……」
 そんなアイリスたちの頭上で何やらがさごそ聞こえる音。
 見上げるとスカートを抑えながら『卸 蘿蔔(aa0405)』が降ってきた。
 そんな彼女が水晶のはっぱを踏み砕いて着地するとふらついた蘿蔔の手を春香がとる。
「はい、蘿蔔ちゃんのぶん」
 そう春香が差し出した薬を蘿蔔は反射的に手に取った。
――蘿蔔はどうする?
『レオンハルト(aa0405hero001)』がそう問いかけると。
「あ、いえ……私は今はこのままで」
 そう蘿蔔は答える。
――そうしてくれると助かるよ。
 そう安堵のため息を漏らすレオンハルト。
「他の皆さんも心配ですからね」 
 そう振り返った視線の先には『八朔 カゲリ(aa0098)』と『ナラカ(aa0098hero001)』周囲に敵性反応がないため悠々とあたりを見渡している。
――どうだったかな、蘿蔔。
 そうナラカが問いかけると。蘿蔔は見渡した周囲の景色を説明する。愚神が変質させた影響範囲や、どこまで続いていそうかなど。
 カゲリは頷きながらその話を聞いている。
――面白い。
 そうナラカがいつもの声音で告げると、カゲリはまたかとため息をつく。
「どうしてです?」
 蘿蔔が目を真ん丸にしてナラカに問いかけるとカゲリが代わりに答える。
「注目が多くいるからな、どう対応するのか気になるんだろ」
――ああ、イリスや仁菜とて目が離せない。蘿蔔ももちろんのこと。そして。
 そうナラカの言葉が促す先を見ると。そこには『火乃元 篝(aa0437)』が佇んでいた。すでに『ヤス・オーダー・鳥羽(aa0437hero002)』とは共鳴済み。
 そんな篝がカゲリに気が付いて歩みをよせてきた。蘿蔔を一別すると意地悪く笑ってカゲリを小突く。
「いい奴だな。カゲリめ、羨ましいぞオノレー」
「どどどど、どうもこんにちは、私卸と言いまして」
 若干の人見知りを発動する蘿蔔である。
 そんな蘿蔔がおかしくて春香がくすりと笑った時、突如として森全体が揺れた。
「怒らせてしまったみたい……」
「けど仕方ない、環境変化は一大事だよ」
 その現況を『藤咲 仁菜(aa3237)』と『リオン クロフォード(aa3237hero001)』が見上げている。
 巨大な体躯、硬そうな水晶質な外殻。ゴーレムと呼ぶにふさわしい巨体が咆哮をあげて仁菜に襲いかかってきた。
「今回は敵の縄張りに踏み込んだから戦闘になった……。本来この地を護る者なら撤退しても深追いはしてこないだろうし。周囲に被害を及ぼす可能性も低い。だったら」
 そうリオンは仁菜に問いを投げ共鳴、すると仁菜は淀みなくそれに答えた。
――敵の撃破より仲間の無事を優先する。
 その仁菜への追撃を止めるべく『世良 霧人(aa3803)』はウルスラグナでゴーレムに切りかかる。だが意識を引けただけでダメージが通っている感触はなかった、攻撃がはじかれたのだ。
――うう、ご主人様、薬の準備を。
『クロード(aa3803hero001)』の声を聴きながらいったん霧人は距離をとる。
「クロード、その薬本当に使うの? 大丈夫?」
――ゴーレムは防御力が高いのでしょう? 今の火力では心許ないですので、…少々危険ではありますが使ってみるのが良いかと。
 その後方では激しい銃声が聞こえた。本格的な戦いが始まっているようである。
『ライガ(aa4573)』は唐突な奇襲に対抗すべく銃弾のあらしでゴーレムの視界をふさいでその股の間を潜り抜けて離脱。木の影に隠れて装備を確認した。
 ライフルとショットガンの波状攻撃でも敵はひるまなかった、だったらもう。
 その手の薬に頼るしかない。
 そう小袋を握りしめるライガ。
「楽しそうだなあ」
――どこまで打撃で何処からがそれ以外やら?
『逢見仙也(aa4472)』が告げると『ディオハルク(aa4472hero001)』がそう疑問を呈した。
 その手にAGWを具象化。そして姿を現しライガと挟み打つように範囲攻撃を放つ。
「スキル使って大丈夫か? 乱れ撃ちするのは良いけどさ」
――打撃にはならんだろう。コレは刀剣を生成して切らせるスキルだからな。
 複製され嵐のように放たれる《白鷺》/《烏羽》。その斬撃を振り払うように巨人が動き、一筋縄ではいかないことを知らせてきた。
 すると仙也は複製元、オリジナルの《白鷺》/《烏羽》を回してとり、構える。
「槍は投げるだけじゃ無いし、鉄球付いてたって殴るわけじゃねーのさ」
――そも槍を投げるのが基本な訳がない。
 ゴーレム一体との決戦が始まる。
 そう、ゴーレム一体との……だ。
 ゴーレムは全部で三体存在する。
 森の中でさらに動く巨影、その一体にクロードが向かっていた。
 薬の影響で爆発的な霊力を得ているが、代償として霧人の意識がない。霧人にはクロードの視界は見えているがテレビの生放送を見ているような、意識の牢獄に囚われた。
 そのクロードの一撃を受け体制を崩したゴーレム。その巨体にはじかれるように小柄なクロードの体がはじかれ、木の枝に留まる。すると彼は高らかに笑い声をあげた。
「ハーハッハッハッハァ! 皆様、私が来たからにはもう大丈夫ですよ」
 そのクロードはよく見ると、最初に全員の前へと姿を現した時とは違う身なりをしていた。
 怪盗紳士のシルクハットに怪盗マスクを付けた怪しい姿。
 彼は自身を『怪盗紳士バトラ』と名乗った。
「この怪盗紳士バトラに、斬れない物など無いのです!!」
 あまりの驚きに精神世界で立ち上がるクロード、だがしかし、彼に主導権を取り戻すことは叶わない。
 クロードを振り返る巨人、しかし眼前に佇む二つの影にも意識をとられた。
 それを眺めながら篝は告げた。
「ふむ、うむ! 土塊か、ならば粉砕するのみ!!」
 太陽のごとき女はいつでもぶれない。
――環境を変えるとは大規模ね……あー…………何か嫌な予感がする……」
 そう訴える鳥羽を無視してPride of fools を構える篝。
 その隣にカゲリが並び立った。
――覚者よ。ダイヤであろうと打ち続ければ砕けるは必定。
「そうだな」
――さらにダイヤは炭素であると聞く、ならば我らに燃え尽くせぬ道理はない。
「あれがダイヤだったらの話だな」
 二つの太陽が輝きを増す。


第二章 クリスタライズ
 次弾装填、蘿蔔は愛銃のサイトをデカ物に合わせる。
 森の中を素早く移動しながらその四肢や頭をめがけて銃弾を叩き込んでいく。
 そのほとんどはやはりはじかれてしまうが衝撃がゴーレムの体を揺らしてその攻撃をそらした。
 体勢を崩したゴーレムの拳は、カゲリのやや左に突き刺さった。
 その腕に斬撃を走らせるカゲリ。
「うう、顔ですらすごく硬いです」
 蘿蔔は木を駆け上がると敵の頭上をとる。斜め下にマズルを向け、首の根元に弾丸が集約するように放つ。
 ゴーレムは空中の蘿蔔を掴みとろうとするが篝が足を切りつけたので狙いがそれた。
――待って……ウプ、敵其処にいるし……ちゃんと状況把握……グオオオ!
 鳥羽が薬の影響で吠えた。篝の意識が深く流れ込んでくるせいか認識が追い付かず船酔い、いや情報酔いの状態になってしまう。
 蘿蔔は目の前で閉じられた拳に足をつけると蹴り、森の奥へと姿を隠す。
「少しわかったことがあります」
「なんだ?」
 カゲリのそっけない返事、剣激の音が甲高く森に響く。
「ゴーレムは音に頼るところが大きいみたいです。あまりこちらは見えていないと思います」
 距離感をつかみ損ねることが多くみられた。であれば攻撃を警戒する必要性はうすいか、むしろ足りないのは攻撃力。
――小手先じゃ、ダメそうだね。
 レオンハルトが告げる。その視線の先にはマントを翻して敵に突撃するクロード。
 その華麗な剣捌きにて敵を翻弄するが、だがしかし。
 直後煌くゴーレムの体が暗くなった。それどころか森の明度が一瞬堕ち、次の瞬間。ゴーレムの体、その中心から極大のレーザーがクロードに発射された。
 それに飲み込まれるクロード。
「怪盗紳士バトラは不滅だ!」
 だがその不意打ちにも盾で対応して見せた。
――あれは、受けるとまずいかもね。
 冷静に告げるレオンハルトの声を蘿蔔は黙って聞いていた。
 
  *   *

――ウワー、ボクガ無敵ダッタラナァ
 地面にレーザーが着弾した勢いで弾き飛ばされるファスナー、その体に強い衝撃を受けたせいでチャックがそうぼやいた。
「お前! 殺気からぼやいてばっかいねぇで少しは考えろ!」
――ムリダヨー
「そうでもしねーとほんと使えねー英雄になっちまうからよ!」
 ファスナーはチャックの尻を叩いて戦うように促す。ファスナーは信じているのだ、チャックの可能性を、その強さを。
「大丈夫だチャック、てめぇはチタンの英雄だ。無敵なんだよ。」
 そうファスナーは拳の中の薬袋をその場に投げ捨てた。
 こんなものなくても戦える。そう言う意思表示。
「まぁ、それに薬はにげぇからな」
 そう構えるの対物ライフル、分厚い戦車の装甲すら衝撃でねじ切る威力のそれを真っ向からゴーレムに浴びせていく。
 こちらにゆっくり歩み寄ってくるゴーレム、その肌に煤色のダメージ痕を残すのでやっとなファスナーは徐々に追い詰められていった。
「位置を変えるぞ!」
 引き時だ、そう踵を返すファスナー、その背後に熱線が迫る。
 だがそれを阻止したのはリオン。
「今だ! 火蛾魅さん」
 その盾は光さえも遮り遮断する。
 そしてそのファスナーの眼前を走り抜けたのは『火蛾魅 塵(aa5095)』
「……ハッハ、面倒ッスねぇ~、なぁトオイぃ?」
『人造天使壱拾壱号(aa5095hero001)』は喋らない、黙したまま敵を凝視するだけ。
「ま、殺らなきゃ進めねーんだしヨォ? 楽しもうじゃあないのよ、コロシをさ、ねぇおじょーさん? 楽しいだろ、何者かを殺すのってヨォ……クク」
 そう告げると塵は地面に炎を走らせた。それは突き上げるような爆風となってゴーレムを浮かす。
 だがそれだけ、ほとんど効いている様子はない。
「……火もダメ、氷もダメ、雷も風もダメってこったぁなぁ?」
 それがチャンスとファスナーが弾丸を叩き込む。
 ファストショットで一発。さらに体制が崩れたゴーレムを押し倒すように、渾身の弾丸をみまう。だがその弾丸は弾かれ木々の枝葉を粉砕して空に昇って行った。
「更に物理も効きズレェし、挙句やっこさんヨォ……」
 塵はこめかみを叩きながら考えた。奴の戦闘パターンを分析、弱点が必ずあるはずだ、破壊できないものなどこの世に存在しないのだから。
「……光線撃ってくるぜぇ~、クク……いいネェ~、眩しいじゃねェのヨォ」
 人造天使壱拾壱号はその分析結果を冷静に精査している。
「物理も魔法も効きゃしねぇ………あ~あ~俺ちゃんもうフテ腐れちまうしかネェっすねぇ~、俺ちゃん闇堕ちしちまうぜぇ~」
――ちょっと! 真面目にやってください!
 仁菜が告げるとリオンは前に出た。塵を襲いくるレーザーから守るためである。巨人が状態だけ起こしてレーザーを放つその予備動作が見えたから飛び込んだのだ。
 だが塵は避けるそぶりも見せなかった。
 だから仁菜は怒ったのだ。
「わりぃわりぃ、にしても嬢ちゃん強いな。あいつよりよっぽど頼りになるぜ」
「隊長をバカにしないでください」
「そうかい」
 にやりと塵は不敵に笑うと呪符をかざす。
 それは魑魅魍魎、怨念象るあらゆるものが具象化する札。 
 その特性ならばあるいは。そう思ったのだ。
「火、氷、風、雷、光、あと物理。トオイちゃんヨォ~、残ったモンは何だぁ~?」
――………?
 人造天使壱拾壱号が小さい声を漏らして疑問を呈する。
「クク……怨念の声がしてきたネェ~トオイちゃんヨォ~!?」
――……ッッ!
 次の瞬間放たれた攻撃は《闇、腐食、浸食》の属性を付与した黒魔法と言うべきもの。
「聞こえねーか? 呼んでるぜぇ……《亡者嘆叫》ォオ!」
 その闇は世界を飲み込むように包む。ゴーレムから輝きを奪い、そのクリスタルの外殻には細かな亀裂が刻まれた。
 直後放たれたファスナーの弾丸が、ゴーレムの表面を削る。
「やれるぞ! チャック!」 
「ハッハ、いいネェ次行くゼェ……《魂毒焔》ッ!」
 燃え盛る人面魂は人魂か、無数に襲い掛かる霊的存在がゴーレムの表面を叩く。
――これなら、行ける?
「噂にたがわぬ強さかもね」
 そうリオンが塵の背中を見せて告げた。とりあえずゲシュペンストの出番はなさそうだ。そうリオンは前に出る。
 次いで放たれるレーザー。それを今度は盾を鏡として反射。高エネルギーのレーザーはメスのようにゴーレムの体表を切り裂いた。
 そんなゴーレムの頭上から黄金の隕石が飛来する。
 それは美しい花の幻影を纏わせて、水晶の森をより美しく染め上げる。
 その足取りは軽く、踊るよう。
 しかしゴーレムの表面に触れた瞬間身を竦めたくなるような爆音が響いてゴーレムの全身がひび割れた。 
 アイリスだ。
「レイフォースディストラクション!」
 自身の足に大盾を固定させて敵を蹴り穿つアイリスの技。その翼がそれぞれブースターの役割をはたして地球の裏まで蹴りぬく勢いを見せる。
 これが通称、アイリスキックである。
 彼女は薬の影響によって神霊……いや、元である精霊に近づいていた。
――ふむ、リンクの感覚がいつもよりも深いね。
 自分の体の上で踊る妖精を捕まえようと手を伸ばすゴーレム、だがそれはアイリスの小さな手によって抑えられる。
「  」
――イリスの声は聞こえずとも意識が魂に直接響くような感覚。
「  」
 ゴーレムは両手でアイリスを叩き潰そうとした、しかしそれも抑えられ叶わない。
――まぁ、邪英化で似たような感覚は経験済みなので特に問題はないな。
「  」
 小さくアイリスは笑うと舞うように盾を振り上げたその盾が掘削機のようにゴーレム表面を削っていく。
 甲高い音色が森に響く。

第三章 コンビネーション
「そらそらそら」
 篝はマズルフラッシュで照らされる表情に笑みをたたえ、その火力と手数でゴーレムを圧倒していた。
 その体にひびは入らずとも、弾が貫通せずとも衝撃は伝わるのだろう。
 さらにバランスが悪いため正面から猛攻撃を受けると後退せざるおえない。
 篝は敵を縫いとめていた。
 それは己の英雄の力、武器複製の能力をフルに使った荒業である。
「ふむ、うむ! 硬い! 鈍い! 痛い! ただそれだけで私を止められるものか!!」
――ああ、止められないさ! ……それもまた主だからもういっかなこれ……。
 その精神は著しく暴虐に塗りつぶされている、味方にさえも食いつきかねないその精神の手綱を篝は見事に握っている。
 白い薬。
 その影響かでは、彼女の苛烈さを止められるものなどありはしない。
 武器を複製、その衝撃に耐えかねたのならさらに複製。
 無尽蔵にわく霊力のままにその力を振るい続ける。
 そんな光景を目の当たりにして蘿蔔は思う。
「むむむ、これは私達もやらないとダメそうですね」
 レオンハルトの頬を冷や汗が伝った。
――それ、まさか。
「はい、クスリを飲みます」
 ふかーーーいため息をつくレオンハルト、言葉を選びながら蘿蔔に言葉をかける。
――ちょっ、馬鹿……お前さっき飲まないって!
「今はと言ったのですよ、もう今じゃないです」
――お前……。
 直後、レオンハルトが止める間もなく蘿蔔は薬を服用する。体の奥から溢れるように霊力が増幅されたのを感じた、そして消え去るレオンハルトの気配。
 いや、消えたのではない。解け合ったのだ。
「中々悪くない感覚です……が、少し寂しいかもしれません」
 理性消失は免れたものの、意識混濁が蘿蔔の症状として現れる。
「まぁ、たまには楽しいですよね」
 告げて蘿蔔はスコープを覗く。
 また篝によって縫いとめられているゴーレムの首筋、そこへ再び弾丸を放った。
 本来生物にはかたい外皮に覆われた部分と、柔らかい部分があるはず。
 柔らかい部分とは伸縮性を求められる、すなわちひざの裏や首筋手首など。
 そこを的確に打ち飛ばす蘿蔔。だがその弾丸の切れ味はいつもの比にならない。
 レオンハルトの純粋的かつ感情的な部分が。蘿蔔の狡猾な攻撃的な面を加速させる。
 行き着くのは究極の効率主義。
「さぁさぁ……私も混ぜてくださいませ?」
 普段のゲームで培われた、成功への手順を逆算する能力が、攻略への一手を編み出させる。
「終わりです」
 突き刺さった弾丸、それは見事に首筋に風穴を開けた。直後吹きだす鮮血。
 怯んだゴーレムをよそに。蘿蔔は手首、ひざの裏。腰回りと弾丸を撃ち込んでいく。
 そうして開いた小さなあな。それこそセキュリティホールである。
 その硬い装甲の隙間に空いた穴へと、冷魔が牙を突き立てた。
 カゲリの使役する狼たちである。
――冷やして、熱することを繰り返して摩耗させることを何と言ったかな?
「さぁな、どうでもいい」
 その巨体の表面を燼滅の炎が舐める。急激に冷却され、急激に熱せられる、これを物体に繰り返し行うと、その物体は急激な膨張と収縮に耐え切れずズタズタに引き裂かれてしまう。その現象が今そこで起きていた。
 たまらず放たれるレーザー。それをカゲリは一刀の元に切り捨てる。
 最大強化されたブレイブガーブの力はその程度の光食らいつくしてしまうのだ。
「散れ」
 カゲリの瞳からすでに興味の色は失われている。
 飽和攻撃の前にゴーレムはその場から一歩も動けないのだ。
 まれに放たれるレーザーもカゲリの前には無意味。
 勝ちのパターンである。
「レーザーを放たれると厄介ですし……このまま一気に畳みかけましょうか」
 そう蘿蔔は戦場全域に弾丸をばらまくことをやめた。スキル使い放題なのは楽しかったが数を減らさないことには意味がない。
 そうゴーレムにトドメの弾丸を放った時。
 その弾丸がゴーレムの手によって防がれた。その弾丸は跳ね返り蘿蔔の頬をかすめる。
 それはいい、ただあまりの衝撃に蘿蔔は吹っ飛んで木の枝から落ちた。
 その落ち行く先に照準を合わせゴーレムがレーザーを放つ。
 そのレーザーを蘿蔔は銃撃でそらそうと身をひねる。だがその視界に大きな背中が入り込んだ。
 カゲリである。その背中からは黒い炎が沸き立っていた。
「まさか、クスリを?」
 意識の混濁、変性をカゲリは理性でねじ伏せて真っ向から刃を構える。
――さぁ。瞬時に十七度の斬撃受けられれるかな?
 ゴーレムはその炎に危機感をあらわにする。レーザーの出力をさらに上げ抑えにかかるが、カゲリはそのレーザーすら切り裂きながら前に進む。
 想像を絶する熱量で刃が普段の数倍の熱を持つが、その熱すらも攻撃力に変えて前進する。
 鉄さえも瞬時に蒸発させる3000℃越え。
 刃がその領域に達する頃にはカゲリはゴーレムの目の前にいた。
 直後横から銃弾が降り注ぐ。
 篝による銃撃の嵐はゴーレムの装甲をあらかた弾き飛ばしてしまう。
 むき出しの本体。それに。
 カゲリは翼のように広がった双剣を叩きつける。
 浄化の炎、その柱が天高くそびえたった。
 そのぞっとするほど正常なる輝きを蘿蔔は見上げる。
 蘿蔔は彼の背中に見ただろう。
 地獄の踏破を以て、己以外の総てに報いる――ともすれば英雄譚が如き覇道を。


第四章 最後の一体

「……ハッ、手間を掛けさせやがって……風穴開けて砕け散りな……!」
 響くライフルの多重奏、連なる轟音は雨のように鉛の玉をゴーレムに浴びせる。
 だがその攻撃をもってしてもゴーレムの表面には傷一つつかない。
「……なかなかやるじゃねェか……俺様の攻撃に耐えるとはな」
 ライガはにたりと笑う、手ごたえのある敵と戦えるのはやはり嬉しいのだ。
「だが、俺様の本気はこれからだぜ……!」
 唸る拳、ゴーレムの急接近に対してウルフバードを複製した防御陣営で迎え撃つ。
 一瞬押しとどめられた拳、それがウルフバードによるガードを弾き飛ばす前にライガは右に飛んだ。素早く起き上がりその手に握った銃で牽制の射撃。
 跳弾した銃弾があちこちに飛ぶがそれもおかまい無しである。
「やべぇな」
 敵は強い、だが自分には切り札がある。
 それをライガは思い出した。
「……いいぜ……。圧倒を。戦慄ってヤツを教えてやるぜ……!」
 袋を噛み破って中身を口に含む、症状はすぐに表れた。
 ライガの瞳が殺意に染まる。
「あがああああああああ!」
 痛みとも雄たけびともつかない叫びがこだまし、そこからライガの動きが変わった。
 ゴーレムの拳を回避して再び武器を複製。より重厚に層を重ねてリアラズされた銃弾の嵐にゴーレムは思わず後ずさった。
「当たりたくないヤツはどいてな!!」
「それはこっちのセリフだよ」
 仙也がゴーレムの体を傘のようにして接近、その背後からレプリケイショットで応戦する。
 彼には副作用が出ていないようだった、強靭な精神で押さえつけているのだろう、ただし意識は強く混濁していた。英雄の精神を受け入れ、今や英雄の知識も知恵も彼が扱える。
 そんな仙也の意識を引き戻すように銃声が響いた。
 ライガの声が銃声にかき消されることなく響く。
「まだだ、俺様はまだやれるぜ」
 直後放たれるレーザー攻撃、それをまたもや防いだのは上空から舞い降りたリオン。
「大丈夫?」
 仁菜は戦場の異様な雰囲気を感じ取って顔をしかめる。
 さらに追撃を放とうとするゴーレム。しかし目の前に躍り出たクロードにより顔面を強打。
 ライヴスリッパーだろうかその巨体が再び倒れ込む。
「怪盗紳士バトラ、その名を覚えていてもらおう」
 森に消えるバトラそれを見て改めて仁菜は薬の恐ろしさを痛感した。
 忌まわしき薬物、ペインキャンセラーを転用したリンクバースト試験薬。それがリンカーたちの凶暴化を促している気がしたから。
「痛覚遮断に霊力増強。いきなり実戦で使うのは危なすぎるよな?」
 リオンが淡々と告げた。
「ペインキャンセラーを使った敵は強かったけど……」
 仁菜は盾を振るって立ち上がる。ゴーレムを真正面から見据えた。
「仲間にはあんな自分の体を省みないような戦いはしてほしくないね」
 痛覚遮断は便利なようで諸刃の剣だと、リオンは考える。
 痛みというのは自分へのストッパー。
 それがなければ人は引き際を見定められず、簡単に生きる道から足を踏み外す。
「だから俺たちは仁菜と痛覚は半分ずつ分けてる。ストッパーをきかせるが痛みに怯まず戦えるように」
 零でも意識を埋め尽くされるほど強大な1でもいけない。だがこの薬はその理論を根本的に覆すもので。
「せめて痛みを緩和するくらいにしてもらわないと、回復職は気が気じゃないぞ!」
 だがそのリオンの心配をバーサーカー達はきくことはないだろう。
 強くなる、それはリンカーほとんどに共通する根源的な欲求である故。
「キュっとね~、冷えたヤツが良いよナァ~」
 そんなリオンを背後から塵が抜き去る。
 その手の呪符が霊力を増したところを見ると彼も薬を使ったようだ。
 吹きだす闇はゴーレムの外殻を朽ちさせていく。
「クク……テなかなか良い怒りを持ってんじゃねーかトオイぃ……」
 薬の影響だろう。英雄の奥底に秘めた思いが、祈りが、願いが表面化する。
 つまり呼び出されるのは絶大な殺意、
 怨嗟の声が聞えた、怒号が聞える、それらすべてはこの人造天使壱拾壱号と名付けられた個体が記憶する情景なのだろうか。
 どいつもこいつも殺して消してやる、一切合切を闇の焔にくべる殺意が聞えた気がした。
 しかし英雄はこうも告げている。
 お前も同じ、業を背負っているはずだ。
 直後リオンの眼前の男の姿ぶれた。かわりに解けるように姿を見せたのが、小柄な少女とも少年ともつかない姿の魔人。
 人造天使壱拾壱号である。
「……アホ面構えて百回死にな……《死王招撫》ッ!」
 ひび割れ朽ち行く外殻、それに先ほどとおなじように弾丸を浴びせている。ファスナー
「ファック! ファック! さっさとあの汚ねぇファッキンゴーレムをブチ殺すぞ!!」
――腐レファッキンゴーレム供……地獄デ悪魔ノケツデモ舐メテナ。
 時間が経つにつれ、徐々にチャックにも勇気が生まれてきたのだろう、小声だがファスナーのノリについていけるまでになっている。
「チャックテメェ! やる気あんのか!」
 次いで森全体を包む蜂蜜のような金色の光、それはゴーレムを包みこむと刃一本一本が自然の叫びとなって襲い掛かる。
 アイリスの一撃によって四肢をバラバラに吹き飛ばされるゴーレム。
 最後の一体が動きを止め。
 そして森に静寂が戻った。


エピローグ。

「薬の影響が思いのほか大きかったね」
「共鳴具合によっても変わるみたいだね」
 アイリスとイリスは薬の影響が抜けてきたころに共鳴を解くと地面に座り込んだ。
 薬を服用したものも同様に疲労困憊、もう動けないと言った調子である。
「とても体がだるいです…。それに薬を舐めてからの記憶が全く無いのですが、私は何をしていたのです?」
 クロードが霧人の膝の上でそう告げる。
「え、えーっと……」
 言葉に迷う霧人であった。
「なかなか楽しい薬だなー」
 だが揚々と仙也は告げる。
「まあ完成は遠そうだけどな。増幅は良いが暴走と意識混濁は下手すると愚神まっしぐらだ。元々のリンクバーストでもなり得るが」
 ディオハルクがそう告げた。
「このまんま出して使った奴が愚神化とかあったら確率とか関係なくお蔵入りしそうだしな」
 そんな中、割と元気な蘿蔔は篝とカゲリにペットボトルを差し出す。
「お疲れ様です」
「ああ、ありがとう」
 そうカゲリがボトルを受け取ると蘿蔔は微笑んだ。
「お二人は大丈夫でしたか? 私は少し体が重いです」
 それは二人も同じらしく小さなため息をついた。そんな二人を眺めてげんなりした表情でレオンハルトは告げた。
「まったく、最近大人しいと思ったら……」
「ん、ごめんなさい」
「蘿蔔ちゃん、これ、小瓶」
「あ、忘れてました」
 そんな蘿蔔に春香が何かを手渡す。
 その小瓶の中には結晶のサンプルが入っていた。
「これから愚神を追うのは厳しそうだね、いったん戻ろうか」
 告げてリンカーたちは来た道を引き返し始める。

結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

  • 燼滅の王
    八朔 カゲリaa0098
  • 深森の歌姫
    イリス・レイバルドaa0124
  • 白い死神
    卸 蘿蔔aa0405
  • その背に【暁】を刻みて
    藤咲 仁菜aa3237

重体一覧

参加者

  • 燼滅の王
    八朔 カゲリaa0098
    人間|18才|男性|攻撃
  • 神々の王を滅ぼす者
    ナラカaa0098hero001
    英雄|12才|女性|ブレ
  • 深森の歌姫
    イリス・レイバルドaa0124
    人間|6才|女性|攻撃
  • 深森の聖霊
    アイリスaa0124hero001
    英雄|8才|女性|ブレ
  • 白い死神
    卸 蘿蔔aa0405
    人間|18才|女性|命中
  • 苦労人
    レオンハルトaa0405hero001
    英雄|22才|男性|ジャ
  • 最脅の囮
    火乃元 篝aa0437
    人間|19才|女性|攻撃
  • エージェント
    ヤス・オーダー・鳥羽aa0437hero002
    英雄|24才|女性|カオ
  • エージェント
    ファスナー=Z=コルセットaa1063
    人間|24才|女性|攻撃
  • 早ク無敵ニナリターイ
    チャックaa1063hero001
    英雄|20才|?|ジャ
  • その背に【暁】を刻みて
    藤咲 仁菜aa3237
    獣人|14才|女性|生命
  • 守護する“盾”
    リオン クロフォードaa3237hero001
    英雄|14才|男性|バト
  • 心優しき教師
    世良 霧人aa3803
    人間|30才|男性|防御
  • 献身のテンペランス
    クロードaa3803hero001
    英雄|6才|男性|ブレ
  • 悪食?
    逢見仙也aa4472
    人間|18才|男性|攻撃
  • 死の意味を問う者
    ディオハルクaa4472hero001
    英雄|18才|男性|カオ
  • 風穴開けて砕け散りな
    カナデaa4573
    獣人|14才|女性|命中



  • 悪性敵性者
    火蛾魅 塵aa5095
    人間|22才|男性|命中
  • 怨嗟連ねる失楽天使
    人造天使壱拾壱号aa5095hero001
    英雄|11才|?|ソフィ
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