本部

俺も契約してぇ

鳴海

形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
10人 / 4~10人
英雄
10人 / 0~10人
報酬
普通
相談期間
4日
完成日
2017/01/25 15:46

掲示板

オープニング

● 赤原 光夜のわがまま。
「よう、俺だ」
 ジャーンとギターの音が狭い室内に響き渡る。
 暴力的な音の波は実際に空気を叩いて震わせて、春香の鼓膜に届くわけだが、それが痛い痛い。
 ライブハウスに入りたてのあの感覚をまさかグロリア社、会議室で受ける羽目になると思わなかった。
 隣の会議室にいる社員たちもびっくりしているだろう。
「今日は俺の話を聞いてくれ。」
 それに対して耳をふさいだ無言の抗議を叩きつける春香。そしてそんな様子を楽しそうに見守っているロクトとerisu。
「お前ら能力者は英雄と共鳴して戦ってる」
 ジャーン。
「だから俺も共鳴できる英雄を探せば、一緒に戦える」
 ジャーン。
「だからよ、俺と共鳴できる英雄を探してほしいんだぜ! 金に糸目はつけねぇからよ!」
 ジャーン。
「え? なななんて?」
 半分目を回しながら春香は問いかける、そしてerisuは拍手を送った。
 そんな春香を尻目に光夜はerisuと握手を交わすと改めて春香に告げる。
「だからよ、俺も契約してぇ、英雄と一緒に、お前らと一緒に戦場に立つ」
「だめだよ!!」
 春香はピックを奪い取って光夜に叩きつけた。
 それを無言で見下ろす光夜。
「戦いってすごく怖いんだよ!! 大切な物を失うかもしれないんだよ!」
「失わせないかもしれねぇ。全然大丈夫かもしれねぇ」
「それは楽観だよ!!」
 春香は戦いの中で多くの物を失っている。
 家族、友達、そして……
「戦わなくていいなら、戦わなくていいんだよ」
「その言葉、そっくりそのままおまえに反してやるよ」
 春香は言葉を失った。
「それにね、これは仕事なのよ」
 そうロクトが後ろから声をかける。
「彼は莫大な料金を、契約仲介料としてグロリア社に払った。だから私たちは彼の望みを叶える義務がある」
「そんな商売もしてるの?」
 春香はロクトに問いかける。
「今回だけのサービスよ。でね春香を呼んだのはちょっとアドバイスしてほしいからなの、かれを止めてほしいわけじゃない」
 その言葉に少しむっとした様子の春香、無言で次の言葉を促した。
「契約のこつって、何かあるのかしら?」
「え?」


●候補
 能力者適性が認められたミュージシャン『赤原 光夜』
 彼と契約できる可能性がある英雄は世界各国で五人。
 順番に彼等のもとを回り、契約できるか試していくのが今回のシナリオの目的です。
 さらっと英雄を説明します。

1『月光香』 ジャックポット
 髪の長い女性、紫色の衣を羽織り、いつも物憂げな表情を作っている。
 彼女の世界では世界が半分ずつ王によって統括されており、その王が起こした戦争に巻き込まれて死んだらしい。
 腕の立つ薬剤師であり、未知という物に恐れが無かった。 
 ただ彼女の薬は大戦中多く毒薬として使用され、そのことに対して後悔の念を抱いている。
 相手に求める誓約は『命を殺さないこと』生きるため以外の殺生を禁じるという制約である。

2『クリムゾニア』 ドレッドノート
 双剣による戦闘を得意とする戦士。体に多く傷を持つ男性。
 享楽的で、三大欲求に忠実。頭は良くないが人の本質を見抜く眼力に優れる武将タイプである。
 やたら尊大な物言いが特徴。毒舌家。
 相手に求める誓約は『戦うことをやめない』常に戦場に出る心意気を見せ、逃げる場合であっても、より多く、長く戦う機会を作るため以外は認めない

3『ハーヴェスタ―』 バトルメディック
 豊穣の神を自称する女性。頭の上にお花が大量に乗っていて、身長二メートル程度に見える。
 お花を取ると身長1.5メートル程度。
 温和な性格で、難しいことがあまり理解できない。
 感情論はすごく理解してくれるあたり、自分のやりたいことだけやって生きている感じがある。
 ナイスバディ―のロリっこである。
 誓約内容は『お腹いっぱいにさせてくれること』空腹感を感じるのが何より嫌いらしい。


4『ギャザー』 ソフィスビショップ
 元の世界では祈祷師だったららしい。一番得なのは雨を降らせることらしく。雨乞いの儀式をさせると右に出る者はいないらしい。
 ただ、普段の生活から言い訳がましいところが目立つので、基本的に胡散臭い。
 男だけど女々しい
 ながいあごひげと、三国志時代の官僚みたいな衣装を好む。
 外に出るのが嫌いで、いつも本ばかりを読んでいる。
誓約内容は『大量の本』を提供すること

5『阿彌陀 虎徹』 カオティックブレイド
 一見普通の少年。腰に差した古刀だけが彼の異質さを表している。
 共鳴時に能力者に付与される力の全てはこの古刀から生み出されているらしい。
 性格は引っ込み事案で人見知りしがち。
 なれるととても人懐っこくなるらしいが……
 前の世界では神社の息子として生まれたらしい。その世界が崩壊する際に祭ってあった古刀に命を救われ、この世界に来た。
 愚神に対して異常なほどの殺意を抱く。
誓約内容は『自分の世界を滅ぼしたあいつを殺すため、力を貸すこと』

●春香の独白
 戦わなくていいなら、戦わなくていいよね。
 力があれば、いやがおうにも戦わないといけなくなる。
 私や、ルネみたいに。
 だったら最初から力なんてない方がいい、そう言いたいけど。
 きっと光夜さんには伝わらないんだろうな
 ねぇ、どうかお願い、みんな、あの人のこと止めてあげて。 
 戦わなくていいなら、戦わない道を歩んでほしい。
 私が、直接話ができたなら、それでいいと思うんだけど。
 私も任務で忙しいからいけないし。
 光夜さんのことお願いしていいかな?

●光夜の独白
 俺は戦いたい。
 俺はいつだって後ろで歌ってるだけだ。
 そしてこの世界の平和が、誰のおかげで作られたか知ってる。
 そいつらが傷つくところを何度も見てきた。
 俺はもうそれを観たくねぇ
『ノブレスオブリージュ』、昔H.O.P.E.の協力で生まれた歌だ。
 歌詞は。
《何度も! 何度も! 何度も! 拳を突き上げろ。お前が倒れない限り、俺も倒れないと誓う》
 そう言う魂を込めた。 
 俺は戦うやつの力になりてぇ、隣で歌ってやりてぇ。
 膝をついたなら立たせてやりてぇ。
 怖いなら俺が背中を押してやる。
 けどよ。
 俺が、共鳴できねぇ限りそれはできねぇ。
 足手まといの俺の歌は、お前らには届かねぇ。
 だからよ。俺も契約してぇんだ。
 でも。契約したことが無いから、どうやってやりゃいいか分からねぇ。お前らはどうやって契約したんだ?
 教えてくれよ、な?

解説

目標 光夜の契約失敗


 シナリオは大きく分けると二つの要素に分かれます。
1 みなさんの、英雄との契約話
2 光夜とどの英雄が逢うのか決める。

 今回は光夜に誓約をあきらめていただく回です。
 上記の英雄資料を渡して、口八丁で赤原の誓約をやめさせましょう。
 戦法としては、誓約のデメリットについて説明したり、その英雄はやめておいた方がいいなどネガティブキャンペーンをしたりでしょうか。
 その気になればその英雄をその場に呼ぶこともできます。
 実際に誓約を結べるのかは光夜と英雄の相性によるので、相性の悪そうな英雄だけ読んでみるのも良いかと思います。

 光夜自身に自分の感情をぶつけるのもありだと思います。

リプレイ

プロローグ
「今回は一人ですか」
 そう『クラリス・ミカ(aa0010hero001)』は一人心地につぶやいてそのビルを見あげる。
 光夜の事務所やそのプロデューサーには以前繋いだパイプを保持してある。
 でなければこんな行動許されはしなかっただろうと、クラリスは一つため息をついた。
「まぁ、ひいては皆さんのためですから」
 そう告げてクラリスは背筋を伸ばし、エレベーターへと乗り込んだ。

第一章

 ここはグロリア社の会議室、そこには光夜がアドバイスを仰ぎたいと十組のリンカーたちが集められていた。
 その中心にはギターを携えた光夜。『卸 蘿蔔(aa0405)』は両手をくんでその後ろ姿を眺めていた。
「わぁ。ほんものです」
「意外とミーハーだね。蘿蔔……」
 そうため息をつく『レオンハルト(aa0405hero001)』彼は興奮気味の蘿蔔の背を押してサインでももらって来いと耳打ちする。
 しかしそんな光夜を気にしない豪胆な物もいた。
「めーいー、あばれたいー」
『アリス・ドリームイーター(aa1416hero001)』である。
 そんな彼女の手を手綱のごとく握っているのは『北里芽衣(aa1416)』
「ダメだよアリス、今日はそういう日じゃないから」
「ぷー!」
 そんなアリスを黙らせて芽衣が光夜に視線を注ぐと、光夜は一つ礼をした。
「今日はお集まりありがとう、ってなもんだ」
 そうギターをかき鳴らす光夜。それに対して耳をふさぐ『テトラ(aa4344hero001)』
 『杏子(aa4344)』はアンプから伸びるコードを引っこ抜いてやった。
「狭い室内でこんな物を使う物じゃないよ」
「おっとすまねぇ、つい癖で」
 そう謝りつつも光夜は全員に事の次第を説明する。
「そんなわけで、お前らには俺に誰が合うのか、そして契約の時どんなんだったかなんかをききてぇんだ」
 その言葉に『アルバティン・アルハヴィ(aa4773)』は『大天使ジブリール(aa4773hero001)』をちらりと見る。
「うーん、どうって言われてもな、俺達は突発的、偶発的な契約だったから。なんとも。リンカーになりたいと思って稽古していたわけでもないしな」
 そう考え込んでそして光夜を見た。
「相性がよさそうな奴と契約させてやりたいけど」
 次に口を開いたのは『海神 藍(aa2518)』
「どう見る?禮」
『禮(aa2518hero001)』は再び資料に目を通し、ふむと口元抑える。
「まず……2番のヒトは赤原さんに合わないと思います」
 二番とはクリムゾニアのことだろう。
 その言葉には『大和 那智(aa3503hero002)』もうなづいた。
「赤原さんは守るために戦いたいんですよね? つまり戦いは手段です、目的じゃない」 
 禮が告げると那智が補足する
「俺は戦うやつの力になりてぇ、隣で歌ってやりてぇってか?」
「資料を見る限り、このヒトにとって戦いは目的に思えます」
「光夜の気持ちを考えると『クリムゾニア』と『阿彌陀 虎徹』は除外したほうがいいだろう」
『東江 刀護(aa3503)』がそう言葉を締めくくった。
 光夜は、ほぅと目を細める。
「似ているようで、相容れない。……そのままいくと戦場で死ぬことになる」
「まぁ、死ぬことはいまさら。なぁ」
「ほう、死を恐れないか。それはそれで面白い」
 そう喉の奥で笑ったのは『ナラカ(aa0098hero001)』である。
「だろう? 覚者よ」
「しらん、勝手にすればいい。やりたいことをやれ。それだけの金と労力は積んでいるんだろう?」
『八朔 カゲリ(aa0098)』がそう腕を組んで目を瞑りそう答えた。
「なんだお前たち、ああそこの三人だよ。仏頂面で黙りこくり、視線さえも冷たいときている」
 ナラカはそう言って。カゲリを含めた『狒村 緋十郎(aa3678)』と『蔵李・澄香(aa0010)』をさした。
 そうそこの三人は先ほどから一言も声を発しない。
「うーん、気にしないで」
 あまりの雰囲気の悪さに『レミア・ヴォルクシュタイン(aa3678hero001)』が空気を読む始末。
「そう言うアンタは、だれがいいと思ってるんだ?」
 そう光夜はナラカに言葉を向けた、つくづく空気の読めない男である。
「そうだな、私としては…………月光香だろうか」
「1番の命を殺さないこと”は……守るための殺生が許されないと後で後悔しますよ?」
 禮が言う。その言葉にナラカは首を振った。
「私は逆にとらえたね。彼女は戦いを悲劇として知っている。その上で光夜が示す姿は、きっと彼女に一つの光明を与えるだろう」
「なるほど、英雄のための契約ですか」
 その言葉を受けて藍は禮の頭を撫でた。
「英雄のための契約、なるほどなぁ」
「誓約とは、相互に意味があって意味が成り立つものだろう?」
 カゲリが珍しく口を開いた。
「ただ、誓約を守ればいいと言うだけなら、道具と何も変わらない」
「『我も人、彼も人、故対等とは基本に置くべき道理』かな」
 ナラカが微笑を湛え首をひねるとカゲリは頷いた。
「英雄ねぇ。ちなみにお前ら英雄好きなのか?」
 顔を赤らめるレミア。藍の腕を恥ずかしそうに払う禮。反応はまちまちだったがそれに光夜は何かを感じ取ったようだ。
「なるほどねぇ」
 そんな周囲を一切気にしないアリスは緋十郎に抱き着いていた。
「たいくつー、たいくつだわー、ぷーぷぷぷー」
「ごめんなさい、緋十郎はいまシリアスで忙しいのよ」
 レミアが代わりに部屋の隅にアリスを連れて行った。
「ああ。ごめんなさい」
 芽衣もそれについていく。
「話を戻しましょう」
 禮が言う。
「似た理由で5番もおすすめしません。4番は気質が合うかが懸念です。……この中で選ぶなら3番でしょう? でもこの中から選ばないのも手だと思いますよ?」
「ああ。ハーヴェスタ―さんか。俺もいいと思ってた」
 アルバティンが告げる。
「俺も三番には賛成だな」
 刀護が告げると那智がいたずらっぽく言った。
「ナイスバディ―のロリっこ、というので選んでね?」
「俺はロリじゃねえ!」
 咳払いをすると刀護は理由について語り始める。
「難しいことがあまり理解できない。感情論はすごく理解してくれるあたり、自分のやりたいことだけやって生きている感じがある」
「だがなぁ」
 そう那智は後ろ髪をかいた。
「俺としては、お前の思いに通じる英雄がいないような気がする」
 刀護が言葉を継ぐ。
「戦うやつの力になりたい。隣で歌ってやりたい。
膝をついたなら立たせてやりたい。怖いなら俺が背中を押してやる。
それに共感するようなのがいるか?
誓約のことも考えてみろ。互いの思い、気持ちが通じて共鳴ができるものだ」
 刀護そう言葉を締めくくる、すると。
「いい加減な誓約をかわすと、英雄の力がちゃんと発揮されないんだ」
 そうアルバティンは申し訳なさそうにジブリールを一瞥する。その天使はその視線に何も告げない。
「だから契約っていうのは本当に難しくて。俺も……」
 リンカーの道をこのまま歩むべきか、考え始めている。
 そんな青少年の複雑な表情を見て、光夜は告げる。
「なるほど、俺は英雄というものが何かを理解するところから始めないといけないらしい。話してくれないか、英雄のこと」

第二章
「まずはあんたに聞いていいか、世良のとこのお母さんよ」
「知ってたのかい」
 そう杏子が驚きの声を上げる。
「ECCOの奴が世話になってるからな」
「では、私の話は?」
「でもあんまりあんたの話は聞いてない。そりゃそうだろう?」
  そう告げた光夜に対して杏子は考え込んでから話を始める。
「私はまだ、死ぬわけにはいかなかったからね」
 杏子は語り始める。
「誓約したのは生きるためだ、あの時は満身創痍で」
「いったい何があったんだよ……」
「それはまたおいおい…………。さらに肺を撃ち抜かれちまって呼吸もできなかったのさ。そこでテトラが現れてね」
「まともに動けもしない状態でも尚、生きようとしたコイツに興味があったからな」
 テトラがそう杏子を見あげた。
「テトラを連れて初めて家に帰った時は、娘達が大騒ぎしてたよ。特に幻想蝶を見てね」
 いまいちピンときていない光夜、しかし幻想蝶を取り出そうとした杏子に不吉な気配を感じたのか、それはしまっておいてくれと懇願した。
「テトラの事を何て言ってたかしら? 確かニャル、……なんとかとか言ってたけど。」
「それが不吉な物だってのはわかったぜ。じゃあ、あんたは?」
 そう光夜は刀護に話を差し向ける
「俺らの契約? 強い奴と戦いたい、という共通の思いがあったから、だな」
「まあ、そうだな」
  那智の言葉に頷く刀護。
「俺は世界最強になる、那智は強敵と戦いたい。目的は違えど手段は一緒だ、だから制約もできた」
「けど、お前は、戦闘依頼に参加してないんだろう?」
 そう光夜が告げると那智は肩を落とした。
「それが唯一の不満点。俺がやったの、キノコ狩りと壁だけドン! だしー。つまんねー!」
「お前の勘違いが原因だろうが……」
 刀護はやれやれと手を振る
「常識知らずの英雄を持つとこういうことが起きる。契約したらまず最初にこの世界の常識を知っているか確認した方がいいぞ」
 そう刀護は言葉を締めくくると、視線を隣の藍に投げる。
「誓約か、懐かしいな……」
 藍は姿勢を正して思い出すように語り始めた。
「自宅でケーキを食べていたら、窓の外から何かが覗いていてね?」
 そう禮に視線を向けると、少し照れたように禮は告げる。
「おいしそうなイチゴの香りがしたんですよ……!」
 すると禮はその時の出来事を思い出したのかくすりと笑った。
「その時私は酒に酔っていて……相性が良かったのかこの子に触れもしたから家出した小学生か何かかと思って家に入れたんだ」
「一切れクラフティを貰って、美味しかったので手を取って、毎日ケーキを下さいってお願いしたんです」
「そうそう、勢いにのまれて毎日はさすがに困るとか何とか言ったね」
「それで、わたし言ったんですよ。なら、わたしに週一日くらいでいいからケーキとかを下さい! って」
「まあそれくらいなら良いかと混乱しながら了承したら手の中に幻想蝶があった……それまで能力者適正は無かった筈なんだけどね」
「そんなんで契約になるのかよ」  
 光夜は驚き言葉を失ってしまう。そして藍はその言葉に頷いた。
「私たちの誓約はその時のまま。”週一くらいでケーキ等お菓子をごちそうすること”この誓約が成されるよう平穏を守ることがその真意だよ」
「真意か、その言葉通りじゃだめなこともあるんだな」
 そう告げると、サインをかいた後の色紙を蘿蔔に手渡し言った。
「アンタはどうなんだ」
「へっ。ど、どどどうやって誓約したか、ですか?」
 ニヤ突いていた蘿蔔だったが、光夜の言葉に身をふるわせると、どもり力MAXでそう答える。
「ごめんなさい。うまく説明できないです…………こういうのって巡り合わせかなーって」
「なんだかんだ言って必死だったからな」
 そうレオンハルトは笑う。蘿蔔は手をすり合わせながらもじもじと顔を赤らめて言葉を一つ一つ紡いでいった。
「あの時…………レオンがいなかったら私は…………あっ。
 ふ、触れて確かめてみるのもありかもしれませんね…………知ってますか?
 相性がいい英雄とは誓約前も触れあえるそうですよ。私もそうでしたから。運命みたいで素敵だと思いません?」
「触れる……。セクハラになんねぇかな。なぁカゲリさんよ」
 そう言葉をかけるとカゲリはやっと光夜をみた。
「俺の敵に対する殺意の念が、ナラカと俺を繋げたんだ。言葉にすればその程度」
「なんだって?」
「己の敵を倒すために力を求め、私が応じたということさ」
 そうナラカは語った。
 己すらも焔に焼べる薪へと変えて、ただ一つの存念に尽くす意志と覚悟。
 それは異なる次元にさえ届く咆吼であったが故に誓約したのだとナラカは話す。
「あんた、そんなんやってて楽しいかい?」
 光夜は告げる。
「楽しいか、楽しくないか。それが何か関係あるのか?」
 カゲリは答える。光夜は興味ありげな視線を向けていたが、まだ話を聞いていない人物がいると思い出して、そして緋十郎に視線を向ける。
「で、あんたはどうなんだ、話してくれねぇのか? 緋十郎さん」
 片目だけあけると腕を組んだまま話しだす。
「俺は……俺の故郷の村を滅ぼした仇の従魔と、20年ぶりに偶然出会い……
そいつに致命傷を負わされて、後は死を待つのみ……という時に、レミアに出会った」
 忘れもしない、あの生きがいを実感した夜。自分も幸せに生きられるかもしれないと思った帰り道、全てが無意味と思い出させるように奴は現れた。
「その時、俺の頭の中には……復讐を果たしたい……という思いしかなかった
……いや、この際だ」
 月光に染まった金色の髪、白い肌。凛と纏う空気は静謐で。
「包み隠さず話そう。何より俺は……一目見てレミアに惹かれた」
 一瞬で心ひかれたのを覚えていた。
 ちなみにレミアはその話を聞いていないふりをしながら、アリスをあやしつつ顔を真っ赤にしている。
「何でもする。血も、命も、俺の全てをレミアに捧げる……それが俺達の誓約だ」
「ちょ……緋十郎、はずかしげもなく」
「俺は、レミアと出会えたのは……互いの魂が惹き寄せ合っての、運命だと思っている。
 俺達に限らず……能力者と英雄の出会いというのは、一見偶然に見えようと。
その本質は必然なのだと俺は思う」
 そう、口を引き裂いてでも止めようと爪を向けたが、その言葉の真意を理解して思いとどまった。
 緋十郎は何かを伝えたがっている、しかも決定的な言葉を使う前に何かを。
「お見合いの如き今回のやり方を、恣意的だと厭う者も居るだろうが……
自ら求めた結果としての出会いもまた、もしかすると運命なのかもしれん故に、俺はお前の望みを否定するつもりは無い」
「否定するつもり…………本当かねぇ」
 そう告げると光夜は緋十郎に真っ直ぐ向き直る。
「何がいいたい?」
 その光夜を黙って見つめる緋十郎。
「覚悟があるのか、ということだろう」
 杏子が代わりにそう告げた。
「自分の人生は、自分で決めるものさ。後悔しない様に道を選ぶんだよ」
「ああ、わかってるよ、それがどんな道なのかもな」
「じゃあ、問題はないんじゃないかな」
「ああ、問題ねぇ」
 そう告げた光夜、思わず身を乗り出した緋十郎と澄香。
 だがそんな二人を遮って、会議室にとある人物が乱入してきた。
「いや、それじゃあめーですよ」

第三章

 その声の主は『フィー(aa4205)』だった、しかしその姿は黒い靄に包まれている。
 投げ渡される拳銃。大口径の牛も一撃と呼ばれる代物だ。装飾品でしかないその骨董品には弾が一発だけ詰められている。
 そして大仰にフィーは椅子に腰かける。
「あんた、確か前に…………」
「あー、私からは英雄の話とかはなしですわ。別に聞いてて面白え話でもねーですしな」
 フィーはそう光夜の言葉を遮ると笑って見せる。
「さて、私が問いてえのはただ1つですわ」

「死ぬ覚悟はありますかいね?」

 場が凍りついた。
 刀護などはいきなりの乱入者にそれを取り押さえよう身をのりだしたが、緋十郎がその行く手を遮る。
「あー、なるほどな。これで俺が俺をうつと。死ぬ確率は六分の一」
「当然でしょー? 戦場にわざわざ出てこようとしてんだ、その程度の覚悟がなきゃ契約を勧めらんねーですな」
 そう告げるとフィーは前のめりになって言う。
「さて、もう一度問いましょー、あんたには死ぬ覚悟がありますかいね? もしくは命を賭けてでも意志を貫き通す覚悟はありますかいね?」
 そう告げると光夜は慣れた手つきでシリンダーを解放した。そして回転。目を瞑ってそれを戻すと、銃口を喉に押し当てた。
「これだけの大口径なら、衝撃で骨が砕ける。頸椎直撃を免れても、体が動かなくなるくらいのダメージはあるだろうな。それだけじゃない。逆流した血液が血管を食い破り、そのダメージは体のいたるところに蓄積する。眼球、脳内血管。血の塊が血の流れを阻害して五年後、十年後肉体が腐り始めることもある。万が一生きられたとしても、喉をやられちゃ。俺は音楽ができねぇ」
 フィーは目をつぶる。音が聞こえた。
 指先がふるえ、銃のパーツがカチャカチャと音を鳴らしている。
「それでも俺は、失いたくねぇもんができちまった…………」
 そう小声でつぶやき。そして。
 引き金を引いた。
 
 ぱんっ。
 
 直後乾いた音と共に崩れゆく、光夜の体。
 あわてて駆け寄る刀護、アルバティン。だがその二人を光夜は制した。
「いや、空砲だ。耳がいてぇ」
 直後反響する笑い声。
「「…………ヒヒヒ、アッハッハハハハハハハハハハ!」」
 いつの間にフィーが人間形態へと戻った『ヒルフェ(aa4205hero001)』と共に膝を叩いて笑っていた。
「いやいや、まさか引けるとは思ってなかったですな! 気に入った!」
 額の汗をぬぐって、銃を投げ返す光夜。
「あれだけうるせぇあんたでも、さすがに肝が冷えたと見える」
 それを受け取り薬莢を抜き出すフィー。
「肝が冷えても脳みそはバーニング。赤原光夜だ。YOROSIKU!」
「さて、改めて自己紹介を。フィーっつーもんで、どーぞよろしく」
「こいつの契約英雄のヒルフェだ、よろしくな」
「「我々は同胞を歓迎しよう!」」
 そう告げるとフィーは光夜に身を寄せ資料を見せる。 
「さて、私からおススメ出来んのはこの3番のバトルメディック」
「おー、やっぱそうなのか」
「あんたさんの言う誰かの力になりたいっつーのに特性上ピッタリ、感情論も理解してくれる、誓約もそれほど難しくねー」
「なるほどな」
「ま、あくまでお勧めっつーだけで、最終的にはあんたさんに決めて貰って会ってみてっつーとこですな」
 その光景にナラカまで笑い始める始末。
「茶番だったがなかなか面白かったよ」
「ちょっとまってナラカお姉ちゃん!」
 しかし納得がいかないものもいる。澄香が手をあげて光夜を見つめていた。

第四章
 澄香がタブレット片手に前に出る。
「どうした? 澄香」 
 そう向き合う光夜。そんな彼へ矢継ぎ早に澄香は語り出す。
「音楽活動へのロスは月々5~7日」

「収入は月々500万減収」

「また、緊急任務とは言え仕事に穴をあけたら違約金は義務ですね」
「あん?」
 口を挟もうとする光夜の言葉を遮って、澄香は淡々とデータを差し出していく。
「今やっているコマーシャルが…………」

「つぎのライブが…………」

「雇用主は被雇用者を守る義務があります。だから」
「だー、うるせぇ、それを考えるのがマネージャーの役目だっての」
「マネージャーさん、辛そうでしたよ」
 クラリスの報告を受けて澄香はすべてを話す。
「クラゲプロの皆様のお気持ちを考えましたか? 貴方に何かあればバッシングを受ける立場です。それを抜きにしても、貴方を戦場に送りたいと思いますか?」
「あのなぁ、嬢ちゃん」
 光夜の声が、一段低くなった。
「そもそも、リンカーになる以上はグロリア社との結びつきが強くなります。クラゲ様はどう考えるとお思いでしょう?」
「それはなぁ、ふまえた上での大人の覚悟だ」
「なんにも知らないのに大人面しないで」
 その冷え切った静かな言葉に、カゲリは目を見開いた。ナラカは微笑を湛えた。
「リンカーになって1年と4か月。受けた依頼は今回で52回。戦闘依頼は19回」
「で?」
「その19回の中で、死者が出たのは4回。あまり戦闘任務に行かない私ですら5分の1の確率です」
「戦ったのか」
「ええ。中にはそれほどいたくない依頼もありました、私は後ろで隠れているだけですし。でも死に瀕した依頼も一度や二度じゃありません」
「辛かったろう」
「え?」
「ありがとうな、俺達を守ってくれて」
 そう小さく澄香に告げると、光夜はその場にいるリンカー全員に告げる。
「お前らもだ。いつもありがとな。俺らが心置きなく文化できるのはあんたらのおかげだ、ありがとう。そして俺はそっち側に生きてぇ」
「辛い思いをしますよ」
 澄香は言う。
「全てを救えるかもしれないだろう?」
「『すべてを救えるかもしれない』だと?」
 緋十郎が腰を上げた。目を見開き、光夜に対峙する。
「その程度の気持ちなら契約など止めておけ。戦場に身を置く以上、命の危険は必ず付いて回る」
 その言葉に澄香は頷いた。
「かもしれない? 怖いんです。失うんです」
「失ったのか」
「友達が、目の前でいなくなりました。友達の姿をした愚神が、目の前で人を殺しました」
 澄香は拳を握りしめる。
「でも、だからと言ってすべてを壊してしまえとはなりません。例えヴィランズだろうと、人を殺したらアイドルはお終いです」
「コロサネェで守るか、そいつはきつい」
「それくらいでなくてはいかん、それくらいの強い覚悟が無ければ戦場に立たれても、それこそ足手纏いだ」
 緋十郎の言葉に光夜は目を見開く。
「命は重いんです。一生を決定付けるくらい。血塗れの手で、手は振れない」
「命を賭して、この身に代えても、自らの信念を貫く……お前にそこまでの覚悟が持てるのか?」
 二人の姿を交互に見て、そして光夜は拳を握りしめた。
 その表情をカゲリは、見たことがある気がした。
「まぁまぁ二人とも、よってかかって言ってはな」
 ナラカが声をかける。
「彼は彼なりに意思を示しただろう? 死ぬ覚悟はある。それはフィーのあれで証明済みだろう」
「自分が死ぬ覚悟ができていても、ほかの覚悟は?」
 澄香は光夜に問いかける。
「俺は」
 そう口を開いたのはカゲリ。カゲリは澄香そして緋十郎につげた。
「無力なままでいいと、思わなかったのは評価している。今以上にできることを探してもがいている男の言葉だ。そうすべてを否定してやるな」
 カゲリは思ったのだ、あれは渇望している目だ。そして大きな力の前に絶望してしまった者の目でもある。
 たとえば圧倒的な暴力。
 そう、彼は奪われることを恐れている。
「いや、ありがてぇ。全部聞かせてもらおうじゃねぇの。思いを」
 だが光夜は歯を食いしばってそう告げた。真っ向から澄香、そして緋十郎と相対する。
「俺はこれがききたくてそこに行こうとしたんだ、だったら耳をふさぐわけにはいかねぇ」
 その覚悟に澄香は心を決めた。
「貴方が一番成果を上げる場所は、戦う場所は、本当にこっち?」
 告げる声は優しくて、しかしとても、芯が通っていた。
「ああ、そっち側に行く。俺の新しいステージはそっちだ。」
 そう光夜は目を瞑り。そして言葉を続ける。
「あんたこそ、戦場を下りていい、怖いなら、怖いでいいんだ。本当なら大人がやるべきことだからな」
「逃げられるなら逃げています。でもリンカーとして戦うしか生きる術が無いんです」
 その言葉に光夜は首を振る。
「んなわけねぇだろ。少なくとも俺はお前らの魂を認めた。なら…………」
「貴女も、そうですよね」
「ぐ…………」
「あと、根底的に間違ってます。足手まといの歌は、私達に届かない?」
 澄香は拳を作って、そして光夜の胸に叩きつけた。
 ドスッという軽い音。しかしその言葉が光夜の身に突き刺さる。
「…………赤原光夜を舐めてるの?」
「そも、お前の歌が、今のままでは俺達の心に響かぬなどと……お前は歌の持つ力を舐めているのか……?」
 その澄香の言葉を緋十郎が継いだ。
「俺は一昨年の聖夜……辛くて悲しくて寂しくて……自ら命を絶とうとした瞬間……一人のアイドルの歌声に救われた。
 彼女の声が、舞う姿が、瞳の輝きが、俺に生きる力を与えてくれたんだ。
 能力者にならずとも、お前が本気で歌い続ければ。
お前の知らない処で、きっと沢山の誰かが救われる筈だ」
 その言葉に照れてそっぽを向く澄香である。
「けどよぉ、戦ってくれてるお前らはどうなる、お前らに届く歌を俺は」
「十分力になってもらってます」
 蘿蔔がそう告げた、先ほどの人見知りがなりをひそめ、まるで別人のようである。
「私は光夜さんの歌も好きで、たまに任務での移動中聞いたりして、それで気分転換したり、時には勇気をもらったりして。
 でも戦場に立つからには私達自身が強くなくてはいけません。どんなに怖くても、逃げたくても、屈してはいけない。膝をついても二人の力で立たなくては、それができにないならこの先戦えない」
「力があれば、そう思うことは多くある…………だからこそ後悔するようなことにはなってほしくない。でもそれは音楽にも言えることだよな」
 レオンハルトがそう告げた。
「それでも力を持つ以上…………戦場で求められるのは戦いだね。歌手としてではなく戦士として求められてしまうし、君のパートナーもそれを望むかもね」
「戦場では歌えねぇってことか」
 そうつぶやいた光夜に。後ろから芽衣が告げる。
「…………誓約は、願いを叶えるためのものじゃありません」
 芽衣は思ったのだ。彼は力を得るための手段として契約したがっているのではないかと。
 だがそれが悲劇の幕開けになると、芽衣は知っている。
「私にとっては半分です。命の半分、自分の半分、欠けた所や、届かない気持ちを分かち合ってくれる半分で、私自身です。アリスは私で、私はアリスなんです」
 そう膝の上で眠るアリスの頭を撫でる。
「誓約がしたいのはわかりました、でもコツなんてありません。誓約は何かの為にしなきゃいけないものじゃなくて、誰かの命に誰かが応えてくれるから起きるんだって思いますから」
「全く、あんたらは俺よりほんのちょっとしか生きてねぇ癖に、ごちゃごちゃと」
 そう微笑む光夜。そんな光夜に芽衣も微笑みかけた。
「光夜さん、光夜さんは一緒に闘う人を探すんじゃありません。
 光夜さんの半分を探すんです。これからずっと一緒にいて。
 いろんなものを感じ合う、そんな人を探すんだって忘れないでください。
 だからできるなら…………今日じゃなくてもいいから、ずっと近くにいられる、そんな英雄さんを見つけてほしいです。
 そうじゃないなら、誓約なんていけません、私はずっと反対します。英雄は光夜さんの道具じゃありませんから」
「……なあ、光夜……あなたの道だ、私は止めはしないが」
 藍がそう言葉を繋ぐ。
「ノブレスオブリージュ……既にあなたは歌を”持っている”だろうに、その義務は果たさないのかい?」
「ああ、そうだな、はたさねぇとな」
「届かぬ歌なら、届くまで全力で歌うのが、歌手の矜持ってものじゃないのか?」
「ああ、そうだな。俺のこの歌をどこまでも響かせねぇとな」
「あ、それからその、私はよくラジオを聞きます」
 芽衣が思い出したように告げた。
「アリスもたくさんテレビを見て、楽しかった。
 がんばるぞって思ってから闘いにいきます。うまく言えませんけど、きっと光夜さんが思うより、光夜さんの声は闘う人達に届いていますから安心してください」
 ひとしきり話が終わると、ため息をついて、光夜は椅子に座った。そして天井を見上げる。
 そして何事かを口ずさむと全員に言った。
「ありがとうな。俺が間違ってた。俺の歌が届かねぇわけがねぇな」
 そういたずらっぽく笑って光夜は全員にそう告げた。
「ただ、ひとつだけ、聞いてくれるか。俺はお前らのためになんだってするからよ。だからECCOを守ってやってくれねぇか」
 それもあるんだよ。そう光夜はため息交じりに告げた。
「お前らにそれぞれ一番大切なものがあるのは、わかってる。だからできればでいいんだ。もし何かあればECCOの奴を守ってやってくれねぇか」
 澄香は思い出す。あの気高く孤高の歌姫を。
 しかし存外人懐っこく、笑うと可愛いあの人を。
「大丈夫、ECCOさんだけじゃありません、みんなを守るために私たちがいますから」
 その言葉に光夜は頷くと、ありがてぇとだけ言った。
 そして部屋の隅に待機しているロクトに告げる。
「悪いな、今回の依頼なかったことにしてくれ、金は返さなくていい」
「え? それは」
「その金で、できるだけあいつらに契約者を見つけてやってくれ、かかわったわけだし、消えられると寝覚めも悪いからな。それが新しい依頼だ」
 そう告げた光夜の表情はどこか晴れ晴れとしていた。


エピローグ
 帰りの車の中で澄香は事の次第を春香にメールで送っていた。
 すべてが丸く収まったこと、そして次の依頼でECCOさんをまもろう。そんな話。
 だけど最後に、指が滑ったように、そんなことをかくつもりはないのに。
 一文打ち込んでしまう
『私、やっぱりルネさんの声をもう一回聞きたい』
 少しの切なさと、そして春香のリアクションを期待しながら、送信のボタンを押すのであった。

結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

  • トップアイドル!
    蔵李 澄香aa0010
  • 痛みをぬぐう少女
    北里芽衣aa1416
  • 緋色の猿王
    狒村 緋十郎aa3678
  • Dirty
    フィーaa4205

重体一覧

参加者

  • トップアイドル!
    蔵李 澄香aa0010
    人間|17才|女性|生命
  • 希望の音~ルネ~
    クラリス・ミカaa0010hero001
    英雄|17才|女性|ソフィ
  • 燼滅の王
    八朔 カゲリaa0098
    人間|18才|男性|攻撃
  • 神々の王を滅ぼす者
    ナラカaa0098hero001
    英雄|12才|女性|ブレ
  • 白い死神
    卸 蘿蔔aa0405
    人間|18才|女性|命中
  • 苦労人
    レオンハルトaa0405hero001
    英雄|22才|男性|ジャ
  • 痛みをぬぐう少女
    北里芽衣aa1416
    人間|11才|女性|命中
  • 遊ぶの大好き
    アリス・ドリームイーターaa1416hero001
    英雄|11才|女性|ソフィ
  • マーメイドナイト
    海神 藍aa2518
    人間|22才|男性|防御
  • 白い渚のローレライ
    aa2518hero001
    英雄|11才|女性|ソフィ
  • その背に【暁】を刻みて
    東江 刀護aa3503
    機械|29才|男性|攻撃
  • 最強新成人・特攻服仕様
    大和 那智aa3503hero002
    英雄|21才|男性|カオ
  • 緋色の猿王
    狒村 緋十郎aa3678
    獣人|37才|男性|防御
  • 血華の吸血姫 
    レミア・ヴォルクシュタインaa3678hero001
    英雄|13才|女性|ドレ
  • Dirty
    フィーaa4205
    人間|20才|女性|攻撃
  • ボランティア亡霊
    ヒルフェaa4205hero001
    英雄|14才|?|ドレ
  • Be the Hope
    杏子aa4344
    人間|64才|女性|生命
  • トラペゾヘドロン
    テトラaa4344hero001
    英雄|10才|?|カオ
  • 街中のラクダ使い
    アルバティン・アルハヴィaa4773
    獣人|14才|男性|回避
  • エージェント
    大天使ジブリールaa4773hero001
    英雄|19才|男性|バト
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