本部
- 形態
- イベント
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
- 500
- 参加人数
-
- 能力者
- 19人 / 1~25人
- 英雄
- 15人 / 0~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/11/08 09:00
- 完成予定
- 2018/11/17 09:00
掲示板
-
戦いの裏側(相談卓)
最終発言2018/11/08 01:59:55 -
質問卓
最終発言2018/11/06 20:19:11 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/11/07 21:00:35
オープニング
ガリアナ帝国――その存在は、元小国を動かした。
現在のアフリカは連邦制が引かれており、国であった地域は州と呼ばれるようになっている。しかし、それを快く思う人々ばかりではない。
自分たちが培ってきた文化や歴史、そのようなものが失われるという危機感を抱く人々は当然ながらいた。そんな考えの人々が、耳に入れてしまったのだ。
現代科学においても解明できない謎を内包する、ガリアナ帝国の話を。
そして、夢想してしまった。
そのガリアナ帝国を手に入れれば、自分たちの州――否、国は世界最高の軍事力を得ることができるのではないかと。
「先輩! 大変です!!」
職員が、H.O.P.E.の支部に駆け込む。この支部では、現在エージェントたちのサポートを全力でおこなっていた。浮上してきたガリアナ帝国を狙うかのように、マガツヒがやってきたからである。エージェントたちは、そのマガツヒたちの交戦している。
「今はそれどころじゃない!」
先輩と呼ばれた職員は、若い女性職員に対して怒鳴ってしまった。しかし、女性職員はめげることなく報告をおこなう。
「アフリカの支部より連絡です。州の一つがセラノエに協力し、武器の提供をおこなったとのことです」
後輩の報告に、先輩は言葉を失う。
「なんだと……アフリカの州と言えば、元は一国だぞ。そんな規模で、武器の提供? 目的は」
なんなんだ、と先輩は続けようとした。
その前に、後輩は答える。
「情報によると旧式ですが、軍艦も提供された武器のなかに入っているようです。狙いは恐らくは、ガリアナ帝国でしょう」
ガリアナ帝国が浮上する予定地点では、現在マガツヒとエージェントたちによる戦闘がおこなわれている。これにセラノエに加われば、三つ巴の乱戦になるだろう。そうなったとき、どれだけの被害がでるのかは予想できない。
「セラノエの予想到着時間は?」
先輩の言葉に、後輩は答えた。
「旧式の軍艦ですので、かなり時間がかかるものだと思われます」
その報告を聞いた先輩は「よし」と気合を入れる。
「別のエージェントたちを集めろ! セラノエがガリアナの浮上予定地に侵入する前に、叩くんだ!! 手の空いているものは、セラノエが提供されたと思われる武器について出来る限りリサーチしろ!!」
●
調べた結果、セラノエが提供された武器は最新鋭とは言いがたがった。それどころか古い型のものばかりである。
「セラノエに提供された武器は、戦艦。未確認ではありますが、戦闘機も提供されたと報告がありました。全て旧式ですが、問題は操縦士のほうでしょう」
後輩は説明を続ける。
「武器は全て旧式でありますが、現在の利便化されたものと違って普通に操縦するだけでも技術がいる代物ばかりです。ですので、今回の操縦士はかなりの玄人と見て間違いないと思います」
何年も、何年も、古い軍艦や戦闘機を操ってきた猛者たち。その猛者と今回は渡り合うことになる。
「エージェントに提供できる武器類はあったか?」
先輩の言葉に、後輩は難しい顔をした。
「マガツヒの戦闘ですら、無理をしてかき集めましたから……。残っているのは、これと恐竜たちぐらいです。あとは、偵察用のドローンが三機だけ」
後輩が差し出したのは、ヨイより預かった笛である。恐竜を操ることが出来る笛。そして、この支部にはまだ密猟者から保護した恐竜たちが幾分か残っていた。古代の恐竜たちがどれほどの力を有しているのかは分からない。
「セラノエは、全力でくるだろうな」
先輩は呟いた。
「セラノエは小国の協力をとりつけたが、失敗したら二度とセラノエに協力するような団体は現れないだろう。そうなればセラノエは資金的に困窮して破滅する。小国に関しても同じだ。失敗すれば、国際的な責めを負う」
相手は、負けられない気持ちで向ってくるであろう。
「マガツヒたちとの戦闘も行なわれている。……物資面でも苦しい戦いになるだろうが、俺たちにできるのはサポートだ」
ここでも全力を出そう、と先輩は言った。
●
空にドローンが放たれる。
その映像が流れてきているのは、H.O.P.E.の支部ではない。海に程近い、貸し倉庫の中である。H.O.P.E.の支部はマガツヒ撃退のための本部としており、通信機器を設置するような場所を確保できなかったのだ。そのため、職員たちは倉庫のなかをセラノエ撃退の本部としたのである。
さらに、それにはもう一つの理由があった。
「頼みますね」
後輩は檻のなかを覗き込む。
感情のない爬虫類のような目が、ぎろりと自分を睨んだような気がした。
貸し倉庫のなかには、恐竜が入った檻が入れられていた。すべてスワナリアに住んでいたが、心無い密猟者に捕獲された個体である。
「通信で、ヨイさんから笛についてのレクチャーは受けたと思います。では、これをどうぞ」
後輩は、ヨイのレクチャーを受けたエージェントに笛を手渡す。時間がなく、一部のエージェントにしかレクチャーはできなかったが、それでもそれが手助けになると後輩は信じていた。
「私たちはドローンでの映像から、戦場を分析してできるだけ皆さんのサポートをします」
「俺もコイツも戦いの素人だから、あんまり便りにはならないけどな」
H.O.P.E.の職員が、そういったときであった。
「動くなよ」
聞いたことのない声が、響いた。
そして、気がついたときには後輩の後ろに屈強な軍人らしき人物がいた。
「セラノエ……どうして、ここが分かった!」
先輩は、叫ぶ。
それに答えたのは、軍人であった。
「お前たちは戦闘の素人だな。こんなに分かりやすいところに本部を作るなんて、攻撃してくださいといっているようなもんだぜ」
後輩は軍人にナイフを突きつけられながらも、怯えてはいなかった。
それどころか、強く目で訴える。
――笛を吹いて!!
周囲に、人気のない貸し倉庫。
その貸し倉庫のなかには、太古に滅びたはずの恐竜がいた。
解説
・セラノエの殲滅
倉庫――広く、薄暗い。三機のドローンの映像を受信するための機材やテレビカメラが並んでいる。
軍人……五人登場。鍛えられた屈強な肉体を持つ、熟練の兵士。武器は小型のナイフと銃だが、室内戦で邪魔にならないものを選んでいる。後輩職員を人質にとっている。
海(17:00 晴天)
軍艦――三機登場。巨大な軍艦であるが、旧式。ガリアナ帝国浮上予定地よりかなり離れた場所を進んでいる。積んでいる大砲も威力はそこまでではない。操縦士などがベテランであり、アクシデントには冷静に対応する。船を止める、方向を変えるといった作業についても特殊な技能が必要であり、操縦士以外が船を扱うのは難しい。一隻につき、二十人の操縦士が乗っている。銃を持って武装しているが、生身での戦闘は得意ではない。
ドローン……小型のものが三機偵察にでている。小型なので見つかりにくいが、壊れやすい。
戦闘機――四機出現。軍艦が襲われていると現れる。ベテランのパイロット操縦しており適確な攻撃をしてくる。燃料の関係で一時間しか、戦場にはいられない。
恐竜(オーパーツを飲み込み、肉体を強化されている)
コンプソグナトゥス(コンピー)……1メートル前後の恐竜。常に群れて行動するが、歯は鋭く手足の力も強いため人間の皮膚程度は簡単に食いちぎる。30匹登場。
ケツァルコアトルス……11メートルを超える巨大な翼竜。強化されているので、人を乗せて飛ぶことができる。風に乗って飛ぶために機動力はいまいち。打たれ弱い。5匹登場。
ディモルフォドン……嘴ではなく歯を持っている翼竜。1メートル弱だが、機動力に優れている。打たれ弱いが、戦闘機の攻撃が当たることは滅多にない。10匹登場。
フタバスズキリュウ……7メートルの首が長い海竜。ヒレを使って、海を自由に動くことができる。彼らのみ、養殖場のように仕切られた海の檻のなかにいる。4匹登場。
マスターより
こんにちは、落花生です。
今回は、「【異迫】三つを制する戦い」の裏側的な話しになります。周囲で味方のエージェント達が戦っているようです。
みなさんが達成する成功度が対セラエノへの全体的な判定に繋がりますので、がんばってください。
リプレイ公開中 納品日時 2018/11/12 19:56
参加者
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戦いの裏側(相談卓)
最終発言2018/11/08 01:59:55 -
質問卓
最終発言2018/11/06 20:19:11 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/11/07 21:00:35