本部

ソニック&ファイア

鳴海

形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
10人 / 4~10人
英雄
10人 / 0~10人
報酬
普通
相談期間
5日
完成日
2016/09/02 15:29

掲示板

オープニング

● 空が陰る

 それは王者の爪。彼は贄を求めて空を彷徨う。
 多くの従者を引き連れ、天空の帝王は羽虫にも等しい人間ども蹂躙していった。
 その爪は血で穢れ、その牙は赤が滴り、絶叫をものともせず、また王者は空へ悠々と飛び立つ。
 まるでどこかを目指すように、ただひたすらに北へ北へ。
 その翼は多しく翻るたびに鱗が零れ落ちた。
 大きな大きな鱗である。
 分厚く、鋼鉄のように硬いそれ、この高さから自由落下し地面に突き刺さればトンデモない被害を地上に与えることだろう。だが、その心配はないと言えた。
 鱗に浮かび上がる紋章、そして表面にひびが入った。
 ひび割れた部分から捻じれ、丸まり。鱗は空中で形をなす、そしてそれは、小さなワイバーンへと姿を変えた。
 それは巨龍の周囲を舞う軍勢となった。
 

● 緊急招集Aチーム。

 空に突如愚神が放たれた。デクリオ級愚神『ハルバード』高度5000M程度を低速で飛行する龍で。全長100Mにも及ぶ巨大な愚神だ。
「彼はどこかを目指して飛んでいる」
 司令官アンドレイは語る。
「北極のようにも見えるが、その途中が目的地かもしれん。まぁ一番の問題は奴単体の強さよりも、従魔生成能力の方だ」
 その前提として必要な情報をアンドレイは語り始める。愚神の霊力補給についてだ。
「奴はダイレクトに人間を食うことで霊力に変換している。従魔に人間を捉えさせぱくりとな、そして霊力が飽和すると、従魔として自分から分離する。この従魔も力は弱いが、ざっと100程度はいると思われる」
 アンドレイはホワイトボードに巨龍の絵をかいた、その周囲を土星の輪のように回る従魔たち。
「このままでは行く先々にある村が全部あいつの餌場になってしまう。早急に手を打ちたいところだが……。だが高高度ということで、飛行機もヘリも使えない、いい的だからな、仕えて戦闘機だが。それでも不安が残る……」
 そう言いつつアンドレイは資料をリンカーたちに配り始めた。
「そこでグロリア社からの技術提供だ」
 今回は三種類の翼を用意したらしい。
「装備について説明していく、一人一つ支給されるため状況と自分の能力に適合した物を選択してくれ」

● 格納庫にて

 一行はアンドレイの案内の元格納庫にやってきた。様々な大型機器が収納されている場所であるが。グロリア社で使う翼とは背中に背負える程度の物だったはずだ。
「なんでも、令嬢曰く小型化がうまくいかないなら、あえて大型化してみてどうなるか見たいとのことだ」
 そうライトが付けられた格納庫中央に鎮座していたのは、一機の戦闘機。
「これはグロリア社で開発中の翼の技術が使われている、霊力で飛行する戦闘ヘリだ。つまりAGWの枠に入るわけだな」
 灰色の表面は防御力に優れ、空気抵抗を極力削ったフォルムはゼロセンを思わせる。
「今回はこの戦闘機と翼を使用する、速やかに上空の脅威を取り払い、市民の恐怖を取り払ってくれ」

・戦闘機《メルトシャドウ》シリーズ
 基本的に後部座席があり、リンカーを一人乗せることができます。
 後部座席に座っているリンカーは自分の武装を使えるが、振り落されないように注意。
 またリンカーたちはこれに搭乗した場合、自分の武器が使えない(ステータスだけはなぜか武器装備時のものを使用する)
 

〈プロミネンス〉
 霊力が通うと表面に色のついた線が浮かび上がる。その軌跡は空に浮かび上がり、雄姿を天空に刻むことだろう。
 旋回能力、瞬間加速度に秀で、回避能力に秀でます。
 装甲が薄く、つむことができる武装も少ないです。
・装備  
霊力弾式ガトリング
 霊石を削り出して弾丸としたガトリング、小型でも高い制圧能力と攻撃力を持つ。
・プロミネア 
 爆発すると小形の破片をばらまくミサイル。破片は空気に触れると発火し、攻撃にも使えるが、通行妨害や追尾性の攻撃を防ぐ手段にも使える器用な奴。
・ブラッシュエッジ 
 翼の前方に真空の刃をはることができ、すれ違いざまに切りつけることができる。ただし機体にわずかにダメージをおう。

〈メテオ〉
 やや大型で最高速度と装甲に秀でる。
 小回りがきかず敵に囲まれるとつらいが、圧倒的な遠距離火力を有する。
・装備 
大口径ガトリング二門
 圧倒的火力のガトリングを二門装備している。首ふり機能がないので角度をつけられないが、前方に敵を捕らえれば負けなしと言える。
ブラストゲニア
 直線状の敵すべてを薙ぎ払うレーザー兵器。射程が40と長いので味方に当たらないように注意。
ライトシールド
 周囲に防壁をはることができる。大体の攻撃を防ぐことができるが、三回しか使えない。

・翼《ヴァイシュ・シュバルツ》
 戦闘機ではなく背中に背負うタイプの翼。霊力を黒と白の粒子に変換し空を飛ぶ、鳥や天使の羽に近い見た目である。
 
 
●戦術
 アンドレイが提示した戦術は三つ
1 周囲の従魔を蹴散らしながら、愚神本体を攻撃する。

2 愚神本体に取りついて敵の攻撃を掻い潜りながら本体をひたすら攻撃する。

3(危険)愚神にあえて食べられて、内部から攻撃する。

 上記はあくまでもアンドレイの提案なので他にやりたいことがあれば優勢していただいて構いません。

解説

目標 ハルバードの撃破
●デクリオ級愚神『ハルバード』
 全長100Mの巨大な龍、軽く乗っかれる大きさの龍である。
 攻撃の手段は単純だが、その巨体故に無視できない威力と、範囲を誇る。
・カギヅメ
 鋭い爪で攻撃するが範囲が広い。
・ブレス
 火炎放射、射程60というとんでもない広範囲を攻撃してくる。威力は並、これだけ魔法ダメージである。
・スタンホーン
 角から雷を発射する。本来であれば雷撃を纏った角で突撃するのらしいが、リンカーは小さすぎて使えないため、角から雷を放つ。体表に取りついたリンカーも攻撃できる
 
● ワイバーン
 ハルバードの体表から生成されている、弱いため十体で一ユニットとして扱う。
 つまり十ユニット場に存在し、増えることはない。
・襲撃
 数の暴力で敵に群がり噛みつく。基本的にこの攻撃しかできないため接近させなければ

リプレイ

プロローグ

 目の前には白い闇。そいつが翼にまとわりついて急激に熱を奪ってくる。
 メーターがカチカチと光った。針が大きく揺れる。
 空気抵抗を揺れとして感じる。これがこの世界の空かと彼女は感慨深く、操縦桿を握りしめた。
 そして、切り裂いたように広がった空は一面の青。
 ドーム状に見えるそれは端の方に行くほどに灰色に変わっていく。
 こんな空は地上では見ることができない。久しぶりに帰ってきたんだと『Arcard Flawless(aa1024)』は心の底から楽しそうに笑った。
――えうえう。
「こちらメテオ1、敵が雲の向こうに見えた」
『Iria Hunter(aa1024hero001)』が示す先には無数の粒のような小龍。そして。
 伝説中から迷い出てしまったのかと思えるほどに、雄々しく猛々しい、巨大な猛獣、ドラゴンがそこにいた。
「こちらシャドウリーダー、メテオ1随時情報を送れ」
 そうArcardに指示を送るのは『天城 稜(aa0314)』斥候であるArcardに警戒しつつ待機を命じる。しかし。
 そんな命令を聞くArcardではない。
「早く来ないと、あらかた片付けちゃうよ?」
 その発言に各隊員は抗議の声をあげたり、感心したり面白がったりと反応は様々。
 そんなまとまりがない部隊の統括を命じられた稜はこれからの苦労を思って額を抑えた。
――これは、一本取られましたね。
「斥候なんてする必要がないのに、あんなに行きたがった時点で何かあるとは思ったんだよ」
『リリア フォーゲル(aa0314hero001)』がふふふと笑うと、稜は気を取り直して操縦桿を握りしめる。
「こちらシャドウリーダー。プロミ、メテオ、シュバルツ、全メンバーへ。速度を上げてあの人に追いつこう」
 そう稜の駆るメテオが翼を翻すと、その後ろに続くプロミネンス1,2,3.そしてメテオ2が了解と答え隊列を組み直す。
「うわ、すごい数だ。100はいるね」
 Arcardからの報告が飛んだ。
「あんな大きい愚神は、長海くらいなもんじゃない? そう言えばあれも龍だったっけ」
「そうじゃなくて状況詳しく教えてよ」
「あ、こっちに気が付いた」
「まだ接敵しちゃだめだよって」
 そんな指示など右から左、Arcardはスイッチをカチッと上げると翼に取り付けられた増槽が切り離され地上へと落下する。
「武装オールおーけー」
――えうあう!
「エンジンOK」
――えうえう。
「接敵まで予測一分。敵をひきつけて」
 直後敵の小龍がこちらに気が付いたらしい、群れから離れ突貫してくるワイバーンが二十程度。
「作戦を始めよう、ロール&ファイア!」
 Arcardは翼を翻し、大型ガトリングで飛龍を屠っていく、すれ違いざまにターン。組みつかれそうになればロール。宙返りをして背後を撮って全弾を叩き込む。
――あう!
 しかしいかんせん数が多い。囲まれつつある。
「心配いらない」
 真正面から咢を開き襲いくるワイバーン、そのワイバーンを翼に展開したシールドで切り裂いた。損傷軽微まだまだいける。
「前方注意!」
 そう稜の指示、直後青空切り裂いて発射されたのは極太のレーザー。
「間に合った!」
「もう着いたのか」
 稜のメテオから発せられたレーザー攻撃だった。
「各機、一斉射!」
 その指示でメルトシャドウすべての砲塔が唸りを上げる、眼前覆い尽くす敵を屠るための戦いが今始まった。
 そしてガトリングが唸りを上げる。温まった銃口から無数の弾丸が吐き出された。
「誰一人として欠けることなく、帰ろう」
 その言葉に全員が頷いた。

第一章 塵を塵に

「うわ……、本当に大きいわねー。笑っちゃうわ」
――む。確かにな。あの長海に匹敵する大きさ、か?
『鬼灯 佐千子(aa2526)』は一人心地につぶやくと『リタ(aa2526hero001)』もぼんやりと答えた。
 そんな佐千子が背負う翼は《ヴァイシュ・シュバルツ》夜の闇のように光を飲む、漆黒の翼である。
「アレだけ大きければ、撃てば当たる……んでしょうけれど。鱗が堅そうね」
 ちなみに佐千子が乗るのは『フィー(aa4205)』のメテオ2である。
「いや、普通のAGWだけでやれって言われた日にゃ。どうしてやろうかと思いましたよ」
 そうフィーは言うとハッチを開き佐千子にグーサインを出した。飛び立つ佐千子。
「戦闘機とか扱ったことねーんですが……とりあえず目標をセンターに入れてスイッチ引いときゃいいんでしょー?」
――イヤ、オレモ扱ッタ事ナイカラナ? トリアエズ当テル事ダケヲ意識シトケ。
「りょーかいです」
『ヒルフェ(aa4205hero001)』の言葉に頷いて、確かめるように武装のスイッチに触った。
「各機散開」
 メルトシャドウ部隊はV字型の隊列を組んで飛行していたが、敵が眼前に迫った今はいい的である。
 各個撃破の指令が飛んだ今、大人しく隊列に収まっている必要なない。
 Arcardに闘争心を刺激された一同は弾かれたように各々の機動にうつる。
「空調や回線状態良好。戦闘でジープや海上用ヴィークル以外のものを操縦する日が来ようとはね」
『繰耶 一(aa2162)』はナイフエッジ。九十度機体を傾け敵を避け後続の敵に鉛玉を叩き込む。
 直後急上昇からの回転。眼前に並ぶ飛龍に上から銃弾をあびせていった。
「私、この戦いでエースパイロットの称号を手に入れるんだ……」
―― 一体、何の伏線を張りたいのでしょうか……?
 そう『サイサール(aa2162hero001)』は一に聞こえないようにため息をついた。
「そいじゃ、斧槍の牙をいっちょ折りに行きますか」
 さらに初めのプロミ1は速度を増していく。小回りの利く機体として作られたプロミネンスの急制動において右に出るものはない。 
 背後を取られた場合でも急減速により相手をやり過ごし、背後をとり撃墜。その後も、とても航空機とは思えない小気味よい加速と動きで相手を翻弄していく。その姿は曲芸飛行士も顔負けだ。
 ただしそんな無双を誇るメルトシャドウシリーズにも弱点がある。
 それは敵に張り付かれた場合だ。
「しまった」
――熱くなるからだ。
 一が後部を見やるとワイバーンの爪が翼に引っかかっていた。
 幸いまだ穴は開いていない、しかしワイバーンの腕力で翼がおられてしまえば早々にリタイアだ。
「くっ」
 歯噛みする一、しかしこんな時のために翼部隊は存在する。
 直後雷撃がワイバーンを襲う、飛龍はその衝撃に耐えられず遥か下方の雪山へと落ちて行った。
「ふぅ、間一髪ね。Alice」
――そうだね、注意してほしいものだよね。アリス。
 その背に幻想的な白と黒の翼生やした、雷撃の射手『アリス(aa1651)』彼女はまるで
『Alice(aa1651hero001)』が隣にいるかのように微笑み話を続けている。
「ありが……」
「火を噴く獣だって聞いてきたんだけど。龍だね、Alice」
「そうだね……なら、竜退治と行こうか、アリス」
 そう飛び去ってしまうアリスたち。
「あ、ありが……」
――言いそびれてしまったな。
「……あとで言うからいいか」
 気を取り直して一は操縦桿を握る。
 そんな二人を気遣ってプロミ2が隣につく『辺是 落児(aa0281)』である。
「あまり先行しないでください、危険ですよ」
 と言っても今回も表に出ているのは『構築の魔女(aa0281hero001)』であるが。
「ああ、すまない」
「フォローになるべく入りますね」
「助かる」
 そう言うとプロミ2は高く昇っていく。上空から見ればよくわかるが、敵の戦列はぐちゃぐちゃだ。これは構築の魔女の思う壺である。
「目標は50体程度ですかね」
 そう冷静に言い放ち、プロミ2は頭を垂れた。そして重力加速度を利用して急接近。ワイバーン三体をうち貫いた。
「あと、47匹」
 構築の魔女は何も血の気が多くてこのように言っているわけではない。ただ群がる敵の数を考えるとこの程度削らなければハルバードへの攻撃は難しいと考えたのだ。
「まずは、周囲を掃除して十分な速度をえられる環境を作るところからですね」
 そんな考えとは裏腹に佐千子と共に本体付近で戦闘を繰り広げるフィー。
 防衛は佐千子にまかせ、メテオの火力をいかんなく発揮する。
「ハルバードが動くよ! 気を付けて」
 稜の警告が飛んだ。
 直後振るわれたのはハルバードの爪。十分に射程圏外だと思っていたが接近速度と腕を伸ばした時の長さが予想外だったのだ。
「あぶな!」
「うわ、前に出すぎましたね。にしても腕でかすぎじゃないですかね」
 二人は爪を回避する、しかし風圧が二人の翼を揺らした。
「大丈夫?」
 そうメテオの翼に取りついて状態をみる『榊原・沙耶(aa1188)』と言っても今回は『小鳥遊・沙羅(aa1188hero001)』がメインのようだが。
「嫌な予感がするから墜落だけはしないでね。もし墜落するようだったら跡形も残らないくらいに自爆して」
「ずいぶん怖いことを言いやがりますね……」
「私、繰耶の翼を治しに行ってくるからまたね」
 そう工具をしまい、カメラを片手にバサバサっと飛び立つ沙羅。撮影がかりも兼任らしい。
――味方ガ居ルカラト言ッテ索敵ヲ怠ルナ、コノ機体で張リ付カレタラ面倒ダ。コッチデモ接近ヲ確認シタラ言ウ。
 ヒルフェが気を引き締めるようにとそんなお小言をいった。
「ほいほい、りょーかい」
 ハルバードから距離を取り佐千子と様子を見るフィー。
 そんな浸りの脇をかすめ飛んでいくのはカグヤが駆るプロミ3。
 信じられないことにその機体はハッチがない。どうやらハッチをあけつつ曲芸飛行をしていたらとれたらしい。
「あとで遙華には説教じゃ、いい加減なもんを作りおって」
「はたして、こんな使い方を想定しているのだろうか」
 『カグヤ・アトラクア(aa0535)』の言葉に後部座席から身を乗り出す『麻生 遊夜(aa0452)』が答えた。
「デカいドラゴンと空中戦か……ハハッ、大物喰らいはロマンが滾るぜ!」
 トリガーハッピーよろしく、上空を舞うワイバーンたちに鉛玉をプレゼントしていく遊夜。
――……ん、久々の大きい獲物……空を飛ぶのは、楽しいね。
 『ユフォアリーヤ(aa0452hero001)』が笑った。
「新技術を――」
――あっ、いつものことだから言わなくていいよ。
「以心伝心じゃな」
――ワンパターンとも言う。……常にその姿勢を貫くのはすごいと思うけどね。
「カグヤさん、背後に敵の群が」
 そう稜が知らせると、カグヤは頷いて操縦桿を引く、そして戦闘機の頭を上に。直後ブレーキで減速、垂直となった戦闘機は速度が一気にゼロに近くなる。
 そして追い越してしまったワイバーンへは、無理やり機首を起こしてガトリングをみまう。もちろん遊夜の弾丸もセットで。
「さすがに吐きそうだ……」
――……大丈夫? 
「わらわ特製の酔い止めでも飲むかの?」
「心臓まで止まりそうだからいい。ま、これくらいついてってやるさ。
――……ん、本気で行く!
 そんな二人の意気込みを受けて、カグヤの気遣いが吹っ飛んだ。
「……さぁ、力を見せてくれろ」
プロミ3は墜落の勢いを速度に変え旋回、そして急上昇。体にかかるGは想像以上、通常の戦闘機以上の速度が出るように設計されているのだから当然だ。
 こいつはリンカーでないと扱えない、立派なAGWなのだから。
(加速がきついのう。胃の中に何も詰めずにきてよかった)
 特にプロミネンスは加速力に秀でる。
 失った速度を一瞬でとりもどせるため、無茶な機体操作も実現できるのだ。
 ワイバーンに背後から食らいつき打ち殺すとともに追い抜いて別の獲物へなどという動きはたやすく、遊夜の火力も相まって次々と敵を落していく。
「おう、遊夜!」
「言われずともわかってるよ!」
 そんな音速すら超える高速戦闘の最中でも遊夜は狙撃を外さない、むしろだんだんとカグヤのむちゃくちゃな操縦に慣れつつあるのだろう。
 カグヤが何をしたいか、何をしてほしいと思っているのか手に取るようにわかるようになってきた。
「空の支配者は誰なのかをわからせ、ドラゴンスレイヤーになるとするかの」
 そんなリンカーたちの戦域は重なる。構築の魔女が追っていた群と、カグヤの追う群が重なった時、蹂躙劇が始まった。
「しつこいですね!」
 後方に迫った敵をインメルマンターンでやり過ごし背後に回る。
 固まった敵をカグヤが撃ち抜き、翼の刃で切り裂いた。そのカグヤを追い始めた敵を構築の魔女が撃ち落とし、二機のメルトシャドウは踊るように敵を殲滅していく。
 そんな二機の脅威を覚ったのか、数体のワイバーンが別の群に合流しようと動き始めるが、それを許す遊夜ではない。 
 脳漿をぶちまけながら雪山へと落ちていくワイバーン。
――……ん、遠いからって、油断しちゃだめよ?
「油断してると頭に風穴開いちまうぞ」
「メテオは小回りのきかねー上に射角もつけらんねー武装でやがります、すげー使いづれーです」
「文句言わないの」
 佐千子が言った。
「試作器だしね、あんまり西大寺さんも飛行機についてわかってないみたいだし」
「まぁ、もう乗っちまったもんは仕方ねーんで。あとで文句は言わせてもらいますが。……さて、次のブレスが来たら例の作戦を結構といきましょーかね」
 そう言うと佐千子は意を決したように表情を引き締めた。
「小鳥遊さんを誘ったら断られたわ」
「まぁ、そうでやがりましょうな、っていうかほんとに行くんですか?」
「勿論じゃない、これが一番効果的なのよ」
 佐千子は頑なだ。譲る気はないらしい。
「奴の体内に!」
―― 突っ込むぞ!!
 意気揚々と佐千子とリタは告げ、最大加速、真っ直ぐハルバードの眼前に。
「援護はしてやりますが……」
 ため息をつくとフィーはいう。
「どうなってもしらねーでやがります」
 直後群がる小龍の群をスルー、ロールしながら突破し。ハルバードの眼前へ。
 巨大な龍はこれ幸いとばかりに息を吸い込み、そして炎を吐き出す。
 それを二人は、メルトのシールド、そして佐千子の自前の盾で防いでそして。
「敵のブレスは続いたとしても七秒間、それまでは耐えて」
 敵の分析も行っていた稜。彼の弾丸が飛龍を片付けると二人を気にしながら告げた。
「うっ…………」
「意外と……中まで熱いんでやがりますね」 
 そしてそのブレスが途切れ、口が閉じられる瞬間。
「はあああああ!」
 最大加速。佐千子はハルバードの口の中に飛び込んだ。
「やりおった」
 それを見てなぜかテンションが高いカグヤ。
「ふふふ、わらわも考えたのじゃが、他にやりたいことがあって断念したのじゃ」
――あとで感想を聞けばいいよ。
 クーが言う。


第二章 超龍

 
「ごめんなさい麻生さん、僕の後ろの敵を頼める?」
 稜は複雑な状況に陥っていた、敵の群を後ろから追いかけながら、別の敵に後ろを取られるという大行列。
 これではうかつに動けにない。だが。
「お安い御用だ」
 そう遊夜はトリオによって手早く敵の数を減らしていく。
 さらにテレポートショット、死角から叩き込まれた弾丸に群が混乱をきたす。
「ほれほれ、まだまだ行くぜ」
――……ん、よそ見しちゃ、やだよ。
 そんな遊夜の支援を受けて敵の数があらかた減れば、稜は機体を左右に振り、抜けると見せかけ、ロール。
 空中で背面になると、まるで空が海のように見える。
 しかしその景色に見惚れているわけにも行かず。稜は敵の背面をとった。
 真下に落下する際にガトリングを打ち込み、体制を立て直して急上昇。
 さらにしつこく迫る敵には45°にバンクし、そのまま斜めに上方宙返りしながら敵の後ろを取るシャンデル機動。
 エンジンが高音を上げ、メーターがちかちかと負荷を訴える。
「もう少しもってくれ」
 稜は一気に加速、敵の群の中心をかき切りかく乱。
ラダーを踏み込むと同時に、フットペダルとは逆の方向に操縦桿を倒し機体を水平に保つ横滑り、追撃を回避するとともに別の敵へと狙いを定める。
「大体四割ほどですか」
 構築の魔女が告げた。
 次いで。自分の従龍が大量に落されたことによって、ハルバードは咆哮を上げる。
「余力を残していたのか……」
 稜が各機に警戒を促す、その瞬間である。
 戦場に雷鳴がとどろいた。その角から発される雷がリンカーの視界を焼いた。
「あんなの命中したら一撃じゃない」
 沙羅が機体を修理しながら告げる。
 そんな怒り狂うハルバードに突貫する一人の戦士がいた。
「この赤光の軌跡は【暁】の紅炎だ! よく目に焼き付けておけ」
 空に奔る軌跡。赤い線を空中に残し背面飛行からのダイブ、宙返りよってワイバーンを振り切り。ハルバードの視野に入るように緩やかに機動しながらガトリングを掃射。
 一はプロミネンスの赤光を焼き付けさせる。
「うわ! ブレスが来る、避けて避けて!」
 稜がハルバードの目の前を横切りながら言った。
「重量だけでもどれだけあるか分かりませんから衝突に警戒を」
 大空を焦がすブレス、雲を引き裂く鉤爪、モーションが大きいだけに直撃は免れるが、かすった風圧や、熱だけで機体は徐々に消耗していく。
「くっ!」
 魔女は龍の背から尻尾に向けて一直線に駆け抜けた、ガトリングの弾丸が鱗を吹き飛ばしていく。
「やべーですよ」
 フィーが告げる。機体はすでに限界に近付いていた。熱によって機体表面の金属が歪み、空気抵抗が大きくなる。増大した空気抵抗は、追い打ちのように機体に熱と圧力をかける。悪循環だ。早く勝負を決めねばならない。
「チッ!」
 直後フィーはストールターン。いったんハルバードがから距離をとるもブレスが迫る、さっきまでの火焔量であれば直撃コース。
――アリス。
「ええ、アリス。あの子たちを」
「「永遠の眠りにいざないましょう」」
 次の瞬間は空中に漂ったのは悪夢の霧。流れたのはアリスのゴーストウィンド。
 毒気にやられ小龍は落ち、ハルバードは目をやられて眼前の敵を見失った。 
「すばらしいね」
 そうArcardは告げながらアリスの目の前を横切る、その背後には大量の小龍がへばりついている。それを器用にアリスは打ち落としていった。
「ブレスに雷撃……頭部の動きと稼動範囲には注意を」
 構築の魔女がそう告げ頭を上へ向ける。それに合わせてArcardは頭を下へ、重力加速度を利用しながら。速度をつける。
 縦に八ノ字を描きながら波状攻撃をハルバードに仕掛けた。
 次いでハルバードの注意をひきつけるためにアリスが鼻っ面にブルームフレアを叩き込む。 
 反撃とばかりに吹き出された火焔を何とか抜け出し。翼の付け根を狙うために飛翔した。
「Arcardさんそんなに傷ついた機体振り回してたら空中分解しちゃうよ」
 稜が言う。
 にやりと笑みで返すArcard。
「大丈夫、むしろ分解していい」
 次の瞬間、落雷。見ればカグヤのプロミ3、一のプロミ1が雷撃の直撃を受けている。
「むぅ、油断したのう」
 翼から煙を上げて高度を下げていく機体。
「回復が追い付かないじゃない」
 沙羅が叫んで修理に飛び出す。応急手当でまた飛べるようにはなるだろうが、先ほどまでのむちゃくちゃな機動はできそうにない。
「絶対落とすんじゃないわよ、あんた達! 技術が盗まれたら、どうなるかわかったもんじゃないんだから」
「誰に盗まれるっていうんですかねー」
「どっかの誰かさんによ」
 そう沙羅が一の機体を修理し終えカグヤの機体に向かおうとした瞬間。
 先に飛来したのはワイバーン。
「カグヤさん!」
 しかし心配はいらない、轟く銃声。後部座席の遊夜がワイバーンを打ち抜いた。
「まったく、冷や冷やしたぜ」
――ん、無茶しちゃだめよ?
「おお、助かった。そして遊夜よ!」
「ああ、戦場に戻らせてもらう、あとで来るんだろ?」
「勿論じゃ!」
 遊夜は翼を大きく広げる、彼のそれは猛禽の翼のように猛々しい。ハンターの彼にふさわしいと言えるだろう。
「戦闘機も悪くないが……やはりこちらの方がロマンだな」
――……ん、風がすごい……空が綺麗だねぇ。
「ああ」
 次の瞬間、弾丸のように飛び出した遊夜。アリスを引き連れてハルバードへ集中砲火を仕掛ける。
「よけて! 爪が来る」
 その爪攻撃を隙間から避け、ふらつく体制を制御すると、二人は真っ向から顔面に取りつく、そして。
 遊夜はアンチマテリアルライフルに換装、ゼロ距離で弾丸を、そしてアリスが魔術を叩き込んでいく。
「さようなら、良い旅を」
「これは狩りじゃよ。人の持つ知恵と技術を味わい、嘆きながら天の玉座を追われるがよい」
 復帰したカグヤもハルバードの体の周りを器用に旋回しながら攻撃。
「鱗、剥がれてるんだよね。剥がれた後はどうなってるのかな」
 アリスが言う。
――剥がれたままなのか新しく生成してるんじゃない?
 Aliceが答える。
「でも、時間がかかるみたいだよ」
 そこめがけて雷撃を。
「なるべくハルバートから引き離されないようにただその場にとどまるのではなく。速度と高度をうまく利用して一撃離脱を図りたいですね」
 魔女も攻撃に加勢する、小龍のほとんどは撃墜され、残るはハルバードだけ。
「鱗の剥がれた場所を狙うんですね」
 アリスと構築の魔女は防御が薄くなった部分に集中砲火。多数の敵が体に取りついたことで翼や目と言った弱点も狙いやすくなった。

グオオオオオオオオオオオ

 その時龍が初めて吠えた、角から発された雷撃が、自分の体に突き刺さるのも構わずあたりに放出する。
 その光景を眺めながら、稜は最後のワイバーンを撃墜した。
「まさか自分が動画サイトの地球嘗めんなファンタジーをやるなんてね……」
――まぁ……これも運命でしょう? 何せ戦うための翼なのですから……。
 リリアが告げる。
「僕もホッグ隊の皆さんみたいに頑張らなくちゃ! 後で、大型ドラゴン相手に新型戦闘機で戦ったって自慢しよう!」
 かつて共闘した米空軍の部隊員たちがうらやましがる姿が目に浮かんだ。


第三章
 ところで皆さんは覚えているだろうか、話の冒頭で龍に飲まれて行った佐千子のことを。
「うわあああああああ、入らなきゃよかったわ」
 彼女は全力で後悔していた。
「ヌルヌルでねとねとで、服が溶け始めるし。うわあああああ」
 発狂していなければやっていられない、そうあたり構わず銃弾を乱射する佐千子。
――サチコ。
「何よ!」
 佐千子はそう、リタの言葉に刺々しく答えた。
――私の記憶が確かなら、愚神の腹の中へ入るのは2度目だな。
「そうよ? それがどうしたのよ」
――どうしたではない。危険だ。何を考えているんだ。
「ホラ、中の方が柔らかそうじゃない?」
 あと面白そうだったし、そうぽつりと告げた佐千子。
――後半が良く聞こえなかった。もう一度言ってみ……。
「さあ、油断せずに行くわよ……!!」
――話を聞け……!!
 最初はよかったのだ。
 これが十二指腸かとか。このあたりを破ったら肺に行くのかなとか、考えながら体内を探索するのは楽しかった。だが靴が溶け始めたあたりから危機感を感じてきたのだ。
 このままでは死ぬ、そう思い銃弾を乱射するが思うようにダメージを与えられない。
「血はでてるんだけどねぇ」
 そんな佐千子の危機感はつゆ知らず、外側から龍を攻撃している組は大変だった。
 長きにわたってむちゃくちゃな機動に耐えてきた、メルトシャドウシリーズ、その内一機が、突如爆炎を上げたのだ。
 高度を下げる一の操縦するプロミ1。そして目の前には咢を広げたハルバードが。
「もう、限界か……」
 だがその時、Arcardの声が戦場に響いた。
「ちょっとどけて!!」
 まずArcardはメテオをハルバードの頭上、メルトシャドウの登れる高度ギリギリまで押し上げ、そして頭を下にして落下体制をとった。
 直後エンジン最大展開、臨界突破。
 重力加速度+エンジンでの加速度。異常なスピードでメテオは落下を開始する。
 次いで開かれたハッチ。Arcardは手を伸ばしてネピロスをガトリングに絡ませるとそのまま弾丸、およびビームを放ちながら落下を続けた。
 銃弾の嵐にさらされるハルバード、しかし。それで終わりではない。
「これでも食らえ!!」
 次の瞬間ハルバードのド頭に激突したのはメテオ。特大の花火となってハルバードの脳みそを揺らした。
 悲鳴を上げて傾いでいくハルバードの体。
「Arcardさん!」
 稜が叫んだ、そして等の本人はというとメテオの武装を取り外し、それを翼めがけて打っていた。
 重量と操作性の観点でまったく動けなくなるが、強力なのは変わりない。
 翼がズタズタに切り裂かれていく光景を。
「お、面白そうな事してんじゃねーですか」
 フィーが歓声を上げた、そして彼女が目を付けたのは龍の口の中へ突入。
 食道に異物が詰め込まれたハルバードは目を見開いて身悶えた。
 その結果機体はバラバラになり、緊急脱出装置が機動。
 胃袋の天井に叩きつけられたフィーだったが、無事胃袋の中に突入できた。
「体内に入ったら新宿だったとか……ねーですよね?」
――音ゲーニナリソウダカラ止メロ。
「ようこそ、腹の中へ」
 そう佐千子はフィーに手を差し伸べる。
「ああ、これは最悪の気分でやがりますね……」
「手数が増えて助かったわ。このままだったら肛門から……になりかねなかったから……」
 そう切なげに微笑む佐千子。
「まぁそれも一興でやがりますが、とりあえずやれることは試しましょー」
「うん、まぁ。そう言うことよね」
――オウ、コイツノケツノ穴ヲモウ1ツ増ヤシテヤレ。
「「りょーかい!」」
 ヒルフェの号令で二人は火力を一点に集中。
 次の瞬間。
 龍の外側にいる面子は見た。龍の胃袋が内側から裂け、花火が見えるのを。
 結論から説明すると、ハルバード撃破の決め手は腹部での大爆発である。
 それはあまりにダメージを負いすぎた機体を無理やり喉に突っ込んで、そしてビーム兵器を使おうとした結果だった。
 力なく唸りながらハルバードは沈んでいく。雪山にしなだれかかり、地形を変えるほどの衝撃と雪崩を引き起こして。そして止まった。


エピローグ

「あ…………。雄ね」
 バツンと身をかがめたくなるような音がして、沙羅の手により何かが龍の体から切り離された。
 一行はハルバード撃破のあと、回収班が到着するまでハルバードの解体をして遊ぼうと、そう言う話になったのだが、いたずらが過ぎる、そう身を屈める男子連中。
「いえ、尻尾よ、何を焦ってるの?」
 その向こうでは、カグヤや遊夜が大はしゃぎで大振りのナイフを振るっている。
 その向こうでは遙華に説教されているArcardとフィーがいた。
 しかし彼女たちに反省の色は見えない。
「グロリア社って、本当にお金持ってるのね。まさか戦闘機だなんて流石に驚いたわぁ」
 そう沙耶はぽつりとつぶやいた。
 賑やかな解体作業を一足先に追えて、ココアを温めながら子供のようにはしゃぐ皆を見ている。
「レアな龍鱗とか取り放題じゃぞ。これをロクト達への手土産にし、翼の更なる改造をじゃな」
「こっちは機体にハッキングしてデータコピーしとくから、肉体労働がんばれー」
 そんなクーが機体に触れようとすると遙華に怒られていた。
「龍の肉って美味いのかね?」
 一がステーキ大に切り出した肉をひらひらさせてサイサールに問いかける。
「一説では良薬、一説では毒とも聞きますが……何よりも鱗や爪牙、髭等の方が収集のし甲斐があるものでしょう」
「うむ、貰える物は貰う。刈り取れる物は刈り取る」
 暁へのお土産だ、そう二人は解体作業を続けた。
「次は二足型ロボットに乗りたいな!」
 一が最後にそうつぶやくと。
「ああ、たぶん乗れるわよ、うん、近いうちに」
 そう遙華が答えた。

結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

  • 惑いの蒼
    天城 稜aa0314
  • 来世でも誓う“愛”
    麻生 遊夜aa0452
  • 対ヴィラン兵器
    鬼灯 佐千子aa2526
  • Dirty
    フィーaa4205

重体一覧

参加者

  • 誓約のはらから
    辺是 落児aa0281
    機械|24才|男性|命中
  • 共鳴する弾丸
    構築の魔女aa0281hero001
    英雄|26才|女性|ジャ
  • 惑いの蒼
    天城 稜aa0314
    人間|20才|男性|防御
  • 癒やしの翠
    リリア フォーゲルaa0314hero001
    英雄|20才|女性|バト
  • 来世でも誓う“愛”
    麻生 遊夜aa0452
    機械|34才|男性|命中
  • 来世でも誓う“愛”
    ユフォアリーヤaa0452hero001
    英雄|18才|女性|ジャ
  • 果てなき欲望
    カグヤ・アトラクアaa0535
    機械|24才|女性|生命
  • おうちかえる
    クー・ナンナaa0535hero001
    英雄|12才|男性|バト
  • 神鳥射落す《狂気》
    Arcard Flawlessaa1024
    機械|22才|女性|防御
  • 赤い瞳のハンター
    Iria Hunteraa1024hero001
    英雄|8才|女性|ブレ
  • 未来へ手向ける守護の意志
    榊原・沙耶aa1188
    機械|27才|?|生命
  • 今、流行のアイドル
    小鳥遊・沙羅aa1188hero001
    英雄|15才|女性|バト
  • 紅の炎
    アリスaa1651
    人間|14才|女性|攻撃
  • 双極『黒紅』
    Aliceaa1651hero001
    英雄|14才|女性|ソフィ
  • 魔の単眼を穿つ者
    繰耶 一aa2162
    人間|24才|女性|回避
  • 御旗の戦士
    サイサールaa2162hero001
    英雄|24才|?|ジャ
  • 対ヴィラン兵器
    鬼灯 佐千子aa2526
    機械|21才|女性|防御
  • 危険物取扱責任者
    リタaa2526hero001
    英雄|22才|女性|ジャ
  • Dirty
    フィーaa4205
    人間|20才|女性|攻撃
  • ボランティア亡霊
    ヒルフェaa4205hero001
    英雄|14才|?|ドレ
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