本部
広告塔の少女~晴れやかな空に~
- 形態
- ショートEX
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
1,500
- 参加人数
-
- 能力者
- 15人 / 4~15人
- 英雄
- 15人 / 0~15人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 6日
- 締切
- 2019/04/13 15:00
- 完成予定
- 2019/04/25 15:00
このシナリオは3日間納期が延長されています。
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2019/04/13 00:28:20
オープニング
● 終りの季節、始まりの季節。
桜が南から、冬を掃討するようにのぼってくる。
暖かい風が髪をかきあげて、埃っぽいなと遙華はせき込んだ。
グロリア社へ向かう並木も今は満開の桜である。
今年は少し春が来るのがはやいが、逆にその事実が遙華の背中を押してくれる。
「桜並木って、なんだかとても明るく見える気がしない?」
遙華はなれないリクルートスーツ姿だった。
今日はグロリア社の新入社員が入社する日で、お偉方の列に並んでちょこんと二時間座っていたのだが。
「硬い式は疲れるわ」
そう式が終わるなり立ち上がり一番最初に出てきてしまった。
そして桜の木に背を預けてPCのキーを打っているロクトを見つける。
ロクトは駆け寄る遙華の気配を察すると立ち上がりそして少女の頭をなでる。
「頑張ったわね」
「ええ、何もしない時間が一番苦痛」
二人は一緒に桜の木が並んだ通りを歩きはじめる。
「にしてもグロリア社の日本支部での最後の仕事がこれなんて、複雑だわ」
「あなたはいろいろ手を付け過ぎだから、これがいいのかもしれないわよ? 広告事業、アイドルプロデュース。武器の開発、作戦立案指揮。戦場にも立って」
「ほんと。忙しかったわ」
そうため息をつく遙華。
「でもしばらく休みももらえるし、その後アメリカに入ったらまた同じような忙しさに身を任せることになるだろうし」
「寂しくなるわね」
遙華は今月末には日本を立つことになっていた。
「まさかあなたの独り立ちがこんなに早いなんて」
ロクトはそう、育てすぎたかしらと悪戯っぽく笑った。
「そんなことない、私はまだまだよ、だから今までみれなかった物を観にいくの。他のグロリア社を拠点にいろんな事業に手を出してみるわ」
そう、遙華は日本だけではなく、各地のグロリア社を回って事業計画や開発に参加。科学者としての未来に専念することにしたのだ。
「広告業やアイドルプロデュースを止めるわけじゃないけど、現場の指揮は全部あなたにまかせることになるわね。ロクト」
「任せて、あなたを教育するって名目がなくなった今、全力をだせる」
「そう? それは楽しみね」
風が強く吹いた。あまりの突風に桜の花びらが一斉に舞う。
その花びらを髪に纏いながら遙華はロクトより前に駈けだして、振り返る。
「私の一番手前の目標は霊力以外のクリーンエネルギーの開発。ロクト。あなたは?」
そう手を差し出す遙華にロクトは微笑みかけてこう告げる。
「私は、嘘も本当の事も言わず。ただただみんなに寄り添って生きるわ。ドタバタも楽しかったけど、少なくとも三年は大人しくしたいわね」
二人の道は分かたれた。
けれど、サヨウナラではない。
世界は繋がっている。もしかしたら次元の向こうまで。
だから、悲しむことなんて必要ない。
「私たちはどこにいても繋がってる、それを確かめるためにも今はさようならをするのよ」
● 遙華の未来
その後二人はグロリア社を出て適当なファミレスへ。
今日は何も食べていなかったのでお腹がペコペコなのだ。
「世界各地のグロリア社を見て回るなんて、ずいぶん面倒な武者修行を考えた者ね」
ロクトが呆れた調子でハンバーグを切る。それを口に放り込む前にロクトは遙華にこう告げた。
「でも私は、ここに残るわよ。もう少し日本でいろいろやってみるつもり。それに放っておけない子たちもいることだしね」
「挨拶はもちろんするし。完全なオフなんて二年ぶりくらいだから。沢山遊ぶつもり」
遙華はそう告げるとスマートフォンに明かりをともした。
そこには友達の名前と大量のメッセージ。
「あなたが日本を離れる話は?」
ロクトの言葉に俯く遙華。
「話せた人と、話せなかった人と……」
「まぁ、時間は四月いっぱいあるのだから、ゆっくりやっていくことね」
告げるとロクトもスマートフォンをとりだす。
「わたしもあいたい人がいるし。新生活を始める前にあいさつに行くわ。BARカンタレラの二号店も決まってるし、そのスタッフ発掘もね」
解説
目標 それぞれの始まりの決意表明をする。
今回は日常回です。
遙華がアメリカに行ってしまう前に沢山遊びましょう。
。
● これからの未来
今回は皆さんの元を遙華が訪れる形になります。
皆さんにお願いしたいの『シチュエーションの設置』『これからどうするつもりか』『将来の夢』です。
『シチュエーションの設置』
遙華とどんなシチュエーションであうのかです。
遊園地、喫茶店、本屋さん。
二泊三日で温泉などなんでもOK
『これからどうするつもりか』
能力者、英雄ともどもこれからの御時世で如何していくか、将来の顛末を遙華は気にしているようです。
皆さんがどうするつもりか聞かせてあげると遙華は安心してアメリカに行くことが出来るでしょう。
『将来の夢』
上記と少しかぶりますが、これはもっと先の未来です。
自分の目標。何をして生きていたいか、幸福の形。
夢や希望、そんな未来を遙華はあなたと語り合いたいようです。
● 遙華の話題
二人に会うにあたって上記トピック以外に話したいことがいろいろあるようです。
『アメリカって何があるんだろう、食文化とか大丈夫かしら』『いきたい国とかあれば招待するけど、どうする?』『一番つらかった戦いは?』『遙華の最終的なPCの印象』『次はいつ会える?』
また遙華がアメリカに行くことは、知っていても知らなくてもいいです。
知っている場合は、ロクトから聞いた。本人から直接聞いたなども自由です。
● ロクトの話題
今回のシナリオはロクトのみ、ロクトと遙華一緒になどロクトの登場も細かく選ぶことが出来ます。
ロクトが話したい話題は下記。
『ところで次の金曜日の夜空いてない?』『カンタレラ二号店の店員になるつもりはない?』『遙華がいなくなって本当は寂しい』『ここ二~三年で(皆さんの)PCが成長した点』『最近美味しいお酒あった?』
マスターより
こんにちは、鳴海です。
今回のテーマは卒業ですね。
長い物語もここで完結です。
いろいろありました。
多くは横からトラックが突っ込んでくるような、
そんな衝撃ばかりでしたが。
それでもここに物語を完結できることを嬉しく思います。
私はこのシナリオを最後にこの業界を去りますが、
PCの物語もこの世界で終わってしまうかもしれませんが。
皆さんの物語は続いていくと思います。
皆さんの先行きが明るいことを願っています。
それでは鳴海でした。皆さん、ありがとうございました。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2019/04/25 14:47
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最終発言2019/04/13 00:28:20