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 【仮装騒】ハロウィン連動シナリオ

【仮装騒】ウェールズの夜に

一 一

形態
ショート
難易度
易しい
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
10人 / 6~10人
英雄
10人 / 0~10人
報酬
普通
相談期間
5日
完成日
2016/11/15 19:24

掲示板

オープニング

●物騒なハロウィン
 10月31日の、日が沈みかけている夕刻。
 依頼を終えたエージェントたちが、お互いの労をねぎらいながら帰路に就いていた。
 今回、彼らはイギリスのウェールズ地方で発生した、大量のカブが従魔に憑依されて暴れているという事件の対処のため、派遣された。敵の強さはミーレス級と苦戦こそしなかったが、数が多くて全滅させるまでにかなりの時間を要してしまう。
 午後から行われた従魔討伐は今の今まで長引き、ようやく終わったのがこの時間というわけだ。
 あまり怪我は負っていないものの、長時間討伐で走り回っていたエージェントたちの表情には、疲労の色が濃く現れている。早く帰って休みたい、というのが彼らの偽らざる本心だろう。
 程なくしてたどり着いたのは、小さな町だった。町といっても周囲は自然に囲まれており、村というには規模が大きめなので、正確には田舎町と呼んだ方がいいだろう。
 今回の従魔騒ぎはその町の人が発見し、H.O.P.E.へ通報していた。エージェントたちはロンドン支部へと帰る前に、依頼主である町人に討伐結果を報告することになっていた。
 町に到着すると、エージェントたちは首を傾げる。周囲には夕焼けの赤が景色を彩り、もうすぐ日が沈むというのに、家に明かりがついていないのだ。それも1つや2つではなく、見渡す限りすべての家で同じことがいえた。
「……ん? あっ、アンタたち、そんなところで何やってるんだい!?」
 これも従魔が関係しているのか? とエージェントたちが警戒しだしたところで、ある家から1人の中年女性が出てきて、こちらを見るなり驚いた表情で声を上げた。
「とりあえず、そんなところに突っ立ってないで、家に入りな! 危ないよ!」
 やはり、何か事件が起きたのか? と疑いだしたところで、エージェントたちは必死に手招きする女性の言に従い、促されるまま女性の家へ入っていく。
「はー、全く驚いたよ。まさか、今日が何日か知らないってわけじゃないだろうね?」
 全員が家の中へお邪魔すると、エージェントたちが事情を聞く前に、女性の方が口を開いた。
「ハロウィン? 違う違う、今日は『サウィン』の日だよ。……って、何だ、アンタたち外の人だったのかい?」
 今日の日付を思い出したエージェントの1人が『ハロウィンだ』と答えたところ、返ってきたのはそんな言葉だった。聞き慣れない『サウィン』という単語にさらに首を傾げていると、女性は何かに気づいたように話を進める。
「『サウィン』ってのは、簡単にいえば新年を迎えるにあたってのお祭りみたいなもんさ。10月31日の夜はあの世とこの世の隔たりが曖昧になって、こっちに戻ってきてくれたご先祖様の霊をおもてなしをするんだ。まあ、一緒に悪霊もうろつきだすから、そっちは追っ払わなきゃなんないんだけどね」
 詳しく話を聞いてみると、どうやら『サウィン』というのは『ハロウィン』の原型になった古い祭りのようだ。現在は『ハロウィン』が定着しているが、一部の地域ではまだ『サウィン』として10月31日を過ごすらしい。
 また、ここでいう『悪霊』は従魔や愚神とは関係のない、この地方に伝わる妖精や悪事を働く魔女などを総称して呼ばれているものだとのこと。かなりオカルトチックな話に半信半疑のエージェントもいるが、中年女性は至極真面目に説明していた。
「せっかくだから、アンタたちも参加していきな。もうすぐ外は真っ暗になるし、無防備に外に出ちまったら、周辺をうろつく悪霊に憑り殺されるかもしれないからね。見る限り急ぎの用があるって感じでもなさそうだし、一晩くらいは問題ないだろ?」
 女性の誘いは少々強引だったが、態度の裏にこちらの身を心配をしている色が感じられた。本当に悪霊とやらが現れ、自分たちに害を成すのだと信じているのだろう。純粋な善意からくる女性の提案に、エージェントたちは断る理由を見つけられなかった。
「安心しな。きちんと注意してさえいれば、悪霊に悪さをされることなんてないんだからね。外の人はほとんど『サウィン』は知らないみたいだし、この際だから楽しんでいけばいいさ!」
 豪快に笑う中年女性に、エージェントたちも思わず笑みをこぼした。
 こうして、エージェントたちの『サウィン』の夜が始まった。

解説

●目標
 一晩の間、サウィン祭に参加。

●祭りの流れ
 家の消灯→見た目が不気味な仮面をつけ、音を立てながら町を散策→町近くの丘に移動し、かがり火を囲んで食事→夜明けにかがり火を火種とし、それぞれの家に持ち帰って暖炉やろうそくなどに火をつける→終了

●占い・おまじない(ミニゲーム)
 皿当て…テーブルの上に4枚の皿を置き、それぞれ水・指輪・土・塩を乗せておく。参加者は目隠しをした状態から手探りでテーブルの上の皿を触り、皿に乗った物によって未来を占う。

 バーンブレック…制作時にいろんな物を紛れ込ませたレーズン入りのケーキを切り分けて配り、食べるときに出てきた物によってその人の未来を占う。それぞれ、指輪、そら豆、ボタン、えんどう豆が入っている。そのまま食べられない指輪とボタンは紙に包まれており、誤飲を防いでいる。

 サウィン・マジック…赤いキャンドルを耐熱容器に入れて火をつけ、逃れたい悩み事などを書いた紙片を持ちながらある呪文を唱え、紙片を火に落とすおまじない。燃え尽きる紙を眺めているうちに、記した悩み事から解放される気分になれるらしい。

●状況
 場所は依頼完了の報告をするために訪れた、ウェールズの小さな田舎町。町人は全員信心深く、10/31の夜には先祖の霊や悪霊が集まってくると信じている。ただし、ここでいう悪霊とは、従魔や愚神とは関係がない。
 祭りは町全体が協力して行われ、町の近くの丘の上ではサウィンにおいて重要な役割を持つ祭司がかがり火を焚き、周りを囲んで踊っている。現世と冥界が混じり合うといわれている夜を越え、町の人々は新しい年の始まりを迎えようとしている。

リプレイ

●悪霊祓う仮面の行進
「まずは、アンタたちの仮面を用意しないとね」
 参加が決まってそう告げた女性へ、ニノマエ(aa4381)とミツルギ サヤ(aa4381hero001)が手伝いを申し出た。祭りの流れに乗るための提案は快く受け入れられ、予備の仮面を渡される。
「不気味な仮面って、これでいいのか」
「ぷっ」
「笑ってないでおまえもつけろ」
 サヤが仮面を付けた姿にニノマエが吹き出すも、すぐに同じような仮面を装着。まずはメンバー全員分の仮面を確保するため、町の家を回ることに。
「頑張って起きていられるか、だな」
「話を聞くに面白そうだぞ。寝ている暇はない」
 そんな会話をしつつ他の町人から人数分の仮面を受け取ると、再び女性の家へ戻った。
「帰りの駄賃にしては中々豪勢であるな……」
 急遽参加することになった祭りに、Ebony Knight(aa0026hero001)の期待が膨らむ。
「エボちゃんも日本の祭りでキャッキャしてたじゃん? 今回もそんくらいのノリで行けばいいと思うぜ?」
「であるか。確かにそれは言える事か……。では、羽を伸ばす事としよう」
「おう! 今日は楽しもうぜ!」
 加賀谷 亮馬(aa0026)の言葉も後押しし、エボニーナイトは純粋に祭りを楽しむことに。敵を警戒していたロボットから、白いローブの子供へと姿を変えた。
「今回はりょーちゃんや戦狼のみんなも一緒だし、お祭り満喫できそうだね」
「珍しい祭りと言うからな。興味深い」
「どんなお祭りだろう。盛り上がってきたー!」
 仮面を受け取った北条 ゆら(aa0651)はテンション高く、シド(aa0651hero001)は冷静だが興味は強い。2人とも参加意欲は十分だ。
「ふむ、これはまた味のある仮面だな」
「……そうか」
 渡された仮面をしげしげと眺めるナラカ(aa0098hero001)の横で、八朔 カゲリ(aa0098)はさっさと装着する。
「サウィン祭、……名前は知ってましたが、まさか体験できるとは」
「楽しみ、だねー」
 柳生 楓(aa3403)とゼーラ(aa3403hero002)も仮面を受け取り、望外の体験に少しワクワクしていた。
「サウィンだ、ねー?」
「言われてみれば、そんなのもあったなー」
 こちらのほんわかなフィアナ(aa4210)と淡泊なドール(aa4210hero002)は実に対照的。事前知識がある分真新しさがないからだろう、ドールは面倒くさいという感情がダダ漏れだ。
「早く帰りたいわ。田舎なんて嫌いよ」
「そう言うなって。嫌いなのはこの町じゃねえだろ? 通りすがりをもてなしてくれるなんて、ありがてえじゃねえか」
 こちらも乗り気でない儚絲トラナ(aa4489)を徒紫野 獅琅(aa4489hero001)がなだめる。人との関わりを避けたがるトラナと、社交的で交流を好む獅琅。結局、獅琅に寄り添い参加する振りで誤魔化すことに。
「ふーん、魔女が魂を狙ってるんだってさ。どうよ、ローゼ?」
「魂より酒や食べ物を求めているわー!」
「……追い出されないように気を付けてね?」
 格好がまんま魔女のアルテ・ローゼ(aa0534hero001)に、百日 紅美(aa0534)が話を振るも返答はいつも通り。サウィンの凶悪な魔女と比べればお気楽すぎる魔女に、紅美は一応注意の言葉をかけておく。
「あ、悪霊……、あはは、まさかそんなオバケなんているわけないじゃないですかーやだなー! ねえ、結さん」
「そうですね。私もお化けなんていないと信じているですし、今回は関係ない……はずです」
 話を聞いてすぐビビったのはシールス ブリザード(aa0199)。水を向けられた想詞 結(aa1461)も同意はするが、無理してる感じが否めない。
「ふむ、地域によって色々な祭りがあるのだな」
「仮面はどっちかっていうと好みだけど、今回は盛大なパーティーって感じじゃないからなー」
 隣では受け取った仮面をしげしげと眺める99(aa0199hero001)と、ハロウィンよりも大人しい祭りにルフェ(aa1461hero001)はやや退屈そう。
「しかし不気味な見た目の仮面ですね。……これ、本当につけなくてはダメなのです?」
「何言ってんだい、アンタみたいな女の子が一番危ないんだよ!」
「僕、男ですけど!?」
 その際、シールスは中年女性からちゃんと女の子扱いされていたが。

 準備ができたエージェントたちは、中年女性とともに町の散策へ。悪霊たちを怖がらせて追い払うため、怖い仮面を付けて音を出しながら町中を歩くのだそう。また、悪霊に侵入されないよう家は消灯し、料理を玄関先に置いて気をそらすのだとか。
「ま、真っ暗ですね……」
「そう、ですね……」
 よって、シールスの言う通り町の中は真っ暗闇。隣の結としっかり手を握りながら、おそるおそる歩く。心なしか、結もいつもより近い距離でシールスに寄り添う。
「んー、よし!」
 2人の様子を後ろから見ていたルフェは、何事か考えた後仲間たちから離れた。
「ご先祖様たちは丘の上だったな。悪霊や魔女たちは近づいてはならぬ!」
「音で追い払うというか、声で威嚇してないか?」
 道中、特に熱心に声を張り上げていたのはサヤだ。女性から渡された調理器具などをかち鳴らし、目に見えない悪霊たちを威嚇して回る姿に、ニノマエも多少呆れ気味。
「……どーん!」
「うわぁ!?」
「きゃあっ!?」
 町中を回って次の場所へ向かおうとした時、突如道の脇で枯れ草が舞い上がった。すぐ近くにいたシールスと結が悲鳴を上げ、他のメンバーはとっさに身構える。
「びっくりした? 取れない汚れにはしなかったかんね、許して?」
 が、現れたのがルフェだとわかると、全員の警戒は一気に霧散。とはいえ、硬直したシールスととっさに彼に密着した結は、驚きで声も出ない。
「ルフェ、キミは悪戯が好きなのだな。私は怒らないが、シールスはあのようにいささか間が抜けている。びっくりさせるような悪戯はやめたほうがいいだろう」
「はーい」
 また、唯一ルフェの動きを冷静に察知していた99は、思いっきりかぶった草を冷静に払い落としつつ、列に戻ったルフェを窘めた。ルフェは返事をするものの、仮面の中で舌をぺろっと出している。まだ何かやらかすつもりらしい。
 ちょっとしたハプニングがありつつ、エージェントたちは女性の先導に従い、かがり火のある丘へと移動していった。

●親睦ともてなしの食事
 そこには先祖霊をもてなすための食事が用意されていた。女性によると、エージェントたちが食べても大丈夫な量はあるらしい。
「丁度よい機会故、此度を『戦狼』の親睦の場としよう」
 食事を前に、そう提案したのはナラカだ。カブ従魔討伐依頼を受けたほぼ半数のエージェントが『戦狼』の仲間であり、祭りを楽しみつつ交流も深まれば一石二鳥と考えたようだ。
「ってわけで、俺たちも一緒にいいか?」
「お邪魔していい?」
「うん。ご飯は大勢の方が楽しいの、よ」
「だとさ。適当に座れよ、お二人さん」
 ナラカの言葉を受け、亮馬はゆらを連れて今まで接点が少なかったフィアナへ声をかけた。先に席を確保したフィアナは快く応じ、既に端の席に座っていたドールも面倒くさそうに着席を促したため、亮馬はドールの隣、ゆらは亮馬の隣へ腰掛けた。
「紅美さんもどうだ? 『戦狼』の仲間同士、親睦を深めようぜ?」
「そういうことなら、ご一緒するわ」
 次いで、亮馬は紅美へも声をかける。応じた紅美の反応はやや素っ気ないが、単に本音を表に出すのが苦手なだけ。『戦狼』に所属して日が浅いため、紅美も亮馬と同じく交流には乗り気であり、素直にゆらの横へ座る。
「フィアナちゃん、一緒に、食べよう?」
「もちろんっ。ゼーラは私の隣、ね?」
 その間にゼーラがフィアナへ声をかけ、歓迎されるがままフィアナの隣へ座った。
「あ、結っ」
「え、と、シールスさん、いいですか?」
「ここはご厚意に甘えましょう」
 さらに結の姿を見つけたフィアナが手招きし、ゼーラと反対の隣席をアピール。誘われた結はフィアナ以外の知り合いがいない場に一瞬後込みするも、一緒にいたシールスを誘っておずおずと席へ座った。
「ふむ、ならば私は紅美の隣に着こう」
 最後にメンバー招集をかけたナラカが紅美の隣へ座り、席がほぼ埋まる。それから自然と食事が始まり、時折談笑も交えた和やかな食事会となった。

「……」
 会話が弾む席の近く、別の場所でワインを飲んでいたのはシド。亮馬の隣で笑顔を振りまくゆらの姿を眺め、無言のままグラスを傾ける。
「むむ、シド殿。進んでおるな」
 そこにひょっこり顔を出したエボニーナイト。シドの隣に食事を置き、2本目のワインに口を付ける彼を見上げた。
「ナラカ嬢曰く、ここは『戦狼』の親睦の場。少し我にも構ってくれたまえよ」
 実際は独りでいたシドに構いにきたエボニーナイトの意図に、シドはすぐに気づく。見上げる瞳と視線を合わせ、シドは無言のままエボニーナイトの頬をつついて返答とした。
「いつもありがとうございます。……色々と心配などしてくれて」
 また別の場所。かがり火から少し離れた場所にいたカゲリへ近づき、楓は日頃の感謝を言葉に乗せた。
「……別に、礼を言われる事じゃない」
 カゲリは素っ気なくしつつ、楓に応じる。
「良ければ一緒に食事とかどうでしょうか? 私、カゲリさんと色々と話したいですし」
「元々、食事程度には付き合うつもりだよ。『戦狼』の親睦会、なんだろう?」
 その流れで受けた楓からの食事の誘いも、カゲリはナラカの台詞を引き合いに出して承諾。楓に促され、光の照らす場所へと足を向ける。その後、食事を受け取った2人はエボニーナイトに発見され、同席することに。
「あら、シドさんもいい飲みっぷりね。私もご一緒していい?」
 しばらく静かに食事が進んでいたが、そこにローゼが現れる。酒を飲みつつ村の男衆をからかい、頃合いを見て戻ってきたのだ。ローゼの参戦で会話が増え、5人の食卓も少しずつ賑わいを見せる。

「……先祖達は、笑いながら祭に参加してるんだろうか?」
「きっと楽しんでくれてるはずさ。今年は楽しいお客様もいるしね」
 ふと、ニノマエはすでに冥界へ旅立った家族を思い、女性に尋ねていた。間髪入れずに返ってきた快活な答えに、ニノマエも笑みをこぼす。先祖霊に混じって、自分たちの家族も同様に楽しんでいればいいと思って。
「俺は笑わせるより驚かせる方がいいかなー」
「程々にな、ルフェ」
 ただ、ニノマエやサヤや中年女性と同じ机で食事をとっていたルフェが、談笑するシールスと結の背中を見ながらにやっと笑う。隣の99がやんわり注意するも、それで止めるほど大人しくはなさそうだ。
「……ふん」
 また、ニノマエと女性の会話を獅琅の横で聞いていたトラナは、不機嫌そうに鼻を鳴らす。拒食と偏食により食事を取らないトラナを横目で見つつ、獅琅は何も言わずに談笑の輪に加わった。

「ん、と。……これ」
 食後、ゼーラがおずおずと亮馬へ何かを差し出した。それは焼き菓子で、町人にもらったものらしい。
「おう、ありがとな。柳生ちゃんの所の子か?」
 亮馬は笑みを浮かべて受け取り、ゼーラの頭を軽く撫でる。
「うん。これ、皆に、くばる、の」
「そうか。優しいんだな」
 褒められて照れつつ、両隣のゆらとドールへも焼き菓子を渡すゼーラに、亮馬は笑みを深めた。
「ん、と。いつも、一緒に、遊んでくれて、ありがとう、ね」
 それから全員に焼き菓子を渡していったゼーラは、最後にフィアナへ差し出す。
「フィアナちゃんと、一緒に、いると、とっても、楽しい、の。これからも、いっぱい、遊ぼう、ね?」
「えへへ、こちらこそ、ねっ。大好きよ、ゼーラっ」
 日頃の感謝を素直に伝えてきたゼーラに、フィアナは満面の笑みでいつもより強めの抱きついて返す。仲のよい姉弟のような2人のやりとりに、周囲も微笑ましさから笑みがこぼれた。
「これからも、戦友……仲間として、よろしくお願いします」
「……ああ、そうだな。此方こそ、これからも頼むよ」
 また、ゼーラの行動を見守っていた楓も、隣のカゲリへぽつりと告げる。視線の先を同じくするカゲリもまた、静かに言葉を返した。
「シド、酔ったのー? 酔ったわけでもない? にしては、エボちゃんもふもふし過ぎなんですけど」
 その傍ら、ニノマエやサヤにならって食器の片づけで席を離れたゆらは、エボニーナイトの頭をなで続けていたシドを発見。珍しい物を見た、とゆらは目を丸くしていた。

●占いの未来と不安
 食事が終わり、エージェントたちは各々サウィンの雰囲気を楽しむことに。悪霊がいそうな暗闇の中を、魔除けの力を持つかがり火の光が揺らめく様はどこか幻想的。祭司が踊り、人々の笑い声が満ちて、特別な時間と空間にいるのがわかる。
「ん? なんだあれ?」
 皆と別れた後、恋人同士2人で歩いていた亮馬とゆら。途中で見つけたのは、『皿当て』という占いだった。興味を引かれた2人は、そちらへ近づき町人から話を聞く。
「要は運試しか」
「やってみようよ、りょーちゃん」
 単純なルールであり、せっかくだからと参加してみることにした亮馬とゆら。参加用の机はいくつか用意されていて、2人は隣同士座って挑戦する。
「お、これか?」
「私も触った」
 しばらく机に手を這わせ、最初に触った皿の感触に2人はほぼ同時に声を上げる。目隠しを取ると、皿の上は亮馬が土、ゆらが指輪であった。
「何やら面白そうなことをしているな?」
 すると、背後からナラカが姿を現し、それをきっかけに次々と他のメンバーも集まってきた。せっかくなので、参加希望者全員が行ってから結果を教えてもらうことになり、順番に『皿当て』の席が埋まっていく。
「私はこれだ!」
「あ、触りました」
「ボク、も!」
「触ったの、よ」
 次に挑戦したのがナラカ・楓・ゼーラ・フィアナ。結果はそれぞれ土・指輪・土・水となった。
「占いだって、トラナ」
「興味ないわ」
 次に獅琅が『皿当て』に興味を示したが、トラナは無関心。とはいえ、参加させてもらった祭りを楽しまないのも失礼だと思った獅琅は参加を表明。その隣にはシールスと結が面白そうと席に着いた。
「せっかくだから協力してあげようっと」
「協力?」
 そこにルフェが静かに近づき、99がルフェの行動を静かに見守る。
「これだ! ……どうですか?」
 先に皿へ触れたのは獅琅。手にしたのは塩の皿。
「う~ん……おかしいですね?」
「お皿、お皿……」
 が、シールスと結がなかなか皿に触れられない。それもそのはず、机の向かいからルフェが皿を移動させ、『皿当て』を長引かせているからだ。何ともかわいい悪戯に、99も他のメンバーも止めずに見守る。
「え!?」
「ひゃわ!?」
 すると、シールスと結の手が触れ、瞬間お互い驚いて手を引っ込めた。目隠し中の2人は知らないが、両者顔が真っ赤に染まる。その様子にルフェは満足そうな笑みを浮かべ、99は苦笑を漏らしていた。
「ぼ、僕は塩でしたよ!」
「わ、私は指輪でした!」
 その後すぐに皿に触れたが、シールスも結も羞恥を誤魔化そうとして失敗し、声が若干裏返っていた。
「私たちも参加しましょう、クミ」
「そうね、せっかくだし」
「私たちも参加するぞ!」
「……楽しそうだな、ミツルギ」
 最後に席に着いたのは、ローゼ・紅美・ニノマエ・サヤの4人。
「これだ、この左っ!」
「あー、これかな」
 サヤは強めに塩の皿を、ニノマエは一番近い指輪の皿に触れ、紅美とローゼは普通に探してどちらも塩の皿を掴んだ。
 希望者全員が終わったところで、結果発表。まずは唯一水を引いたフィアナは、『将来外国に住む』。
「その時は、ドールも一緒なの、よ」
「そうかよ」
 フィアナは遠巻きに見ていたドールへ笑顔で近寄った。ドールは腕を組んだまま肩を竦め、興味がなさそうにしている。
 残りの結果はそれぞれ、指輪が『結婚する』、土が『独身』、塩が『成功』となる。それに対する反応は様々だった。
「いいのか悪いのか、ちょっとわかりづらいね」
「占いでどうにかなる俺達じゃないだろ? 気持ちが続く限り、俺達はずっと一緒さ」
 ゆらは『結婚』、亮馬は『独身』と微妙な結果を受け、判断に困るゆらの頭をぽんぽんしつつ亮馬はあっけらかんとノロケて見せた。
「おめでとう、お姉ちゃんたち! 『結婚』に『成功』するんだって!」
『ルフェ君!』
 他方、結果を受けてさらに顔が赤くなったシールスと結へ、ルフェが祝福の言葉でからかっていた。ちなみに、『皿当て』の結果にルフェは介入していない。
「成功、か。……知らない世界にやってきて、まだ成すべきことも見えねえけど、『成功』するんだったら悪くねえよな?」
「さあ?」
 占いを今後の指針にと考えていた獅琅がトラナへ告げるも、反応は素っ気ない。その他、『結婚する』と出た楓とニノマエ、『独身』と出たナラカとゼーラはピンときておらず、『成功』と出たサヤは結果に満足そうだった。
「外国に住む、結婚、独身、成功……ね」
「ローゼ?」
 ただ反応が微妙に異なるのはローゼ。自身の結果よりも、占いそのものに興味を示している。いつにない様子のローゼに、彼女と同じ『成功』と出た紅美は首を傾げた。
『皿当て』の結果に盛り上がった一行が次に目を引いたのが、バーンブレック。物はレーズン入りのケーキだが、これも占いに使われる。こちらも希望者へ切り分けてもらい、運試しをすることに。
「バーンブレック、お家でも焼いた、ねー」
「ああ、お前がいい意味のだけいくつも入れてるあれな」
「良いの引いた方が嬉しいと思うの、よ?」
 元々フィアナもサウィンの知識が少しだがあり、ドールの分ももらって一緒に食べる。出てきたのはどちらもボタンだった。
「ふむ、このケーキは中々いけるな。さて、中身はなんだろうか?」
 興味深そうにケーキを食べる99。中から出た包み紙を少しワクワクして開くと、そこには指輪が顔を出した。
「私は指輪がいいな。得した気分になれるし。あ、ニノマエ、おまえちゃんと何が入っているか確認しろ」
「ふつうに食べてた……」
「ちょっと見せろ!」
「ふがっ!」
 こちらはニノマエがサヤに口の中を確認されていた。結局、手にあるケーキから包み紙が見つかり、ニノマエはボタン、サヤは指輪を引き当てる。
「? お豆?」
「私も豆の味がするな」
「何だ、ゼーラちゃんにナラカちゃんもか?」
「私はボタンだったよ?」
「あたしもボタンか。ローゼは?」
「同じくボタンね」
 その他ゼーラと亮馬がそら豆を、ナラカがえんどう豆を、ゆら・紅美・ローゼがボタンを引き当てた。こちらも全員が確認できたところで結果を聞く。まず、1人だけ引いたナラカのえんどう豆は『貧乏』。
「なんと、それは困ったな」
 とはいえ、ナラカは表情に困惑を見せるも、気にした様子は微塵もない。あくまで占いであると割り切っているからだろう。次いで多いそら豆は『お金持ち』で、指輪は『早婚』、1番多かったボタンは『独身』という意味だった。
「『独身』と『金持ち』なら、ゆらとの結婚資金をためるために頑張る、って暗示かもな?」
「わーい、ありがとうりょーちゃん!」
 亮馬は2つの占い結果からポジティブな解釈を口にし、ゆらから熱い抱擁を受けた。同じように、ゆらの『結婚する』と『独身』という結果は、すぐには無理でも将来的に結婚する、と取ることもできる。何にせよ、お幸せに。
 そして、『お金持ち』と出たゼーラは純粋に喜び、『独身』のニノマエとフィアナとドール、『早婚』の99とサヤは反応薄く、『独身』の紅美は年齢的に当然だと肩を竦める。
「こっちは婚期に貧富、……内容的に、これらは若者の未来を見るための占いね。サウィンの謂れからして、霊的な存在が集まる今夜は魔術的効果も高くなると考えられ、1年の境目にあたるから新年の運気を占うタイミングもいいとされたのでしょう」
「へぇー」
 そして、同じく『独身』のローゼは占い結果を聞いた考察を述べた。元々占星術の権威と言われた学者だったローゼの常にない一面に、紅美は関心の声を上げていた。
「何だ、アンタ学者さんか何かだったのかい? そんな格好だから魔女と勘違いした奴も多いよ?」
「あら、ごめんなさいね」
 が、やっぱりローゼの格好は町人的にアウトだったらしい。中年女性の指摘にすっとぼけた魔女に、紅美は小さくため息をこぼした。
 最後に、エージェントたちは『サウィン・マジック』にも顔を出す。そこにはすでに町人が何人も集まり、赤いキャンドルへ紙片をくべていた。
「燃やすほどの悩みがないな」
「同じく」
 中年女性から『サウィン・マジック』の概要を聞き、サヤとニノマエはばっさりと切り捨てた。他のエージェントも同様なのか、ほとんどが参加者の様子を見るだけにとどまる。
「悩み事を紙に写して形を与え、それごと燃やすことで不安を解消していたのね。そもそも視覚的に、キャンドルの火は不規則なゆらぎや光のオレンジ色が人に安心感を与える効果があるから、それだけで心を落ち着かせることになるでしょうし」
「ローゼ、本当に学者みたいね」
 それに補足説明を加えたのはローゼ。占いの分析を行う彼女は普段とはギャップがあり、久しく見なかった紅美も感心しきりだった。
「逃れたい、悩み事……」
 今まで祭りに消極的だったトラナだけは、獅琅に促されて渋々紙とペンを取る。が、手が震えて1文字も書けない。それに、トラナが何に悩んでいるのかさえ、トラナ自身にもわからなかった。
 ただ、この祭りがトラナの感情を揺さぶり続けていたのは事実。占いが呪術を、先祖霊が家族を強く連想させ、言葉にできない思いが噴出していたのだ。
「……まあ、無理に書くこともねえだろ」
 そんなトラナの様子に、獅琅はペンを置かせた。いつも以上に情緒不安定だったトラナを案じ、白紙のままキャンドルの前へ移動させる。
「暗闇から輝きへ、災いから幸運へ、死から再生へ……」
 そして、町人が口にしていた呪文とともに、トラナは白紙をキャンドルの火にくべた。耐熱容器の上へ落とされた紙はすぐに燃え始め、ゆらゆらと燃えていく。紙片が燃え尽きる様に、トラナは多少の安らぎを覚えていた。
 が、それは彼女の内にある暗く激しい破壊衝動を再認識したため。ただただただただ、昼間に殲滅したカブ従魔のように、愚神とその眷属を壊し続ける。今のトラナにはそれしか生きる術を知らず、そんな彼女を獅琅は黙って見守っていた。
「……しかし、妙に町人の参加者が多いな?」
「ああ、それは理由があるんだ」
 ふとニノマエがぽつりと呟くと、それを拾った中年女性が口を開いた。曰く、ここ1ヶ月で町の外に出た人々と連絡がつかないらしい。居を移した者だけでなく一時的に離れた人も同様で、町人の不安が高まっているそうだ。
「……俺たちは幸せなのかもな」
 不安に揺れる町人と悩みがない自分たちを比べ、ニノマエはぼそっとこぼす。それからしばらく、町人たちの列は途切れることがなかった。

●魔除けの火と不穏な影
 日をまたぎ、祭りも終盤になってくると賑やかさは落ち着いてくる。まだまだ元気なゼーラがフィアナに誘われ、かがり火の近くでダンスを踊っている姿が見られたが、ほとんどの人々は祭司とかがり火を静かに見つめていた。
「カゲリ殿、カゲリ殿。こちらに来ぬか? 3人で風情に浸るのも悪くはあるまい」
 そんな中、食後1人でいたカゲリの手を引き、エボニーナイトは一人酒を楽しむシドに強襲をかけた。
「……珍しくはしゃいでいるな、エボニーナイト」
 あまり光の届かない場所で、満点の星空を眺めながらグラスを飲み干した瞬間、背中に感じた重みにシドは無愛想に振り返る。
「祭りの日にこそ、羽を伸ばすものだ!」
「こら、やめろ。やめろって」
 さらに体を揺すり始めたエボニーナイトに、されどシドはちょっと嬉しそう。酒ではなく祭りの雰囲気に酔っていたこともあるのだろう。
「……」
 ただ、連れてこられたカゲリは、黙したまま彼らの近くに腰を下ろす。間には、近すぎず遠すぎない距離が存在した。
 基本的に、カゲリは他者との馴れ合いを好まない。仲間と共に在ることの強さを知るとともに、お互いに価値を見出し大切と想うほど、己の歩みが遅くなることも知っているため孤独を好む。
 その上で、カゲリは他者を否定しない。総てを“そうしたもの”と肯定し、誰をも対等とする価値観が、『仲間』を否定することはあり得ない。反面、『特別』を求めないがため、祭りの中に自分は必要ないとも感じていた。
「……」
 それが、静かに夜空を見上げるカゲリの、真にして埋められない欠落。空虚を宿した彼の瞳に、一体何が映っているのか。

「……ふふ」
 こちらでは、ナラカが魔除けのかがり火を見つめる。己の真なる姿が宿す特性と類似点の多い祭りを好ましく感じていた。年が改まる際に開くとされる冥界の門、そこから這い出る悪霊から家や家族を守る。何とも素朴だろう、と。
 こぼれた笑みは、サウィンを楽しみ、祝うが故。不浄を祓う幾ばくかの加護になればと、ナラカは密かにかがり火に祝福を捧げた。

 夜明けが近づき、祭りも終わりを迎えつつある。最後は祭司からかがり火の火を受け取り、各家の暖炉やろうそくの火種として明かりを灯す。魔除けの火が家の中を温め照らすことで、悪霊が侵入できなくなるのだそう。
 サウィンで最も重要な儀式に、エージェントたちは町人の護衛もかねてバラバラの家に火種を運ぶことになった。
「今年のハロウィンは厳かだったわ」
「お前と亮馬はそうでもなかったろう」
 こちらはかがり火から火種を取るゆらとシド。
「……うるさかったかな?」
「まあ、いいさ。お前が楽しかったのなら、それでいい」
 少々ばつが悪い顔をするゆらだが、シドに責める色はない。エボニーナイトの言葉を借りれば、『祭りの日にこそ、羽を伸ばすもの』だから。
「……シドはどうだった?」
「ああ。うまい酒も飲めたしな。……楽しかったぞ」
「良かった。シドが楽しかったなら、良かった」
 シドの返答にゆらは柔らかに笑う。そんなゆらをじっと見つめ、シドは頭をぽふぽふと優しく撫でた。
「どしたの!?」
「祭りのせいだ。祭りの」
 一転、常にないシドの行動に驚愕を浮かべたゆらに、シドは歩調を早めて誤魔化した。
「帰りは明かりがあるからマシですね」
「そうですね」
 そんな中、帰路もやっぱり寄り添うシールスと結は、言葉とは裏腹に警戒心が残る。それは失踪した人々をさらったらしい悪霊に対してか、2度の悪戯を決行したルフェに対してか。おそらく半々だろう。
「ばぁっ!」
「うひゃあぁ!?」
「きゃあ~っ!?」
 が、案の定ルフェにしてやられる。大きなマントを広げて村で借りた仮面を付けたルフェが、道ばたの木の上から飛び降りてきたのだ。特に不気味な仮面の威力が高く、シールスも結も来るとわかっていても、お互いに抱きつくくらい驚いていた。
「やったね、大成功!」
「ルフェ君、お願いだから僕を驚かすのはやめてください。死んでしまいます」
「しかし、シールス。ルフェを悪霊と勘違いして驚くとは情けない。我々はエージェントだ。この程度で驚いていたら体が持たないぞ」
 リアクションにご満悦のルフェに、シールスが顔を赤くした結に抱きついたまま懇願をしたが、至極冷静な99は相棒の過剰反応を嘆いていた。
 中年女性の家へは、ニノマエたちが蝋燭に火を灯した。人々の祈りと願いをのせて舞い上がる、浄化の炎の美しさ。2人は幻想的な一夜の記憶を心に刻み込んだ。
「楽しかった、ねー」
「あんだけはしゃげば、そうだろうよ」
 一方、火種を持ってニコニコしているフィアナは、終始面倒くさそうだったドールを連れて町へと歩く。ゼーラが疲れるまで踊りきった後、フィアナは遠巻きに見ていたドールともダンスを踊っていた。
『一緒に行、こー。その方がきっと楽しいの、よ』
『……面倒くせぇ』
 フィアナに誘われかがり火の近くに移動しながら、ドールはフィアナの手をふりほどいたりはしなかった。楽しそうに踊るフィアナの姿から、かつて自身もたどった髪色を見て。
「どうした、の?」
「何でもねぇよ」
 そこでフィアナが視線に気づくが、ドールは適当に誤魔化し目線をそらす。ドールの一族にとって金以外の髪は罪人であり、中でも黒髪は大罪人の証。金から黒に至る途上の銀を持つフィアナと並び、ドールは不思議そうな視線を無視し続けた。
「ん……」
「よく眠っていますね。あれだけ動き回っていれば、仕方のないことかもしれませんが」
 他方、こちらでは楓がはしゃぎ疲れて寝てしまったゼーラを背負い、町への道を歩いていた。昼間に長時間にわたる従魔討伐を行い、疲労を抱えたまま夜を明かしたのだから無理もない。
「しかし、町を出た人たちの多くが音信不通、ですか……」
 ゼーラを抱え直しつつ、楓は中年女性から聞いた町人が『サウィン・マジック』を行った理由を思い出す。町人たちは悪霊の仕業かもしれない、と噂していたようだが、エージェントである楓には、どうにも不穏な空気を感じてならない。
「悪霊の仕業や偶然の一致などでなければ、事件と考えるのが自然です。……ロンドン支部に報告することが、1つ増えましたね」
 突然の来客だった自分たちを温かく迎えてくれた町人たちの笑顔と、紙片をキャンドルに捧げる不安そうな表情を思い出し、楓は瞳に強い意志を宿す。もしエージェントの解決すべき問題であれば、彼らの大切な人と心からの笑顔を取り戻すことを決意して。
 サウィンの夜は、明けていった。

結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

  • 不撓不屈
    ニノマエaa4381

重体一覧

参加者

  • きみのとなり
    加賀谷 亮馬aa0026
    機械|24才|男性|命中
  • 守護の決意
    Ebony Knightaa0026hero001
    英雄|8才|?|ドレ
  • 燼滅の王
    八朔 カゲリaa0098
    人間|18才|男性|攻撃
  • 神々の王を滅ぼす者
    ナラカaa0098hero001
    英雄|12才|女性|ブレ
  • 希望の守り人
    シールス ブリザードaa0199
    機械|15才|男性|命中
  • 暗所を照らす孤高の癒し
    99aa0199hero001
    英雄|20才|男性|バト
  • ひとひらの想い
    百日 紅美aa0534
    人間|17才|女性|攻撃
  • サウィンの一夜
    アルテ・ローゼaa0534hero001
    英雄|27才|女性|ソフィ
  • 乱狼
    加賀谷 ゆらaa0651
    人間|24才|女性|命中
  • 切れ者
    シド aa0651hero001
    英雄|25才|男性|ソフィ
  • ひとひらの想い
    想詞 結aa1461
    人間|15才|女性|攻撃
  • いたずらっ子
    ルフェaa1461hero001
    英雄|12才|男性|ソフィ
  • これからも、ずっと
    柳生 楓aa3403
    機械|20才|女性|生命
  • 捻れた救いを拒む者
    ゼーラaa3403hero002
    英雄|13才|?|バト
  • 光旗を掲げて
    フィアナaa4210
    人間|19才|女性|命中
  • 裏切りを識る者
    ドールaa4210hero002
    英雄|18才|男性|カオ
  • 不撓不屈
    ニノマエaa4381
    機械|20才|男性|攻撃
  • 砂の明星
    ミツルギ サヤaa4381hero001
    英雄|20才|女性|カオ
  • エージェント
    儚絲トラナaa4489
    機械|14才|女性|攻撃
  • 天儀の英雄
    徒紫野 獅琅aa4489hero001
    英雄|16才|男性|カオ
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