本部

song is an illusion

鳴海

形態
ショート
難易度
やや難しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
10人 / 4~10人
英雄
10人 / 0~10人
報酬
普通
相談期間
4日
完成日
2017/10/13 13:51

掲示板

オープニング

● 最後の歌。
 その遺跡で回収された遺物の解析があらかたすんだ、それはなぜかこの世界に入り込んでしまった、別世界の一部。
 順当に考えるのであれば、ガデンツァの世界の一部。
 それは目の前の赤いルネが証明しているだろう。
 彼女を救出してからだいぶ日数が立った。そのあいだに彼女は歌を覚え、言葉を覚え皆とコミュニケーションを重ねることができるまでになった。
 そして今、赤いルネはリンカーの別舞台と一緒に、遺跡の最奥目指して扉の向こうに旅立った。
 今は通信機越しにやり取りしていることになる。
「助けてくれて、ありがとう……」
 そんな彼女に春香は抱きつく映像が見える。そんな春香はルネに恐る恐る声をかけた。
「あなたはルネ?」
 涙を隠すように首筋に縋り付く春香。
「私は、ルネ。ルミナス・イミューン。もしくはルミナス・イミテーションの試作型だよ。ここは……ここはね」
 赤いルネは沢山の事を話してくれた。
 この施設はルネの製造工場であること。
 あの扉の向こうは製造工場に繋がっていること。
 ルネは異世界の侵攻に耐えるために生産されていたこと。
 しかし、自分たちの世界は滅んでしまったこと。
「え? えっと、ごめんね。情報量が多くて。あの……ってことはあなたはルネの妹になるのかな?」
「あなたが言ってるのは、どのルネの事?」
 そうルネはきょとんと首をかしげると続けて春香にこう告げる。
「ルネはガデンツァが作り出したものと、この施設で作り出したもの二種類あるわ」
「うん? どういうこと? そしてガデンツァって。あーこんがらがってきた」
 両手で頭を押さえてそう叫ぶ春香。
「単刀直入に聞くね、ガデンツァって何なの? いったいどんな存在なの?」
「ガデンツァはね。ガデンツァは」
 赤いルネは告げる、ガデンツァにまつわる一つの真実。彼女の真相。それは。
「私たちの世界を壊してくれる神様だよ」
 その時だ。遺跡全体を振動が襲った。


● 第二波

 沈黙する歌の遺跡、それを遠くから眺め、海の台座にてガデンツァは佇んでいた。
 その傍らにルネクイーンという副官はいない。
「ふむ、一人は久しぶりじゃが、我にはこの孤独こそ馴染む」
 そう凍りついた海を歩くとガデンツァは海の底からコンテナを二つ取り出した。
 それらにはグロリア社のマークが刻まれている。
「ルネクイーンという副官がいないので手ずからと言いたいところじゃが。我もそこまで暇ではない」
 次いでガデンツァ足を踏み鳴らすとハンドルが扉がゆっくりと開いた、中から唸り声が聞える。この世にまっとうに生を受けたとは思えないほど邪悪な唸り声。
「ルネは我が指揮せねばならぬゆえ、我の身動きが取れなくなるという弱点を持つ。しかし我とは出自が異なる、全く別の存在であればどうじゃろう」
 そのコンテナから躍り出たのは二体の黒い獣。
 この獣が走るための道をガデンツァは水上に作り出すと、暴虐を内包せし獣はその橋をかけて、全てを滅ぼすために遺跡へと走った。
「元気がよいのはいいこと。では。さっそく、我も」
 そう告げるとガデンツァは水の中に沈んでいった。

● 放たれた獣とは。
 今回現れたのは進化する従魔が二体。
 この従魔は戦闘を行いながら霊力を奪い、短期間でその能力を強化していくようだ。
 二体とも、霊力を奪い取るごとに全てのステータスがまんべんなく5~25程度上昇する。回避、命中に至っては100~150程度上昇する。
 さらにそれぞれに特徴があるのでお伝えしよう。
 

・ソリッド・アヴェンジャー
 攻撃を命中させることによって霊力を食らう魔物。
 画面は強靭なカギヅメと狼のような足を持つ、獣人。力を食らうごとに体調と骨格、筋力が強化される。
 さらに影から武装を生成する、この武装は目の前の人間が使っている武装を模倣して生成するようだ。
 攻撃を命中させると問答無用で、ダメージを与えた対象の生命点を2点減少させ、特殊な力に目覚める。さらに奪った生命点分だけ自分の生命点が回復する。
 目覚める力は霊力を奪ったリンカーのクラスによって変わる。
 

ドレッドノート:スキル《疾風怒濤 》を取得する、この使用回数は取得直後は一回、だが三回ドレッドノートを攻撃すると一回分増える。

ソフィスビショップ: 魔法防御力が上昇する。上がりはばは50~150の内の数字である、効果は累積する。

ブレイブナイト: 自身へのダメージを1点カットする、この効果は重複する

バトルメディック; 自身の生命点を回復させる。回復させる数値は1~15の間である。

ジャックポット: シールドトークンを生成する。このシールドトークンは電気を帯びており、リンカーたちが周囲5SQに侵入すると放電攻撃で防御力にかかわらず生命点を3減少させる。
 このシールドトークンは条件が満たされるたびに生成される。優先的にアヴェンジャーをカバーリングする性質を持つが、生命点は3点しかない。

シャドウルーカー: 自身の胸に黒い宝玉を生成する、この宝玉を一つ使用することによって、対象に絶対命中する攻撃を放つことができる。この宝玉は無限にストック可能である。

カオティックブレイド: 自身の攻撃範囲が1SQ拡張される。この効果は重複する。



・エグゾースト・フール
 攻撃を受けることによって霊力を食らう魔物。
 見た目は当初人間のようだが、霊力を食らうたびに、異形の翼と蛇のような触手が全身から生えてくる。
 ダメージを受けると、ダメージを与えた対象に対し問答無用で生命点を4点減少させ、特殊な力に目覚める。さらに与えたダメージ分自身の生命力を回復させる。


ドレッドノート: 奪う生命点を+1する、この効果は重複しダメージを受けるごとに追加される。

ソフィスビショップ:スキル《サンダーランス》を取得する。ただし2回攻撃を受けなければ取得できず、2回攻撃を受ける度に使用回数が一回増加する。

ブレイブナイト: 自身の魔法攻撃力、物理防御力と魔法防御力が増加するが、1~50のランダムで数値が増加する。この効果は重複する。

バトルメディック;自身の生命力を回復させる、数値は3~20の間でランダムで決定する。

ジャックポット:自身の物理防御力を500上昇させる、効果は重複するが、この効果を受けている状態で物理攻撃を一度でも受けると、防御力上昇効果は終了する。

シャドウルーカー: 自身の周囲に三体のフールトークンを生成する。このトークンが存在する限りフールの回避力がトークンの数×150上昇する。
 攻撃はしてこないが、回避力が高い、生命点が1点なのでちょっとした衝撃で死ぬ。

カオティックブレイド: 即座に、射程7~42の魔法攻撃で視界内の誰かに攻撃するこの攻撃の範囲は攻撃を受けた回数の弐乗分増えていく。
 つまり、1、4、9、16SQと増えていくのである。

解説

目標 従魔弐体の討伐

 今回はスタンダードな戦闘に見せかけた。知能戦です。
 弐種類の進化する従魔は戦闘を行うリンカーに対して進化適応し、その役職としてスタンダードな立ち回りをする場合、やりにくい相手となってしまいます。
 思い切ってクラスらしからぬ立ち回りをしてみるのもいいかも?

 さらに下記はPL情報ですが、戦闘を開始すると前回捕獲した眼球形ルネが肥大化し遺跡の権限を奪おうとします。歪な歌が遺跡に響いて、みなさんのステータスを低下させることでしょう。
 眼球形ルネは台座のある部屋にいますが、あらかじめこのフロアにいてルネに対処することも可能ですし。
 歌の中和は、この遺跡を稼働させていた解け合うシンフォニスでも可能なので。
 対処をお願いします。
● 遺跡について
 今回は遺跡の機能をルネががぱにくって妨害しているので前回のような強力な効果は存在しません。
 また、敵は真正面から台座のある部屋を目指して進んできます。
 ただ、途中で三つ又に道が分かれており、どの道を通ってくるかはわかりません。
 戦力の配置具合によって突破される可能性があるので注意です。
 戦闘を行う部屋ですが、大小さまざまな部屋があるので、戦いやすい場所へ誘導するといいでしょう。
 25SQの部屋もあれば150SQ程度の部屋もあります。それが十個ほど連なって一本の道を形成しており。それが三本あるというのが遺跡の内部構造です。
 最終的には台座の部屋にたどり着きますが、そこでの戦闘は遺跡機能を損なう可能性があるので注意。
 機能を損なえば、ガデンツァに遺跡を奪還される可能性、もしくは『release of the song』側の町の消失が早まったり、一部が先に消失してしまったりと、悪い影響があるので注意です。

リプレイ

プロローグ

「なんやめんどくさい依頼やなー。従魔がおもろなかったらこんでこんなとこ」
 『マルチナ・マンチコフ(aa5406)』は煙たそうに顔の前で手を振った。石畳の空間に湿った空気。どうにも遺跡という環境は肌に逢わない。
『マシーネンカバリエ(aa5406hero001)』はマルチナに代わってあたりを見渡す。
 ここは台座の間。解け合うシンフォニスを全ての空間に響かせるための部屋だ。
「まぁ、それでも貴重なデータがもらえるんやったら。参加しない手はなかったけどなぁ」
 人造の天才かつライヴス研究者のマルチナとしてはおもろい愚神や従魔が出ればどこにでも行かなければならない。それは一種の宿命なであり、インドアで大好きな書類仕事だけやってればよいと言う訳ではないのが難点である。
「祖国は貧乏だから本格的に研究したかったらHOPEのオファーを飲まなあかんけれどもそれはそれで出来ん相談やし、ああめんどくさ」
 そうぶつぶつとつぶやくマルチナ、それと並行してこの遺跡になれた者は戦闘の準備を始めていく。
 『無明 威月(aa3532)』はかつて自分も触れたことのある台座に腰を乗せた。
『阪須賀 槇(aa4862)』や『煤原 燃衣(aa2271)』それに『ネイ=カースド(aa2271hero001)』や『阪須賀 誄(aa4862hero001)』そして英雄の『青槻 火伏静(aa3532hero001)』暁のメンバーが続々と集合してくるのを黙ってみている。
 何やら『佳境』の様なものを感じたのだ、一年以上の戦いの中で不意に感じる『決戦』の気配。
 それが今か、もう少し後か……。
 今回感じるのは……強力な「獣」の気配。不意に竦んで腰が抜けそうになる。だが、今回も皆が居る。ならばやるべき事は一つ。
「……大丈夫です、皆さまの強さは、良く存じております」
 そう威月は自分の言葉を噛みしめた。
「……OK兄者。ゲームのボス戦と思おうか。《攻略開始》……だ」
 誄が告げると『藤咲 仁菜(aa3237)』と『リオン クロフォード(aa3237hero001)』で地図を広げた、何度も往復して調査したこの遺跡の地図である。
 それを覗くと『百薬(aa0843hero001)』が悪戯っぽく告げる。
「この地図見たことある」
「なんだか覚えのある遺跡?」
『餅 望月(aa0843)』がそう問いかけた。
「うっ、頭が」
「ちがう、そんな前の記憶の話じゃないよ」
「そうだね、みんなで調べてたね」
 えへへと微笑んで見せる百薬に緊張はみじんも感じられない。
「今回は餅さんが台座を守ってくださるんですよね?」
 仁菜が問いかけると、望月は何のけ無しにうなづいた。
「調査によると、歌えばいろいろ自由にできるみたいね、あたしたち無駄じゃなかったみたい」
 望月は当たりを見渡す、今日の自分たちの戦場の隅から隅まで記憶するために。 
 今日はこのフロアで待機の予定だ。
 そんな一同の動きを俯瞰してみているのが『八朔 カゲリ(aa0098)』彼からすればいつもの通り敵を倒すだけ。
 だが『ナラカ(aa0098hero001)』は違う視点を持って此度の敵を見つめていた。
――成長する従魔だが。これで何度目だろうか。
 ナラカとしては、今回の敵は中々に面白い試練として捉えている。
 敵に合せて対応する。対抗する。適応する。
 それは厄介極まりない能力だがそれは裏を返すと超え難いと言う証左である。
 そしてナラカは考える、超え難いだけで超えられないなど断じて思ってはいない。
 それは覚者と呼ぶ相棒だけではない。
 ここにいる全員がそうだ。
――成程、小娘も中々に面白い従魔を作り上げたものだ。然しそれで屈する子等ではないぞ。
 不敵に微笑むナラカは万に一つの敗北も見ていない。
――そして甘く見るなよ、我が覚者を。汝の手管如きで消える焔ではないと知らしめてくれる。
 彼奴こそは“燼滅の王”――光を齎すべく万象を滅却せしめる不滅の劫火と知るが良い
「ガデンツァが世界を壊す神?そんなの関係ないね!」
 そのナラカの声に呼応するようにリオンが告げる。
「例え神様であっても、仲間の命を奪おうとするなら……! 立ち向かうだけだよ!」
 敵がどんなに強大であっても、やる事はいつだって大切な仲間を守る事。それを胸に刻み込んで立ち上がる。守るためなら神にだって喧嘩を売る。神さえ畏れない。
 その時遺跡全体が震える。敵襲だ。
「あら……何か出てきたわね」
 『水瀬 雨月(aa0801)』は素早く『アムブロシア(aa0801hero001)』と共鳴。
「まあ、何であれ降りかかる火の粉は払うまでだけど」
 そう告げ扉を押し開いた。

第一章 作戦
 
 カツカツと薄暗い廊下に足音が響く、歩調が全く違う足音二つ。
「エディス」
 その手に大斧を携えた『一ノ瀬 春翔(aa3715)』が静かに告げた。
『エディス・ホワイトクイーン(aa3715hero002)』はきょとんと春翔を見あげる。
「なに? おにぃちゃん」
「最近、暴れ足りねぇと思ってねぇか?」
 その言葉にエディスは疑問符も浮かべない。なぜならちょうど同じことをエディスも考えていたからだ。
「え? そうだなぁ……うーん、ちょっとだけ」
「そうか……んじゃ喜べ。今日は大暴れ出来るぜ」
 衝撃が遺跡を揺らす、ぱらぱらと小石が堕ちてくる、それを斧の江で払って春翔は獰猛な笑みを浮かべた。
「いいの?」
「ああ、遠慮なんざ要らねぇ。全力でカッ飛ばせ」
「ふーん……そっかぁ。じゃあ……やっちゃおう♪」
 告げるは目の前の敵に向かって。無様にもこちらにかけてくるのは二頭の獣。
――OK兄者、見えた!
「よっしゃ! 阪須賀流天才戦術その2!《先手必勝》行きますお!」
 槇の飽和射撃。開幕直後の全火力放火があたりを爆炎で包む。
 これがまず、リンカー側がたてた。進化の獣対策の一手。
 次いでその爆炎の中に飛び込んだのは春翔。
 壁を蹴り、天上に両足を沿える、真下には敵。
 ソリッド・アヴェンジャーおよびエグゾースト・フールを確認。
 直後弾丸のように春翔は真下に突撃、石畳ごと二体の従魔をめくり上げるように吹き飛ばした。
「手はず通りに」
 燃衣が静かに告げると暁メンバーが動く。
 敵はこちらの霊力を吸収する性質を持つ。
――覚者よ。
「わかっている」
 カゲリはその手の刃に霊力を灯す。地を走る斬撃を復讐者へとぶち当て。同時に愚か者の注意をひきつける。
 迫る攻撃を刃で切り払う。切り払い損ねたとしてもリンクレート最大状態のカゲリにどれほどのダメージが与えらえるかと言った攻撃力だった。
 今の段階ではまだ。
「進化する敵、それを知って……どうしたらいいか凄く悩んだの」
 仁菜はアベンジャーの前に躍り出た。
 攻撃を当てることによって成長する魔物、その攻撃を受けるか受けないかという距離で立ち回る。
「でもね、答えは1つだったよ」
 よけきれず、その爪による攻撃を盾ではじいた。僅かばかり霊力が奪われる。
「仲間を信じて、いつも通り自分に出来る事を全力で頑張る!」
 盾ではじいた瞬間。脇から殴り掛かってくる燃衣と威月。
 さらに二体の従魔の距離は離された。加えてアベンジャーは別のフロアに押し込められた、扉が閉まろうとしている。
――つまり。シンプルなゴリ押しに至る、というワケか。
 燃衣が閉まる扉の向こうに見えた。
「ゴリ押しも《かけ所》なんです。そしてそれこそが……戦術です」
 彼はアベンジャーを一別すると振り返り、仁菜と威月を見た。
――……大分、お前も分かってきたな…さて、そろそろ来るぞ。
「仁菜さん! 威月さん! ご武運を!」
「はい!」
「任せてください」
 暁ガールズは威勢よく答えた。するとネイが燃衣に告げる。
――…よし、此方は…野郎ども、ヤツを踏み潰すぞ。
「応ッ!」
「……来るなら来い。八つ裂きにしてやる……ッ!」
 燃衣の背中を仲間との絆が押す。激戦になるだろうが、負ける気はしない。
「この戦いを勝利して、あいつを引きずり出す」
――手ごまがなくなれば奴も自ら出てこずにはいられなくなるだろう。そろそろ、ヤツとのケリも付けねばな。
「……ルネさんの意志を継ぎ、この世界を壊させぬ為にも」
 燃衣の霊力が鮮やかなオレンジとなって周囲に広がった。
「いつもの頼りになる仲間がいっぱいいる。出来ない事を無理に頑張る必要なんて、なかったの。私もいつも通り皆を守り抜く!」
 隣に立った威月が敵に視線を注いだまま拳を突き出す。それに仁菜も拳を合わせる。
「微力ながら私も力を貸すわ」
 そう雨月がゆったりと歩み寄った。三人の少女は地に横たわる愚か者を眺め見る。
 直後仁菜と威月は散開、あえて雨月はフールの正面をとる。
 そんな雨月へとフールは駆けるが。
 その横っ腹へと仁菜が突撃。構えた盾の接触時間をなるべく短く、弾き飛ばすように従魔を押した。 
 そんなフールは意外な身軽さを見せ、壁を足場に着地。そのまま手近な威月めがけて飛びかかるもそれを威月は盾ではじいて地面に叩きつける。
 だがそれでも徐々に霊力を蓄えているようで、ぞわりとフールの表面が波だった。
 まずい、威月がそう思った瞬間。その背から刃が伸びる。
 その刃は威月の眼に……。だが直後雨月が振るう魔術にて、フールの体が吹き飛ばされ間一髪致命傷を逃れた。
「これが、進化する従魔」
 雨月はその得体のしれなさに眉をひそめる。
「……諦め……ない……」
 威月は足を踏み鳴らしてフールを見た。
「絶対に、諦めない! 兄さま、私に力を……っ!」
 はじかれたように飛び上がるフール。両腕その背に突き出した鋭い骨のようなパーツから薄い膜のようなものが現れて羽が四枚となった。
 その突撃を威月と仁菜で防ぐ。
「私もっ! いるよ」
 ――おう! 仁菜! 威月ぃ! ヘコたれんじゃあネェぞ!
 火伏静の怒号に答えフールを吹き飛ばす二人。
――野郎どもが来た時にヒデェ顔してんじゃ、美人が台無しだぜ!乙女の意地見せろォ!
 仁菜は威月の奪われた霊力を素早く補てん。フールが大勢を立て直すまでにできる限りの処置を加えた。
――俺達しぶとさには自信あるんだよなー。そんな攻撃効かないぞ?
 リオンが告げると、フールはにたりと微笑んで上空をとる。 
 そのまま拳を叩きつけるように二人の真ん中にダイブ。
 仁菜と威月は分散させられてしまう。
 そのままフールは威月を追おうとするが雨月が石畳を魔術で砕いて牽制を行う。
 直接攻撃したなら霊力が食われる、それは先ほどフールを攻撃したときに実感済み。であれば霊力を介さない攻撃で敵を妨害すればいい。
「やれることが多いのはソフィスビショップの強みだわ」
 攻撃の予備動作を掴まれ攻撃を殺されるフール、その苛立ちは当然雨月に向かう。
 盾役二人が動くも、雨月は二手でフールの攻撃を回避する。
 バックステップ。そして親指でコインを弾いて敵の顔面にぶつけた。
 ひるむフールの爪は宙をかく。
 雨月はこの時確信した。攻撃を回避することに専念するなら、成長させずに戦える。
「……さ、されば……立ち上がって……戦え!」
 威月がそう告げ立ち上がる。従魔の周囲を包囲するように仁菜も立った。
 その様子を望月は台座の上で感じている、仲間の作戦はうまく行っているようだ。
 だがその作戦通りの中に暗い影を望月は感じる。
――何かいる……
 百薬が告げると望月は顔をあげた。
「どう考えても悪さしてる雰囲気ね」
 すると望月は息を吸い込んで頭にあの楽譜を思い描く。
(こちらの歌唱力、どこまで通用するか見せてあげましょう)
 望月の戦いも始まろうとしていた。

第二章 速攻
 アヴェンジャーを隔離したフロアの扉が閉まっていく中、春翔はそいつをじっと見据えていた。
 今はか弱い存在、だがその体内に無限の可能性を秘める存在。
 その獣はぴたりと動きを止めたかと思うと跳ねるように春翔へ飛びかかってきた。
 暴れる獣は復讐者の名前を関する。春翔に張り付きその命を奪うべく愛斧ラッキーストライカーKSを陰でコピーそれを叩きつけようと回し、構える。
 だが、春翔の視線で動きが止まる。
 春翔は見ているだけだ。ただ、泥の塊でも見るような無感情な視線を向けるだけ。
 これから解体する肉が叫び散らすから。それをただただ力でねじ伏せようと画策しているだけなのだ。
 それに、アヴェンジャーは恐怖を感じた。
 次いでアヴェンジャーは斧を背後めがけて振るう。見ればカゲリ。力をため込むメンバーの盾になるために前に出たのだ。
――この程度か?
 斧を刃で受けるカゲリ。ナラカは驚いた。油断でも愉悦でもなく、その言葉を吐いた。
 あまりにか弱いその生命体。だが。成長すれば手が付けられなくなるなら。最初からトップギアで駆け抜けるのもまぁいいだろう。
 大人げないと罵るものもいないだろう。
――ふふふ、だいじょうぶ?
 エディスが何の気なしに春翔へ問いかけた。
 春翔はアヴェンジャーの初撃で傷を負っている。その左肩から指先まで伝う流血が見えないのだろうか。
 いや、知っている、知っていて春翔とエディスは微笑んでいる。
 二人にとってこの程度の傷、何ともないのだ。武器が震えるならばそれは負傷していないのと一緒。
「そろそろだ。ギア入れろ」
――はぁい……。《私は、貴方の無垢なる刃と成り》
 膨大な霊力が花咲くようにフロア全体を覆った。
 従魔は恐怖する。早く、こいつらを始末しなければ、もしくはこのフロアを抜けなければ。
 斧を投げる。燃衣はそれを弾き一歩迫る。その瞬間アヴェンジャーが飛びかかってきた。その攻撃を斧で弾き。着地したアヴェンジャーの追撃を受けれる。太ももにざっくりと傷を受ける。
「早い」
 そのまま燃衣の脇を潜り抜けてアヴェンジャーは入ってきた方とは別の扉へと目指したのだが、残念バリケードが敷かれている。
 ……バリケード?
 あまりの出来事に停止するアヴェンジャー。その瞬間。アヴェンジャーに釣り糸がひっかけられた。
 そのままアヴェンジャーを引きずり回し釣り上げたのはマルチナ。
「別に遊んでいるわけやなかで、これも立派に支援なんやー」
 マルチナはあらかじめこの部屋で待機、仲間たちがうまく追い込んでくれると信じてバリケードを作成、つまりは蜘蛛の巣を張っていたというわけだった。
「ふふふ、うちは祖国で釣りキチマルチナと呼ばれたほどの業師」
 などと謎の自慢をかましつつ、くるくると踊るマルチナ。
 その隙に、ヴェンジャーはそのカギヅメを振るう。糸を切り裂き、投げ出された先に立っていたのはカゲリである。
 反射的にアヴェンジャーは拳を突き出すが。カゲリはその刃で拳を撃ちあげる。
「なんだ、これは?」
――ふむ、まぁ赤子のような。戦い方を知らない無知さを感じるじゃないか。
 ナラカは戸惑いながらも敵の分析を開始する。
 この魔物の正体が一体何なのか。
 剣を交えればわかる。そうカゲリは刃を振り下ろす。その攻撃を従魔は決死に逃れながら反撃の機会をうかがっているようだ。そこには知性が垣間見えた。
 だが毛加減してやるつもりはなかった。こちらの霊力を吸えば硬さを増していくことだろう。
 その能力はこれから行う総攻撃のネックとなる。
「だが、この程度の力ならこの先の試練を生き残れそうにはないな」
 カゲリは告げる。
――我らが与える試練でないことは残念だが。
 ナラカは告げると、準備が整ったと感じたらしい。バックステップでどけるすると槇による制圧射撃が従魔を襲った。
「OK弟者、漏れ達のNewウェポンが火を噴くぜ……っと!」
――……射線OK、今だ兄者。
 膝立ちとなり、膝に肘を付け前グリップ持ち『手振れ軽減』に全力を注ぐ。吸い込まれるように打ち出される弾丸は見事にアヴェンジャーの動きを封じた。
「配置は……完了、攻撃にうつります」
 燃衣が一歩足を踏み出す、その体にため込んだ霊力が踏み出した石畳を砕き砂塵を舞わせる。
「……九十八式、行きます」
 ここからが地獄である。
 留め金の外れた狂戦士は地面を踏み砕いた。
「潰れて、裂けて! ブチまけろッッ!」
 踏み込んだ一撃は地面ごと従魔を撃ち砕く。
 巻き上げられた岩石や砂、衝撃波でわずかに体が持ちあがるアヴェンジャー。
 その体に回転連撃。まるでチェーンソウのようにガリガリとアヴェンジャーの体を削り取っていく。
「鬼神招からの、虐鬼王斧です!」
 その攻撃の最中アヴェンジャーは腕を伸ばす、その腕は関節がはずれるような音と共に伸び、燃衣の頬をかすった。血が付着すると同時に、燃衣の視界に春翔が現れる。
 燃衣の斧にすくい上げられたアベンジャーへと、春翔が斧を振るう。
 刃で挟まれたアヴェンジャーは断末魔にも似た悲鳴を上げ、しかし切断には至らない。 
 その体が吹き飛び地面を転がるが。
 その距離は春翔の適性距離である。
「……俺もなァ……んだよ。フラストレーションってヤツが」
――《狂気がそれを穿つでしょう》
「つまりただの八つ当たりだ。悪ぃ、とは言わねぇけどなァ!!」
 次いで展開されるのは大小さまざまななラッキーストライカーKS。
 その刃がアヴェンジャーの足を腕を、その体の表層を覆う霊力の護りすらもえぐって解体し。歪曲部で拘束した。
 磔刑に処される復讐者。その贖いは命を持って。反逆者への断罪を今、王たる春翔が振り上げる。その視界に燃衣の姿が入った。
 背後から。心臓部への一撃。通連拳の要領で一点集中3連撃を打ち込む。
「おおおおおお!」
 そして従魔の正中線を春翔は切りつける、噴出する鮮血。倒れるアヴェンジャー。だが奴は笑っていた。
 砕けた四肢。動かない体でまだ。笑っている。
――まだ壊れてない……しつこい。
 エディスが告げる。
「とっとと落ちろっつってんだよ……!」
 直後笑い声がフロアにこだました。
 それはあざけるように、今から破滅に向かうこいつらが面白くてたまらないとでも言いたげに。
「代われスズ……フザけやがって。そのしたり顔……潰してやる」
 その時だ。槇がさけんだ。
「霊力反応がおかしいお! いったん退避!」
 燃衣と春翔は顔を見合わせ飛びずさった。
 直後アヴェンジャーの体が膨張する、その体は周囲の霊力を取り込みながらなおも大きく成長した。
 ここからどうなるかは分からない、だが、反射的に槇はトリガーを握りしめていた。
 うち放たれる弾丸がアヴェンジャーを穴だらけにすると、その膨張は収まって風船のように霊力が抜け、そして収まった。
 

第三章
 水音が聞える『楪 アルト(aa4349)』は目を開くと目の前に手をかざした、冷たい水滴が手を伝う。
 度重なる戦闘で遺跡に亀裂でも入ってしまったのだろうか。
 そんなことをぼんやり考える。
「……ったく。あたしに出撃は無しかよ……ま、前回が前回ぶっ壊しちまいそーだったし、仕方ねーっちゃ仕方ねーが……なんか気に食わねーな。っつーかあたしに防衛戦は似合わねーっての」
 そうアルトは視線を鳥かごを見やる。
 下級の従魔を捕獲するために特別に設置された鳥かごだが中には前回捉えた眼球形ルネが捕えられていた。
 アレのおかげでルネの構造が完全に解明されたらしいが。H.O.P.E.本部に持ち返るのも危険なのでここで保管されていた。
「ルネか」
 そうアルトがつぶやいた瞬間ルネが肥大化を始めた。
「よ―やくお出ましってか、っとここで戦うのはまずいんだっけか?ったく仕方ねーな」
 告げるとアルトは武装を展開、いつもの通り派手にぶっ放そうとした瞬間。
 聞こえたのは歌。
 ルネが謳っている。その音色は邪悪。
――遺跡が……
「乗っ取られようとしてるね」
 望月は告げるとアルトを台座に呼び戻す。歌によって奪われようとするコントロール、それを取り返すにはやはり音しかありえないだろう。
「っは、歌で戦おうってのか?いいぜ、こっちは2人分だぜ…やれるな?あたしが合わせてやる!」
 アルトはすでに『‐FORTISSIMODE-(aa4349hero001)』と共鳴済み
 台座に上がって歌を口ずさむ。
 それは解け合うシンフォニス。今まで何度も歌ってきたその歌をルネにきかせる。
 歌は混ざり、時に弾きあい。和音、不協和音。様々響かせる。
「ねぇ、あなた達はいったい。何なの?」
 望月は問いかける。
 ルネの力は弱く、二人の歌唱力にまったく及んでいない。
 望月は返らない返答を想定内だと思い直し披露したアルトを癒すべくスキルを駆使する。
 持久戦ではこちらが上。さらに直接攻撃手段を行使してくる気配もない。
「なぁ、合わせてくれるか?」
 そうアルトが望月に告げると望月は頷く。
 次いで曲調が変わる。解け合うシンフォニスではない。
 それはアルトの十八番『影踏の音』
 響くその歌は希望の音の流れを汲む派生作品。
 であればその音色は全てのルネに届くはずである。
 直後聞こえたのは嘆き。
――救えなかった。
 二人は驚いた。眼球ルネ、その身に涙腺はないはずなのに瞳が潤んでいる。彼方遠くを眺めている。その瞳に映るのは後悔と郷愁。
――救いたかった。
 望月はその手にトリアイナを携えて優しくルネに押し付ける。
 抵抗はなかった。
――水でできてるのかな、水に弱いのかな。
 百薬はトリアイナでルネの水を飲みこんでいく。
――うた、たえることなき、たのし……。ぶんめい。わが、こら……
 次いでカランと乾いた音がフロアに響いて、水晶の核を残し、ルネは消え去った。

   *   *

「さすがに、反撃無しとはいかなかったわね」
 雨月は地面に足をついた。血が滲んだ膝に遺跡の砂埃は少し以上に沁みる。
 次いで雨月は全体を見渡した。 
 威月と仁菜が立っている、だがその体は満身創痍。
 それに比べてフールはまだぴんぴんしていた。当然だろう。
 攻撃を受けることも無く、受けたとしてもある程度は回復できる。
「でも、ココが正念場なのよね」
 二人の盾はすぐに立ち上がれそうにない、霊力を食う魔物は雨月へと襲い掛かる。
 彼女は魔術を展開した。だが飛び道具というものは近くにいるものにもあてずらい。完全に懐をとった、そう言う意味のにやつきをフールは浮かべた。だが本当のゼロ距離でならまだ対応のしようがある。
「魔法でもなんでも手段は使うものであって、使われていては世話ないわ」
 告げると『 終焉之書絶零断章 』が魔方陣を吐きだした。本がひとりでに空を舞いそして。
 その拳に絶対零度を纏わせる。
「魔法陣が展開されているからといって、そのまま飛ばすだけが能でもないでしょう?」
 魔法使いが近距離戦闘を? そう混乱したフールは挙動が遅れた。
 気が付けば雨月の拳から放たれた冷気が待機を凍らせフールに届き。
 あわてて飛びのいたフールの四肢を凍結させていた。
 直後開かれる扉。
 はじかれたように仁菜と威月はそちらを向くと。揚々と槇が手を振っていて。
「っしゃ! 仁菜たん無明たん今行きますお!」
――OK兄者、顔がダラしないぞ。
 そんなアヴェンジャー討伐部隊をサンダーランスが襲った。
 断末魔の悲鳴が連鎖する中、何かを踏み台にジャンプしていたカゲリ。
――わかっているな? 覚者よ。
「ああ、手数は少なく。渾身を叩き込む」
 狙い澄まされた斬撃、双振りの刃から放たれる斬撃は十字に重なりフールへとめがけて突き刺さる。
「大丈夫ですか、皆さん」
 哀れ、サンダーランスに巻き込まれた暁男子は黒焦げでプスプス音をあげていたが気合はなえていない。
 威月と仁菜の蘇生を受けると隊長が告げた。
「残り一体です! 頑張っていきましょう!」
 治療の雨を潜り抜け力を取り戻した体に鞭打って突撃する男子たち。
 その背後に仁菜が続いた。
 攻撃は仁菜と威月で庇う。そしてフールを囲うと仁菜は装備をシャウラへと変更した。フールの腕を引き。地面に引き倒す仁菜。
「力がなくたって出来る事がある……。この鞭はその象徴なの! 絶対逃がさないよ!」
――神をも捕食した鞭から逃げられると思ってる? 甘いなー。
 そのまま空中に放られたフールを今度は本物のサンダーランスが貫通する。
「お返しよ遠慮はいらないわ ――消し炭になりなさい」
 雷光に包まれ視界を焼かれるフールへは槇の号令にて遠距離火力を集中。
「OK! この漏れが来たからにはもう大丈夫さぁ銃弾の雨をそこな獣にドスドスと」
――ドスドスとやると『何という事をしてくれたのでしょう』なのではい、交代っと。
――えええええ漏れの最高にカッコ良いシーンがぁああ!
 弟にとってかわられる槇である。
「一ノ瀬さん、まだ余力はありますか?」
「……………………暴れたりねえっての」
 燃衣と春翔が空中漂うフールへ同時に斬撃を。
 あたりに鮮血が吹き荒れるが、その生臭さの中二人は笑っていた。
 そしてフールは地面をバウンドしながらなんとか止まる。
 こうなれば勝ち目はない。そう体を起こして逃げようとするもその手は地面に張り付いて離れない。
 地面が氷り、血液が氷り、皮膚が氷り、逃げられないのだ。
 眼前に立つのは氷の猟犬。
「貴方がどんなに進化しようと」
――俺達の守りを崩せると思うなよ!
 仁菜とリオンの声を最後に、カゲリの猟犬はフールに群がりその細胞のセルに至るまで凍りつかせてしまった。
――これにて壱件落着か。
 ナラカが小気味よく告げるとネイはまだ口の動くうちにその魔物へと声をかけた。
「……あなたは、何者なんですか?」
 だがその問いに答えたのは獣ならざる者。
「商品じゃよ、裏社会の。Dの」
「まだ戦いは終わってない! 上」
 上空に放たれる魔術。結果それは何かに直撃。水晶の塊のようなものが降り注ぎ落ちて砕けた。
「いやいや、せっかちじゃな、このルネには戦闘能力はない。何せ前回の戦いでほとんどのるねが破壊されてしまったのものでのう」
 ガデンツァだ。その場にいる全員がそう理解した。
「あなたはこんなことをして何がしたいの?」
 雨月が問いかける。
「いや、暇つぶしじゃよ。単なるのう。なぜならすでにこちらの勝ちは確定しておるのじゃから」
 その言葉に燃衣は眉をひそめる、だがその口が開く前にガデンツァは言葉を続けた。
「じゃが、メディック鹵獲すらできんかったとは、いささか侮りすぎたか。次は確実に捕まえるとしよう。例えばそこの、仁菜嬢などのう」
 直後燃衣はその水晶を踏み砕く。
 笑いが天に昇って消えた。


結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

  • 語り得ぬ闇の使い手
    水瀬 雨月aa0801
  • 紅蓮の兵長
    煤原 燃衣aa2271
  • 生命の意味を知る者
    一ノ瀬 春翔aa3715
  • その背に【暁】を刻みて
    阪須賀 槇aa4862

重体一覧

参加者

  • 燼滅の王
    八朔 カゲリaa0098
    人間|18才|男性|攻撃
  • 神々の王を滅ぼす者
    ナラカaa0098hero001
    英雄|12才|女性|ブレ
  • 語り得ぬ闇の使い手
    水瀬 雨月aa0801
    人間|18才|女性|生命
  • 難局を覆す者
    アムブロシアaa0801hero001
    英雄|34才|?|ソフィ
  • まだまだ踊りは終わらない
    餅 望月aa0843
    人間|19才|女性|生命
  • さすらいのグルメ旅行者
    百薬aa0843hero001
    英雄|18才|女性|バト
  • 紅蓮の兵長
    煤原 燃衣aa2271
    人間|20才|男性|命中
  • エクス・マキナ
    ネイ=カースドaa2271hero001
    英雄|22才|女性|ドレ
  • その背に【暁】を刻みて
    藤咲 仁菜aa3237
    獣人|14才|女性|生命
  • 守護する“盾”
    リオン クロフォードaa3237hero001
    英雄|14才|男性|バト
  • 暁に染まる墓標へ、誓う
    無明 威月aa3532
    人間|18才|女性|防御
  • 暗黒に挑む"暁"
    青槻 火伏静aa3532hero001
    英雄|22才|女性|バト
  • 生命の意味を知る者
    一ノ瀬 春翔aa3715
    人間|25才|男性|攻撃
  • 希望の意義を守る者
    エディス・ホワイトクイーンaa3715hero002
    英雄|25才|女性|カオ
  • 残照と安らぎの鎮魂歌
    楪 アルトaa4349
    機械|18才|女性|命中
  • 反抗する音色
    ‐FORTISSIMODE-aa4349hero001
    英雄|99才|?|カオ
  • その背に【暁】を刻みて
    阪須賀 槇aa4862
    獣人|21才|男性|命中
  • その背に【暁】を刻みて
    阪須賀 誄aa4862hero001
    英雄|19才|男性|ジャ
  • 数多の手管
    マルチナ・マンチコフaa5406
    機械|15才|女性|生命
  • エージェント
    マシーネンカバリエaa5406hero001
    英雄|20才|?|ジャ
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