本部
【いつか】新たなる旅路
- 形態
- ショート
- 難易度
- 易しい
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 8人 / 4~8人
- 英雄
- 7人 / 0~8人
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2019/02/17 22:00
- 完成予定
- 2019/03/03 22:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
相談兼雑談卓
最終発言2019/02/17 10:24:35 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2019/02/15 00:21:19
オープニング
●守り人になる
「御苦労様でした。澪河さん」
アルター社、CEO室。ロバート・アーウィンの秘書が、澪河 青藍(az0063)と静かに握手を交わす。GLAIVEについての情報収集役に青藍が推挙されたのは、RGW技術の根幹を持つアルター社のロバートが、彼女を推したからでもあった。スクリーンに映したファイルに目を通しながら、ロバートは何度も頷く。
「君が細かい内情を伝えてくれたおかげで、こちらとしても素早く手が打てそうだ。生き残ったGLAIVEの兵士達には、もうすぐ我々が開発した新型の義肢を提供出来るだろう」
「良かったです。……被験者達は英雄であり被害者でもありますから、一刻も早い援助を望みます」
青藍は真剣な面立ちで応える。ロバートは微笑んだ。
「ああ。私も色々と苦労しているのでね。彼らに協力は惜しまない。……それで、澪河さん。君に、頼みがあるのだけれど」
おもむろに身を乗り出してきたロバートに、青藍は首を傾げる。
「……何でしょうか?」
「正式に、アルター社所属の……いや、私に直属するエージェントとなってもらいたいんだ」
いきなりの申し出に、青藍は目を丸くする。ロバートは深く息を吐くと、窓の外をじっと見つめる。
「この椅子に座って分かったけれど……大きすぎる組織というのは、やっぱり難儀なものでね。またいつ、この会社の力を笠に着て、悪事を企む輩が現れるかわからない」
青藍も彼に釣られて窓の外を見つめる。アルター社の本社プラントだけでも、数えきれないほどの人間が働いている。アルター社全体の経済的影響力は計り知れないのだ。地球社会の大動脈とでも言えばいいだろう。青藍は気持ちが張り詰めるのを感じ、拳をきゅっと握りしめた。
「君の情報収集能力を、私はこの数か月間ずっとこの目で確かめてきた。……君になら、この組織の番人を任せられると思うんだ。……どうだろうか」
しばしの沈黙。彼女はしばらく目を見張っていたが、やがて申し訳なさそうに首を振る。
「……少し、時間をください。王という脅威がなくなり、今や私も一介の学生です。もう少し、自分がどんな人生を歩みたいか、振り返りたいんですよ」
ロバートは秘書と目配せすると、再び頬を緩めた。
「ああ。無理にとは言わない。だが、是非前向きに検討してもらいたい」
●天才は華開く
「って、事があってさ」
ウォルターの入れた紅茶を飲みつつ、青藍はウォルター・ドルイット(az0063hero001)にかくかくしかじかを話す。ウォルターはくすりと笑った。
『なるほどね。いいじゃないか。お金には少なくとも困らない』
「お金に困らなくても、生きた心地しない日々が続きそうなんだけど……それに、ヴィラン沙汰になったらウォルターさんだってただじゃすまないんだよ?」
その言葉を聞いた瞬間、ウォルターはくすりと笑う。
『確かにそうだ。でも私は君の英雄だからね。きみの決定を尊重するよ。……まあ、そろそろ私は此処を出て、独り暮らしに切り替えようかと思っているけどね』
「独り暮らし?」
『ああそうさ。きみも年頃だ。そろそろ恋愛の一つくらいはするんじゃないか。そんな時に私が居ては邪魔だろう。テラスはともかく』
「恋愛……? むう……」
青藍は小さく頬を染めると、隣の椅子に置かれていたクッションを抱きしめる。しおらしくなっている彼女。その心に占めるものは何だっただろうか。
「お姉ちゃん! お姉ちゃん!」
しかし、突然アパートのドアが勢いよく押し開けられた。仁科 恭佳(az0091)が靴を脱ぎ捨て、居間にドタバタと飛び込んでくる。随分走ったらしく、息は荒く、眼も真ん丸に見開かれている。
いきなり床に崩れ落ちる恭佳。その手には封筒が。青藍は首を傾げた。
「どうした。そんな騒いで」
恭佳は封筒の中身を引き抜くと、それを青藍の目の前に突き出す。
「留学の招待状が来た!」
「マジ!?」
青藍は書類を見つめた。そこには確かに、名の知らぬ者はいない程の大学から、是非留学して、H.O.P.E.内で見せたその才能を育てて欲しいという旨の文章が記されていた。
「ま、まあ、恭佳なら不思議じゃない、か……良かったじゃん!」
「うん。……留学費用はH.O.P.E.が出してくれるって。これで、本格的にワープゲートの研究が出来る……!」
普段の生意気な妹の顔は何処にもない。目を軽く潤ませ、恭佳は青藍に飛びついた。青藍はそんな彼女を受け止め、そっとその髪を撫でる。
「お姉ちゃん、あのね……最近研究進めて気づいたんだ。お父さんもお母さんも、どこかの世界で生きてるんじゃないかって。この研究を突き詰めれば、いつか、また会えるんじゃないかって……」
「恭さんたちが……」
恭佳はこくりと頷く。青藍はやがて肩を竦め、バツの悪い顔をする。
「すごいなあ。恭佳は……ちゃんと未来の目標があって……」
(……私は、どうしたいんだろう)
青藍達は、岐路に立っている。君達はどうだろうか。
解説
メイン 自分の将来について想像を巡らせよう
時系列 勝利から1~2か月内
フィールド
自由。周囲と相談の上で、おひとり様するにしろ、集団行動するにしろお好きなように。
NPC
☆澪河青藍
アルター社のロバート・アーウィンから直々に懐刀指名を受けた少女。まだ色々と迷っている様子。
・彼女は大学のキャンパスにあるカフェでたそがれている。
・戦いが終わって気が抜けてしまい、目標を軽く見失っている。
・アドバイス次第でH.O.P.E.のオペレーターになったり、普通のOL目指したり、探偵になったり、上の通りアルター社のエージェントになったり色々する。
・絡みがない場合は後のシナリオで進路が明らかになる。
☆仁科恭佳
世界でも指折りの大学から留学の招待状が届いた天才女子高生。
・ラボで色々と作業している。
・割と舞い上がっており、訪ねるとOPで見せたような素の彼女が垣間見える。その表情は当に美少女。
・10年後には数々の社を渡り歩き、開発部門を牽引する優秀な科学者になっている。
・今後にPCが迷っている場合は何となくアドバイスしてくれる。
マスターより
お疲れ様です。影絵企我です。
全てに決着がついても、人生に決着がついたわけではありません。
進むべき道を見定める時が来ました。
皆さんはいかがするでしょうか。
そのうち後の時代のシナリオも出す予定です。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2019/02/21 23:38
参加者
掲示板
-
相談兼雑談卓
最終発言2019/02/17 10:24:35 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2019/02/15 00:21:19