本部

【卓戯】連動シナリオ

【卓戯】お前がお菓子になるんだよ!

雪虫

形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
10人 / 4~10人
英雄
10人 / 0~10人
報酬
普通
相談期間
5日
完成日
2016/09/28 12:42

掲示板

オープニング


 もう我慢の限界だった。だって目の前にはお菓子。お菓子。お菓子。お菓子。プリン。ゼリー。ヨーグルト。ババロア。大福。お団子。羊羹。饅頭。クッキー。ケーキ。チョコレート。マカロン。ホットケーキ。アイスクリーム。見るだけでヨダレが止まらない。今すぐ顔を突っ込んで貪りたくてたまらない。いやいやダメだ我慢しないと。なんで我慢しないといけないの? あいあむだいえっとなう。こんなストレスまみれのダイエットなんてちゃんと効果があるんだろうか。
 ああもういいやもういいや。だってこんなにおいしそうなおかしをたべないなんてかわいそう。このおかしはわたしたちにたべてもらいたいにちがいない。あいむおーけー。あいしー。あいにーじゅー。あいらいくえんどあいらぶゆーいえー。何処かからカウントダウンが聞こえる。それと共に理性がお菓子のように崩れていく。さあ心の赴くままに食べ尽くしてあげましょう。6、5、4、3、2、
 1。

●事件のあらまし
 『この世界』と『異世界』の狭間という奇異な場所にドロップゾーンが造られ、テーブルトークRPGのルールブックを媒体に一般人の精神体が拉致されている……という事件が起こった。
 グロリア社は件のドロップゾーンにアクセスするためのコンソール型機材『VR-TTRPGシステム』を開発し、エージェント達はその機械を使ってドロップゾーンに乗り込み調査を行う事となった。
 ……まではいいのだが、なんだこの状況は。エージェント達は互いの姿を見合いながらそう思った。なんで頭にお菓子乗ってるの? なんでお菓子外れないの? なに、あのちょっと向こうに見える物騒的な生き物は。それは女子高生だった。女子高生の姿をした女子高生的な何かだった。見た目は多分女子高生なのに目が獣のごとく爛々と輝き、何故かこちらに視線を向けてヨダレをダラダラ垂らしている。あ、違うわあれ女子高生じゃないわ。女子高生の皮を被ったケダモノ的な何かだわ。ちなみに女子高生全員のスカートの下には芋ジャージ着用済みである。これで全速力で走っても色々と安心ですね!
 などとエージェント達が思っていると、「10、9、8」と何処かから声が聞こえてきた。何かイントネーションがおかしい気がするが重要なのはそこではない。「7、6、5」。女子高生(仮)がスタートダッシュ的な構えを見せる。「4、3」。え、ちょっと待て。おいおいまさかそんな事が。「2、1」。やばす。エージェント達は背を向ける。「0!」。ぱーん。という音と共に地響きの音が聞こえてきた。振り返ってはならぬ。振り返ったら多分死ぬ。背後から女子高生的なケダモノの雄たけびが迫ってくる。
「おがじぃぃぃぃぃぃぃぃっ!」

解説

●目標
 メイン:敵NPC殲滅
(彼ら全員を倒すことで『セッション』成功となり、一般人の救助が可能)

●ミッションタイプ:【一般人救助】
※このシナリオはクリアと成功度に応じて様々なボーナスが発生します
 詳細は特設ページから「ミッションについて」をご確認ください

●マップ
 ドコカノオ菓子屋
 50×50スクエア。真ん中に超巨大なテーブル/四方に壁に沿うように超巨大なショーケースがある。上までは縄梯子(とても丈夫)がかかっている
【PL情報】
 テーブルと4つのショーケースの上に一つずつ超巨大爆弾(ライヴス入り)がある。「衝撃を与えるだけで爆発」とメモが貼ってある 

●状況
・PCの頭には全員何かしらのお菓子が乗っている(お菓子の種類の指定がない場合はMSがアドリブします/種類は共鳴非共鳴共通です)
・PC、敵NPC共に全員床の上にいる 

●敵情報【PL情報】 
 スイーツハンター×(能力者数×50)
 愚神に洗脳され、このゾーンの敵NPCと化してしまった女子高生の精神体(数人程の精神体をクローン的に増殖)。ゾーンルーラー支配下にあるため、その攻撃はライヴスを伴う(共鳴している対象へもダメージ付与)
 お菓子に異常な執着を見せる。ダイエット中かもしれない。AGWの攻撃を一撃でも受けると消滅する程弱いが数がとてつもなく多い。垂直の壁なども四つん這いで登ってくる
 基本的に襲い掛かる、噛み付く以外の行動はとらない。「ダイエット」「太る」系の言葉に一時的に動きを止めるが、あまりにも言い過ぎると怒りで全てのステータスが全員一斉に急上昇する

●お菓子【PL情報】
 PC達の頭に乗っている。外れない。1~10までサイズがあり、
 サイズの数字=
・スイ―ツハンターに噛み付かれた際の身代わりとして使える回数
・千切って投げられる回数
・大きさ・重さレベル
である。PCが食べる事も可能。おいしい。非共鳴状態では共鳴時のサイズが二分される

リプレイ


「な、何これっ! ものすごく頭が重いよ……!?」
「皆さんを見るに……お菓子、でしょうか……」
 頭を抱える御代 つくし(aa0657)にメグル(aa0657hero001)は静かに言葉を返した。自分を含めたエージェント達の頭にあるのは、お菓子。ちなみにつくしとメグルの頭にはとても大きなチョコチップクッキー。髪が汚れないよう銀紙が敷いてある。めっちゃ親切。
「いつきちゃん大丈夫ー!? ……お菓子、美味しそうだね……!」
 大事な友達であり、一番守りたい人でもある佐倉 樹(aa0340)を振り返ったつくしはちょっとそわそわした。樹とシルミルテ(aa0340hero001)の頭にはハロウィンチックにデコられたカップケーキが乗っている。シルミルテは自分の頭のカップケーキをふわっと千切ると、その香ばしい匂いに桃色の瞳をキラキラさせる。
「お菓子オイしそーネ! ひトくチタべテみよー。つくしシャンもタべるー? ほれホレ」
 一口大に千切って渡すシルミルテに、メグルは「やめておいた方がいいと思いますが……」と一応止めに入ったが、シルミルテはあぐっと口に入れ、それを見たつくしも「きっと大丈夫だよね!」とカップケーキを口にする。
「おいしい!」
「ん厶! おいシーネ! 後デお姉ちゃんに作っテもらオ♪」
 平和である。しかしそんな平和な二人の後ろから、何やら餓えた獣のような唸り声が聞こえてきた。見るとヨダレを垂らした女子高(省略)。そうこうしている内にカウントダウンがスタートし、0と同時に女子高生的なケダモノ×500がダッシュする。
「おがじぃぃぃぃぃぃぃぃっ!」
「わー、女の子に追い掛け回されるとか浪漫じゃね? でもどうせなら俺も食べる側に回りたかったわー。なー、後でスイーツ食べ放題行こう」
「アホな事言ってねェでとっとと共鳴しろい。それに、こんなふざけた状況でも人命はかかってんだからな」
 無表情のままお気楽な調子で口を開く桐ケ谷 参瑚(aa1516)に巳勾(aa1516hero001)はふうと溜息を吐いた。参瑚は頭に好物のドーナツを乗せたまま、同じく頭がドーナツになっている巳勾に変わらぬ表情で軽口を叩く。
「りょーかいりょーかい♪ 食べ放題は付き合ってね」
「まだ言うか……」
「……なんか、すごく怖いん、だけど……」
「甘いものへのしゅうちゃくが、あの方たちのげんどうりょくのようですの。まひるには、あまりわからないのですけど」
 木陰 黎夜(aa0061)はスイーツハンターの姿に眉間に浅く皺を寄せ、甘いものが苦手な真昼・O・ノッテ(aa0061hero002)は可愛らしく小首を傾げた。咲山 沙和(aa0196)も上品で儚げな風貌を、見た目を120%裏切る感じで引きつらせる。
「こっわ……お菓子に飢えすぎじゃね!? とりま救助のためなんか殺気立ってるやばいじょしこーせーぶっ倒さないと」
 口調はともかく沙和の言う通り倒さなければ終わらない。シルミルテは樹と共鳴し、止まる事なくそのまま大きく反時計周りに進み続ける。
『ガンバってお姉ちゃんにイイトこ見せルヨー!』
「……おー」
(いいとこ……見せられたらいいけど、見せられなくても笑いは取れそうな予感がするよ……)
 頭上でバウンドするカップケーキを感じつつ、樹は心の内でひっそりと呟いた。シルミルテの言う「お姉ちゃん」――最近誓約した新たな英雄にいいとこを、と張り切る相棒に水を差すメリットはない。
『それジャーお仕事!』

「あのショーケース、上れそうですね」
 「数の暴力に晒される前に」と即座に移動した酒又 織歌(aa4300)は、西にそびえるショーケースに紫色の瞳を上げた。リアルコウテイペンギン帽子(王冠付き)の更に上には、そこそこのサイズを誇る某有名店の和栗モンブラン。旬の栗を使った季節物、これは美味しいですよ(確信)。
『その菓子をくれてやれば、少しは落ち着くのではないか?』
「絶対に嫌です――これはあとで私が美味しく頂くんですから」
 ペンギン皇帝(aa4300hero001)の提案を織歌はあっさり却下した。頭にモンブランを登頂させつつ織歌は拳を握り締める。
「コンパクト(乙女の嗜み)で確認しましたが、私(陛下?)の頭上にはとても美味しそうなケーキが。敵の気を引く為に千切って投げるなんてとんでもないです。お菓子が噛みつかれそうになったら生命力で受けますよ」
 『それ余も被害を受けるのでは?』とペンギン皇帝は震えたがそんなの織歌には関係ない。縄梯子に手を掛けつつキラリ眼鏡を光らせる。
「でも、そうならないように敵を蹴散らしましょうか」
 言うや織歌は片手で身体を支えながらフリーガーファウストG3を装備した。敵の密集ポイントを狙い、多連装ロケット砲の引き金を引き絞る。
「私のお菓子を狙うなんて……お菓子泥棒滅すべし、慈悲はありません!」

「あはー。なんか変な世界だねー。もぐもぐ、お菓子おいしい」
 ギシャ(aa3141)は走りながらすでにお菓子をモシャっていた。その隣を走る三頭身の着ぐる……もといどらごん(aa3141hero001)がハードボイルドに諫めを放つ。
「何の疑問も抱かずに食べるな! どう考えてもそれがこの世界にとって大事なものだ」
「ギシャのじゃなくて、どらごんの食べてるから大丈夫ー!」
 いつの間に。だがすでにモシャられたものは仕方ない。どらごんはソフト帽を傾けながらハードボイルドに息を吐く。
「……好きにしろ」
「マカロンおいしくて好きー。とりあえずどらごんのお菓子食べちゃったし、共鳴して行動しよっと」
「まずやるべきことはわかるな?」
「うん。――逃げる!」
 共鳴し15歳の姿に変じたギシャは宣言通り全力移動を開始した。数は力だと知ってるから、敵の強さを計るよりもまずは逃げを選択した。リンカーでもかなり上位の移動力を誇り、かつお菓子を減らして身軽になったギシャはあっという間に北の壁へと辿り着いた。周囲を壁に囲われた、閉じた世界だと認めたギシャは、頭にマカロンを乗せたまま金の瞳をくりくりさせる。
「さて、どうしよっかなー」

「あのさーこの頭の上に乗ってる菓子なに? どら焼きっぽいけどなんかちがう……」
「甘食です」
 沙和の質問にシュビレイ・ノイナー(aa0196hero001)は不機嫌そうに即答した。「あましょく?」と首を傾げる沙和にシュビレイは睨むような視線を送る。
「私の好物ですが何か問題でも?」
 無表情から放たれる視線は冷酷無慈悲な死神を思わせたが、頭に甘食を乗せてそんな事を言われてもシュールしか漂わない。「シュビ君ばばくさいの好きだよねー」と思いつつ、「とりあえず高い所に登るか」と沙和は最も近くに立つショーケースに視線を向けた。

 つくしは頭の上のクッキーの重さ(最大)にふらつきつつも、スイーツハンターの群れにゴーストウィンドを打ち付けた。黎夜はその横を抜けテーブルを目指しながら頭上のよもぎ大福をぽよんぽよんとバウンドさせる。
「お菓子はおいしい、けど……頭の上に乗ってるの、変な感じ……」
『つきさま。まひる、終わったらおせんべいが食べたいですのっ』
「ん……終わったらな……」
 黎夜は真昼の要望に頷くと、とりあえず避難を兼ねテーブルの脚に干将・莫耶を突き刺した。そのまま双剣を駆使してテーブルの脚を登りながら、ある程度行った所で床の上へと視線を落とす。
「やっぱ……すごく、怖いな……」
「おがじぃぃぃぃっ!」
 ホラーが大の苦手な黎夜は眉間にぎゅっと皺を寄せ、自分を捕らえようと手を伸ばすケダモノ達にストームエッジを解き放つ。

「くっ……僕には……スイーツを食べる女の子を倒すことなんてできない……!」
 天宮 愁治(aa4355)は苦渋の表情で拳をグッと握り締めた。オブラートに包んで言うと『甘い物を食べる女性が大好き』な愁治には今回のミッションは正に鬼の所業である。そんな愁治をヘンリカ・アネリーゼ(aa4355hero001)はゴミを見る目で眺めていた。
「僕は逃げないよ。だって彼女達はお菓子が食べたいだけなんだもの。彼女達は敵なんかじゃない! それに僕には秘策があるからね! 皆! 《太らないお菓子》を食べたくない!?」
 愁治の言葉にスイーツハンター達の動きが止まった、ような気がした。現実はさておき愁治は両手を横に広げる。
「羅漢果と呼ばれる果物がある。中国のある限られた地域でしか取れない植物から取れる果物さ。この実を砕いて甘味料とさせたものは実に砂糖の数百倍もの甘さがあるにも関わらず、カロリーは砂糖より少ない。つまり、これを使えば砂糖分のカロリーをほぼカットできるってことさ! ホールケーキ1個に使う砂糖は約100g~150g、カロリーにして400~600kcal! それをほぼ0にするってワケさ!」
 スイーツが好きな女の子達を救う!(NOT倒す)。それを目的に掲げる愁治は左手を胸に添えた。いよいよ舞台男優のような調子で愁治は高らかに宣言する。
「僕が現実世界に帰ったら、皆にこのスイーツを御馳走すると約束する! それに僕は……スイーツを食べている皆が大好きなんだ! いくら太ったって構わない。そんな君達を僕は肯定するよ!」
 愁治の言葉に女子高生達は各々目を潤ませた。そう、それでいいんだよみんな。何も苦しむ事はない。さあみんなで他の子達も説得に行こう。スイーツは皆で笑顔になって食べるものだからね! ん? 僕の頭の上のスイーツも味見したい? そうだね僕も気になっていた所なんだ。それじゃあみんなで楽しいスイーツタイムと行こうじゃないか! ふふ、うふふ、あはは……
『馬鹿だ馬鹿だとは思っていましたが、ここまでとは正直思っておりませんでした。御主人様。頭の中が腐った生クリームなのでしょうか?』
 腐った生クリーム、もとい生クリームたっぷりショートケーキを乗せた愁治と共鳴したヘンリカは、襲い掛かるスイーツハンターから身を翻し刃の嵐を巻き起こした。愁治と違い慈悲をくれてやるつもりはない。埃を掃除するより敵を掃除する方が得意なメイドは迎撃・殲滅のためブレイジングソウルを構える。
『腐った生クリームなんて正直置いていきたいのが本心ですが、仕方ないですね。なんか幸せそうですしね』


 獣臓(aa1696)はキュキィ(aa1696hero001)の足下で撃沈していた。頭にどら焼きを乗せたまま撃沈していた。北海道の良質なあずきを使用した、焼き目も実に美味しそうな、どら焼きのプロを唸らせる逸品(のように見える)小麦色に輝く極上粒あん入りどら焼きを乗せたまま撃沈していた。ちなみに撃沈した経緯として

『ヒャッハーーー!!! じょしこうせいじゃあああああ!!!!ヽ(*´∀`)ノ
 おぱんt……(目をゴシゴシ)
 芋じゃーーーーーー!!! 貴様をころすーーーー!!! うわああああん!
 わしのJKおぱんつーーー!! (ごろびた ぐふっ!?)』
『……旦那様 そのような場所に寝転がっていないでお仕事でございますよ(メイドキック)』

という事があった事実は一応明記させて頂く。
「お仕事の内容は分かってますよね?」
「一般人の皆様の救助じゃ! もちろんじゃとも!」
 獣臓はキュキィに引きずられつつ「きりっ」としながら共鳴した。頭にどら焼きを乗せた好々爺から頭にどら焼きを乗せた壮年の姿となり、闇色を纏う髪をなびかせ全力でダッシュする。
「あぎゃーっ! なにあれ怖いーッ! おかしをくれなきゃいたずらするぞ(はーと)とかそういうかわいいじょしこうせいをしょもういたす!! いたすーーー!
 とりあえず女子高生のなりはしてるがあれは敵なんだな? 倒していいんだな? これで倒したらはーい現実の女子高生は死にましたー★ とかだったら俺ないちゃう!!」
 とすでに血涙を流しつつ、獣臓はショーケースを利用して全力でダッシュした。

「ダイエット中……ねぇ。私もダイエット中なのよね」
 雄叫ぶハンター達から走りつつ志々 紅夏(aa4282)は息を吐いた。とある密林で出くわしたマッチョ蚊からの傷が癒え、真っ先に食べ放題でやけ食いした紅夏は食べ過ぎて見えない部分が悲惨な事になっていた。
「つまり、あんた達はケダモノ化しても同士、ってことで、目覚めて貰うわよ。優雨、共鳴」
「ひっ、ごごごめんなさいごめんなさい。え、あ、共鳴、そう共鳴ね。紅夏はしっかりしてて凄いわ」
 名を呼ばれた美門 優雨(aa4282hero002)は涙を噴出させつつ共鳴した。深い蒼色の水の翼を負った紅夏の頭上には、水色のマカロン(最大サイズ)が乗っている。
「(死んだ養母が)これ好きだったのよね……おいしそうだけど、味見はやめとく」
 周囲に味方がいないことを確認した紅夏はウェポンズレインを発動させハンターの頭上に降り注がせた。一方、反時計周りを続行中のシルミルテは、一応同じく周りを気にしつつウィザードセンスに強化されたサンダーランスを走らせる。
『範囲狩りノ基本ヨ! タしか!』

「なんですか、さっきからお菓子お菓子と女の子がはしたないです。お腹が空いている時に甘い物なんて太ってしまうので止めた方が良いですよ」
 織歌は縄梯子を登りながら餓えるハンター達に辛辣口撃なうだった。女子高生達が怯んだ隙にロケット砲を炸裂させ、つくしが織歌の口撃に合わせブルームフレアを展開する。

「さて、休憩休憩。もぐもぐ」
 遠くには逃げられないと判断したギシャはとりあえず、と北側のショーケースにひょいひょいと移動していた。驚異の移動力を駆使したギシャはあっという間に天辺に到達し、自分の頭上のマカロンを千切って口いっぱいに放り込む。
『手掴みで食べるのは衛生上よくないな。フォークか楊枝でもないものか……爆弾?』
「ていっ」
『あ……』
 爆弾を発見したギシャはどらごんが止める間もなく、深く考える事もなく爆弾を地上に投下した。「あー俺まで巻き込まないでーー!?」という声が聞こえた気がしたが、「いちもうだじんだー。ふははははー」というギシャの高笑いに掻き消された。

「戦闘時は共鳴してがんばるけど……シュビ君体良くあたしん中で楽してんじゃね!?」
 縄梯子を登りつつ沙和はシュビレイに文句を放った。共鳴時の身体の主導権は沙和にあり、シュビレイの声は沙和の脳内に響く形になっている。
(甘食好きがこんなに居るとは……何? お菓子なら何でもいい連中? そんな者達に甘食は渡せませんね……崇高な甘食は私が食べるのです、こいつ等には渡しません)
 英雄の甘食愛をリアル実況される沙和の背後で何かが爆発する音がした。沙和がいる南とはテーブルを挟み対極の出来事なので詳細はよく見えないが、どうやらショーケースの上から爆弾が落ちてきたらしい。
「結構爆発おっきいねー。この上にもあるんなら、遠距離から銃で爆弾を射撃して爆破してチュドーン一網打尽! みたいな事も出来っかな?」
『沙和、脳天気な事を言っていないで周囲や背後に警戒を。甘食を奪われては困ります』
 「死なれたら困りますからね」、は告げないシュビレイの警告に、沙和は面倒臭そうにスナイパーライフルを敵へと向けた。「うざい」という文句は一応口に出さぬまま引き金の指に力を込める。

「おがじぃぃぃっ!」
 飛び掛かってきたスイーツハンターを黎夜は禁軍装甲で弾き、「撃つから……がんばって避けて……」と前置きした後ウェポンズレインを発動させた。黎夜の無差別攻撃を躱しながらヘンリカは双銃で敵の頭を狙い撃ち、参瑚はテーブルの縄梯子に手を掛けつつ、集めたスイーツハンター達にブラッドオペレートを差し向ける。
「……なんかこういうホラー映画とか見た事があるような気がする……」
 這い上がってくる敵にぞぞぞと悪寒を走らせながらも、参瑚の表情はあまり変わっていなかった。

「ふう、ふう、危なかった……」
 獣臓は髪の端を焦がしつつ額の汗を拭い落とした。「あー俺まで巻き込まないでーー!?」と言っていたのはこの人です。
 先程は血涙を流しつつ全力ダッシュを決めていたが、しかし逃げてばかりもいられない。獣臓はライオンハートを出現させると飛び掛かってきたスイーツハンターを峰打ち的に攻撃した。スイーツハンターは即座に消え、それによって何か異常が生じたような様子もない。他のエージェント達は一切手加減なしのようだし……
「大丈夫そうだな? なら本気でぶっ潰す! 全ての敵をぶちのめしてやるぜー!(`・ω・´)+」

 紅夏は少々悩んでいた。カオティックブレイドの特性を活かし、スキルを使った一斉排除を考えているのだが
(数が多いし、注意引きつけるの足りないわよね。ま、ダイエット中に太るとか言われると私も腹立つし……そうね)
「このテーブル外周一周した時のカロリー数、知ってるかしら。マカロン分のカロリー消費したら、普通に食べて問題ないじゃない。一緒に走りましょ。走った後に食べるのって美味しいわよ。私だって我慢してんのよ」
 名付けて「私達は同士よ、一緒にダイエットに励みましょ☆」作戦。もちろん本当にダイエットに励もうという訳ではなく、テーブル周辺を走り(逃亡し)ながら同士を倒していく算段だ。
 しかしスイーツハンター達は紅夏のマカロン目掛けじりじりと寄ってくる。とは言え紅夏の方も我慢できない路線は勿論折り込み済みである。
「何、ダイエットに成功したから食べるって言うの? 皆! この人ダイエットに成功したからって抜け駆けするつもりよ!」
 「同士、自浄作用って大事よね(フッ)」とクールに決めた紅夏は、しかし一つだけ大事なことを忘れていた。走るのはいい。が、それをするには頭のマカロン(最大サイズ)がデカ過ぎて重過ぎる。
「あれ? なんか頭が共鳴前より重い? ……え……ちょ……いやああああ!」


『ブルームフレア!』
 シルミルテを中心にライヴスの火炎が炸裂しスイーツハンター達を飲み込んだ。樹は消える女子高生達のみならず、ゾーン内に変化がないか適宜意識を走らせる。
「あの爆弾……当たったら痛そうだね」
 多くの敵を一網打尽にした威力を樹は素直にそう評した。ここに閉じ込められている一般人は精神体という事だが、ああまで吹っ飛ばされたりしていると容態が少々心配である。ライヴスの減り具合も気になるし……帰ったら確認だな、と樹は小さく呟いた。

 織歌は容赦のない口撃続行なうだった。ちなみに色々言っているが悪気というものは一切ない。悪気がなければソフトかと言えばそんな事も一切ないが。
「食べても太らない体質の私が代わりに食べておきますのでお気になさらず――あら?」
 織歌が放ったその瞬間、女子高生達が餓えるケダモノから怒れる野獣へ一段階進化した。「オガジィィィッ!」と色々五割増しになりながら縄梯子を駆ける姿にペンギン皇帝が『ぐぁーっ!』と恐怖のペンギンボイスを張り上げたが、織歌は慌てず騒がずロケット砲を発射する。女子高生達を地へ落とした織歌は頂上に辿り着くと、黒くて大きな球体とメモを一枚発見した。
「? メモが――爆弾、なるほど」

『何か動きが激しくなったか?』
 どらごんの忠告にギシャは下を覗き込んだ。言われてみれば確かに敵の動きが激しくなった、ような気がする。
 ギシャはこれまた慌てず騒がず「動きとめたらアタッカーとか範囲攻撃持ちがどかーんとやってくれるはずー」、と女郎蜘蛛を投擲した。絡め取られたスイーツハンターに、つくしが一網打尽にするべくブルームフレアを撃ち放つ。
 
「うわ、なんかめっちゃ怒ってない?」
 沙和は地上の様子に見た目は上品な口元を引き攣らせた。やむを得ない場合は甘食を千切って投げようと思うのだが
(シュビ君が怒りそーだなー。あんましスキルつかえないけど、とりま積極的にスキルは使おーかなー)
 沙和は精神を集中させ、鋭い一射で接近していたハンターを虚空に還した。シュビレイはそれを褒める代わりに冷徹な言葉を浴びせる。
『沙和、甘食を奪われたら許しませんよ』
「へーいへい」

「食欲の秋にはまだちょっと早いだろー? 今から太ったら大変だぜ」
「ギャアアアッ!」
 敵の見せた反応に参瑚は無表情のまま首を傾げた。さっきまでは心が痛いとばかりに止まって呻きを上げていたのに
『どうやら怒らせちまったようだな』
「うーん、そのようだねー」
「オガジィィィッ!」
 ならばと参瑚は頭上のドーナツに手を伸ばした。現在テーブルの頂上には黎夜が単身向かっており、ヘンリカが地上で敵の殲滅を行っている。自分の役目は仲間の範囲攻撃に効率よく敵を巻き込む為、自らを囮に一箇所に集める事……と参瑚はドーナツの一部を出来るだけ遠くに放り投げ、女子高生はお菓子に殺到する。
「オガジィィイッ!」

 獣臓は囲まれていた。うろちょろ逃げ回って敵を攪乱するつもりだったのだが怒れる女子高生(芋ジャ着用)に完全に退路を塞がれていた。普段だったら嬉しいが相手はケダモノ。芋ジャ。獣臓は道を切り開くべく己の一部(どら焼き)をパージする。
「俺よりコイツの方がうまいぜ! そーい!」
 とイケボでどら焼きを投げた獣臓は敵が囮に群がった隙に包囲網を突破した。なお「敵の攻撃はよく見て回避ーみぎみてーひだりみてー」は忘れない。
「範囲攻撃する仲間のところまで引き連れる! お願い致すー!」

 優雨は共鳴状態でめちゃくちゃ涙目になっていた。あの後ハンターがマカロンに食らいついたおかげでマカロンが軽くなり脱出には成功したのだが、頭上のマカロンに殺到し貪り喰う女子高生……完全にホラーであった。
「何でそんなに食べたいのかしら。私食べるの好きじゃなくてガリガリだから、スタイル(胸方面)良くないし……紅夏と汗を流せば気が紛れるかしら……でも、やっぱり怖い怖い怖い……」
「しっかりして優雨。さっさとこんな所斬り抜けるわよ」
 紅夏は気を取り直し、刃の嵐を召喚してハンター達を切り刻んだ。シルミルテは二度目のブルームフレアでケダモノ達を灰に変え、織歌は爆弾を押しながら眼鏡のレンズをキラリとさせる。
「私のお菓子を狙う不貞の輩に鉄槌を!」
 なるべく衝撃を与えないよう繊細に、且つライヴスで強化された全身で力強く、織歌は一切の容赦なく爆弾を上から投げ落とした。吹き飛ぶ敵の姿にギシャは「いちもうだじん二回目ー」と無邪気に笑いながら再びライヴスの網を射ち、そこにつくしが幻影蝶の群れを放つ。
「幻影蝶……効くかな……!」
『さぁ、どうでしょうか。ただ、試してみる価値はありそうですね』
 従魔や愚神を惑わす蝶はしかしそのまま立ち消えた。どうやら「今回」の敵NPCの扱いは「人間」のようである。
「後で報告事項かな。鬼さんこちら! だよ!」

「はあ……やっと着いたっすわー……挑発とかしてみたら集まるかな? シュビ君何かいい案ある?」
『そうですね……(都合によりお聞かせ出来ません)』
 「目つきの悪い陰険いやみ眼鏡」と評されるシュビレイの挑発を沙和はそのまま復唱し、ハンター達はめちゃくちゃ激怒して縄梯子に突撃した。黎夜はテーブルの上からその様子を眺め黒と青の二色の瞳を思案に揺らす。

「東側の爆弾残ってるな……なあアレどうしよっかー」
 縄梯子の参瑚の声にヘンリカはわずかに顔を上げた。その目が妙に輝いている事は気にしないであげて下さい。
『お任せ出来るのであればお願いします、桐ケ谷様。私はここでお掃除に徹しますので』
「りょうかーい。それじゃあこっちの方はよっしくー」
 言うや参瑚は地上に飛び降り東へと走っていった。獣臓は走り回りつつ適宜ハンターを斬り倒し、紅夏も敵を減らすべく無差別武装の雨を降らせる。シルミルテの放ったサンダーランスが直線にハンター達を焼き焦がし、沙和はショーケースの端に立ちスナイパーライフルを構えていた。視線の先には挑発に殺到し、沙和の放ったフラッシュバンに目が眩んだ女子高生達。
「そんじゃ行くっすよー、そいや!」
 沙和が引き金を引いた直後に大爆発が巻き起こり、同じタイミングで黎夜も地上に爆弾を投下した。大多数のスイーツハンターが一斉に消滅したがまだ数十人は残っている。織歌はショーケース上からロケット弾で狙い撃ち、ギシャは白銀に輝く竜の鉤爪を楽しそうに振りかぶる。
「ひっとあんどあうえい! ひとりずつ暗殺だー」

「いっぱい来たーっ! そう言えばこのお菓子、投げたら釣られて移動したりするかな……? お菓子はあっちだよー!」
 つくしは頭上のクッキーを半分以上ぱきりと割ると、試しに仲間のいない方向へとクッキーを投げてみた。殺到する女子高生の姿にメグルが戸惑いの声を上げる。
『つくし、今はどうであれ元は一般人です。大丈夫です、噛まれてどうこうなるわけではありませんから……!』
「そういえば、このお菓子がなくなったら狙われないのかな……?」
『無くなった時に考えましょうか。身代わりになってくれるのであれば、それに越したことはありませんから』

「ぎゃーじょしこうせいこわい! もう無理高い所に避難する!」
 獣臓は背後に迫った女子高生を猫騙で止めた後、涙を噴出させながら縄梯子に縋りついた。それを追ってきた別のハンター達にヘンリカと紅夏が同時に刃の嵐を放つ。
『スキルなくナッチャッたかラ、ブラッディランス使うヨ! いっぱイ血ヲ吸わせなキャダしネ! プレゼントすル時ノタめに!』
 シルミルテはペースは落ちても反時計周りは変えぬまま、赤黒い槍を携えハンター達を薙ぎ払った。黎夜はフリーガーファウストG3を撃ちながら敵の意識を逸らすべく眼下の敵に語り掛ける。
「大福のカロリーを知ってるか……? 和菓子全般高い。洋菓子の方が、低め……。だけど、おいしい……。だから、洋菓子、食べよ……?」
『つきさま、他の方をぎせいにいたしますの?』
「大丈夫……もしもの時は助けにいくから……」
 
 参瑚は東側のショーケースに立っていた。敵の数は大分減ったが、これ以上長引けば味方が不要に消耗する危険性は否めない。 
 参瑚は己にリジェネーションを掛けた後、爆弾を小脇に抱え、そのままショーケースのガラス部分を駆け下りた。範囲攻撃持ちの仲間を優先に生かせるのであれば、自らを犠牲にする事も吝かではない。
「神風特攻! そこどいてー!」
 仲間に合図を送りつつ、参瑚はやはり無表情のまま女子高生の群れに突撃した。女子高生と粉塵が盛大に舞い上がる中、参瑚は無表情のままサムズアップで地面に沈んだ。


「皆お疲れさんなー」
 女子高生が全滅した後参瑚は飄々と、むしろピンピンとアイルビーバックしていた。爆弾の余波は確かに受けたがリジェネーションその他回復スキルの恩恵は偉大だった。
「オツカレサマー。志々シャン、良かったラお菓子ドーゾ」
 「何かオツカレしてソー」と、シルミルテは紅夏にカップケーキを差し出した。「この戦闘で何カロリー消費かな」と考えていた紅夏は戸惑いを見せ、そんな紅夏に優雨がおどおどと瞳を向ける。
「そう言えば紅夏、ダイエット継続中なの? 紅夏も健康的でいいと思うんだけど、小さくて可愛……ごごごめんなさい」
 「小さい」というワードに紅夏はギロリと視線を向け、優雨は「ぴぃっ」と小さくなった。その後改めてケーキに戸惑いを見せるダイエット継続中の紅夏に、参瑚が変わらずの無表情で話し掛ける。
「ま、食べても運動すりゃいいのよ。我慢のし過ぎは精神衛生上よろしくないってね。あと、皆のお菓子もおいしそーね……俺もちょこっと齧らせて?」
「わ、私もみんなのお菓子もちょっと食べてみたいかな……」
 そわそわとする参瑚につくしが便乗して手を挙げた。メグルは今度は止めないまでも思案気に息を吐く。
「持ち帰れるのなら成分を調べてみたいですが。持ち帰れないルールはあるんでしょうか……やってみないと分かりませんね」

「やはり外れないですね……」
 織歌は頭上に登頂中のモンブランに嘆息した。千切る事は可能そうだがやはり目で楽しみながら食したい。
「そうだ、共鳴を解除して、陛下の上にある物を頂きましょう。これなら私の上の物を陛下が食べられますし、良いアイディアかもしれません。やっぱり美味しい物を食べたりする幸せは誰かと共有したいですしね」
 織歌は幸せそうにふふふと笑みを零したが、直後ペンギン皇帝は自分の頭上に餓えた視線を向ける織歌に恐怖を覚える事になる。

「あ……おいしい……」
 よもぎ大福を口にした黎夜はほうと感嘆の息を漏らした。真昼はその様子に可愛らしく小首を傾げる。
「緑茶とよく合いそうですの?」
「うん……合うと思う……帰ったらおせんべい食べような……」
 先程の約束を忘れる事なく述べた黎夜に、真昼は嬉しそうに「はい」と笑顔と声を返した。

「戦闘終了後の甘食は格別です。……なんですか沙和、あげませんよ」
 シュビレイの言葉に「ケチくさー」と返しつつ、沙和は甘食を堪能する相棒の姿を眺めていた。笑わせたいという目的から契約したこの英雄が、ここまで喜ぶなら定期的に買ってあげてもいいかもしれない。
「でも、やっぱばばくさいねー」

「僕の戦いはまだ終わらない……帰って被害者の人達にスイーツを振る舞わないと!」
 現実に帰還した愁治は熱く闘志を燃え滾らせ、ヘンリカはそれをゴミを見る目で眺めていた。確認した所被害者達は自宅や病院で眠っているらしく、少々衰弱している以外異常は見当たらないという。ここはお見舞いも兼ねとっておきのスイーツを……と楽しく妄想する愁治は、全世界のお菓子好きに甘くない現実を突き付ける。
「……あ、言っとくけど、いくら太らないといっても、食べ過ぎたらもちろん太るよ?」

結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

重体一覧

参加者

  • 薄明を共に歩いて
    木陰 黎夜aa0061
    人間|16才|?|回避
  • 生満ちる朝日を臨む
    真昼・O・ノッテaa0061hero002
    英雄|10才|女性|カオ
  • 黒白月陽
    咲山 沙和aa0196
    人間|19才|女性|攻撃
  • 黒白月陽
    シュビレイ・ノイナーaa0196hero001
    英雄|23才|男性|ジャ
  • 深淵を見る者
    佐倉 樹aa0340
    人間|19才|女性|命中
  • 深淵を識る者
    シルミルテaa0340hero001
    英雄|9才|?|ソフィ
  • 花咲く想い
    御代 つくしaa0657
    人間|18才|女性|防御
  • 共に在る『誓い』を抱いて
    メグルaa0657hero001
    英雄|24才|?|ソフィ
  • 助けるための“手”を
    桐ケ谷 参瑚aa1516
    機械|18才|男性|防御
  • 支える為の“手”を
    巳勾aa1516hero001
    英雄|43才|男性|バト
  • エージェント
    獣臓aa1696
    人間|86才|男性|回避
  • エージェント
    キュキィaa1696hero001
    英雄|13才|?|シャド
  • ぴゅあパール
    ギシャaa3141
    獣人|10才|女性|命中
  • えんだーグリーン
    どらごんaa3141hero001
    英雄|40才|?|シャド
  • 断罪乙女
    志々 紅夏aa4282
    人間|23才|女性|攻撃
  • エージェント
    美門 優雨aa4282hero002
    英雄|26才|女性|カオ
  • 悪気はない。
    酒又 織歌aa4300
    人間|16才|女性|生命
  • 愛しき国は彼方に
    ペンギン皇帝aa4300hero001
    英雄|7才|男性|バト
  • エージェント
    天宮 愁治aa4355
    獣人|25才|男性|命中
  • エージェント
    ヘンリカ・アネリーゼaa4355hero001
    英雄|29才|女性|カオ
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