本部
氷島に浮かぶ火山
- 形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 3人 / 6~15人
- 英雄
- 3人 / 0~15人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2019/03/14 07:30
- 完成予定
- 2019/03/23 07:30
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2019/03/12 22:51:17 -
【相談卓】ウミガメと戯れよう!
最終発言2019/03/14 04:12:08
オープニング
●極北の火山島
北大西洋上に浮かぶ島国――アイスランド。
夏の白夜や冬のオーロラ観測など、極地にほど近い環境による神秘的な景観が数多く存在する国だ。
南から暖流が流れ込むため、高緯度に位置しながら南部には不凍港があり漁業が盛んである。
他にも火山島としても有名で、温泉や地熱発電に利用されつつも噴火の被害が少なくなかった。
なので、火山は国民にとって良くも悪くも、とても身近な存在である。
身近なのだが……『海中から火山が浮上した』ことはさすがに初めてであった。
よく見れば『火山』としては他と比較して小さく、海流に逆らって『動く』ことも異端であろう。
目撃者はすぐさまH.O.P.E.に連絡し、近くの支部から調査隊が派遣された。
そして判明したのだ――あの『火山』が、異界からの『生物』であると。
●漂流火山を押し返せ
支部から支部へと情報が広がり、緊急依頼としてエージェントへ連絡が入ったのは数時間後のこと。
「まず、調査隊が集めた情報がこちらです」
スクリーンに映し出されたのは簡素にまとめられた報告書と、写真や動画などの映像記録。
その中でひときわ目を引いたのは、海底で撮影されたと思われる『穴』だった。
「こちらはアイスランド近海で撮影されたものです。短いですが動画もあるため、ご覧ください」
職員が表示したのは、直径3~4mはある巨大な『穴』の様子。
内部は真っ黒で何も見えず、『穴』の縁(ふち)は渦のように波打ち不気味に存在している。
……と、『穴』から何かが顔を出した。
それをズームして確認するより早く、画面へ急速に接近。
一瞬、鋭い牙が整列する大口が映し出され、カメラが大きくブレたところで映像は終わっている。
「この後、撮影者一行はサメに似た凶暴な生物と交戦し、新たな敵影が見えたところで撤退したそうです」
報告内容にはライヴス性攻撃によるエージェントの負傷も記載され、敵の特徴なども記載されていた。
外見が多種に渡るため、『異界魚』と総称された敵と状況証拠からイントルージョナー案件と断定。
だが、目下最大の問題は『穴』ではない。
「そして、異界に通じる『穴』を発見するきっかけになったのが、『コレ』です」
次に映し出されたのは、小さな活火山が海を泳いでいる動画だ。
どこかフジツボに似た生物らしさがあるものの、火口らしき先端部からはすでに噴煙が上がっている。
「調査隊によると、正体は火山を背負った巨大なウミガメだそうです」
こちらも便宜上、『火山万亀(ヴォルケーノ・トータス)』と名付けられた。
海中の写真を見れば、甲羅から頭とヒレが飛び出す身体的特徴がいろんな角度から収められている。
さらに、職員の指摘で周囲には異界魚らしき魚影があると説明された。
「よって両者の主従関係が疑われますが、今のところ火山万亀が異界魚に指示などを出している様子はありません。加えて言えば、火山万亀の目的も不明瞭な部分が多々あります」
画面を切り替え、職員が映し出したのはエージェントが火山万亀の眼前で範囲スキルを発動した様子だ。
「調査中、一度火山万亀がアイスランドへ進路を変更したため、人的被害の懸念からやむを得ず迎撃したそうです。敵の巨体と挙動から与えたダメージはほぼないと思われましたが、対象はすぐに退いたようなのです」
それ以降、陸地からつかず離れずの距離を移動し続けているらしい。
ダメージを受けて警戒しているのか、はたまた別の目的があるのか、どうにも判然としない。
「以上から、皆さんには火山万亀と異界魚を異界へ帰していただきたいのです。ただ懸念もありまして……」
そう言って、職員は『穴』と火山万亀の推定データを示した。
「火山万亀を『穴』に通そうにも、どう甘く見積もっても入るのはせいぜい頭までなんです。周辺に別の『穴』はないため、おそらく火山万亀もここから流入したはずなのですが……」
サイズ差の矛盾から帰せる確証がない、ということだろう。
「とはいえ、今は他に手だてはありません。とにかく、火山万亀を『穴』へ誘導することを最優先にお願いします。時間経過で噴火の兆候が強くなっているらしく、対処を急がねば大変な事態になりかねません」
火砕流や大小の噴石も直接的な脅威だが、最大の問題は火山灰だろう。
空の交通網は広がった範囲だけ麻痺し、人体の呼吸器系や農作物の収穫にも影響は避けられない。
一応、火山からライヴス反応があったため物理的に対処できなくもないが、噴火させないことが一番だ。
「もし無事に送還が確認されれば、次点として『穴』の速やかな消滅を援護してください。具体的には、皆さんとは別に派遣する多数のゾーンブレイカーの護衛と作業補助のため、異界魚への対処をお願いします」
どうやら異界魚は火山万亀と一緒にいる他、『穴』の周囲にも固まっているらしい。
『穴』から出現する頻度はそう高くないため、数を減らせば後の作業を楽にできそうだ。
「異界魚は討伐でも構いません。共食いするほど気性が荒い外来種は、さすがに放置できませんから」
職員の説明は終わり、エージェントたちは一路アイスランドへ向かった。
解説
●目標
火山万亀や異界魚の送還・駆除
ゾーンブレイカーの護衛・補助
●登場
・火山万亀(ヴォルケーノ・トータス)
アイスランド近海で目撃された超大型イントルージョナー
力は推定トリブヌス級だが、知能は意志疎通ができずさほど高くない
生体器官の一部とおぼしき活火山を背負う巨大ウミガメ
活火山はライヴスを含み、威嚇や防衛反応など火山万亀の感情と連動した噴火が予測される
現在、火山内部で小さな噴火を繰り返しており、いつ爆発してもおかしくない
・異界魚
同じ異次元の穴から流れ込んだ魚類型イントルージョナーの総称
力は推定ミーレス~ケントゥリオ級で、高いライヴスに反応して襲撃を行う
総じて肉食かつ獰猛で、周辺海域の生物を襲う反面、異界魚同士の共食いも見られた
●状況
出現地点からほど近い海底にて、巨大な異次元の穴が発見された
異界魚の出入りが激しいことから、異界の海と繋がっている可能性が高い
直径は3~4mほどで、火山万亀の体全体を通す大きさではないが頭だけなら通過可能
自然に穴が縮小したとは考えにくいため、頭を穴へ誘導すれば送還できると推定
作戦の基本は火山万亀を穴へ誘導し元の世界へ送還
その後、多数のゾーンブレイカーにより次元穴を修復
最大脅威である火山万亀の送還が最優先で、異界魚は送還が厳しければ討伐を優先
火山万亀は一部の異界魚を引き連れながら、アイスランド近海を不規則に移動中
ただ陸地を目指している様子はなく、特定の目的があるかも現状不明
マスターより
ざっくり説明すると『異世界のウミガメと戯れよう!(語弊あり)』、というシナリオです
ただ失敗すれば、大噴火による噴石や広域に飛散する火山灰被害などが予想されます
行動によっては大惨事となりかねないので、作戦は分担と連携が重要になるでしょう
取り巻きの異界魚は、サメやピラニアなどの肉食系魚類のイメージになります
力も体の大きさと比例して強く、大きい個体ほど数は少ないという認識で問題ありません
強い個体は最大で火山万亀の頭程度と、それなりのサイズであることを考慮して対処しましょう
参加受付中 プレイング締切日時 2019/03/14 07:30
参加にはSC1,000が必要です。
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2019/03/12 22:51:17 -
【相談卓】ウミガメと戯れよう!
最終発言2019/03/14 04:12:08