本部
白くてベタつく例のアレ
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2015/11/09 22:00
- 完成予定
- 2015/11/18 22:00
掲示板
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相談卓
最終発言2015/11/09 03:55:14 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/11/05 22:24:35
オープニング
●走れ従魔
愚神は激怒した。必ず、かの邪智暴虐の人間を除かねばならぬと決意した。愚神には『いべんと』がわからぬ。愚神は、デクリオ級にギリギリ届かないレベルの儚きミーレス級愚神である。浮遊する霊力を掠め取り、使役従魔と遊んで暮らしてきた。けれども人間の営みに対しては、人一倍敏感であった。
「ゆるさぬ」
舌ったらずな声が怒りに震えた。愚神の見つめる先にあるのは、つい先日までハロウィンの装飾が施されていたスペースである。愚神はオレンジと黒で彩られたその空間が大好きであった。甘そうなお菓子がたくさん置いてあるのも大好きだった。
だが、どういうことだ。昨日まではお菓子で溢れかえっていたそのスペースは、一夜明けた途端にすっかりと様相を変え、赤と緑で派手派手しく装飾されたよく分からない空間へと変貌していたのだ!
なんたることだ!
愚神は激怒した。その姿は、側から見れば幼い子供がふるふると震えているようにしか見えなかったが、愚神は確かに激怒していた。最近どこぞの山でどこぞの愚神が暴れているらしいが、そんなこと愚神には全く以って関係ない。それよりも、お菓子の山をどこぞにやってしまった人間どもに仕返しをせねばならない。
「あれは、このセドリュカのおかしなのだ!!」
姿は子供でも愚神は愚神。愚神セドリュカは、本能の誘うままに、使役従魔を解き放つ!
「かえしてもらうぞ、にんげんどもめ!」
余談であるが、セドリュカが眺めていたハロウィンのディスプレイはプラスチックでできた作り物であり、例え手に入れたとしても食べることができない代物だったりする。
●襲いかかる魔のクリームパイ
「つきましては、みなさんにこの従魔を撃退していただきたく」
にへら、と笑うオペレーターに、不穏な視線が突き刺さる。
「いや、おっしゃりたいことはわかります。私がエージェントでもきっと同じ文句を言いました」
一目でワザと作っているとわかる真面目顏を披露して、ひとつ頷くオペレーター。その背後に映し出されているのは、逃げ惑う人々に、……生クリームパイが襲いかかっている映像である。
「いや真面目ですってば、大真面目です。従魔なんですよ、このパイが」
一応、大規模な従魔被害なのだろう。顔面に生クリームパイを受けた者が、むくりと起き上がったかと思うと怒りの形相でパイ投げに参加している映像を見るに、とてもそうとは思えないけれども。全身白い生クリームまみれになっている映像は、何も知らなければ楽しそうなパイ投げ祭りである。
パイ投げのパイがどこから発生しているかなど考えてはいけない。あれは従魔なのだ。
「いやぁね、実はこれ、初めは単なる従魔被害だったんですが、途中から一般の方々がパイ投げ祭りと勘違いして参加し始めてしまいまして……」
収拾がつかなくなりました、と言い放ったオペレーターの表情はなぜか満面の笑みである。
先ほどの言を訂正しよう、事情を知っても単なるパイ投げ祭りだった。
「HOPEとしても、危険なので一般人の立ち入りを禁止してるんですが、なにせ様子が様子なもんでして。中々うまいこと事が運ばず困ってるんですよ」
全く困ってなさそうな顔をしたオペレーターは、集まったエージェントを見渡してニッコリ笑う。
「なので、一般の方々に被害を与えないよう、うまーく従魔を倒しちゃってください」
人、それを無茶振りと言う。
解説
●目的
全力でパイ投げを楽しむ。
……失敬。生クリームパイに擬態した従魔を撃退する。
●敵情報
愚神『セドリュカ』
ミーレス級愚神。この世界に落ちたばかりの弱い愚神。
10歳に満たない子供の姿をしている。甘い物が大好き。
お気に入りのお菓子(プラスチック製)を取り上げた(撤去した)人間に仕返しがしたかったらしい。
現在、パイ投げ合戦に巻き込まれてグロッキーになり、すでに撤退している模様。
従魔『空飛ぶ生クリームパイ』(×10体)
イマーゴ級従魔。何らかの無機物に取り付いて生クリームパイに擬態している。
通常の生クリームパイとは異なり、人に当たってもクリームが散らばらない。
ぶち当たった人間の霊力を吸収しているようだが、何分弱い従魔であるためそれほど多くは吸収できない。この従魔をぶち当てられたとしても命に別状はないだろう。
故に非共鳴状態でもダメージは受けないだろうが、撃破するには共鳴する必要がある。
●場所
とあるショッピングモールの屋外イベント広場。
中央にはクリスマス用のディスプレイが展示されている。
乱れ飛ぶ生クリームがまるで雪のよう。
マスターより
どうもでっす!
ケフィアかと思った? 残念! 単なる生クリームです!
アッ、ゴメンナサイ、真面目にやりますからそんな目で見ないで!!
……コホン。さて、ハロウィンが終わった瞬間にクリスマス仕様になる街に一抹の寂しさを感じるのはきっと自分だけじゃないはず。テンションの落差についていけないオトシゴロです。
でも、まあ、たまにははっちゃけちゃっていいよねとも思わなくもないオトシゴロでもあったりします。
それでは宜しくお願いします。
リプレイ公開中 納品日時 2015/11/17 02:41
参加者
掲示板
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相談卓
最終発言2015/11/09 03:55:14 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2015/11/05 22:24:35