本部

果てし歌、残響、ぬくもりすら遠く

鳴海

形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
10人 / 4~10人
英雄
10人 / 0~10人
報酬
普通
相談期間
5日
完成日
2016/08/17 12:09

掲示板

オープニング

● 覚醒
 ドロップゾーンに錆びついた声がこだまする、ひび割れた喉で甲冑の男が絶叫を繰り返す、その剣を叩きつけると、石畳が砕け散り切っ先がはじけて飛んだ。
「あああああああああああああ!」
 甲冑の男が叫びをあげるほどに、ドロップゾーンは拡大する。大きくなった分だけ彼の世界が拡大する。砕けた城に、血にぬれた石畳。民のいない王国がそこに再現されていく、そして彼を中心に従魔が、鎧兵士の従魔が続々と生まれていく。
「ガデンツァあああああああああ!!」

 プリセンサーの一人が、近々某所の海中央に巨大なドロップゾーンが発生することを予知した。
「そのドロップゾーンは、まるで何かを探すように形を変え続けているのです。時間も空間も歴史も何も関係なく。異なる世界を写し取っている」
 まるで別の世界の残骸がそのまま接続されているかのようだという。それは強大な世界で、ひとたび迷い込めば、敵に会う前に迷子になりかねないという。
 そんな厄介なゾーンを管理するゾーンルーラーも厄介な存在だという。
「トリブヌス級だ、名をガデンツァ」
 独奏者ガデンツァが、その悲鳴を奏でる張本人。
「どうか、どうか彼を苦しみから解き放ってやってくれ。あの悲鳴をきいていると気がおかしくなりそうだ」


● ドロップゾーン
 直径50KMに及ぶ広大なゾーン、ただし入り口はとあるジャングルの真ん中に現れた高さ二メートル程度の穴である。
 内部は、中世の街並みが再現されているがひどくあれている。

*中央
 まず町の中心に塔エリア。高さ50M程度の塔がある、周りに高い建物が立ち並んでいることから、城なのではないかと思われる 
*東
 小さなお店が立ち並ぶ、商店街のような場所だったのではないかと思われる
 瓦礫などが多く足場も悪い。見晴らしも悪く地面を走るものは戦いにくい。
*西
 大きな貯水池があるほか、風情のある白塗りの壁や赤い屋根と言った、見た目華やかな街並みである。
*南
 住宅地。二階建ての建物が所狭しと並べられており、あまり損傷がないように見える。
 一番広いエリアでもあり、国の四分の二がこの住宅エリアである。
*北
 山岳に面しており日当たりが悪い。教会や、何かに対する備えだろうか堅牢な壁がうねうねと張り巡らされている。壁の高さはゆうに30Mはある。

*メモリアルクリスタル*
 町に五つ、クリスタルが設置されている場所があります。
 そのクリスタルの周囲は朽ち果ててはおらず、おそらくですが。この国が攻め滅ぼされる前の姿まで修復されています。
 このクリスタルを除くとアシャトロスの記憶を覗き見ることができます。 
 断片的で、本人しか意味は分からないでしょうが。


● 邪英 アシャトロスについて
 このドロップゾーンを作ったのはガデンツァですが、メインで皆さんの相手をするのはアシャトロス(アーシャ)です。
 彼は長剣と盾による超接近戦を好みますが、特定の条件を満たすと、邪英化の進行度が上がり戦術が多彩になります。
 また知性も上がります。
 また邪英化レベルの進行条件はメモリアルクリスタルの破壊です。

邪英化LV1 
・邪英化に抵抗している状態、脳のリソースが抵抗することに割かれているため、イノシシのように接近戦を挑むくらいしかしません。
情報なども得られないでしょう

邪英化LV2 
・八割が邪英。物静かになり生前の戦闘技術ほとんどがつかえるようになる。戦略的、技術的な戦法が取れるようになり圧倒的に手ごわくなる。

邪英化LV3
・引き返せないほどの邪英化、ガデンツァを主として認識するようになり。ガデンツァについて情報を有するようになる。
 また霊力の扱いも慣れ。斬撃を飛ばしたり、盾で広範囲をガードするようになる。

邪英化LV4
・愚神化が始まる。性格がガデンツァ好みに歪む。背中に翼がはえ飛行能力を持ち。さらに大気の霊力を圧縮し弓として放つようになる。

邪英化LV5
・ケントゥリオ級の愚神となる
 斬撃は同時に広範囲を破壊するようになり、装甲とHPが強化される。また周囲の重力を操作するようになり。半径10SQのリンカーは回避力、移動力、イニシアチブが半分になる。

邪英化LV6
・悪夢というべき状況
 実力未知数の愚神となり、自身のドロップゾーンを展開する。 こうなってしまえば勝ち目がないので。絶対に撤退するように。

● 端末型ルネ(PL情報)
 ガデンツァの一部のスキルを有し戦闘力が高めに設定されているルネ。完全にガデンツァと五感を共有しており。この端末を通してガデンツァがPCたちに語りかけてくる。
 データ収集のために設置されており、自分で積極的に動くつもりはないようだが、破壊しておいた方が後の戦局は有利になるだろう。
 町のどこかに潜んでいる。

解説

目標 邪英 アシャトロスの撃破
 サブ目標 端末型ルネの破壊


邪英 アシャトロスの撃破
 ガデンツァにとらえられた英雄のひとり。じわりじわりと邪英化されているらしい。ガデンツァについての有益な情報、そしてerisuについての情報を持つらしく。
 難しいと思うが、情報を持ち帰ってくれれば、判定に影響する。
 基本的にはデクリオ級愚神程度の力しかない剣士だが、場合によって強化される点。
 そして町の構造については熟知している点に注意。

端末型ルネ
 《アクアレル・スプラッシュ》の劣化バージョンを使用する。
 魔法に対する体制が高く状態異常にも強い。
 移動力が低く、ひとところにじっとしている様子。
 

リプレイ

第一章 不和

 ドロップゾーンの門、そこをくぐるとまるで中世の世界にタイムスリップしたような街並みが広がっていた。
 重厚な石畳、城壁、井戸にレンガ造りの家。生活に必要なすべての機能がそこにあり、そしてそれらは生活不可能なレベルまで朽ち果てていた。
 全員が苦い顔を浮かべる中『アリス・ドリームイーター(aa1416hero001)』はそんな風景が気に入ったらしく、大いにはしゃいであたりの石をぺちぺちと叩いている。
「ひろーい! ここぜーんぶアリスちゃんのにするわ!」
「ダメだよアリス、きっとここは、アシュトロスさんにとって大切な街だから」
『北里芽衣(aa1416)』はそんなアリスの行いを嗜め抱き上げる。
 そんなアリスが手に握り振るっている城壁の破片を『斉加 理夢琉(aa0783)』手に取り、つぶやいた。
「よくある都市構造よね。西は富裕層、東は商店街や貧民街があって南に広がるのが城下町で外側は農地。教会が大きければ信仰が力を持ってて」
「見てきたような表現だな、夢の記憶か?」
『アリュー(aa0783hero001)』が問いかける。
「これは本で得た知識。夢の記憶は夢の中で夢を視る感覚ね」
 そう理夢琉は石を投げ捨て周囲をぐるりと眺めた、とりあえず視線の通るところに敵性生物は確認できない。
「簡単に邪英化出来る存在を使ってクリスタルなんて手間のかかるやり方…… ただの遊びのつもりなのか、それにドロップゾーン自体が罠の可能性が高いわね」
 『小鳥遊・沙羅(aa1188hero001)』は隣に立つ相棒に問いかける。しかし『榊原・沙耶(aa1188)』はある光景を目の前にして、困りきった表情を浮かべていた。
「沙耶? ああ、そういうこと?」
 それは沙羅の友人である『蔵李・澄香(aa0010)』と『小詩 いのり(aa1420)』で、二人は普段見たことがないくらいに距離を取り、冷たい言葉を浴びせあっていた。。
 二人は珍しく相談期間中から意見が割れ、その言動は平行線をたどっていて、その決着が今の今までつかないままだったのだ。
「いのりの分からず屋」
「違う、おかしいのはボクじゃないよ、澄香だからね」
「まぁまぁ、おふたりとも」
 見るに見かねた『煤原 燃衣(aa2271)』が間に割って入る。
「結論は撃退で固まりました。これ以上の議論は無意味です」
「それで本当に澄香はいいの!」
 いのりは視線が通るように少し体をずらし、燃衣を避ける。そして澄香に言い放った。
「私だって助けたい! でもガデンツァに時間をあげたくないんだ。それに、アシャさんは手遅れかもしれない! リスクは避けたいんだ」
「リスクなんて」
 ないとは言い切れない、誰かが傷つくのも見たくない。けれど、そんな安っぽい言葉が澄香が口にしたことが、いのりには受け入れられなかった。
「いのりは知らないから言えるんだよ、私達がロンドンで何を見たのか。目の前で守れなくて死んだ人がいたんだよ。いのりもそうなってほしくない」
「そうはならないよ、僕達はリンカーだし、なんども危険を乗り越えてきたじゃないか」
「だから、相手が違うんだってば」
 澄香の苛立った声、こんなに不機嫌そうな彼女を見たのは初めての者が多いだろう。場の温度は下がっていく。
「いのりまで失いたくないんだ」
「澄香はそれでも、誰かが死んだり苦しんだりするのをよしとする人じゃなかった!」
 そんないのりの声に『イリス・レイバルド(aa0124)』が賛同する。
「無力化した後に助ければ……なにも、殺さなくたって!」
「イリスちゃんまで」
「ボクは……助けたい、ボクも助けてもらったから」
 白熱する少女たちの間に割って入る燃衣。
「もうやめましょうみなさん、これ以上の議論は僕たちの状況を危うくするだけです、それこそ僕らからも犠牲者が出るかもしれませんよ」
 そう交互に三人をみて、言い聞かせるように伝える。
「時間をかけるのは危険です。……此処は奴の領域です。早く撃退しましょう、どうせこれは罠だ」
「罠って!! だったらなおさら助けてあげるべきじゃ」
 そんな四人を見て怯えているアリス、そのアリスの肩に手を置いて芽衣がその輪に入る。
「私は撃退をするべきだと思います」
「芽衣ちゃんまで」
「人も少ないんです、この人数で救出を考えるのは危険です」
 いのりは歯噛みして視線を下ろす。
「加減をして私達の誰かが危険になるくらいなら、先に私が彼を葬ります」
 そんな一行を眺め沙羅は溜息をついた。
「ほら、時間がないんでしょう、さっそくクリスタルを探しに行きましょう」
 いち早く沙羅は共鳴、禍々しいシルエットを人間の姿に押し込め、鎌を振るう。
「水のアドバンテージが少ない砂漠ですら厄介だったのに、嫌になるわね」
 場の空気をごまかすように沙羅は言う。
「ともあれ、悪趣味なのは相変わらずね。変態が強大な力を持つと、ロクな事にならないわ」
――本当にねぇ
 沙耶がうわごとのような返事を返す。

第二章 探索

『月影 飛翔(aa0224)』は塔を見あげていた。ここはゾーンの中心エリア、そこに天高くそびえる塔が怪しいと彼は周辺を探っていたのだが。
「塔の上まで行ってみるか」
 何も発見できなかった、こうなれば塔の内部。および高い場所からの探索に切り替えるべきだろう。
――この辺りで一望できるのはそこですからね
『ルビナス フローリア(aa0224hero001)』は賛同し塔内部の螺旋階段を飛翔は駆けあがっていく。
 事前の作戦会議で、一行は班を二つに分けることにしていた。
 片方は邪英アシャトロスに対抗するための戦闘班。そしてもう片方が、この広大なドロップゾーンを探索する調査班である。
 その探索班の一人が理夢琉だ。
「30メートルもある壁ってちょっと異様じゃない? 何かからこの地を守っていた」
 彼女は壁の上に立っていた。山や街並みを見下ろし異変がないか確認する。
――こんなに高い壁何の意味が……。巨人でも攻めてくるって言うのか?
「あるいはその逆」
――何かを外に出さないために?
 アリューが周囲を警戒しつつ理夢琉に問いかけた。
「それにしては山側だけなのよね……塀の外も調べてみる必要あるかしら?」
 そんな彼女をスコープ越しに一瞥し『卸 蘿蔔(aa0405)』は言った。城の城壁跡や建造物から飛び飛びに移動し、塔の煉瓦、その隙間につま先と指先を押し入れて周囲を見渡す。
「この辺りからドロップゾーンができたということはまだ近くにいるのですかね」
――そうだな……そして中には誰もいなさそうだぞ
 相棒の声に頷くと素早く塔を上り、窓を押し開け腰を掛ける。次いで蘿蔔は天に向けて銃弾を放った。
 音が乾いた空によく響く。しかし反響音は全く聞こえない。
 このことから、この光景が作り物ではないことを察した。
――目立った動きはないな
 そう『レオンハルト(aa0405hero001)』が告げる。
「ええ、不気味です」
 目を閉じ耳を澄ます蘿蔔に言う。銃声に反応して目標がこちらに向かってくる、なんて状況ではなさそうだ。
「では、クリスタルを狙って動いているんでしょう、私達なんて無視なんですね。悲しいです」
「教会方面、そして西の貯水池方面に緑色が見えるな」
 そう、蘿蔔の背後にいつの間にか飛翔が立っていた。彼は西側を指さして告げる。
「アルさん」
 蘿蔔はインカム越しに呼び掛けた。
「うん、こっちからも確認できてる」
『アル(aa1730)』は鷹の目で、周囲の索敵を行っていた。その彼女からも見えるのであれば、あれは間違いなく、蘇った草花、つまりメモリアルクリスタルの影響だろう。
「でも、逆に言うと其れらしい痕跡は教会と貯水池エリアからしか確認できない。だったらあとは全部建物内にあるかも」
 アルは告げる。
「そして彼女も確認できない」
「彼女?」
 飛翔は思わずアルへと問いかけた。
「これはボクのただの予想なんだけど。……いるんじゃない? アイツが、
ルネさんを利用して、近くにさ。前もそうだったし」
「その可能性は十分にあり得ます。何よりこの作為的なドロップゾーン、あの人が好みそうです」
 その蘿蔔の言葉にアルは頷くと、アルは一人心地につぶやいた。
「…急ごう」
――時間は待ってくれないものね。
『雅・マルシア・丹菊(aa1730hero001)』はそう頷いて見せる。
 アルは鷹の操作を雅に任せ戦場を走る、とりあえず教会へ向けて。その動きを蘿蔔はスコープ越しに見送ると、塔の中に入った。
 その時だった。
「おい、ちょっと来てくれ!!」
 その声に導かれたどり着いた部屋は、やけにこぎれいだった。
 その部屋の中心にはクリスタルが鎮座している。
「これが、例の……」
 蘿蔔は思わず歩み寄る、その隣で飛翔がクリスタルに触れて調べていた。
「これが奴の一部と言う可能性もあるか」
「動かせるか試してみましょう」
「ああ、だがその前に」
――待ってください!! 何か異変が
 そう叫ぶルビナスの声で全員が異変に気が付いた。塔全体が揺れている。
「いったい、何だ」
 そしてけたたましく鳴り響くインカム、相手は理夢琉だった。
「塔の根元に誰かいます!!」
 その瞬間、轟音を立てて傾く塔。
「そんな……」
「まさか、塔を切り倒したのか!!」
 飛翔が驚きの声を上げているうちに塔の角度は斜め四十五度程度まで傾いてしまった。
――これは逃げられない、クリスタルを守れ!
「そんなこと言われても」
 直後、轟音。なんと床を破壊して一人の戦士が二人に突進してきたのだ。
「え?」
 蘿蔔は反応が遅れた、チャージをもろに受け、レンガの壁を砕いて塔の外へはじき出されてしまった。
「おまえが……」
 飛翔はあわてて武器を構える、しかし襲い。
「お前がアシャトロスか!」
「おおおおおおおおおおおお」
 叫びのままに振るった剣、それは切るという発想をかなぐり捨てた力任せの軌道で飛翔にぶち当たり、彼も塔の外側へとはじき出してしまった。
 そして崩れる塔。あたりに土煙が広がり、そして
 ゾーン内に男の悲鳴がこだました。
「がああああああ、ガデンツァああああああ」

第二章 残り四つ
 
 その叫びを聞いて燃衣は反射的に中央のエリアを見た。
 誰かの嘆きが聞こえた気がしたのだ。そして苦しみの声を。
「……この叫び……は……痛ッ!」
 その声に引きずり出されるように燃衣の記憶が暴走を始めた、氾濫する記憶、それがまるで頭蓋を割って外にあふれ出しそうな、そんな苦痛を感じる。
「…………引っ張られるっ」
――……あの男、本質的に、お前に近いのかもな
 そう『ネイ=カースド(aa2271hero001)』は笑った。
「うううう、ああああああ!」
 破壊衝動、加虐心。そんなおしゃれな物ではない。殺したい、壊したい、悲鳴がききたい。あいつの苦しんでいる声が聞きたい。
 あいつの、あいつの。
《だあああああああめえええええええ》
 燃衣の瞼に蘇る、獄炎にも似た焔の中で笑う、あの愚神の姿。
「憎悪……?」
 答えを見つけた燃衣は空を仰ぎ瞳を開く。
――……予想に過ぎん、流して聞け。
 ネイが真剣な声音で告げる。
――此処は……アシャトロスの居た世界、なのかもな。奴に滅ぼされた、な……
「であれば、彼はなぜ破壊活動を?」
――……自分自身で何をしているのか……わかっていないのだろう。いや。わかっていても止められないのかもしれない、愚神にとって上の命令は絶対だ……
「……っ」
 燃衣は拳を握りしめた。燃衣の心に沸き上がる感情。その正体を探りながら。
「そんなことより、くるみたいよ」
 インカム越しに、中央エリアの異変を感じ取った沙羅。
 蘿蔔の警告を聞き、こちらに向かってくるアーシェを警戒するように周囲のリンカーに告げる。
「あわわわわわ。まずいです。よけてください!! みなさん」
 次の瞬間だった。なんの前触れもなく、高速でアーシェが石畳に着地した。
 中央エリアから、まるで発射された大砲の玉のような速度でだ。
 そして石畳や建物を粉砕し、土ぼこりを巻き上げて停止、それを驚きの顔で見つめるリンカーたちを眺めた。
「く! 飛んで火にいる」
「…………夏の虫!!」
 沙羅と燃衣が切りかかる。グリムリーパーで足を払い。燃衣がお得意の拘束戦法で関節を破壊しにかかる。
 しかし、騎士はその攻撃を受けてもびくともしなかった。
「な!」
 次いでグリムリーパーを踏みつけ、つんのめった沙羅に蹴りを、燃衣の拘束を無理やり外して、掌底を燃衣の顎に叩き込む。
「この!」
 澄香と芽衣の魔法弾を顔面に受け、前後不覚に陥った騎士。
「やった?」
 澄香がそう思わず口にすると、その音だけで澄香がどこにいるのか予測、アーシェは盾を投げた。
 その盾攻撃を、いのりがはじく。
「う…………」
 目に涙を浮かべながら、しびれる両手を無理やり動かし澄香を立たせる。
「澄香は下がって」
「だめだ、いのり。その人めちゃくちゃ強い」
 アーシェは次なる盾を召喚。芽衣の魔法攻撃を弾く。
 迫りくる沙羅と燃衣を捌く。
「……っ」
 芽衣はその光景に歯噛みし、葛藤を含んだ魔力の散弾を生成。それを叩きつけるように放つも、その攻撃をものともせずにアーシェは直進する。
「何でですか。痛くないんですか?」
 そこで芽衣は気が付いた。いたくないわけではない、ただ痛みに負けないように命令が下されているのだ。
 彼を邪英化した主から。
「アーシェさん!!」
 次の瞬間、弾丸のようにアーシェは駆けた。そしてその剣をバットのように力任せに古い。芽衣を吹き飛ばしてしまう。
 そして。次はお前たちと言わんばかりにゆったり振り返ると、いのりを見つめた。
「いのり!」
「澄香はボクが守るんだ」
「遅れてごめんなさい!!」
 次の瞬間周囲を祝福の光が満たした、次の瞬間いのりの脇をすり抜けアーシェに突貫する黄金の翼。
 イリスである。
「あっちの方にクリスタルを見つけました、澄香さんといのりさんは早くそっちに!!」
 二人は頷いて駆けだした。
「あなたの相手はボクです!!」
 そして始まったのは世界最高の剣舞。
 剣を打ち合わせる音、盾ではじく低い音。舞うように繰り出される光の刃を、アーシェは力任せに叩き落としていく。
「なんでこんなに強いのに、ガデンツァの駒なんかになっているんですか!!」
 イリスが叫ぶ。背の低さを利用して剣劇を掻い潜り最接近。盾で剣を打ち上げ光刃による刺突、それをアーシェは盾で弾き。円状に動かしてイリスの剣を打ち上げる。
 体制の崩れた二人はいったん下がる。
 イリスは瞬時に耐性を立てなおしアーシェの動きに追従。
 盾を腹部に叩き込み、引き戻した剣で足を切り付け、体制が崩れた彼を足台に後方へジャンプ、羽を広げて滞空しながら、無影の光刃から斬撃を飛ばした。
「うがあああああああああ!!」
 彼の、特に下半身に攻撃は集中し、機動力がそがれる。
「……くっ」
 技量的にはイリスが一枚上手、しかし。体重差、体格差はいかんともしがたく、その痺れるほどに重たい斬撃を受けて腕も足もガクガクと悲鳴を上げていた
 イリスは呼吸を整えながら叫ぶ。
「なんで何も答えてくれないんですか!!」
 そのイリスの様子を見たアーシェは数歩下がって一気に加速、イリスの脇を駆け抜けようとした。
 しかし、目の前に突き刺さる鎌、それを見て足を止めたアーシェへ燃衣が蹴りを放つ。
「よけてください!!」
 次いで芽衣がありったけの霊力を込めてアーシェを爆破。
 いったん距離をとるべく全員が半歩引いた。
「……はははは」
 燃衣は乾いた声を漏らして首筋に触れる、そこには一本筋が走っており流れるほどに血が溢れていた。
「今の一撃……殺す軌道でした。何で……なんで……っ!」
 イリスは駆けながらアーシェに訴えかける。しかし。
――それはそうと。次、左から来るよ。
 『アイリス(aa0124hero001)』の攻撃予測、その言葉通りに騎士は剣を振るいイリスを力任せに吹き飛ばした。。
「打撃で気絶させて無力化すればいいんでしょ!」
「イリスさん!!」
 燃衣が叫ぶ、危険だ、そう彼女を制するしかし、彼女の耳にはその言葉は聞こえていない。
「ボクが止める……ボクが殺させずに終わらせるッ!」
 汗をぬぐってイリスは叫んだ。その彼女に剣を向けるアーシェを見て燃衣は低くつぶやいた。
「……いいや、アレではもう……潰しましょう」
 直後空気を切り裂く、轟音。アーシェの横っ面に矢が突き刺さる。
 次いで燃衣のかわりにアーシェに肉薄したのは飛翔。
 蘿蔔と飛翔が到着した。

第三章 苦しみ

 イリスが指さす方向に二人は走ると、すぐにクリスタルの場所を把握することができた。
「温かい」
 そういのりはつぶやき、その温もりをたどって何の変哲もない民家の中に。
 そこには綺麗に片付けられた、日常がそのまま残っていた。
 そしてベッドの上にはクリスタル。
 それを見て澄香は一歩踏み出した。
「悪いけど壊すよ!」
「澄香!」
 いのりが止める間もなく、澄香はブルームフレアをさく裂させた。しかし。
「破壊できない!?」
 煙の向こうには無傷のクリスタルが、宙を漂っていた。
「これ、持っていけないかな」
 そう澄香はクリスタルに歩み寄り、よく見ようと顔を近づけたその瞬間。
 澄香の体がふわりと後ろに倒れそうになる。
「澄香!」
 その体をそっと支えるいのり。
「何が見えたの?」
 いのりは澄香の頬をぬぐう、伝う雫と、放心した表情の澄香。
 ただ事ではない雰囲気を澄香は感じ取った。
「ううん、何でもない。幻想蝶にはやっぱり入らないみたいだね」
 そう涙をぬぐって澄香はクリスタルを押したり引いたりした。
「何が映ってたの?」
「別に……アシャトロスさんの日常だよ。女の人と買い物したり、ご飯を作ったり、友達と笑ってたり……」
 背負って移動しようとするも重すぎて澄香には背負えない。
「でも、それをガデンツァが全部壊しちゃうんだ。笑いながら、私達にした以上にひどいことしてた、そんなイメージが一気に頭に流れ込んできて。それで……」
 澄香は倒れそうになったのだ、澄香はアシャトロスの人生を追体験した。そのリアリティに胸が張り裂けそうになった。 
「いのり」
「うん」
 二人はクリスタルを動かせないと見るや、クリスタル内部で繰り返し再生される映像をビデオに収めた。
「手はず通りこれを……」
 そう澄香が何かをいのりに指示しようとした瞬間。インカム越しに理夢琉の悲鳴が響いてきた。
「きゃあああああ」
「どうしたんですか?」
 澄香がインカム越しに問いかける。
「単純に足場が悪くて、滑って落ちて」
「今どこにいます? 助けは必要ですか?」
――ここは、教会内部だな
 どうやら理夢琉は天井を踏み抜いたらしい。まさか様に落ちた先は教会内部で。
 そこは荒れ果てた街中とは対照的に綺麗に整ってた。
 原因は、中央に鎮座するクリスタルだろう。
「クリスタルを見つけました」
「その映像を送ってください!! もうアーシェさんを押さえておくのも限界、すぐに作戦を決行します」
 理夢琉はあわててクリスタルの映像をカメラに収める。
 その過程で見たのは。彼がこの教会で式を挙げる光景。
 沢山の人々に祝福されながら、彼は一人の女性と愛を誓う。
 それからは彼は幸せな日々を送った。心穏やかに、後輩を育て休日は彼女のそばにずっといた。
 国を守り、友人を守り、人を守り、愛する女性を守り。
 彼の人生は騎士と世にふさわしきものだった。
 しかし、ある時聞こえたとある歌が、全てを破壊したのだ。
 その歌は。
「希望の音と同じ旋律?」
 次々と人々が倒れていく、傷を負ったわけではない、心が折れたわけではない。ただ魂を失ったように、一人、また一人と、倒れて言ったのだ。
――ガデンツァが好みそうな舞台ではあるな。
 そんなアリューの言葉で意識を取り戻す理夢琉。頭を振ってあたりを眺め観る。
――希望を持たせてそれを折り嘲笑いながら蹂躙とかしてそうだ……どうした?
「夢の記憶は、あんな風に夢の空間を切り取って異次元の風景のように視えるの」
 そうつぶやきながら理夢琉は祭壇の上の本を指さした。
 カメラからデータを送信し、懐にしまうと、理夢琉はその本を手に取る。
 その本はまるで、文字が食われてしまったかのように透明になってしまった文字が並んでいたが、最後の走り書きだけは読むことができた。
《終末を奏でるもの、世界すべてに愛され終わりを担う。
 かの者世界を愛し、許し、災厄が降りかかろうとも歌うことなし》
――どういうことだ?
 アリューが問いかける
「これ、彼の字だよ」
――アシャトロスか……かれはずっとこの空間に閉じ込められ続けるんだろうか。あの叫びの中に俺はいたんだ……俺は
「あなたは私の英雄アリューテュス、でしょ?」
――リムルの声が響いて今ここに在る、アシャトロスにもそんな声が聞こえるといい
「そうだね。だったら、私達もアシャトロスさんのところに向かわないと」
 現在判明しているクリスタルの場所は二つ、破壊されたクリスタルと合わせて三つ、所在が明らかになっている計算だが。
「それとも、他のクリスタルを探したほうがいいかな?」
――それは……
 アリューが悩んでいると、今度はアルからの報告が飛ぶ。
「貯水池方面についたんだけど、光はあれど姿が見えない感じなんだよね」
「水の中はどうです?」
 理夢琉がアルにそう言葉をかけた。
「えー。潜るの? 嫌な予感しかしない……」
 それをするくらいなら、そうアルは貯水池の縁まで歩いて行って、大きく息を吸い込んだ。
「んー、じゃあちょっと待っててください、私も行きます」
「じゃあ、その間歌ってみる。居場所が掴めるかも。おねぇさん、力を貸して!」
――勿論よ
 二人は祈るように音を重ねる。雅が希望の音~ルネ~を透き通るような無機質な声で、アルが影の音~shade~を甘く清らかな天使の声で、掛け合いしながら曲を織る。
 その歌に反応したかのように、貯水池の底から光があふれ出す
「あ、やっぱり水の中?」
――潜るしかないんじゃない?
「……やるか」
 その時だった。
「ここから先は何人たりとも侵入させんぞ」
 聞きなれた声、見れば池の中心から水が沸きだし、一つの玉座をかたどった、その玉座が回転し、姿を現したのはガデンツァ。
 いや、姿が幼い、通信用のルネだろう。
「ガデンツァ……」
 アルの声に、リンカー全員が体をこわばらせた。
「これ見よがしに歌など歌いおって、そんなに我にあいたかったのかの?」
「会いたかったわけじゃない。けど……」 
 アルは顔をしかめてその姿を凝視する。直後アルの背後から凛とした声が響く。
「もうその姿に心を痛める事はないわよ。それともその姿しか使えないの?」
 理夢琉である。
――何が目的でここを造ったのか聞かせてもらおう。
「作ったわけではない」
 気だるげなガデンツァ。
「もともとあった世界を残しておいただけじゃ、我のコレクションの一つじゃな」
 足を組み替えじっとりした視線を理夢琉たちに向ける。
「これが実験だというなら、どのレベルで邪英化すれば戻れないかの調査といったところか」
 そう飛翔がつぶやいた言葉を、驚異的な聴覚で聞き取ったガデンツァは、その疑問に答えを差し出した。
「ご明察」
――徐々に邪英化する相手に、対応に苦しむこちらを楽しむのもあるということ? 「前回はこちらを舐めて痛い目にあったからな。研究と憂さ晴らしか」
「よくわかっておるではないか、お主ら我のことがそれほど好きかの?」
 ガデンツァは語る。
「だとすれば次に疑問になるのはなぜ、このタイミングで我が姿を現したか、ではないか?」
 確かに、そう澄香は目を細めた。
 今回の件ガデンツァの行動には不可解な点が多すぎる。
 というより、合理性がないのだ。彼女の行動は全く論理的ではない。
 行き当たりばったりにも程がある。
「アーシェの不利をみてこれから加勢するつもりかもしれんし、今からクリスタルすべてを破壊して見せるつもりかもしれん、絶望するお主らの顔を間近から見たかったからかもしれんのう、それとも別の思惑か」
 だが、答えを導き出すための材料はなく、時間も足りない。
「染まれ、疑心暗鬼に、そなたらの心には我が音がすでに染みついておる」
 そう告げた直後、ガデンツァは声を変え、世界に響き渡るような高音で告げた。
「こっちよ、アーシェ、私はこっち。」
  その瞬間、戦場で戯れていたアーシェの死線が、貯水池の方向へ向けられた。

第四章 浄化
「ああああああああああああ! erisu!!」
 そう騎士はほえたて、ガデンツァの呼ぶ方へ飛び立とうとする。
 しかしここで彼に走られてしまえば追いつける気がしないリンカーたちは必死に彼に食らいついた。
「奴に……屈する気ですか……ッ」
「ここは、大切な街なのではないのですか?」
 芽衣が叫んだ。
「思い出してください、この街のことを、そこにいた人達を」
 そんな芽衣の魔法弾を掻い潜り、アーシェは燃衣へ向かう。燃衣はステップを刻み、フェイントをかけた。
 アーシェに必死に食らいつき隙を見出すことに集中した。
「ボクも……《敵に全てを奪われし者》です。だから言う……『ならば貴方も、愛した人も全て犬死にだ』と、犬同士、あの世で傷の舐め合いでもしてて下さい」
「ああああああ! あああああ!」
 声が聞こえているのだろうか、アーシェはガデンツァの呼びかけよりも燃衣の挑発を優先した。 
 渾身の一撃を燃衣は両手をクロスさせて耐える。
「……怒りを向ける先が……違うだろうが……ッ! アシャトロス……ッ!
 その瞬間アーシェの周囲を煙が満たした。沙羅の煙幕である。邪英にとってこの程度の視界遮断は問題ではないが、彼女には別の目的があった。 
「忘れたのかッ! 全てを奪われた時の、悲しみ……憎しみを!」
 煙幕の中、燃衣の声を頼りに敵と自分の距離を把握。飛翔はその手の刃をアーシェに叩きつける。
 次いで白い闇の中に響いたのは《涙雨の音》アイリスの歌声が騎士の心を揺さぶる。
「本当にそれでいいの?」
 それはすべてのあきらめたもの達へ捧ぐ、戦いの歌。
 自分がこれに救われたから選んだのではなく。涙の悔しさを悲しみを知るからこそ
もう涙は流したくない、流さない、という。鼓舞の歌。
「負けたままで、泣きっぱなしで、終わっていいの?」
 強くなりたい者の意志の歌だから
 彼の姿を街並みを見たからこそ心に浮かんだ問いかけ。
「ボクは……無様に溺れたって、諦めたくはない!」
「思い出せッ! 愛する人との記憶と……亡骸に誓った、約束を!」
 白い闇の中に煌々と光讃える聖旗ジャンヌ。その光を受けてアーシェは膝を折る
「心が、意志が折れない限り、涙の雨は晴らせるんだ。だから、どんなに痛くても、辛くても自分を忘れちゃ駄目だ!」

「準備できたわ!!」

 煙の外から沙羅の声が響く、彼女はリモコンを操作して煙の中と外のプロジェクターを起動させる、外のプロジェクターは全員の動きをごまかすためのカモフラージュそして。
 中のプロジェクターは、アーシェの記憶を投影するための物。
 アーシェは見た。自分の記憶、その片鱗を。
「あああああ!」
 跪いたアーシェの手を蘿蔔が盗った。
「私も彼女から沢山の人を助けられなかった。でもだからって1人を救うことを諦める理由にはならないです。あなたと同じように、ガデンツァに捕らわれている方がいます」
 目を見開くアーシェ。
「まだ諦めないで、一緒に戦って、そしてerisuさんを救ってもらえないでしょうか」
「え。りす?」
「『《敵》はまだ生きている…戦いは終わっていないッ! だから」
「今此処で……貴方の夜を終わらせるッ!」
 イリスの渾身の一撃、そして燃衣の《貫通連拳》がさく裂したのは同時だった。
 挟み込むような左右からの連撃、それは無防備なアーシェにことごとく突き刺さる。
 そして。
「あなたの闇を払うわ」
 そう沙羅が歩み寄り、彼にパニッシュメントをかけた。
 何かが砕け散る音がして、アーシェは後ろ向きに倒れ込む。
 そして沙羅は自身の幻想蝶をアーシェに押し当てる、すると彼はその幻想蝶の中に吸い込まれた。


エピローグ

「ふむ、やはり……のう」
 ガデンツァはそうつぶやくと、不敵に¥笑う。
「我が支配から逃れる、音色。か耳障りな音じゃ」
 そんな彼女へアルはインカムを投げ渡す。
 その向こうから響いてきたのはネイと燃衣の声
――相変わらず良い趣味だなッ!
「……まぁ《貴方の正体》的には納得の行動ですがね!」
――……ようやく分かった。お前は真でも雁でも《何者でも無い》ッ!
「その答えは……コレです!」
 音響く護石を燃衣は鳴らして見せる。
「……正面から来い! その時、教えてやるッ! 」
「ふん、元気のいいガキじゃ」
 次の瞬間、泉の縁から飛んだのは飛翔。水面を二度蹴り、角度を調整、そしてバンカーをガデンツァに叩きつける。
「砕くにはちょうどいい装備だな」
「ほう」
――割った後の掃除もしませんと
 それを避けようともせずにガデンツァは受けた、結果一撃で砕け散る水晶の体。
 しかし空気に焼き付いたようにガデンツァの声だけが周囲に響いた。
「いや、今回はよいものを見せてもらった、わらわとしては満足じゃ、惜しむらくはそれがお主らの手で絵がかれた台本だったことじゃな」
 折れた首は空中で回転しながら言葉を告げる。
「音は満ちた、残りのピースも集まっておる、わらわを止めて見せるがいい」

「そして燃衣。澄香よ。あまりわらわをコケにせんほうがよいぞ。あああ、一番不遜であったのは沙羅か、よい、もうしばらく後に、会おうぞ。その時がお主らの命日じゃ」

結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

  • トップアイドル!
    蔵李 澄香aa0010
  • 深森の歌姫
    イリス・レイバルドaa0124
  • 『星』を追う者
    月影 飛翔aa0224
  • 紅蓮の兵長
    煤原 燃衣aa2271

重体一覧

参加者

  • トップアイドル!
    蔵李 澄香aa0010
    人間|17才|女性|生命
  • 希望の音~ルネ~
    クラリス・ミカaa0010hero001
    英雄|17才|女性|ソフィ
  • 深森の歌姫
    イリス・レイバルドaa0124
    人間|6才|女性|攻撃
  • 深森の聖霊
    アイリスaa0124hero001
    英雄|8才|女性|ブレ
  • 『星』を追う者
    月影 飛翔aa0224
    人間|20才|男性|攻撃
  • 『星』を追う者
    ルビナス フローリアaa0224hero001
    英雄|18才|女性|ドレ
  • 白い死神
    卸 蘿蔔aa0405
    人間|18才|女性|命中
  • 苦労人
    レオンハルトaa0405hero001
    英雄|22才|男性|ジャ
  • 希望を歌うアイドル
    斉加 理夢琉aa0783
    人間|14才|女性|生命
  • 分かち合う幸せ
    アリューテュスaa0783hero001
    英雄|20才|男性|ソフィ
  • 未来へ手向ける守護の意志
    榊原・沙耶aa1188
    機械|27才|?|生命
  • 今、流行のアイドル
    小鳥遊・沙羅aa1188hero001
    英雄|15才|女性|バト
  • 痛みをぬぐう少女
    北里芽衣aa1416
    人間|11才|女性|命中
  • 遊ぶの大好き
    アリス・ドリームイーターaa1416hero001
    英雄|11才|女性|ソフィ
  • トップアイドル!
    小詩 いのりaa1420
    機械|20才|女性|攻撃
  • モノプロ代表取締役
    セバス=チャンaa1420hero001
    英雄|55才|男性|バト
  • 銀光水晶の歌姫
    アルaa1730
    機械|13才|女性|命中
  • プロカメラマン
    雅・マルシア・丹菊aa1730hero001
    英雄|28才|?|シャド
  • 紅蓮の兵長
    煤原 燃衣aa2271
    人間|20才|男性|命中
  • エクス・マキナ
    ネイ=カースドaa2271hero001
    英雄|22才|女性|ドレ
前に戻る
ページトップへ戻る