本部
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/11/16 15:00
- 完成予定
- 2018/11/30 15:00
このシナリオは5日間納期が延長されています。
掲示板
-
質問用スレッド
最終発言2018/11/16 11:11:51 -
☆作戦会議室☆
最終発言2018/11/16 00:55:15 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/11/13 16:22:34
オープニング
●Changeling
「よう。三年ぶりだなぁ」
そう言って、トールは彼女に向かって不敵に笑う。一方の彼女は、にこりともせぬまま近くの椅子に腰かけた。トールもどっかりと座り込むと、彼女と正面から向かい合った。
「慰問にでも来たつもりか?」
「……そうだな。そんなところだろう」
不完全なままに最終兵器を起動したラグナロク。その戦況が思わしくない事は明らかだった。
「戦闘データはお前のところに行ってんだろ?何のつもりかは知らねえが……まあ上手くやれや。同じ戦場に立った者同士だ。応援しとくぜ」
「ああ」
二人は同時にタバコを取り出す。片や紙巻き、片やヴェポライザー。トールはライターを取りながら笑う。
「相変わらずハイカラなもん使いやがって」
「慣れたら楽だぞ」
適当なやり取りをしつつ、二人はとっくりと煙を吸い込む。しんとした沈黙が漂った。
「目が変わったな」
煙を気怠げに吐き、彼女はトールの目を窺う。
「あ?」
「お前の目は白色矮星のようだったんだがな」
トールは鼻で笑う。
「そりゃあそうだ。いいもん見れてるからな」
「お前もじきに見られるぜ。俺と違って特等席じゃあねえだろうがな」
「そうでなくては困る」
彼女はタバコをケースに収めて立ち上がる。踵を返して歩き出しかけたが、途中で彼女は足を止めた。
「そういえば、だ」
振り返ると、彼女は伏し目がちに尋ねる。
「……君も、私と同じだったのか?」
出し抜けの問いかけに、トールの目は宙を泳ぐ。しかしそれも一瞬の事。すぐにトールは不遜な顔をしてみせた。
『さあなあ。もうこうなっちまったらどっちがどっちだなんて関係ねえ。……そうだろ?』
トールは携帯灰皿に吸い殻を押し込めつつ、念押しするように彼女の目を見据えた。彼女はそれを見届けると、溜め息まじりに今度こそ歩き出す。
「そうだな。そうに違いない」
●荒廃した都市へ
「敵部隊をデトロイトにて確認」
「進撃する。全軍に出撃準備をさせろ」
「志願兵として数カ国からそれぞれ10人ほど集まっています」
「それぞれの適性を確認しろ。不適格ならそのまま、適格なら適合手術を行え」
「あと……H.O.P.E.からエージェントが一人派遣されております」
「……通せ」
次々と舞い込んでくる部下からの通信。電子タバコを吸いながら受け答えていたイザベラの前に、天幕を開いて三人組のエージェントが姿を見せた。黒いスーツを着込んだ少女は、にこりともせずに頭を下げる。
「H.O.P.E.東京海上支部所属、澪河青藍です」
『ウォルター・ドルイット』
『テラス』
「短い間でしょうが、お見知り置きを」
日本人の少女、半吸血鬼、アンドロイドの寄り合い所帯をぐるりと見渡し、イザベラは溜め息を吐く。
「監視のつもりか?」
「そういうわけではないです。言うなれば観戦武官のようなものでしょうか。そちらの戦況を把握出来ないと、こちらの動きも決めかねるので」
「そうか。……まあ勝手にしろ。我々の態度は以前君の仲間に表明した通りだ。食事その他を自前で用意するなら、こちらから特に言うことは無い」
『ええ。そちらの手を煩わせるつもりはありませんから』
ウォルターが頷いてみせる。
「……いいだろう。ではこちらからも一つ聞かせてもらおう。これから我々はデトロイトの戦線へ向かう予定だが、H.O.P.E.は来るのか?」
『行きますよ。出現エリアがあまりに広いですし。貴方達だけには任せていられないでしょう?』
「まあ、道理ではある。ならば伝えておけ。くれぐれも我々の邪魔はしてくれるなと。そんな暇は無いと、君達自身よくわかっている事だろうがな」
●希絶混淆
H.O.P.E.所有の巨大なトレーラーに乗り込んだ君達は、デトロイトへと急行していた。荷台の奥に設けられたモニターに、オペレーターの顔が映し出されている。
「今回のミッションは、エリー湖を一大ドロップゾーンとして出現した大量の愚神、従魔の群れを討伐する事です。デトロイトを失陥する事になれば、アメリカ、カナダ双方の大都市の多くが危険にさらされる事になります。失敗は許されません」
モニターは切り替わり、湖から次々と甲殻類とも昆虫ともつかない姿の異形が這い出す様を映し出す。その数は一個大隊にも迫ろうかという程だ。
「勢力はミーレス級従魔がおよそ500、それを束ねるデクリオ級従魔が30、ケントゥリオ級の愚神が2体、これを纏めているようです」
今度は地図が映される。赤い矢印が幾つも伸び、敵の進軍ルートを露わにしていく。
「皆さんには遊撃役に回って頂きます。後方支援役の部隊で地域住民の保護及びミーレス級従魔の掃討を行うので、デクリオ級以上の戦力を優先的に処理してください」
さらに、地図の北西部から緑色の矢印も伸びてきた。
「また、今回の戦場にはGLAIVEを名乗るリンカー特殊部隊も出撃しています。彼らは種々の犯罪行為から、現在ヴィランズとして認定されておりますが、……デトロイトを守り切るには、我々だけでは戦力が足りないのも事実です」
「……なので、対応は皆さんに一任します。戦場で最も最適と思える決断を下してください」
つまり、彼らと手を組もうが、争おうが、君達の決断に非は唱えられないという事。しかし裏を返せば、君達の双肩にデトロイトの命運がかかっているという事でもあった。
トレーラーが停車し、荷台の扉が開く。銘々の得物を手に取った君達は、素早く市街へと飛び出す。従魔達の叫び、矢継ぎ早に放たれる銃声が入り混じり、北の荒廃したゴーストシティは今まさに火に包まれようとしていた。
解説
目標 デクリオ級従魔及びケントゥリオ級愚神の撃破
ENEMY
☆ケントゥリオ級愚神キャンサー×2
蟹の身体から甲羅に包まれた人間の上半身が生えたような異形の怪物。
●ステータス
移動力及び防御力高、近接戦闘に優れる
●スキル
・スラッシュ
二対の鋏で攻撃。[前方に範囲攻撃。命中した場合BS減退(1)を付与]
・ピンチ
鋏で敵を拘束する。[近接物理。命中した場合BS拘束を付与し、さらにダメージを与える]
☆デクリオ級従魔シュリーピオン×30
サソリとエビを合体させたような従魔。毒に注意。
●ステータス
攻撃力高、移動力は遅い
・バックスタブ
長い尻尾を使い、背後から攻撃。
・ポイズン
尻尾の先から毒液を噴射する。
[遠隔魔法。命中した場合BS減退(1)を付与]
☆ミーレス級従魔インヴェイド×500
昔々のゲームに出てきたような容貌の従魔。ただしグロテスクさは100倍増し。
※殴れば死ぬ。無双要員。
NPC
☆イザベラ&セオドラ
GLAIVEを束ねる指揮官。一種のカリスマが周囲の士気を最大限高めている。
●ステータス 命中ジャ(80/50)
●スキル
・ドーラ(範囲5になったアハトアハト)
・イチイバル(最大5体狙えるトリオ)
・フラガラッハ(必中するテレポートショット)
☆GLAIVEエリート×10
グレイブの中核となっている、元リオベルデの精鋭兵。RGWの技術は彼らを命の危機と隣り合わせにしているが、それすらも戦意に代えて戦っている。
●ステータス 命中ジャ(75/40)
●スキル
※イザベラと同じ
☆澪河青藍
グレイブの行動を観測しているエージェント。グレイブの位置情報等は彼女から得られる。
●ステータス 回避ブレ(70/38)
FIELD
・デトロイト
→嘗ての大都市。空テナントばかりのビルが障害物となりやすい。
→天気は曇り。そろそろ雨が降るかもしれない。
→昔の名残で道路は割と広い。敵は道路を伝って進軍してくる。
マスターより
TIPS
・GLAIVEは放置してても黙々と従魔を捌いていく。相当上手くやらない限り処理速度は相手が上。
→が、頼りすぎると終盤にちょっとしたイベントが発生する。
・雑魚従魔は放置しててもモブリンカーが探し出して全滅させてくれる。移動の邪魔にはなるので注意。
影絵企我です。
このシナリオは雪虫MSの終極/機抗シナリオと連動します。ただし、戦場は多少異なるので、こちらでの行動が雪虫MSのシナリオに影響を与える事はありません。
時は刻々と進みます。後悔の無い様に。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/11/28 15:22
参加者
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