本部

森に消える人々

渡橋 邸

形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
8人 / 4~8人
英雄
4人 / 0~8人
報酬
普通
相談期間
5日
完成日
2017/01/15 19:50

掲示板

オープニング

●行方不明者
 その日、クリスマスを目前に控えていたH.O.P.E.に不可解な知らせが届いた。
 近日中にとある町のそばにある森で人が1人、消えるらしい。
 たびたびそういったいたずらのような知らせがくるため、あまりにもおかしなその文章に対して職員たちはあまり大きな疑問を感じなかった。もしかすると事実なのかもしれないが、高確率でいたずらだろう。
 あるいは犯行予告のようなものかもしれないが。
 念のため非戦闘員の局員をチームで送って監視することにし、彼らは次から次に来る従魔被害の知らせの処理へと意識を向けた。
 
 ――それから1週間後、監視のために送ったチームとの通信が完全に途切れた。

●調査依頼
 事件が起こってからようやく、送られてきた知らせが間違いではないことに気が付いたH.O.P.E.職員は緊急でエージェントを呼び出した。
 どうやら上司に散々絞られたらしく、若干くたびれた表情でエージェントたちを見ている。
 全員が集合したことを確認すると、スクリーンを起動して説明を開始した。
「今回の依頼内容はとある森の調査です」
 映し出されたのは現在地から車でおおよそ半日ほどでたどり着ける森だ。
 見た感じはごく普通だが、普通の森であれば英雄とともに呼ばれることはあるまい。エージェントたちの問いに職員はうなずきを返す。
「はい。もちろんただの調査で済むとは思えません。この森では既に10人ほどが失踪しています。H.O.P.E.としては従魔によるものではないかという意見が出ています。私としては、オーパーツが原因である可能性もあると考えていますが」
 森からは従魔や愚神らのライヴス反応がほぼ感じられないから、というのが理由らしい。
 とはいえそれだけでは根拠たり得ないため、あくまで可能性として示唆するていどに留めたようだ。
「戦闘員ではないとはいえ、局員も数人、被害にあっています。どうかお気をつけて」

解説

●目的
 森の調査

●状況
 現時点でHOPE職員を含めて10人の行方不明者がいる。
 原因は不明。
 HOPE職員からの最後の連絡は開始時点から見て2日前。
 内容は「急に霧が濃くなった。視界の確保が難しい。しかしこの森で霧が起こるなんて聞いたことが……」であった。

●舞台
 あまり大きくはない森。
 東から南にかけて木々が連なっている。
 西側へまっすぐ進むと川があり、その途中に小さな沼がある。

●PL情報 //以下はPL情報ですのでPCは知らないものとして扱ってください
 森の中には行方不明者たちの落し物が落ちている。
 また、道には枝や石を組み合わせた目印などが複数設置してある。
 それぞれに今回の行方不明事件の原因に関するヒントが隠されているものとする。
 
 それぞれ落ちていると思われる位置は森の中でも特に木が多いところ、水のそば、獣道、木の上。
 全部集める必要はないが、集めることでより正しい情報へと近づく。

リプレイ

●足跡
 既に2桁の人が姿を消した森の前に、何組かのエージェントたちがいた。
「人を呑む森、ってのはよくよく昔からあるお話だけど、はてさて」
 うんうんと唸りながら、木霊・C・リュカ(aa0068)は森のある方へと顔を向けた。そこにあるのはいたって普通の木々のようだが、その場所ではすでに2桁を超す人が行方不明となっているため、油断はできない。
『……手がかりが、少しでも、見つかればいいが……』
 オリヴィエ・オドラン(aa0068hero001)は小さくため息をつくと、さっさと木霊と共鳴を済ませてしまう。この先は何が起こっても不思議ではないためだろうか。
「考えられるとすればドロップゾーンか…何か他の場所に転移させてしまうオーパーツか、かしら」
 人が消える理由として最も考えられそうなことを、鏑矢 茜(aa2507)が口にする。その意見に対して、同じ事を考え行動していた御神 恭也(aa0127)は口を開いた。
「オーパーツが原因なら何かしらの伝承があるはずだが……町の方では特に確認はできなかった」
『急に活動した事が気になっているの?』
「それと、通報の内容だな。普通に考えたら何者かが故意に事件を起こした事になる」
 伊邪那美(aa0127hero001)の疑問に、恭也は自分の考えを告げた。
 誰かが故意に起こしたとすると、一番可能性が高いのは愚神である。となれば、愚神が関わっている可能性が高い案件として解決策を探していくのか。その結論に対し、赤城 龍哉(aa0090)が待ったをかけた。
「正直なところ、愚神やら従魔のやり方にしちゃあ手間の割に囚われた人の数が少ない気はするんだよな」
『断定するには早いですけれど、予想外の形で巻き込まれた印象は確かにありますね』
 龍哉の言葉にその英雄であるヴァルトラウテ(aa0090hero001)が頷く。
「最初の被害者はちょっとした散歩。それ以外はHOPE職員……共通点はあまり見られない。確かに偶然巻き込まれた可能性は高いだろうな」
 オリヴィエは自身らが集めた情報と参照し、ヴァルトラウテの述べた可能性が高いことに同意した。
「本当に偶然なのかな……」
「実際に調査してみないことには始まらねえな」
 志賀谷 京子(aa0150)はそれに対しやや懐疑的であったが、龍哉のいうようにこれ以上は実際に森を調査するまでははっきりしない出来事でもある。
 必要な情報の交換を終えた彼らは事前の相談通り、最低でも2人以上のペアを組んで森の探索を開始した。


「霧深い森の中、アリスの世界の中みたいね。それよりもっと危なそうだけれど……」
 ナーサリーライム(aa4502)はうんうんと唸りながら道を歩いていく。そのさなか、顔を地面に近づけてはまるで匂いを確認するかのように頭を動かす。
前を見ずに進んでいく彼女の姿に、見失わないようにと視界の隅にとらえながら龍哉とヴァルトラウテも進んでいく。
 ナーサリーライムが集中して地面を見ているからか、龍哉たちは主に地面以外の部分をじっくりと調査していた。
「件の霧も発生しないし、それらしい物もなかなか見つからないな……」
『そうね……もしかして無駄足だった?』
「無駄足ではなかった、と信じたいけどな」
 ヴァルトラウテの話を聞いて龍哉は小さくため息をつく。そろそろ歩き始めて1時間が経つ。龍哉はヴァルトラウテにどんどん進んでいくナーサリーライムを気にかけるように頼むと、通信機を取り出した。
 定時連絡用のものである。それを用いて他のグループと連絡を取ってみるが、どのグループも未だ痕跡のようなものは見つけられていないようであった。
「ふう。今日中に終わるのか、これ?」
「あ! これは……」
 一抹の不安を抱えつつ、歩を進めようとした龍哉の耳に、ナーサリーライムのうれしそうな声が聞こえた。
「なんだ? 何か見つけたのか……って、これは木と石か?」
「はい。どうやら図記号のようです。……とはいえ、これが何であるかは思い出せませんけど……これ、どこかで見たような……うーん」
『何かの手がかりになるかもしれないのですし、ひとまずこの場所と状況を情報として残しておきましょう』
「そうだな」
 それぞれ手持ちの端末に周辺の状態、場所などの情報と見つけたものの写真を撮っておく。
「何かの記号だとすれば、この周辺に何かあるかもしれないな」
「うーん、7つの石を囲む木の枝、矢印……まるでこの方向に何かある、という感じですがこの7つの石が何を指すかが……」
『距離、個数、あるいは……といった感じですわね』
「ちょっと判断がつかないな」
 一旦足を止めてその場で少し話し合う。しかし話し合っても答えは出ないため、保留とする。場所などの詳細な情報はすでに書き留めているため、もう1度ここに来るのは無理ではない。他のメンバーと相談してからまた探索することにし、彼らはほかの場所へ向かって歩き出した。


 京子とその英雄、リディア・シュテーデル(aa0150hero002)、茜のチームは川に沿い歩いていくさなか、沼の近くまで来ていた。
「霧が出るというのは、付近の気温が急に下がったってことかしらね? それとも……煙?」
 茜は沼の傍の花を手で撫でるように触りながら首を傾げた。愚神、あるいはオーパーツなどが関わっているだろうと思われるため、原因となりうるものは意外と多い。
 彼女はその中でも水温の変化によるものではないかと考えたようだった。
 京子とリディアはゆったりと沼の周りをまわっていく。
 じっくりと地面、あるいは水際を見ながら進む。そうしているとやがて茜がじっくりと眺めている地点に到達した。先ほどまで花を触っていたのに、気が付いたら彼女はどこからか取り出した木の棒で藪を突っついていた。
『どこから持ってきたんだろう……』
「ヘビが出るといけないから幻想蝶に仕舞って持ってきたの」
「準備万端ね……」
 茜の準備の良さに京子はほっと息を吐いた。
 よく考えると、調査する位置やその内容については考えていたが調査する場所で考えられる危険などについてはあまり考えていなかったような気がする。森や水辺で起こりうる事故の殆どは能力者である彼女たちにとって大きな問題たりえることは少ないが、警戒するに越したことはないだろう。
「……ん? 何か変な感触が……突いても動かないから、動物ではない?」
 少しすると、茜が立ち止まって同じ個所を何度も突いた。
 やや背の高い藪でよく見えないがそこに何かあるようだ。
 リディアは先行して藪をかき分けながらそこにあったものを見る。
『これは……ジャケット、でしょうか。何やら膨らんでいますね』
「中は……これは、荷物かしら」
「通信機と局員証……ね、これは。ということはこの周辺で局員たちは行方をくらませたのかしら……」
『その可能性が高そうですね』
 発見した場所を記録して写真を撮る。そして手がかりと思われるものを発見したと仲間に伝え、すぐさまHOPEにも連絡を取る。照合してもらった結果、その荷物が行方不明になった局員のものと合致していたことがわかった。
「ここで見つかったということは霧は水場付近から発生した可能性が高いのかしら」
「うん、でも……いや」
『何か悩んでます?』
「――不明者が残したのだとしたら、随分余裕があるなって思って。誘いの可能性もある? 即断は危険だなあ」
「意図的に置いたってこと?」
 茜の言葉に京子はうなずいた。彼女の中で、探しても行方不明者本人が見つからないことと謎の通報が引っかかっているのだろう。一度疑いだすとどうしても頭からその可能性が離れないようだ。
「とにかく、このあたりをもう少し探してみよう。もしかしたら、ほかにも落ちているかもしれないし」
 嫌な予想を振り払って彼女たちは再び川沿いを歩き始める。
 そうして水場周辺に他の落し物がないことを確認したあと、彼女らはほかの探索ポイントへと歩を進めた。


『うーん、どうやらここもはずれみたいね』
 伊邪那美はつまらなそうに呟いた。彼女と恭也は地図を入手した際、それを用いていくらかの情報を集めていた。あたりと呼べる情報は得られなかったが、やや気になる情報を入手したためそれを基に探索を行っていたのだが、結果はあまり芳しくないようである。
「狭い森だと思っていたが、なかなかそれらしいものは見当たらないな」
「ああ、だがよく見れば微かな足跡は見つかる」
 恭也はオリヴィエに言いながらたった今オリヴィエが踏もうとしていた小枝を示す。
「熊が出る地域じゃないからな、複数の人間が通ったら地面に落ちた枯れ葉が踏みしめられた跡や僅かに折れた小枝の分布から行く先は判る」
『よく判ったね。全然気が付かなかったんだけど』
「……まあな」
 自分ら以外の痕跡を発見した恭也は仲間たちに連絡を入れると、足跡の主が向かった先の方へと向かっていく。いくらか歩き続けていくとやがてその痕跡は完全に消えてしまった。
「ここで完全に途絶えてしまっている……となると、この周辺で消えたのか、それとも近くに隠れたのか……」
「木の上はどうだ?」
「……なるほどな。ここまで逃げてから木の上に上った、というのも考えられるか」
『登ってみる?』
「そうしよう」
 恭也はするすると木の上へと向かい、それを見届けたオリヴィエの方は周囲の探索を開始した。周囲は今まで歩いてきた獣道なんかよりも更に荒れている。まるで何かが暴れたようでもあった。
 木の上に上った恭也は枝の先の葉に隠れるようにして引っかかっている上着を発見した。まるで吊られるようにして引っかかっていることに違和感を感じつつも、恭也はそれを回収し地面へと降りる。
『あ、それ。もしかして木の上で見つけたの?』
「ああ。……ポケットに入っているのは局員証と手帳、か?」
 手に持った上着を軽く探ると、常に持ち歩いていたのだろう局員証と手帳が出てきた。どうやら持ち主はまめな性格らしく手帳はかなり使い込まれているようだった。
「それは……なるほど、手がかりは木の上にあったわけか」
 軽く周辺を調査してきたオリヴィエが戻ってきてすぐに恭也へと問いかける。恭也は頷くと、周辺の情報緒記す。そうして思い出したように腕時計を確認した。そろそろ一旦集合する頃合いだった。


●洞穴
 おおよそ昼を少し過ぎたころにエージェントたちは森を抜けだして一旦入口の方へと戻り、すぐそばの広場でそれぞれが森の中を歩き、集めてきた情報を整理していた。
「見つけたのは木の上にあった手帳と、湖の傍の通信機。それぞれの上着の持ち主の局員証と、あとは道にあった図記号だけかな」
 木霊が確認するように言う。
『通信機の方には通信履歴が残っているのか。確か洞穴のようなものを見つけた……と仲間と話していたようだが、本部の方に連絡する前にやられたようだな』
 通信機をいじっていたオリヴィエが木霊に続くようにして言う。
 手帳を読んでいた茜が顔を上げる。
「手帳の方には霧について少し書かれているようね。それに加えて霧の中に何か動くものを見た……なんても書いてあるわね」
「動くもの……この森に動物なんていたか? 鳥だとか虫くらいなら普通に見たけど、それ以外はあんまり見なかったけどな」
『霧中でも目に見えてわかるほど大きな動物は確かに見ませんわね』
 龍哉とヴァルトラウテは手帳に書かれていることに少しばかり違和感を感じていた。霧の中でもわかるほどに大きい動物など見かけなかったし、いるならば話に出るはずなのだ。
 自分たちが見ていないだけならまだしも、ここにいた全員でほとんどの場所を見てきたはずだが、まったく話題に上がっていないことから誰も見ていないのだとわかる。
『沼の方にはそれらしい足跡はありませんでしたね』
「そうね。あったのは落し物が1つだけ」
 リディアと京子も思い返すが、それらしい痕跡を見つけることはできなかったようだ。
「この図記号も気になりますね」
『うーん、これどこかで見たことがあるような』
「ああ。これは……ボーイスカウトの追跡サインか? 詳しくは知らんが」
『何かの暗号かなにか?』
「似た様な物だな」
「ああ、なるほど! 追跡サインですか。」
 図記号に関しては恭也が心当たりがあったらしく、それを口にする。それを聞いたナーサリーライムはようやく見覚えのあるそれが何であるかを思い出したのか、手を打つ。そしてサインをじっくりと眺め始めた。
「追跡サインなら、この7つの石は距離を示しているんでしょうね。おそらくこの矢印方向に7……おそらくメートルでしょうか。それくらい進んだところに何かあるのかもしれません」
 ナーサリーライムの見解を基に、情報をまとめた。
「やはりこれは従魔が関係している可能性が高いな。おそらく通信であった洞穴を拠点にしているのだろうが、位置がわからないな」
『もしかしたら追跡サインの先にあるのかも』
「でも、これ見よがしにある落とし物や目印があるのに行方不明者は出てこないのは気になるかな……」
「そう考えると、はて。最初の不可解な報せってのは一体誰が送ったんだろうね」
『……予告、にしては、お粗末だしな。目的が見えないな』
 京子の言葉に木霊とオリヴィエも疑問を口にした。
「探しに来た者をとらえるための罠、なのかもしれないわね」
 茜は状況を罠としてみるとみていた。ほかのエージェントたちも同様のようだ。
 地図の方には既に怪しいとされる場所を書いてあり、おおよその正体もつかめている。残念ながら行方不明者の行方は掴めていないが、もう十分ですらある。これ以上の深追いはしなくてもよいだろう。
「……でも乗るしかないよね。罠に飛び込まないと。虎穴に入らざれば虎子を得ず、っていうからね」
「ま、愚神が手ぐすね引いてるなら叩き潰すし、オーパーツ絡みならいずれにして回収しねぇとなぁ……」
 京子の言葉に龍哉も答えた。確認をとれば、ほかのメンバーも特に行くことを止めなかった。大なり小なり、原因となっているものが気になっているからだろう。
 そうしてエージェントたちは再び森の中へと入っていく。地図を頼りに追跡サインのある場所に到達すると、矢印の方向へと進んでいく。矢印の方向は木々に覆われて何も見えなかったが、ほんの少し進むと岩壁のようなところにぽっかりと大穴があいているのが見えた。
『これが通信であった大穴でしょうか……この先からどうして気づけなかったのかわからないくらいのライヴス反応が感知できますね』
「それがオーパーツの能力だったのかも。反応を消すおパーツがあっても不思議ではないし」
「……とにかく、中に入ってみるか」
 英雄とともに来ている能力者たちは全員が共鳴を済ませており、それ以外のメンバーも自身の武器を用意している。準備の方は整っている。あとは鬼が出るか蛇が出るか。
 警戒していた彼らを迎えたのは静寂であった。
 洞穴の中は思った以上に明るく、そして浅かった。寝床と思しき物とは別に常夜灯のようなうすぼんやりとした照明や机、椅子を模した形状に加工された石など人工的な雰囲気が漂っている。
「従魔らしき姿は見えねえな……」
 龍哉は周囲を見渡すが、そこに獣らしきものは見えない。ステルスなどを用いている可能性も考えたが、いくら待っても攻撃などは来なかった。
「こちらの動きを察知して逃げたのか?」
「その可能性は高そうですわね……」
 恭也のつぶやきに茜が反応する。そして一旦警戒を解除し、机のような石まて近づいた。そこには回収し忘れたものなのか、あえて放置しておいたものなのかわからない紙が置いてあった。
「これはここを使用していた、おそらく今回の事件の主謀者の物でしょうか」
「中身は観察レポート……か? 結構悪趣味なことをしていたみたいだな」
「霧を起こすだけのオーパーツを取り込んで突然変異を起こした従魔と、その複製実験。テストのために今回の出来事を起こしていたようね」
「壁際には人間のものと思われる血痕が確認できました。行方不明者たちはおそらく……」
「くっ」
 恭也や茜、京子たちは確認したものを見て顔をしかめている。それらを聞いた龍哉は苛立たし気に地面を踏みしめた。状況証拠だけで、行方不明者たちがどうなったのかは想像に難くなく、その犯人も取り逃がしてしまっていることがわかる。それが何よりも悔しいのだ。
「……それでも手掛かりは得ることができた。このレポートがあれば今回の件の原因とこんなことをした犯人を絞ることができるだろう」
 高確率で愚神やそれに与する者が犯人だろう、と恭也は言った。
 依頼内容の方は既に完遂しているため、これ以上ここに居座る必要もない。
 彼らは洞穴を出て、HOPEへと連絡を飛ばす。
 ――原因と思しき物の拠点を発見。しかし原因そのものは既になく、行方不明者たちは帰還不能。犯人が残したとみられるレポートと、わずかな荷物を発見、と。

結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

  • 太公望
    御神 恭也aa0127
  • 双頭の鶇
    志賀谷 京子aa0150

重体一覧

参加者

  • 『赤斑紋』を宿す君の隣で
    木霊・C・リュカaa0068
    人間|31才|男性|攻撃
  • 仄かに咲く『桂花』
    オリヴィエ・オドランaa0068hero001
    英雄|13才|男性|ジャ
  • ライヴスリンカー
    赤城 龍哉aa0090
    人間|25才|男性|攻撃
  • リライヴァー
    ヴァルトラウテaa0090hero001
    英雄|20才|女性|ドレ
  • 太公望
    御神 恭也aa0127
    人間|19才|男性|攻撃
  • 非リアの神様
    伊邪那美aa0127hero001
    英雄|8才|女性|ドレ
  • 双頭の鶇
    志賀谷 京子aa0150
    人間|18才|女性|命中
  • 分かち合う幸せ
    リディア・シュテーデルaa0150hero002
    英雄|14才|女性|ブレ
  • エージェント
    九重 昴aa1980
    人間|15才|女性|攻撃



  • エージェント
    鏑矢 茜aa2507
    人間|32才|女性|防御



  • エージェント
    アリスaa4502
    人間|14才|女性|回避



  • エージェント
    緋劉 織姫aa4621
    人間|15才|女性|攻撃



前に戻る
ページトップへ戻る