本部

ぼくの天使様

茶茸

形態
ショート
難易度
普通
オプション
参加費
1,000
参加制限
-
参加人数
能力者
6人 / 4~6人
英雄
0人 / 0~0人
報酬
普通
相談期間
5日
完成日
2016/01/10 21:54

掲示板

オープニング


 どこかで天使様は一人一人についているんだと聞いた事がある。
 ぼくについている天使様はきっと悪い天使様だけど、ぼくはそれでいい。
「お前に力をやろう」
 突然聞こえてきた声は、ずっとぼくの事を見ていたと言った。
 いじめられてひとりぼっち。お父さんとお母さんにどうしてお前はそんな子になってしまったんだと言われて、ウツウツ?としていたぼくを見かねて声をかけたんだって。
「私の力を使えば、お前はもう奴らに虐げられる事はなくなるんだ」
 そう言った声はとても優しかった。
 お父さんとお母さんも、ぼくがいじめられる前はこんな風に優しかった。
 でも、今はお父さんもお母さんもぼくをいじめる。
「ぼく、いじめてくるヤツはみんないなくなってほしい」
 できる?
 そう聞くと、声はもちろんだと言ってくれた。
「望むことを望むままにやるがいい。私はそのためにお前に声をかけたんだ」
「ありがとう、ぼくの天使様」
 そうしてぼくとぼくの天使様はひとつになった。
 ぼくは天使様と相談して、まずはぼくをいじめたヤツを一人ずつこらしめた。
 こらしめたヤツは天使様が食べた。僕は人間を食べる怪物の話を思い出したけど、それでもいいやと思った。
 だって天使様は味方のいなかったぼくのただ一人の味方で、ぼくの天使様なんだから。
「天使様、次は誰をこらしめればいいかな」
「ふむ……お前の親が最近妙な動きをしている。厄介な事になる前に片付けてしまおう」
「わかった。たくさんこらしめるね」
「いい子だ。お前に私の力を授けたのは正しかったな」
 天使様が笑う。最初は声だけだった天使様に、少しずつ顔ができてきた。きっと食べた人間で作ってるんだ。
 ぼくは天使様にはやく体を作ってもらいたくなって、お父さんとお母さんがいる家に走って行く事にした。


「召集に応えて下さりありがとうございます」
 愚神出現の報を聞いて集まったリンカー達を前に、HOPE職員は強張った表情のまま一礼する。
「ご存知の通り、プリセンサーが愚神の出現を察知しました」
 察知されたのは一人の少年に憑りついたデクリオ級の愚神だ。
 愚神は少年のライヴスを食らい尽くすのではなく、少年に人を襲わせそのライヴスを食らうと言うやり方でデクリオ級に進化したと思われる。
「そうです。すでに犠牲者が複数出ており、今回察知されたのは新たな犠牲者でした」
 プリセンサーが察知した新たな犠牲者とは少年の両親だ。
 愚神がこれまで少年に殺させた犠牲者から奪ったライヴスは十分に貯まっており、少年の両親のライヴスを食らった暁にはドロップゾーンの形成を始めるだろう。
「少年は愚神に唆されたのではなく、自ら進んで両親を殺そうとしています。自宅に戻った時点で両親の命はないでしょう。自宅に戻る前に討伐しなければなりません」
 自宅に向かう途中に空き地がある。そこなら人通りもほとんどなく、障害物になる物もないので戦いやすいはず。
「少年はもはや人を殺す事に抵抗がなくなっています。これ以上被害を出さないためにも確実に討伐して下さい。よろしくお願いします」
 深々と頭を下げ、HOPE職員はリンカー達を送り出した。

解説

●目標
 デクリオ級愚神の討伐

●登場人物
・少年『ダニー』
 愚神に憑りつかれている11歳の少年。普段は少年が主体であり愚神は「声によるアドバイス」と言った形になっているが、共鳴すれば愚神の力を使用する事ができる。
 愚神が危険な存在であると感じていながら、他人だけでなく自分自身を捧げる事も受け入れており愚神との引き離しは不可能。
 リンカーとの戦いでは肉体の主導権を愚神に渡し、意識だけ覚醒した状態になる。

・愚神『ラムダ』
 少年に憑りついたデクリオ級の愚神。享楽的な性質が強く、少年を殺さず復讐に駆り立てて犠牲者のライヴスを溜め込む方法を選んだ。
 殆どの場合は少年を主体にして活動しているが、必要な時は少年から肉体の主導権を譲り受けて動く事もある。
 リンカー達が普通の人間ではないと見抜いて少年から主導権を譲り受けて戦う。

・能力
 地面設置型、ホーミング、サークルと三種の攻撃型魔法を使う。
 腕力や体力などの肉体的な能力はさほど高くないが、魔法は肉弾戦距離でも使用可能。
『スティング』
 地面設置型(魔法/設置場所を中心に横3m、高さ2m)
 魔法で作り出した錐を横並びに地面から突き上げる。出現から数秒で消滅。
 魔法ではあるが、ダメージ判定は物理となる。
『バレット』
 ホーミング型(魔法/射程距離は使用者から最大10m)
 魔法の球体が目標に向かいホーミングし魔法ダメージを与える。
 軌道は途中で変えられない。
『フープ』
 サークル型(魔法/設置場所を中心に直径3m)
 設置場所は空中でも可能。効果範囲内にいる目標に魔法ダメージを与える。

●状況
 時間・天候:日中。晴れ
 人気のない空き地。少年「ダニー」が家への近道のためその空き地を横切って行く。
 愚神「ラムダ」と少年「ダニー」は共鳴状態にあり、戦うのは愚神「ラムダ」一体です。

リプレイ

●寂しい少年
 町の郊外にほど近い場所に、愚神に憑りつかれた少年の家があった。そこから出てきたのは灰川 斗輝(aa0016)と虎牙 紅代(aa0216)、エステル バルヴィノヴァ(aa1165)の三人だった。
 三人は息子である少年に命を狙われた両親に事情を説明し、少年の事や今回の事件に至るまでの経緯をできる限り調べるために話を聞いたのだが、得られた成果以上に不快感を感じて家を後にする事になった。
 家から出る前に両親の保護をHOPE職員に頼む事は忘れなかったが、不快感は三人の表情を曇らせている。
「直接的な暴力はないようだが、ろくな親ではなさそうだな」
「本当に誰一人守ってくれる人はいなかったんですね」
 斗輝とエステルが思い出すのは、三人がHOPE職員と共に訪れ事情を説明した時見せた両親の驚愕と嫌悪に歪む顔だった。
 自分の息子が愚神に憑りつかれた事を嘆く様子は欠片もなく、両親を殺そうとしている息子に対する嫌悪と怒りを吐き出したのだ。
「いじめられて帰るのが、あんな家なんか」
 二人と同じ物を思い出していた紅代の表情も冴えない。
 愚神に憑りつかれた少年ダニーは所謂いじめられっ子だった。いつからそうなのかは正確には分かっていないが、仲間外れや陰口からどんどんエスカエレートして行き、脅されて万引きをして警察に補導された事も何度もあったようだ。
 両親はそんな少年を優しく励ます事も庇う事もせず、ダニーは周囲からも両親からも孤立し一人耐えるしかなかった。
「ここでため息ついとっても滅入るだけや。はよ空き地に行こうか」
「そうですね。他の三人はもう先に行ってますし」
「ああ、そうしよう」
 ダニーが家に向かう途中に通る空き地では、三人の仲間がすでに待機しているはずだ。
 そこが両親にすら見捨てられ、愚神に魅入られた少年の死に場所となるだろう。
「胸糞ええ無いけど、ほっとけんわな」
 紅代の言葉はこの依頼を受けたリンカー達が多かれ少なかれ感じている気持ちを代弁しているようだった。
 その頃、少年の自宅から離れた所にある空き地でも九字原 昂(aa0919)が呟いていた。
「同情はするよ。哀れだとも思うしね」
 昴が持ち込んだ通信機器から少年の自宅に向かった三人の情報を聞いた他の二人、志賀谷 京子(aa0150)と渡世 光(aa2508)も少なからず少年に対しての同情心を持っていた。
 だが、同情したからと言って見逃せるものではない。
「だけど、容赦するかは別問題だよ」
 昴の言う通り、少年ダニーの不幸に同情すべき点はあるものの、愚神の力を得てから彼がやった事とこの先起きるだろう事件の大きさとは比べ物にならないのだ。
「理由はどうあれ……彼は取り返しのつかない事をした」
 光は無表情ながら決意を秘めた目をしている。
 ダニーは愚神の力を得て自分をいじめた者達に復讐したのだ。
 分かっているだけでも片手では収まらない人数が行方不明になっており、おそらくその全員が殺されダニーに憑りついた愚神「ラムダ」にライヴスを吸収されている。
 ラムダはすでにデクリオ級。このまま犠牲者が増えれば次の段階に進化するだろう。
「もう少年を翻意させることは難しいのでしょうね」
 京子は愚神出現の報を持ってきたHOPE職員がら、ダニーがすでに人を殺す事に抵抗がなくなっていると聞いていた。今になって止められるとは到底思えない。
 それでも、一度だけは引き留めようと決めていた。
 自由を愛するが故に、破滅に向かう少年の選択も否定はしない。
 その選択の時はすぐそこまで迫っていた。
「すまない。待たせたな」
 斗輝、紅代、エステルの三人が空き地に到着したのだ。
「さて、こうなったら始末をつけないといけないね……」
 そっとため息をついた昴。
 合流した六人は少年ダニーと愚神ラムダを待ち構えるため、それぞれ思う場所に散って行った。

●少年ダニーと愚神ラムダ
 肌寒い風が吹く中を一人の少年が走る。
 元々は茶色の髪と瞳の特徴のない少年の姿は、髪の半分が銀色に、瞳は爬虫類に似た瞳孔を持つ緑へと変化していた。
「天使さま、もうすこしでいえにつくよ」
 少年の声は明るく弾んでいて、これから両親を殺しに行く息子のものだとは信じられないくらいだった。
 足取りも軽く何もない空き地を横切ろうとした少年ダニー。その行く手を塞ぐように、光と京子がダニーの前に立った。
「ここから先には進ませない。君が愚神と共に堕ちていくのは自由だよ。けどこれ以上、誰も傷つけることはできない。そのためにわたしたちがいる」
「ご両親を食べる前に、障害の登場、だよ。これぐらい……朝飯前、だよね?」
 光は手を広げて空き地を示して見せた。
「決戦の舞台って言うにはちょっとだけ物足りなけれど……やるなら広いところが盛り上がる。あなたも、そう思うでしょ?」
「なにをいってるの? きみたちはだれ?」
 ダニーは二人の行っている意味が分からないのか、不思議そうな顔をしている。
 ならばと京子がもっと分かりやすい言葉を選んだ。
「いまなら、まだ君を愚神と引き離すことができるよ。これが最後の選択」
 この言葉に不思議そうだったダニーの顔が警戒心を剥きだしにした。
「さあ、どっち。どっちを選ぶ?」
『ダニー、敵だぞ』
「わかってる」
 京子の問いに返って来たのは空中に現れた魔力の塊だった。
 その塊は光に直撃したが、反撃はダニーが思わぬ所から返って来た。
「行くぞ!」
 身を隠してた昴の号令とほぼ同時にダニーの足が京子に射抜かれ、小柄な体は大きくつんのめる。
 よろけた所に昴の攻撃がダニーを撃つ。痛みをこらえ体勢を立て直したが、気付くと周囲は六人のリンカーに取り囲まれていた。 
『奴らは只者ではない。私に代わるんだ」
「うん、わかった」
 状況を把握したダニー、正確には彼に憑りついた愚神ラムダが体の主導権を受け取る。
 あどけなくどこか頼りなさげだった少年の気配が一変し、爬虫類のような瞳が禍々しく光る。
「厄介な連中めが。私を嗅ぎ付けたか」
「そう言う事や」
 一気呵成と突撃してきた紅代の攻撃は少年、今はラムダのものとなった体を転倒させて更に追い打ちを掛ける。
「やはり肉弾戦には弱いようだな」
 体勢を立て直す前に斗輝が迫る。
 ラムダの体は小柄な少年の物であり、リーチは短くまたラムダ含めて能力的にも肉弾戦には向いていない。
 魔法が設置型だと言うのも斗輝きにとって付け入る隙があると言えた。
「設置型は本来、迎撃や奇襲、備えとして使用するものだ……その時点で、貴様は一手遅れている」
 斗輝が選んだ攻撃はゴーストウィンド。その効果が発揮されるのを感じ取り、着実に勝利に向かっていると実感する。
「一手遅れようが当たれば同じよ」
 が、その足元に出現したフープ状の魔力に気付いた時には避ける間もなく、衝撃をまともに受けてしまった。
「この体は確かに肉弾戦には向いていないが、こういう使い方もできるぞ!」
 ラムダが駆け出したかと思うと、斗輝に向けて弾丸のような魔力の塊を生む。至近距離での魔力の弾丸は掲げられた盾によって威力を削がれてしまったが、ラムダは構わず距離を詰めようとする。
「いかせない。これ以上、後悔はさせたくないから」
 再び前を遮る光。
 自身が傷付こうともラムダを、ダニーの行く手を阻み、特徴的な形状の蛇腹剣を振るう。
「君がそうなってしまったのは君だけが悪いんじゃない」
 昴にもダニーの不幸を思う気持ちはある。ダニーがもし助けを求めたのであれば、手を差し伸べる事もあっただろう。
 しかし、救いを求めないダニーに差し出されるのはその能力を阻害する攻撃である。
 ラムダの繰り出す魔法は肉弾戦距離でも使えるだけあって、接近戦を仕掛けて来るリンカーを相手にしても対抗できる威力はあった。
 だが基本的な体力がさほど高くない上に、たった一人の愚神は六人のリンカーに取り囲まれ徐々に弱って行く。
「おのれ! ようやく次の進化が手に届くと言うのに!」
 ラムダの怒声に合わせて地面から突き出された錐が前衛に立つエステルを切り裂く。
「なんでじゃまをするの?」
 不意にラムダの怒声が途切れてむずがるようなものに変わった。
 体は変わらずリンカー達と交戦していたが、口だけがダニーの意識を表していた。
「みんながぼくをいじめるんだ。天使様だけがぼくをたすけてくれるんだよ」
「……辛い思いを紛らわせたかったんやろうな……ただ方法が最低や」
 リンカー達を責めるダニーの言葉に、紅代は冷ややかな声を出す。
「己が天使いうなら、うちは鬼でも悪魔でもええ……覚悟せいや外道!!」
 激情が紅代の髪を銀色に、かっと見開かれた目は金色に輝き、額からは角が生えてまさに鬼の形相となる。
 宙に発生していたフープが紅代を捉え攻撃を加えたが、その歩みと振りかざされた武器は止まることなくラムダを深く切り裂いた。
「お、のれ……ここで消えてなるものか……!」
「ぼく……死ぬの……?」
 ラムダとダニーの声が重なる。
「あなたには絶望する資格は有りません。勝手に孤立し残された希望も無視して罪を重ねました。あなたを我々は断罪します」
 エステルの冷徹な声と攻撃はラムダよりもダニーの感情を強く動かした。
「ぼくをみすてたのは、みんなだよ……天使さまだけがぼくの味方なんだ」
「あなたが愚神と主に行くのは止めません。でも……」
 エステルは少年が両親の思いも知らずに暴挙に走ったように思えていた。だが、戦う前に聞いた少年の両親の言葉は明らかに少年を突き放し、傷付けるものでしかなかったのだ。
 だからエステルは少年に憑りついたラムダに言い放つ。
「……そう、力が全てです。そしてあなたは滅ぼされる。悔しいですか?」
「黙れ黙れ黙れ! 私が消える訳がない! 消えてなるものか!」
 激高したラムダはまるで殴りかかるような体勢で全ての魔法を叩きつけて行く。
 その一撃を掻い潜り、ラムダの目の前に斗輝がいた。
「魔法を肉弾戦に応用するのは悪くない……だが、練度が足りん。理解が足りん」
 その言葉を証明するように、反射的に突き出されたラムダの腕を躱して拳を握る。
「魔法で殴るとは、こういうことだ」
 抉りこむ拳から放たれたのは銀の魔弾。
 それがラムダへのとどめとなり、小柄な体は地に伏せた。その背に斗輝が足を乗せる。
「殺した以上、貴様が殺されるのも道理だ」
 ラムダの首を落とそうと斗輝が武器を振り上げた時だった。
「天使さま……いっちゃった……」
 耳障りな雑音まじりの声ではなく、か細い少年の声がその口から漏れた。

●孤独な死
「ぼく……おいていかれたの……?」
 横たわったダニーの髪と瞳は元の茶色に戻っていた。
「どうして?」
 霞初めたダニーの目が自分に集まった視線を見返す。
「どうして、みんな……ぼくを一人にするの? どうして……ぼくをいじめるの?」
「……積もり積もった話は、地獄で、聞く。ボクも、遠からずそこにいくから」
 光の声は聞こえたのだろうか。
 愚神を失い瀕死となったダニーは息絶えるその瞬間まで「どうして」と呟いていた。
 見開かれたままの目を見詰めて昴が答える。
「誰が一番悪いと一概に言えないけど……君の選択が間違ってた事だけは確かだったよ」
 もし誰かが少年の味方をしていれば、慰め励ます声をかける者がいれば、少年は愚神の声に耳を傾ける事はなかったのかも知れない。
 愚神に憑りつかれたとしても、少年の心に誰かがいれば違う結末があったのかも知れない。
 だが、すべてはもう終わった事なのだ。
「……また愚神に敗れてしまいました。愚神を克服するのは滅ぼすよりはるかに難しいです」
 愚神ラムダを倒す事には成功したが、少年ダニーを救う事はできなかった。
 エステルにとってそれは愚神に敗北したと同じ事なのだ。
 静まり返った空き地にHOPEの職員がやって来る。六人はダニーの遺体が運ばれる先に着いて行った。
 物言わぬ骸となって家に帰って来たダニーを見た両親の表情は、何とも言えぬものだった。
「この度はお悔やみ申します」
 紅代が声を掛けてようやく、両親は息子の遺体から顔を上げる。
 その顔を見た紅代は黙ったままではおれず口を開く。
「……さて、何か言いたい事はある?」
 両親からの言葉はなかった。
 無言のまま俯き息子の遺体を見る両親に、六人は背を向ける。
「別に恨んでくれても構わへんよ……ただもう一度あの子のこと、自分らのこと振り返って考えてあげて」
 去り際の紅代の言葉は両親の心に届いただろうか。
 届いたとしても、ダニーには両親の声も心も何一つ聞こえないし感じられない。
「依頼は無事成功した。報告に戻ろう」
 重苦しい雰囲気の中、あえて淡々と斗輝きが言う。
「帰ったらゆっくり休みたいですね」
 少年は結局自分の破滅を選択した。
 京子はそれを責めるまいと思っていたが、結果はけして心地よい物ではない。
 救われなかった少年と愚神の存在は六人の心にも重苦しい物を残して行った。

結果

シナリオ成功度 成功

MVP一覧

重体一覧

参加者

  • Loose cannon
    灰川 斗輝aa0016
    人間|23才|?|防御
  • 双頭の鶇
    志賀谷 京子aa0150
    人間|18才|女性|命中
  • ヘルズ調理教官
    虎牙 紅代aa0216
    機械|20才|女性|攻撃

  • 九字原 昂aa0919
    人間|20才|男性|回避
  • 悠久を探究する会相談役
    エステル バルヴィノヴァaa1165
    機械|17才|女性|防御
  • エージェント
    渡世 光aa2508
    人間|13才|女性|攻撃
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