本部

あけましておめでとう。門松を倒せ

鳴海

形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
12人 / 4~12人
英雄
12人 / 0~12人
報酬
多め
相談期間
5日
完成日
2016/01/18 09:21

掲示板

オープニング

 一富士二鷹三茄子。皆さんはよい初夢をご覧になることができたでしょうか。
 一年の計は元旦にあり。この日をいかに良く過ごせるかでこの一年が良い年になるか占うこともできるのでしょう。
 そんな年が明けたばかりの良き日に。大変な目にあっている人がいました。
「悪夢だわ」
 遙華さんです。
「なによこれ、夢なの? 私は悪い夢を見ているというの?」
 遙華さんは新年早々悪夢を見ているような、けれども逃れられない現実に直面しているのですから笑えませんでした。
「これ、なによ。昨日の夜までこんな物なかったじゃないの」
 遙華さんはグロリア社の衛星画像を映したモニター越し、うねうねと触手を伸ばした、大木のような、それこそ触手大魔神のような愚神を目の当たりにして、唖然となりました、そしてその手のみかんを落しました。
「あれは、ビック門松」
 ロクトが感嘆したように、モニター越しのその超巨大生物を見やります。
「知ってるの?」
「ええ、細部が異なっているから、同種の別個体だと思うけど。去年の元旦にも現れて相当な被害を残した愚神よ。その戦闘能力はすさまじいわ」
「去年の個体は倒したのよね?」
「ええ、だから別種の個体だと断言できるの。それにしても被害は尋常じゃなかったわ。大けがをするリンカーも何人も出て、とても大変だったの」
 ロクトはしみじみつぶやきます。
「私は全然知らなかったわ」
「去年の暮はお年玉が少ないってふて寝してたから、声をかけられなかったのよ。だから記憶に残ってなくても無理はないわ」
「う……」
 遙華さんは肩からずりおちたモンペをかけなおします。
「今年はたくさんもらえた?」
「128万ほど」
「レートは?」
「128万霊石」
「分かりにくいわ!」
「冗談よ! 普通にこの国の一般通貨。正月時期の銀行があいていない時に外国通貨を渡されても困るわ」
「あら、すぐに使うつもりなのね」
「欲しい福袋があって……」
「あらあら、私、今ざっとお年玉の額を去年と比較したのだけど。去年の123%増しね、駄々をこねたかいがあったじゃない」
「それはもう言わないで! それよりロクト、直ちにH.O.P.E.に強力を要請しましょう。これは私達だけでは手に負えないわ」
 そう遙華はスリッパを引きずりながらモニタールームを抜け寒さに肩を震わせながらH.O.P.E.の支部に行く段取りを整えたのでした。

  
   *   *


 ビック門松が出現した日本国内某都市の周囲には警戒態勢が敷かれていた。
 去年同じような愚神と相対したこともあり、H.O.P.E.の対応は的確で一般人はすべて町から脱出したことがわかっている。
 しかし去年と比べて門松の成長力は強く、あっという間に町全体を蔦や根で覆い尽くしてしまった。
 おかげで地上から近づくとなると。この根からの攻撃を受け、接近は困難を極める。
 また、見た目は門松っぽくなく、本体のような幹から数本の赤い石のついた触手が伸びているが。
 ここからレーザーを放ってくるため、上空からは近づくことができなかった。
 またこの愚神はコアが四つに分かれ、それぞれが違う役割を持っている。
 中心核と呼ばれる核さえ破壊してしまえば倒せはするのだが。他の三つの核が総手で守るので、中心核だけ狙うことは困難を極める。
「去年はどうやって倒したのよ」
 遙華がブリーフィングルームで町の地図を見つめながらロクトに問いかけた。
「去年は、町に被害が出ることを覚悟で。衛星につむためのエネルギーガンを四方から撃ちまくったわ」
「そんな便利なものがあるなら、どこかのすごく強い愚神と戦うときに使えばいいのに」
「まずこれ、大きいし、エネルギーの消費量がすごいし、照準システムに無理があるから。門松くらいの大きさじゃないとまず当たらないのよ」
 門松の大きさは東京タワーより少し大きい程度、これはどんなへたくそでも当たるだろう。
「それに愚神の近くまで運ぶのにどれだけコストがかかるか……。まぁそれ以上に運用データが欲しいから、これはこれで」
「ただでは起きないわね、グロリア社」
 呆れて遙華がつぶやいた。
「とりあえず、報奨金を上乗せして、急募ということで集めましょう。相談する時間も少なくて気の毒だけど。仕方がないわね」
 場所はビルなどが密集した、町の中心部。
 背の高い建物など多く、障害物や踏み台に困らない反面。こちらも視界が多く敵の攻撃を判別しにくい。
 また電波塔を添え木にするように生えているのでそこを登れば簡単にコアに攻撃することができるだろうが。門松が怒って電波塔をへし折る可能性もある。
 市街地戦は慣れないと思うがグロリア社のバックアップの元、これを撃滅してほしい。

解説

目標 愚神 ビックカドマ2(作戦内ではBKと呼称)の撃破

攻撃可能箇所
コア1234のいずれか
KB本体(ダメージは低い)

コア
1 レッドサーチアイ KBの上部にあり、赤い。ここから対空レーザーが発射されるので、これが破壊されない限り空から近づけない。
2 トレントレッグコア 根を管理しているコア。これがある限り周囲の霊力を吸収しKBは大きくなり続ける。また一番低い部分にこのコアはあるが、このコアがある限り根が攻撃してくるので近づくのは難しい
3 キュアレーションハート KBの表面に大きく露出したコア。このコアがある限り、吸い上げた霊力を使い、装甲を回復させる。つまりHPがターンの終わりに自動回復する
4 中心核。体の中央にあり分厚い装甲で守られている。装甲は傷つけられても回復し、ある程度幹を削らないとこのコアは見えない。

行動パターン
1 上空に敵がいる場合、レーザー攻撃。範囲は町をすっぽり覆うほど
2 地上に敵がいる場合、蔦攻撃。範囲は町をすっぽり覆うほど
3 幹から広範囲に棘を飛ばす物理攻撃
4 蔦でからめ捕り、霊力を抜き取る魔法攻撃


上記の四つのどれかを四回、一ターンのうちに放ちます。

侵入方法。
1 ヘリでの輸送
2 車両による地上からの輸送
3 衛星エネルギーガンの弾丸として射出
 3番を選ぶと、人間大砲みたいにKBに打ち込まれることになります。ダメージはないですが、絵面的にすごいことになります。ただ妨害はなく、一瞬でKBの元まで行けます


衛星エネルギーガン
 チャージが完了次第打ちます。三回射出可能でリンカー側でタイミングは調整可能です。すごくダメージを与えることができる反面。AGWの部類になるので、着弾地点付近にいるとダメージを受けます。あとビルとか街とかもダメージを受けるので、そんなに使ってほしくないです。

救援物資
 ヘリが飛べるようになれば救援物資ということで、回復アイテムが投下されます。
 

リプレイ

「あーあ、ここまでなっちゃったらもう縁起物じゃないねー」
『シエロ レミプリク(aa0575)』は上空数百メートルの地点からそれを見下ろしていた。
「門松……門松?」
 全体が緑色で大型ビルより太い幹を持ち、その幹のいたるところからうねうねと触手が生えているそれは近づくとますます門松に見えなかった。
『三傘 光司(aa0154)』は首をひねりながらも、その姿をカメラに収める。
「……やま?」
 そうシエロの英雄である『ナト アマタ(aa0575hero001)』も一緒になって首をかしげる。
「細かいこと気にしたら負けだよ光司!! みんなも!」
『松葉 いそみ(aa0154hero001)』は浮かんだ疑問を振り払うべく、元気いっぱいにそう答えた。
 そんな四人のやり取りが気になったのか、どれどれと『Ebony Knight(aa0026hero001)』が窓からBKの姿を見下ろす。
「ほー……やはり間近で見ても、でかいものだな」
 その言葉に頷く。『加賀谷 亮馬(aa0026)』と『北条 ゆら(aa0651)』
 ちなみにEbonyは珍しく魔道式駆動鎧殻を纏っておらず、子供の姿で亮馬に肩車をしてもらってた。
「また、でっかいのが現れたものだね……迷惑にしかならないぞ」
「いつも通り戦うしかないか。頼んだぜ、ゆら」
「任せて、亮ちゃん」
「……ふむ、まあ、あれだけの巨体であればシド殿と考えていたアレを試すのも一興か」
 そうEbonyは『シド (aa0651hero001)』と視線を合わせて微笑んだ。
「ふむ……あれを倒すのはなかなか骨だろうが……。あれならばいけそうだな」
 二人は通じ合ったような顔でうんうんとうなづきあっている。
「え?どうしたエボちゃん?」
 亮馬が頭にしがみつくEbonyを見やる。
「いや、何でもないよ」
「え、何それ? 聞いてないよー!?」
 ゆらが抗議の声を上げたその時。
「ロクトさんからの通信です。第一射準備中、対ショック!」
『九字原 昂(aa0919)』に声がヘリ内に響き。『ベルフ(aa0919hero001)』の誘導の元鉄柱につかまった、その瞬間。
 町の外に設置された、超大型兵器が唸りを上げ。
 一線、赤い光を放った。
 それが轟音を上げ。レッドサーチアイ、つまり大木の頂上に鎮座する巨大な赤い目に突き刺さった。
 ウオオオオオオオオオンと悲鳴にも似た音が聞こえ。大気が震えた。風圧がヘリを押し、左右に振られる。
「耐えてください。これで敵コアが破壊されていれば突入します」
 そう昂は吹き荒れる風圧の中、目を見張り、その射撃の結果を見守る。
 一方地上では。少女が二人佇みその時を静かに待っている。
 その二人はまるで生き写しで、姿を映しとり色を反転させたような、ほぼ同一の二人だった。
『アリス(aa1651)』と『Alice(aa1651hero001)』だ。
「どう見る、Alice?」
「……門松の意味合いを考えると、非合理的」
「縁起は良くなさそうだね。邪魔」
「松払いといこうか、アリス」
 その瞬間、一条の閃光が二人の頭上を通過。そして爆風、二人のドレスを揺らす。だが二人とも真っ直ぐ敵を見据えたまま視線を動かさない。
「どうやら、壊れないみたいね」
「一撃で壊れれば苦労しないわ」
 そう二人は顔を見合わせ、次いでBKを見つめた。
「「作戦開始だね」」
 2人の声が重なり静かに響く、やがて風がやみ、音がやんで一瞬の静寂が場を満たした。
 だが、次いで響いたのは、轟くようなエンジンの重低音。
 二人の少女の横を、バイクと装甲車両。飛び跳ねるように通過していった。
 400ccネイキッドバイクを駆るのは『迫間 央(aa1445)』と
「最近は借り物のバイクに乗れる機会が多いですね…どうせなら自分のが欲しい所ですが」
『マイヤ サーア(aa1445hero001)』のペア
 装甲車をを運転するのは『カグヤ・アトラクア(aa0535)』であり、助っ席には『クー・ナンナ(aa0535hero001)』を乗せている。
 地上班は機動力と人数を持って攻撃を分散、注意を引く役割だった。
 BKはそこまで知能は高くなく、手数はそこまで多くないはず。
「通信機の感度をチェックしておる。皆の者、きこえておるか?」
 カグヤがインカム越しに全員に語りかけた。
「わらわ達はレーダーによってお互いの位置がある程度分かってはおるが、詳しい地形情報までは表示されない、逐一情報交換は欠かさんようにしよう」
 隣でクーは遥かむこうにそびえたつ門松をながめながら、これほどの規模の敵なのに国は何をしているんだろうなどぼんやり考えていた。
「鷹を飛ばして探りを入れる」
 央がライヴスで作り出した鷹を上空に放ち、レーザーを受けたレッドアイがどうなっているか確認する。
 その間に歩兵部隊は進軍を開始した。
「また手伝ってくれるのね。ありがとう雨月」
 『西大寺遙華 (az0026) 』はバックパックを背負い直し隣に佇む 『水瀬 雨月(aa0801)』に微笑みかけた。
「ええ、今回も一緒に戦わせてね」
 その言葉に雨月は穏やかに微笑んだ。
 そして彼女の英雄『アムブロシア(aa0801hero001)』は今回も幻想蝶の中で眠っている。
「しかし、遙華も正月早々大変ね。こういう仕事していれば仕方のない事なのかもしれないけど」
 そう会話をしつつも雨月は杖を振り拒絶の風を纏う。共鳴したアリスもそれに倣った。
「何のんびりしてやがんだ。おいてくぞ」
 そう少女たちを一括しその脇を駆け抜けていったのは『雁間 恭一(aa1168)』彼はすでに『マリオン(aa1168hero001)』と共鳴済みの臨戦態勢だった。
「わかっているわ、それよりあまり先行しすぎないでね」
 雨月が独断専行をたしなめる。
「わかってるよ」
 それに恭一は静かに答え。塹壕のように掘られた道をする。
 彼らはBKの蔦が這い引き裂かれた大地の切れ目を沿って進むことを選んだ。蔦を避けるための遮蔽物代わりだった。
「第二射来るわよ!」 
 見ればエネルギーガンの冷却が完了した直後だった。
 そしてわずかなチャージの後、赤い光線が再度放たれる。その余波で周囲のビルや信号機電柱が焼けていく。爆心地付近では木々がなぎ倒されアスファルトがめくられた。
 波の愚神であれば一瞬で蒸発しそうな一撃をすでにレッドサーチアイは絶えているが。二射目はどうだろう。
 そうリンカーたちはその結果を見守る。
「だめね……」
 遙華がつぶやいた。
 その言葉のとおり。これだけのエネルギーの塊を受けてもBKはまだ健在だった。
「こりゃ予想以上の頑丈さだな。まぁこいつも想定内だ」
『赤城 龍哉(aa0090)』は双眼鏡でBKが健在であることを確認すると、エネルギーガンの砲塔から飛び降りる。
 本来一射目でレッドサーチアイが壊せれば彼が二射目でBKに突撃する手はずだったが、そううまくは行かなかった。
「あとは橘にまかせて、俺たちは先行した奴らに合流するぜ」
「ええ、お願い」
 インカム越しに龍哉は遙華にそう伝え。武器を背負った。
「さすがにこれだけの大きさとなると耐久度も相当ですわね」
その声に振り返ると、そこには『ヴァルトラウテ(aa0090hero001)』が火之迦具鎚を抱え立っており、感心したようにBKの様子を見ていた。
「なぁに、倒せる相手だと判ってりゃ何とでもやりようはあるさ」
「ふふっ。良い気概ですわ」
「そんじゃ行くか」
 二人はバイクに跨り。猛スピードで先発部隊を追った。
「破壊できなかったのね。三射目を準備を」
 地上では結果報告を聞いた遙華インカム越しに作業員に指示を出していた。
 遙華自身は、砕けて落ちたビルの破片の陰に隠れ様子を見ている。
「待ってください、なにかおかしいんだ。もうちょっとだけまって」
 昂からの通信だった。昴は鷹の目でレッドアイの様子を観察しているのだが何か異変をみつけたようだった。
「うわ、気持ちわるい。感覚が二つあるのって、どうにもなれないなぁ」
「いずれ慣れる。むしろ慣れないと困るのはお前さんだ」
 そんなやり取りがインカム越しに聞こえてきた。だが痺れを切らした遙華は先を促す。
「いったなにがあったの?」
「……表面にひびが見えるんだ」
 一射目にはない変化がコアに起こっているのを見つけた。
「間違いない。表面が砕けてるんだ」
「じゃあ、あと一押しすれば壊せるんじゃ?」
 ゆらが遙華に問いかける。
「……。そうね。行きましょう、全責任は私が取るわ。だとすると」
 遙華が作戦を練っている間。ヘリ内部では装備の確認が行われていた。
「みてよこれ、かっこいいでしょ?」
 そうシエロが取り出したのは16式60mm携行型速射砲。それを肩の鎧に引っ掛け肩キャノンの様に構えた。
「おお……」
 ナトにつられてその場の数人がささやかな拍手を送る。
「そうね、シエロ。その連射砲とあなたの腕前なら、相手の射程外からの攻撃が可能ね。攻撃しながら接近し、他のメンバーも射程に入り次第攻撃する」
「つまり?」
 Ebonyが問いかける。
「レーザーをよけながら接近して撃って、レッドアイを壊して、乗り込むの」
「いけると思う?」
 そう問いかけたシエロに遙華は力強く頷く。
「いけるわ、こちらも同時に攻撃を仕掛ける、囮になるから、空挺班は各自射程距離に入り次第レッドサーチアイを攻撃、お願いできる?」
「わかったわ。まかせて」
 ゆらが頷く。その腕には雷神の書が巻きつけられている。
「ありがとう、じゃあ、三射目は彼を乗せて」
 その彼とはだれか。
「流石に、威力ハンパねェなぁ」
 そうおかしげにBKを眺める男『布野 橘(aa0064)』だ。
「これで出るのだろう? 体がバラバラにならぬようにでも祈るんだな」
『魔纏狼(aa0064hero001)』は、にやりと笑いエネルギーガンの砲塔を叩く。
 そして二射目のクールダウンがすんだ今。二人は発射されるために、その巨大な銃口の中に降り立つ。
「よし、入り込んだぜ」
「良い具合だ」
 不安がないと言えばうそになる、だがそれをかき消す高揚感ともいうべきものが二人を支配していた。
「共鳴開始。ヘルスチェックOK! エネルギー充填。行くぜ魔纏狼」
「フン、さっさとしろ」
 魔纏狼が悪態をつき、共鳴が完了する。そしてエネルギー充填音が筒の中を満たす。そして。
「あけましておめでとうございまァァアアアアアアアッす!!」
 発射された。最後のアアアアは叫び、半ば悲鳴、最終的には何かをあきらめたような響きが含まれており、戦場全体に響き渡るような大声だった。
 心なしか一瞬、BKが動きを止めたように。アリスには見えた。
「まさか、本当にあれで飛んでいく人がいたなんて」
 そうアリスは敵の攻撃をよけながらその様子を見守った。
 そのむこうでは央が器用に触手を掻い潜ってコアに近づいていく。いざとなればアサルトライフルで蔦を打ち抜いて進んでいく。。
「最近は借り物のバイクに乗れる機会が多いですね……どうせなら自分のが欲しい所ですが」
「あの人なんであんなに攻撃されないの?」
 アリスが首をひねる。種明かしをするとスキル潜伏の効果だ。
 ちなみに、潜伏を使用しないまま突っ込むと、カグヤの乗った装甲車のように傷だらけにされる。
 しかしそれはそれでBKの注意を大きく引いているので仲間を助けることにはなっている。
 おかげでBKは対空砲火をする暇がない。
「あのビルへ突っ込むとしようかの」
 そうカグヤはショーウィンドウを破りビルに突入していった。
 ガラスを打ち砕き、カウンターに激突して装甲車が止まる。エアバックを押しのけカグヤは車体の外へ転がり出る。
 その背に速射砲を担ぎ。周囲を確認。
 敵の追撃がないことを確認してから、階段を上り始めた。
 ヘリではリンカーたちの猛攻が続いていた。
 シエロの速射砲。光司はアサルトライフル。ゆらは雷神の書でレッドアイへの攻撃を行っている。。
「なかなか厳しいな」
 亮馬がそうつぶやいた時だった、突如爆音ヘリが傾いた。対空放火だ。大型レーザーがヘリをかすめた。
「ついに撃ってきましたね」
 昴が損壊具合を確かめる、飛行に支障はない損傷具合だった。装甲が僅かに焦げているだけ、だが接近すればするほど命中精度は上がるだろう。
「アレが目の役割をしてるなら……」
 そう光司はフラッシュバンを放つ。
「効いてくれれば御の字なんだけどね!!」
 閃光が眼前を覆いつくし。いそみが願いにもにた言葉を口にする。
 そしてそれは、もくろみ通り敵の視界をふさいだようだ、レーザーが明後日の方向に照射される。
「これならいけますよ、みなさん頑張って」
 そう遠距離攻撃組がダメージを重ねる中。八時の方向、ビルの一室から銃弾がレッドアイに降り注ぐ。
「こちらスパイダー1。これよりコアへ攻撃を開始する。……くふふ、なんかそれっぽくていいのぅ」
 カグヤだった。
「はいはい。がんばって決戦兵器になってね」
 呆れたようにクーがつぶやく。
「助かったわ!」
 そうゆらが喜んだのも束の間。BKの飛ばした棘がヘリのプロペラに命中。大きな衝撃と共にヘリがその機能を停止した。
「しまった、動力系が!」
 光司が叫ぶ。ヘリが下降を開始する。
「あと、少し!」
 シエロはその足で不安定なヘリの中でも体を固定し、照準を合わせることに成功していた。そして、そのシエロの一撃にて、レッドアイが音立てて砕けた。
「やった!」
「そちらは大丈夫か」
 カグヤからの通信が入る。それに昂が答えた。
「こちらは、ヘリが降下を始めました、飛び移ります」
「了解した。スパイダー1は狙撃位置を、かえるとするかの」
 カグヤが潜んでいたビルの一室、その壁を粉砕しこぶし大の風穴が無数に開いているフロアで、カグヤは肩を抑え銃を折りたたんでいた。
「ありがとう、あとはこちらで……」 
「早く飛び降りないとまずい、ゆら」
 急速に高度を落すヘリ、その中で亮馬は恋人を探す。そして機内の鉄の手すりにつかまり震えるゆらの姿をみつけた
「え、ヘリなんて初めてなのに、飛び降りるなんて怖い怖い。高い所怖いー」
 震える優良にシドが言葉をかける。
「慌てるな。亮馬も一緒だ」
「ん? シドが亮ちゃん認める発言……?」
 そのゆらの手を亮馬がそっと握る。
「怖くないさ。俺が一緒だから」
 二人は手を取り合い、お互いの目を見つめ、そして頷きあう。そのままコントロールを失ったヘリから門松に飛び移った。
「ジェロニモー! ……っていうのが飛び降りる時の作法らしいよ。」
 どこか楽しそうに昂が飛び降り、あきれながらベルフがそれに続く
「よくわからん作法だ……」
「みんな、無事か?」
 そう光司があたりを確認し、安堵のため息を漏らした。どうやら脱落者はいないようだ。全員が、巨大な門松の上に着地できていた。
 しかし眼前には触手の群。
 まずい、誰もが顔を蒼くしたその時。
「遅いぜおまえら」
 触手の群を切りさき、皆を出迎えたのは一足早く突入していた橘だった。
「結構ダメージ入れたんだけどな」
 彼は一人単独でハートに乗り込み、この長時間戦いを続けていたのだ。
 その証として体のところどころに棘が突き刺さっている。
「いったん橘さんは下がって、救援物資があるはずです、それで回復を」
 昴たちはヘリから飛び降りる直前に救援物資をあたりにばらまいていた。確かBKに引っかかったものもあったはずだ、そうその位置を知らせた。
「じゃあ、遠慮なく、やらせてもらうぜ」
 そう撤退する橘の背を狙う、触手たち。
「援護は任せて!」
 シエロが肩に乗せた速射砲を乱射しながら触手を打ち抜いていく。。
「倒すぞ、みんな」
 その亮馬の号令と共に第二戦に幕が上がった
 一方地上ではトレントレッグコアを攻めきれない状態にあった。
 攻撃の手が緩むことがなく、また再生能力も強い。傷を与えてもすぐに修復されてしまうというのが現状だった。
「なんとかならないのかしら」
 遙華が車の陰に身をひそめて言う。
「せめて本体に近づければ……」
 央がインカム越しにため息をついた。
「空挺組がキュアレーションハートを攻撃できる位置に来たみたいだよ。ビルやBKの上に陣取って攻撃を開始したみたい」
 アリスの報告が入る。
「わらわらもあやつらの援護に映りたいと思うておる、レッグの注意を引きつけられるかの?」
「まてまてまて、水瀬と迫間と西大寺の嬢ちゃんと俺たちだけでか。ちょっと無理があるな」
 恭一は迫りくる蔦攻撃を武器で受け流しながら懐に入りその蔦を切り裂く。しかし視界を覆う三百六十度から攻撃されるという圧迫感に精神が疲弊し始めていた。
「っ、たく。……これを門松って呼ぶセンスは並大抵じゃねえな。正月に出現する以外何の共通点もねえ」
 その悪態にマリオンが答える。
「良くわからぬが、見慣れぬ物に見知った下らぬ名前を付けて恐怖を逃れようとするのはどこの世界も一緒と言うことだな」
「そんな名前の物に殺される兵隊はたまったもんじゃねえけどな。屑同士がが潰し合っている様に見えて同情心が失せるのは……まあ、突っ込ませる側には都合の良い話か?」
 直後襲いかかってきた草の鞭を半身そらしてかわし。恭一はコアを目指して切りかかっていく。
「私がゴーストウィンドウで防御力をそぎ落とすわ、その隙に」
 雨月が息を荒げながら遙華の隠れていた車の背に転がり込んできた。その腕には痛々しいくらいにはっきりと蔦でからまれた跡がついている。
「このままやっていても、じり貧だし」
「わかった、なら私が雨月のゴーストウィンドウの効果時間の間動きを止めて見せる」
「できるの?」
「攻撃をさせないだけであれば、たぶん」
 遙華はその手に握られた大振りのナイフを見つめ意を決したようにふる。
「雨月……」
「なに? 遙華」
「初詣一緒に行きたかったわ」
「これから死ににいくみたいなセリフやめない?」
 直後遙華は遮蔽物から躍り出て。すぐ近くを走っていた大きな根にその刃を突き立てる。
「ロクト直伝、影縫い!」
 封印のバッドステータスにより。すべての蔦の動きが止まる。
「ゴーストウィンド……」
 雨月の囁く声が霊力の風に攫われ、BKへと届く、その風は柔らかくKBの蔦や葉の葉緑体に浸食し、色素を奪い灰に変えていく。
「少し、手伝うね」
 アリスがその身の丈ほどある長弓で露出したコアを狙い、放つ。
 カンッと鋭い音がなり。BKはうめき声をあげた。
「まだ足りない」
「おら!」
 恭一が、からみついた蔦を火艶呪符 で焼きつくし、コアに接敵、その手のインサニアを叩きつける、しかし、刃が通らない。
「かてぇ、どうなってやがんだ」
「なら、これで!」
 バイクで接近した央がその勢いを殺さないまま、その手の孤月でコアを切りつける。加速度と全体重を乗せた一撃、だがコアはびくともしない。
 あきらめて二人は体を引き数歩分の距離をとる。
「よけて!」
 雨月の杖からほとばしる魔力の本流、それがコアを打つ。
「まだ、たえるのね」
 雨月の額を汗が伝う。
「ライヴスブロー!」
 渾身の霊力を纏わせた一撃を恭一が放つ。それでもまだコアは健在。
「チッ」
「きゃっ!」
 そう鋭い叫び声をあげたのは雨月。その腕には太い触手がからみついており、霊力を吸い上げているのか脈動しているのが見えた。
「あああ」
 雨月は杖を押し当て引きちぎろうと試みる。
「万策つきたかな?」
 アリスが首をかしげつつ、その照準はコアに合わせたままでいる。しかしこの攻撃が成功しないとなった場合は、彼らを見捨ててハートに攻撃を仕掛けた方が効率がいいだろう。そんなこともかんがえていた。
「さて、どうみる? アリス」
「西大寺さんが何かを言ってるからそれを聞いてからにしましょうAlice」
 そうご指名された当の遙華は。
「な、何やってるのよ。危ないってば。私を下ろして!」
 インカムの向こうではしゃいでいた。
「今が攻撃のチャンスなんだろ、だったらいくっきゃねぇ」
「それにしても、ちゃんと後部座席に乗せてよ」
 エンジン音が聞こえる。重く低く唸るバイクの音。誰かが近づいてくる。
 次第に遙華の叫ぶ、キンキンとした高めな声も聞こえるように、なり。
 その正体が見えた。
「またせたな!」
 バイクで一直線にBKめがけ走ってきたのは、遅れて拠点を出発した龍哉だった。彼は器用にも片手でライオンハート、片手に遙華の首根っこをつかまえ。突進してくる。
 そしてバイクを乗り捨て。そのライオンハートを振りかぶる。
「そこ、どいてろ!」
「きゃあああああ、私を離して!」
 即座に央と恭一は回避行動をとる。そして轟音と共に叩きつけられるライオンハート。
 ビシッとひび割れる音がこだました。
「やったわ!」
 だがその傷はどんどんふさがっていく。しかしそれを許す遙華ではない。
「させないわ」 
そのナイフの刃をひびに差し込み修復できなくする。
「アリス! お願い」
「誤射しても知らないよ」
 アリスが弓を弾く、その手から金色の光が跳ねのように広がり、矢の形で終息した、高密度の雷の霊力、それを一切のためらいなく放つ。
 そう放たれた魔力の矢が。トレントレッグコアをうち貫いた。
 ゆっくりと崩壊する核。
 そして蔦が動かなくなる。雨月も霊力の通わなくなった
「あとは、上ね」
 雨月が安堵したようにつぶやいた。
「補給物資が落ちてきたわ、確保してからそっちに向かうから。回復してから上を目指しましょう」
 そのころカグヤは電波塔を駆け上がっていた。
 BKの添え木にされてしまい歪みを帯びている等だったかかろうじて階段は使える状態、その階段の窓から。コアを狙うに適切な位置を見繕っていた。
「なかなかしぶといのう」
 攻撃は長時間にわたり続いていた。おそらくはハートの回復力が一番高いのだろうとカグヤは分析する。
「当然じゃな。他の部位を回復させる部位が脆くては欠陥品じゃろうて」
「うん、だからこそ厄介だよね。こっちは今のところ回復の手段がない」
「長期戦は不利じゃのう。わらわは自前で回復できるからよいが、あそこにいる連中は救援物資が便りじゃしのう」
 そうカグヤは窓ガラスを割り。連射砲を構え、攻撃を放つ。
 その攻撃を感じ取ったBKは即座に棘を発射しカグヤを応戦。
「やらせないよ」
 シエロの威嚇射撃によって棘が打ち落とされた。
「……本気で行く!」
 亮馬の面持ちが変わる。その瞬間高密度な霊力が彼を纏った。
 隣でゆらもウィザードセンスを発動させる。
「猫騙し」
 昴がフェイントを仕掛け敵の注意を引く。しかしそれをものともせずにBKは棘の発射体制にうつる。
「「威嚇射撃」」
 シエロと光司が弾幕をはり、その攻撃のほとんどをそらす。被害は出なかったが次回も同じことができるとは限らない。
「早いところ決めないとまずいな」
 亮馬がギアを上げながらも苦い表情でそう言った。
「ならば、秘策がある」
 Ebonyがいう。
「これで活路を開く。ぶっつけ本番となってしまって心苦しいが」
 シドが神妙な声で言った。
「「え、何っ」」
 ゆらと亮馬が同時に戸惑いの声を上げる。
「雷神の書の一撃とフルティングンの一撃を同時にぶつける。」
「説明がないんだけど!? ……ええい、やったらあ!」
 亮馬が鋭く叫びをあげ、その背後でゆらが書を構える。
「チャンスは一度きりのがすなよ」
 シドの言葉が終わるや否や、亮馬は矢のごとく飛び出した。
 フルティングをまっすぐ前に構え、まるで風を切り裂くように突貫する。
 それをゆらはぶれることなく見つめている。
 全てはその剣撃が届く瞬間に自分の魔力を重ねるため。
 こんなこと今までやったことはない、けれど、ゆらには全てが分かっていた。タイミングも亮馬のしてほしいことも。
 声に出さなくとも彼の背を見ただけでわかる、必ず成功する。
「ライヴスフルバースト」
 ゆらのからだから電力がほとばしる、そのエネルギーは一つに束ねられ槍の形を伴った。
「これで、終りにする」
 そして亮馬がフルティングを叩きつけた瞬間、ゆらから放たれた槍も激突した、二つの衝撃は入り混じり、吸収不可能の大打撃となってBKを揺らした
「亮ちゃん、いっけぇ!」
「おおおおおおおおおおおおおお!」
 その剣が触れる瞬間、纏った雷撃の霊力が爆発し、刃と相乗効果でコアを打つ。
「いまじゃな」
 カグヤは静かに速射砲を構えなおし、盾でてきの攻撃を遮りながらコアに銃弾の雨を流し込む。
「無粋だな」
 そう回復から戻った橘は棘をコンユンクシオではじきながら突貫。その刃を何度もたたきつける。
「あと一息」
 そう昴を含めた全員が、コアへ攻撃を集中させる。
 そしてその後、ビシリと鋭い音が響き、コアが砂のように零れ落ち始めた。
 その時だった。人とも獣ともつかない絶叫が周囲にこだまし。鮮やかな緑色だった表面が力を失っていく。
 急速にBKがしなびていくのがわかった。
「うわわわ」
 足場が不安定になり、シエロがその場でたたらをふむ。
「やったのか……」
 橘がコンユンクシオをBKにつき刺し、あたりを見渡す。
「あとは中心核だけか?」
 その時。隣接した電波塔から仲間たちがBKに飛び移ってくるのが見えた。
 トレントレッグコアの制圧を終えた地上班の面々だった。
「敵はほとんど反撃する力を残していないみたいだね」
 そう光司が周囲を警戒しながら言った。
「だったらあとは……」
 そう言うと龍哉のライオンハートが閃いた。怒涛乱舞。鬼の勢いで幹を削り取る。
 それに他のリンカーも続く。疾風怒濤、ブルームフレア。銀の魔弾。ライヴスブロー。空薬きょうが飛びちり、雷鳴が何度も轟いた。
 その幹は固く分厚く。おそらく他のコアを撃破せずにこれを削りきることはできなかっただろうと、そう思えるほどの長い時間が幹を削り、コアを表面化させるのに必要だった。
 そして中心核をむき出しにすることに成功した。
 露出したコアを見下ろし魔纏狼が言う。
「橘、意識を俺に寄越せ」
「あ? ……しょうがねェな、年明けだし」
 魔纏狼の呼びかけに答え橘は人格を入れ替える。
本体に剣を突き付けて己に喝を入れる
「正月に餅を食いすぎてしまってな。ダイエットに丁度良い。簡単に終わるなよ?」
逆手に持った剣を休みなく叩き付け続ける、何度も何度もたたきつけるうちにひびが入り、そして、コアは耐久の限界を迎え、大きな亀裂が入った。砂になって消える。
「これ、でも壊してしまってよかったんですか?」
 央がつぶやいたその瞬間。
 足元から光が舞った。
 BKが憑代をなくし霊力に変換され始めたのだ。
「まずい、退避!」
 光司が誘導し、電波塔の中に避難していく面々。幸い急に崩れることはなく、全員が脱出することができた
「うわ、消えてく」
 光司はがシャッターを切る。門松は徐々にその姿を薄れさせ、光に替わっていく、その幻想的なその姿を写真に収めていた。
「あぶないんじゃない?」
 いそみが光司の服の袖を引き待機を促す。
「皆さん、来年の年賀状にコレ使います?」
「使うかどうかは置いておいて、もらおうかの」
 カグヤはそれにうなづいた。
「記憶に残る年賀状って素晴らしいと思うよ!!」
 全員が戦闘の圧迫感から解放され、疲れのせいかぼんやりしている最中。
「亮ちゃん、お疲れさまー。頑張ったからお腹すいたでしょ。はい。おやつのどら焼き」
 ゆらは恋人の努力をねぎらっていた。
「こんな無茶は久しくなかったなー。おぉ、ありがとう、ゆら」
 亮馬はあーんしてきたドラ焼きにそのまま齧り付きながら達成感を噛みしめていた。
「結局、街ごと粉々だな……良い畑になりそうだから街の住民も一安心だろう」
 そんな皮肉を込めながらマリオンがあたりを見渡す。
「……おい! 西大寺の嬢ちゃん」
「なにかしら」
「数は足りてるのか? エージェントが鋤き込まれた畑じゃ引っ掛かりが多くて住民の皆様も安心して戻って来れねえだろ」
「あら、優しいのね、片付けを手伝ってくれるの?」
「やさしいだ? そんなんじゃねぇ」
「気持ちは嬉しいけど、今回の戦いはなかなかきびしかったから、一休みしてから考えましょう」
 そう叫位置をなだめる遙華。
「いやぁ終わった終わった。帰って餅でも食うか」
 橘が言う。
「俺はもう食わんぞ」
 そう魔纏狼はそっぽを向いた。
「普通に食うのは飽きたもんなぁ」
「そういう意味ではないが」
「おしるこにするか」
「何だと? 貴様、俺の分も用意しろ」
「おーい、迎えのヘリが来たぞ」
 そう声を上げたのは龍哉、見れば空に三台のヘリが飛んでいた。
 その下で龍哉とヴァルトラウテが手を振る、二人の前には梯子が下りており登れと言うことらしかった。
「はやく帰りましょうアリス」
「寒いものねAlice」
 やっと帰れる、そう全員が安堵し、ヘリに乗り込む。この後後片付けや、住民の誘導などの後始末に追われるのだが、それはまた別の話。

結果

シナリオ成功度 大成功

MVP一覧

  • 信念を抱く者
    布野 橘aa0064
  • 果てなき欲望
    カグヤ・アトラクアaa0535

重体一覧

参加者

  • きみのとなり
    加賀谷 亮馬aa0026
    機械|24才|男性|命中
  • 守護の決意
    Ebony Knightaa0026hero001
    英雄|8才|?|ドレ
  • 信念を抱く者
    布野 橘aa0064
    人間|20才|男性|攻撃
  • 血に染まりし黒狼
    魔纏狼aa0064hero001
    英雄|22才|男性|ドレ
  • ライヴスリンカー
    赤城 龍哉aa0090
    人間|25才|男性|攻撃
  • リライヴァー
    ヴァルトラウテaa0090hero001
    英雄|20才|女性|ドレ
  • シャークハンター
    三傘 光司aa0154
    人間|21才|男性|命中
  • トーチャー
    松葉 いそみaa0154hero001
    英雄|12才|女性|ジャ
  • 果てなき欲望
    カグヤ・アトラクアaa0535
    機械|24才|女性|生命
  • おうちかえる
    クー・ナンナaa0535hero001
    英雄|12才|男性|バト
  • LinkBrave
    シエロ レミプリクaa0575
    機械|17才|女性|生命
  • きみをえらぶ
    ナト アマタaa0575hero001
    英雄|8才|?|ジャ
  • 乱狼
    加賀谷 ゆらaa0651
    人間|24才|女性|命中
  • 切れ者
    シド aa0651hero001
    英雄|25才|男性|ソフィ
  • 語り得ぬ闇の使い手
    水瀬 雨月aa0801
    人間|18才|女性|生命
  • 難局を覆す者
    アムブロシアaa0801hero001
    英雄|34才|?|ソフィ

  • 九字原 昂aa0919
    人間|20才|男性|回避

  • ベルフaa0919hero001
    英雄|25才|男性|シャド
  • ヴィランズ・チェイサー
    雁間 恭一aa1168
    機械|32才|男性|生命
  • 桜の花弁に触れし者
    マリオンaa1168hero001
    英雄|12才|男性|ブレ
  • 素戔嗚尊
    迫間 央aa1445
    人間|25才|男性|回避
  • 奇稲田姫
    マイヤ 迫間 サーアaa1445hero001
    英雄|26才|女性|シャド
  • 紅の炎
    アリスaa1651
    人間|14才|女性|攻撃
  • 双極『黒紅』
    Aliceaa1651hero001
    英雄|14才|女性|ソフィ
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