本部
【いつか】きっとあなたのそばで
- 形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 4人 / 4~10人
- 英雄
- 4人 / 0~10人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2019/03/09 22:00
- 完成予定
- 2019/03/18 22:00
掲示板
-
【相談卓】10年目の結婚記念日
最終発言2019/03/08 09:48:08 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2019/03/05 23:29:55
オープニング
※注意
このシナリオは、リンクブレイブ世界の未来を扱うシナリオです。
シナリオにおける展開は実際にこの世界の未来に存在する出来事として扱われます。
参加するPCはシナリオで設定された年代相応の年齢として描写されます。
●結婚生活10年目
ある日の東京海上支部。
「――わぁ~! ひろ~い!!」
「あっ、こら一香! 他の人の迷惑だから、ロビーで走らない!!」
一香と呼ばれた5歳くらいの女の子が、入り口から元気よく入ってきた。
続けて、レティ(az0081hero001)が大声で叱りつけながら一香を捕まえようと後を追う。
「ふふっ、相変わらず2人とも元気いっぱいで楽しそうだ」
「最初はレティもどこか遠慮気味でしたが、今ではすっかり『お母さん』ですね」
その後ろ姿を、私服の佐藤 信一(az0082)と碓氷 静香(az0081)が微笑を浮かべて見守っていた。
杖をついてゆったりと歩く信一は、反対の腕を静香と絡めている。
あの事件から10年が経っても変わらず仲がよいことに加えて、信一の『発作』を補助するためでもあった。
すると、さんざん走り回った一香が信一と静香の前まで戻ってくる。
「パパもママも、ここでおしごとしてるんだよね?」
「そうだよ~。困っている人からのお願いを、すごい人たちに持って行くんだ」
「私たちは職員としてエージェントの方々に仕事を斡旋し、多くの問題を解決しているのですよ」
「ふ~ん……すごいね!」
コテン、と首を傾けながら満面の笑みを見せた一香。
自然と2人の表情もほころぶが、娘の後ろからは不穏な影が――。
「い~ち~か~?」
「――ぴゃっ!?」
背後から低い声とともに突然両肩を掴まれ、一香の体がビクッと跳ねる。
おそるおそる振り返れば、笑みをひきつらせたレティと対面した。
「ここではお行儀よく、って言わなかったっけ~?」
「えと、その……ごめんなさい、お母さん」
「謝る相手は私じゃないでしょ? 騒いだ一香が迷惑をかけたのは誰?」
しどろもどろになっても容赦せず、レティがすごめば一香はロビーにいる全員へ頭を下げた。
「――うるさくして、ごめんなさいっ!!」
「声が大きい!!」
が、すぐさまレティのダメ出しも飛ぶ。
「レティの声も大きいでしょう、落ち着いてください……一香、きちんとした謝罪ができて偉いですね」
「えへへ~」
「皆さん、お騒がせして申し訳ありません」
さらなる説教が続く前に静香がやんわりと止め、一香の頭をなでて褒めた。
その間に信一が親としての謝罪を行い、この場を収める。
「あれ、佐藤さんに碓氷さん? 今日は非番でしたよね? わっ! 娘さんですか? かわいい~!」
すると、職員の中から小雪が現れ、上司への挨拶や疑問もそこそこに一香を構いだした。
「うん。今日は結婚記念日だから、家族でお出かけをね」
「せっかくですので、娘に私たちの職場を見せてあげれば喜ぶと思いまして」
「へ~、そ~ですか~、わぁプニプニしてる~!」
「ほっへはのいちゃうよ~(ほっぺたのびちゃうよ~)」
さらに信一と静香の話を聞き流して生返事したあげく、一香の頬を摘んで遊び出す小雪。
10年経っても自由人な部下に2人も苦笑を隠せない。
「一香。お姉ちゃんにご挨拶しようか」
「うん! うすい いちか! ごさいです!」
「小雪だよ、よろしくね~……あれ? この前名字は変えるって碓氷さん言ってませんでしたっけ?」
信一に促されて一香が頭を下げれば、ふと小雪が何気なく爆弾を落とす。
「目下、家庭争議中です。公的手続きを経て親権は信一さんに委譲したので、佐藤姓が適切でしょう?」
「それは書面上の話だって。一香は母親似なんだから、碓氷の方が絶対似合うって」
「婚姻届を出さない事実婚に合意したとはいえ、私としては一香が佐藤姓を名乗るのに憧憬の念があります」
「それは僕だって同じだよ。佐藤より碓氷の方が響きも字面も綺麗じゃないか」
普段は口論さえない2人だが、こと娘の名字に関してはお互い一歩も譲らない。
実体は『愛する人の名字を娘に名乗って欲しい』という、ノロケと親バカが混じった反発だったりする。
「パパもママも、けんかはだめーっ!」
「一香の前で止めなさいよ、みっともない」
なお、一香が2人へ突撃して制止し、姓がなく他人事なレティの仲裁までが名字論争のワンセットだ。
「見苦しいところを見せたね。じゃあこれから、仕事の邪魔をしない範囲で娘と支部内を回ってくるよ」
「小雪さんも早く仕事に戻ってください。ただでさえ貴女は事務仕事が不得意でしょう?」
「え゛ぇ~?! ……りょうかいで~す」
そして、まだ信一たちについてきそうだった小雪を静香がしっかり釘を刺してからその場を立ち去る4人。
ものすごく不服そうな声を上げ、小雪は結局持ち場へ戻った……仕事しましょうね。
解説
※子孫の登場
このシナリオでは、PCの子孫(実子または養子、孫など)を一人だけ追加で登場させることができます。
追加で登場するキャラクターは、PCとして登録されていないキャラクターに限定されます。
子孫の設定は、必ずプレイング内で完結する形で記載してください。
●佐藤 信一
30代半ばのH.O.P.E.職員
10年前に愚神・リヤンの襲撃を受け、邪英化した静香・レティとともに死にかけたが奇跡的に復活
代償として事件以前の思い出や寿命を失ったが、人間性は変わらず周囲もすぐ受け入れられた
現在も後遺症は残るが、脱力発作は頻度が少なく欠神発作の時間も短いため、日常生活に支障はない
●碓氷 静香
30代前半のH.O.P.E.職員
退院後に改めて信一と話し合った結果、夫婦別姓を望み事実婚で夫婦に
後遺症として繊維筋痛症や消化器の機能不全を抱えているが、日常生活は単独でも可能なレベル
●レティ
静香の英雄
一時期は自身の力への嫌悪と2人への罪悪感で心が潰れかけるが、現在はその傷も癒えてきた
静香の要望で夫婦生活から一香出産まで共鳴状態で過ごし、一香は本当の娘のように思っている
●碓氷 一香
5歳の女の子で能力者適正あり
親権は信一にあり、名字は変更の可能性あり(信一は碓氷、静香は佐藤を希望)
信一をパパ、静香をママ、レティをお母さんと呼びみんな大好き
天真爛漫かつ大らかな性格で、3人の親も『よその家よりお得』という認識
育児は信一・静香が甘やかし役、レティがしつけ役で分担
●状況
信一・静香が東京海上支部の周辺でレティ・一香と10年目の結婚記念日を過ごす
PCとは偶然or信一からお誘いの手紙を受けて出会う形
支部見学・食事会・公園で遊ぶなど、特にやることは決まっていない
(PL情報:信一・静香は自身の死後、レティ・一香をPCや職員に気にかけてもらえるよう頼むのが目的)
マスターより
【愛絆】シリーズ~【甘想】の流れを汲む未来のシナリオです
前回こっそり信一さんがプロポーズをしていましたが、結局2人は事実婚に落ち着きました
これは静香さんが『レティにも母親をしてほしい』と希望し、相談を重ねて最善を選んだ結果です
見ようによれば信一さんの嫁が2人状態ですが、深い事情があるのでボコらないでやってください
(どうしてもというなら、プレに記載をどうぞ。私は止めません――いいぞ、もっとやれ)
基本は支部周辺をブラブラしますが、他にも一香ちゃんと何かしたいなどはプレで指定をどうぞ
人懐っこく好奇心も旺盛なため、誰とでも仲良くなるいい子ですよ
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2019/03/17 23:07
参加者
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【相談卓】10年目の結婚記念日
最終発言2019/03/08 09:48:08 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2019/03/05 23:29:55