本部
【いつか】作戦コード『エクソダス』
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 8人 / 0~8人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2019/02/22 19:00
- 完成予定
- 2019/03/08 19:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
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鰐退治
最終発言2019/02/22 15:44:49 -
質問卓
最終発言2019/02/21 19:46:01 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2019/02/20 20:07:53
オープニング
●塔の姫君
リオベルデ郊外、荒野の丘陵。その一角に、大きな屋敷が建っていた。かつてこの国の政治屋が別荘として建てたというこの邸宅が、今のイザベラ・クレイの世界そのものであった。
「……」
イザベラは紅茶を啜りながら新聞を捲る。新生H.O.P.E.の動向、各地の経済協力関係の強化などが紙面にまとめられていた。彼女は一言一句具に目を通し、口端へ僅かに笑みを浮かべる。
「日々是平穏なり、か」
新聞を畳むと、デスクの脇に放って伸びをした。そのまま椅子を転がし、鉄格子に阻まれた狭い景色を見つめる。
書斎だけでも何平米もあるこの邸宅は、収監場所としては随分豪華に見えるだろう。しかし、どんな窓や扉にも必ず鉄格子が嵌められ、屋敷を行き交うのが使用人ではなく看守となれば、ここも立派な監獄なのであった。この歳になってラプンツェルか。ここにやってきた時、イザベラはそうぼやいた。
溜め息をついた彼女は、デスクの上のクッキーを摘んだ。拘禁された身とはいえ、一切外出が出来ない以外、暮らしには不自由しないよう取り計らわれている。激動の5年を駆け抜けてきた彼女にとっては、退屈なほどであるが。
(確かに、この罰は一番効くものだな)
心の中で呟いていると、不意に扉が三度叩かれる。肩を竦めると、彼女は立ち上がって声を張り上げた。
「入ってくれ。ノックなど必要あるまい」
扉が開く。看守とともに中へ足を踏み入れたのは、眉を決した一人の少女。彼女を見た途端、イザベラは顔を歪めて俯く。
「フィオナ」
一方、スーツを着込んだ彼女は柔らかく微笑んでみせた。
「1ヶ月、何もせずに過ごした気分はいかがです?」
「そうだな……これが全く最悪だ。立ち枯れしていく木にでもなったような気分だよ」
イザベラはどさりと椅子に腰を下ろす。
「でしょうね。貴女は、仕事を何もさせないのが一番応えると思ったので」
デスクの前に立ち、フィオナはじっと彼女を見下ろす。
「貴女のした事は、許せるものではないと思います」
「だろうな」
「ですが、貴女の目を見ればわかります。何よりも貴女自身が、貴女を『赦して』いないのだと」
イザベラ達の去ったリオ・ベルデに返り咲き、フィオナ達は知った。どれほどの葛藤と危機の中で彼女がリオ・ベルデの舵を取り続けていたのかを。
「先日、EUに対し、我が国から輸出するトウモロコシと綿製品について、関税を撤廃する事で合意を取り付けました」
「随分早く纏まったんだな。どんなマジックだ」
「もちろん、何の条件もつけなかった訳ではありません。彼らにとって、喉から手が出るほど欲しいモノをこっそりチラつかせてあげたんです。私たちも今や政治の表舞台。強かにやりませんとね」
フィオナは一旦言葉を切ると、看守に目配せする。彼らが見張りへ出たのを確かめ、彼女は懐から封筒を一つ取り出した。
「クレイ中尉。貴女に命令があります。作戦コードは『エクソダス』」
カバンの中からもう一つ、彼女はボイスチェンジャーを取り出した。
「私は貴女を許しません。でも信じます。この国に愚神が現れた時、誰よりも先に駆けつけてくれた貴女の事を。私達を思う気持ちは、本物であるという事を」
「今一度、その力を私達に貸してください」
●Codename: Lazarus
君達はブラジルからの要請を受け、出現したイントルージョナーを排除すべくサトウキビ畑を進んでいた。
[今回のターゲットは、旧基準では恐らくケントゥリオ級に属する程度と思われます。また、その周囲にはそれが操っていると思われる小型のイントルージョナーも徘徊しております。くれぐれも注意してください]
低い咆哮が響き、サトウキビがぐらりと揺れる。既に近くまで来ていたらしい。君達は武器を抜き、慎重に畑を進む。
[また、今回の戦いではフリーランスのエージェントが既に一人先行しております。適宜協力してこれを撃破してください]
サトウキビが軋み、折れる音が響く。敵もこちらに気が付いていたらしい。地面を揺らしながら、ずんずんと此方へ踏み込んできた。茎を掻き分け、ワニにも似たその大口を開いて飛び込んで来る。君達は一斉に飛び退き、その一撃を躱した。
太い腕に胴体で畑を薙ぎ倒しながら、ワニは方向転換して君達を睨む。更に、君達を取り囲むように次々と小型のワニが飛び出してきた。
[伏せろ]
刹那、どこからともなく声が飛んでくる。深紅の光を曳いた弾丸が、イントルージョナーの身体を撃ち抜いた。振り返ると、見張り台に立った一人のスナイパーが目に留まる。
[フリーエージェントのラザロだ。これより援軍に入る]
顔をフルフェイスのヘルメットで覆い隠した“彼”は、静かに次弾を装填した。
解説
目標 ワニ型のイントルージョナーを撃破する
ENEMY
☆アリゲーター(大1、小10)
ワニ型の巨大なイントルージョナー。というか多分異世界のワニ。
●ステータス
攻撃偏重。脅威度は大がケントゥリオ級、小がデクリオ級程度。
●スキル
・バイト
単なる噛みつき攻撃。[近接物理。単体対象]
・クロスチャージ
小型が次々襲い掛かり、最後に大型が突進する連携攻撃。[指定Sqを中心に範囲2。残敵数だけ攻撃する]
FIELD
☆サトウキビ畑
背の高いサトウキビが並ぶ畑。
→戦闘区域は50×50sqほど。ただし既に接敵した状態で始まっている。
→茎が堅く、移動は常に制限される。ただし、大型ワニが通過したsqは茎が倒され移動の制限がなくなる。
NPC
☆ラザロ
彗星のように現れた凄腕のフリーランスエージェント。その狙撃の腕は世界一という噂も。
●ステータス
命中ジャックポット(85/50)
●スキル
テレポートショット/トリオ/弱点看破
弾道思考/狙撃師
TIPS
・“作戦コード”依頼に参加していたPCはラザロの射撃姿勢に見覚えがある。
・ワニがサトウキビを薙ぎ倒す程戦いやすくなるが、評価は若干落ちる。
・ラザロの正体は次回のシナリオで明らかになる。
マスターより
影絵企我です。
王との戦いが終わっても、戦いは続いています。
そして、それでしか生きられない者も居ます。
このシナリオは、そんな人の為のものかもしれません、なんて事を考えつつ。
それでは、よろしくお願いします。
リプレイ公開中 納品日時 2019/02/27 23:30
参加者
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鰐退治
最終発言2019/02/22 15:44:49 -
質問卓
最終発言2019/02/21 19:46:01 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2019/02/20 20:07:53