本部
【いつか】ヒーリショナー最期の日々
- 形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 4人 / 4~6人
- 英雄
- 4人 / 0~6人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2019/03/29 15:00
- 完成予定
- 2019/04/12 15:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
☆相談用スレッド☆
最終発言2019/03/28 22:09:59 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2019/03/28 01:50:58
オープニング
※注意
このシナリオは、リンクブレイブ世界の未来を扱うシナリオです。
シナリオにおける展開は実際にこの世界の未来に存在する出来事として扱われます。
参加するPCはシナリオで設定された年代相応の年齢として描写されます。
※子孫の登場
このシナリオでは、PCの子孫(実子または養子、孫など)を一人だけ追加で登場させることができます。
追加で登場するキャラクターは、PCとして登録されていないキャラクターに限定されます。
子孫の設定は、必ずプレイング内で完結する形で記載してください。
●ある愚神達の事情
まだ『王』が討たれる前のこと。
愚神ヒーリショナー(az0076)は橘(たちばな)美弥(みや)の名で医療や介護に従事し、その特殊能力が人間達に歓迎されていた。
彼女の取り巻く状況と存在が人と利害が一致することからH.O.P.E.も彼女を黙認する約定をかわした。
その彼女のもとにマニブス、ループスという愚神も時々訪れる。
この2体も人の中に溶け込み、なし崩しにとはいえ、人とは相互不可侵の状態を保つ稀有な愚神だ。
「『シュドゥント・エジクタンス(ある筈のない存在達。以下SEと略)』は完全にあの人間達の代名詞として定着したわ。人間達が隠していたことも全部ばれた」
「そう」
マニブスの報せにヒーリショナーは淡々と応じる。
あの人間達、とはSEという敵を作り、それを倒す事で自らを英雄に仕立て上げようとした過激思想の人々のことだ。
既に首領は愚神として討たれ、残る全員も逮捕され長い裁判を経て実刑判決を受け、それぞれの罪を償っている。
「これであの人間達が私達に頼んだ内容は全て叶えた。後は自由にしていいという約束だったけど」
「私はこの身の願い。君達のほうは依り代になって喰われた子供達からの『冷泉(れいぜい)愛結(あゆ)が幸せになるまで護って欲しい』、だったな」
マニブス、ループスが頷く。
グライヴァ―・チルドレン(愚神の子供達。以下GCと略)に貶められ、SE達に殺されることになった子供達は、自分の命が尽きようとする間際まで、愛結の身を案じていた。
そしてどうせSEの犠牲になるならと、愛結の守護と引き換えにそのライヴスと依代となる身体、命の全てをマニブスやループスに捧げた子供達もいた。
いまのマニブス、ループスという愚神はGCとして殺された子供達の体がもとになっている。
子供達が愛結を守ろうとしたのは、彼女が常に自分の動向を埋め込まれた爆弾や機械で支配されながらも、絶望的な状況の中でも一人でも多くのGC達の命を長らえさせようと駆けずり回っていたのを知っていたから。
『僕らはこれ以上、あの子の重荷にはなりたくない。僕達の命であの子が不幸から救われるなら、全部あげる』
そう子供達は言っていたとマニブスは語る。
「それで私のところに集まったのは、『そういうこと』か?」
ヒーリショナーの謎の言葉に、マニブスとループスは頷きを返す。
「近いうちに、私達は消滅するわ」
マニブスの言葉通り、世界から『王』が討たれたのとほぼ時を同じくして、マニブスとループスは光る塵を散らし、消滅した。
いかに人の中に潜もうとも、マニブスやループスも『王』のリンクが途切れれば消滅するという宿命から逃れる事はできなかった。
だがヒーリショナーはマニブス達と異なり、『王』が討たれても残った。
王の残滓がいまだ世界のどこかに存在し、そのリンクが切れていないから、というのが残存した理由の1つらしい。
無論H.O.P.E.も王の残滓や愚神、従魔達を放置するつもりはなく、残る愚神達を駆逐していく。
●10年後
ヒーリショナーは10年を経ても、弱体化したものの消える事なく医療活動を続けていた。
その間にも、彼女の介護を受けた人々は次々と入れ替わっている。
そんなある時、ヒーリショナーが自分を監視するH.O.P.E.リンカー達にあることを告げた事で、依頼が斡旋される。
「愚神ヒーリショナーが近いうちに消滅するとの連絡が入りました」
ヒーリショナーがこれまで存続できたのは、人々からライヴスを収奪することを黙認されたためだが、やはり限界があったらしい。
「愚神達の話が本当か。本当であるならば消滅を見届けるよう依頼が出ています」
依頼主の名は、冷泉愛結。
愛結とヒーリショナー、そしてH.O.P.E.の関係は、一言では説明できないほど複雑だ。
愛結はある事情から過激思想派に迫害されていた。
ヒーリショナーは、今名乗っている橘美弥という人間を喰った加害者であるが、美弥自身がそれを望んだ。
被害者達の願いで愚神マニブス達は愛結を守り、人の営みと黙認の中でライヴスを収奪し続けた。
ヒーリショナーは今まで現れた愚神達と大差はない。
当人も自身を『人にとって災厄』だと告げている。
ただ自分達が人間より弱いと自覚し、堂々と人を襲う真似はしなかったこと。
本人は『畜産のようなもの』と表現していたが、奪う対象である末期患者達を生かす医療を行い続けたこと。
その収奪と活動が人の中で歓迎されたという部分がその存続を助けていた。
共生でも共存でもなく『黙認による相互不可侵』。
愚神が人を害することを止められない以上、今のヒーリショナーとH.O.P.E.、人間社会との関係は他にないケースだ。
なおプリセンサーが調べたところ『ヒーリショナーは1週間前後で消滅する未来が見えた』とのことだ。
消滅前に暴れる可能性も考慮して、監視を兼ねた見届け役を募集しているが、ヒーリショナーから『あなたたち』にいくつか質問があるらしい。
・君達に我々(愚神)はどう映る?
・『王』と戦って何を感じた?
・英雄もいずれ我々と同じように絶滅するわけだが、そのことについてどう思う?
もちろん答えるか否かは『あなたたち』の自由だ。
そしてヒーリショナーからの伝言は以下の通り。
『私は愚神がどういう存在か理解している、君達には復讐の権利があるし、赦しを乞うつもりはない』
こちらから仕掛けるつもりはないが、攻撃されたら反撃するとも告げていた。
恐らくこれが『あなたたち』が接触できる最後の愚神かもしれない。
『あなたたち』は関わってもいい。関わらなくてもいい。
●他の10年後
冷泉愛結。
エージェント達によって救われたGCの1人。
元SEの愚神エンヌが憑依していた同じGCの子を引き取り、結婚して家庭を作った。
真継優輝(az0045)。
エージェント達の奔走で立ち直り、愚神ニア・エートゥス(az0075)より譲られた元秘密結社シーカ合法部門と企業群の業績を回復させ、信用を得ることに成功。
健全化した複数の企業を束ねる経営者兼エージェントとして今も多忙の身。
ポルタ クエント(az0060)とジョセフ イトウ(az0028)。
10年前と変わらず活動中。
解説
●目標
愚神ヒーリショナーの最期を見届ける
失敗条件:死者が出る
登場
ヒーリショナー
元SE所属の愚神。
人の痛みを喰う特殊能力と医師橘(たちばな)美弥(みや)としての活動が人々に歓迎されているため、H.O.P.E.との間で約定が交わされ、条件付きで黙認されていた。弱体化が進んでいる。
プリセンサーによると依頼発生より1週間前後で消滅する。
冷泉愛結と真継優輝
今回の依頼主と出資者。頼めばよほど高価・特別なものでなければ用意してくれる。
状況
ヒーリショナーが勤務する病院兼介護施設。小高い丘の上にあり、周囲に人気は少ないがH.O.P.E.からの人材派遣により、高待遇で職員が働ける労働環境と設備が揃う総合病院となり周囲の人々も病院を利用する。
10年の間に施設内に牛肉料理がメインのレストランができた。依頼中はその家族でも無料で利用できる。
マスターより
これまでこの愚神や取り巻く人々に関わって下さった皆様に御礼申し上げます。
ヒーリショナーは常に腹が満たされた肉食獣と考えれば、積極的に人を襲わなかった理由が想像つくかと思います。
愚神であるヒーリショナーも、消滅前に皆様のことを知りたいようですが、ご判断はお任せします。
依頼主の愛結の意向で、報酬は相場より多くなっています。
これでリンクブレイブでの私の出すシナリオは最後となります。皆様には長らくご参加下さり、本当にありがとうございました。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2019/04/03 09:20
参加者
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