本部
ハプニングには慣れている
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 6人 / 4~6人
- 英雄
- 6人 / 0~6人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/10/19 22:00
- 完成予定
- 2018/10/28 22:00
掲示板
-
ハプニングには慣れている
最終発言2018/10/19 17:47:43 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/10/19 03:34:43
オープニング
●呉服商からの招待状
ほさぬちゃん
お久しぶりです。元気にしていましたか? 私も会社のみんなも元気にしています。
さて、君の住む森から少ししたところで私の会社主催のファッションショーをすることになりました。秋草しをるの歌をBGMに新作着物を発表するんだよ。君、秋草しをるのファンでしょう。招待状を入れておくから是非いらっしゃい。お友達の分もいてれおくから誘うといいよ。足りなかったら連絡してね。君のためならいくらでも席を用意してあげる。
君の友人より
「ユキー!」
2m超えの人狼がどたどた走っても屋敷はびくともしない。そういう設計になっているからだ。だが、遊びに来ていたジェンナ・ユキ・タカネは違う。リンク状態ならいざ知らず、生身の体はそういう設計になっていない。しかし、避けるとほさぬがショックを受けそうなので身構える。
「ほさぬ」
だが、その直前。ほさぬの能力者兼保護者の朽名袖乃が一言。
「家では走ってはいけませんよ。ほさぬ」
途端に、ぴたりと走るのをやめる。
「どうしたの?」
「あのね、あのね。再来週空いてる?」
「再来週のいつですか?」
「金曜日!」
「空いてますよ」
「レターは?」
レターはユキの英雄だ。残念ながら仕事中である。
「レターは仕事です。どうして?」
「そっかあ。あのね、あのね。お手紙もらってね」
●とある依頼
「依頼は簡単だ。この日、ショーが行われる。それをぶち壊して欲しい。物理的にな」
「この女は殺さなくていいのかよ」
ナイヤは写真をひらひらさせた。そこには吉徳呉服の社長が写っている。
「構わん。この女に屈辱を味わわせたいだけだ。このショーが中止になれば、この女の会社は大打撃を受ける。それでいい」
「ふうん。まあ、いいや。あいつらもたまには思い切り何かをぶっ壊してえと思ってるだろう」
ナイヤはにやりと笑った。
(それだけじゃ足りんな)
ナイヤが出て行くと男は机上の電話を取った。
「私だ。例のファッションショーのモデルどもに連絡をしろ。このショーを降りれば次のショーで使ってやるとな」
●秋草しをる
「どんな様子?」
「秋草ですか?」
呉服商の問いに担当者は苦笑した。秋草―秋草しをる。明日に控えたファッションショーで起用された新人のシンガーソングライターだ。
「正直、心配ですね。もうがっちがちに緊張しちゃって。リハ、何回とちったことか」
「だよねえ。うーん、いざとなったら生歌じゃなくてもいいけど。でもそれじゃ、逆に傷つきそうだな。しをる」
呉服商も苦笑する。秋草しをるは才能がある。だが、舞台度胸がない。そのせいでまだライブをやったことがない。曲は売れているのに、姿を一向に見せないので最近は存在が疑われている。
「元はストリートミュージシャンなのになんででしょう」
「でも、本人ライブはやりたいみたいだよ」
「複雑な愛憎模様ですね。どうしますか。明日ですよ。ショーは」
「仕方ないなあ」
呉服商は立ち上がった。
「しをるに連絡して、明日の集合時間早めるように言ってくれないか。私と猛練習だ。何、心配することはない。ハプニングには慣れている」
●予感
「朝のお散歩気持ちいいね」
「そうですね」
ほさぬはユキに笑いかける。今日は金曜日。待ちに待った吉徳呉服主催のファンションショーである。
「会場に行ってみよ」
「まだ早いですよ。四時間はあります」
「見るだけ。どんなとこか」
「いいですよ。今日は1日、付き合う約束でしたね」
だが、会場に近づくとほさぬは身を震わせた。
「ほさぬ?」
「なんか、へん」
「変? なにが?」
「ユキ、怖い。あの中怖い」
ユキは立ち止まった。ほさぬの正面に回る。
「ほさぬ、私を見てください。いいですか。会場になにかあるんですか?」
「わかんない。でも、あの中怖い。何か変」
ほさぬのカンはよく当たる(後、自分の事件遭遇率の高さも)
「わかりました。」
ユキは服の下に隠してあるリボルバーをさりげなく触るとうなずく。
「ほさぬはここで待っていてください。中を見てきます」
●潜入と通報
(開いてる)
ユキはリボルバーを構えるとゆっくりドアを開けた。だれもいない。適度に物陰へ隠れながら中心部へと進んでいく。
「!」
微かだが、確かに音がする。何かぶつかる音、金属音、それから
(銃声。ほさぬのカンは大したもんだわ)
ユキは方向転換した。警備室へと急ぐ。
(だれもいない?)
モニターが切れている。電源を入れ、中心部の監視カメラを作動する。
(これは)
30人ほどの人影が会場を破壊している。散弾銃を撃ち回し、チェーンソーで辺りを切り刻む。すぐに通報しようとして手を止めた。ひとりが素手で座席を握りつぶした。別のひとりが本を取り出し、電撃を撒き散らす。
(ヴィラン2名。駄目だ。警察の手に負えない)
リンクも出ないユキも同様だ。見つかる前にここから出て通報しなくては。ユキは急いで道を引き返し、外に出た。会場から距離を取り、警察とHOPEに通報する。
「大丈夫です。ほさぬ。中にひとはいません。ショーも夏……吉徳呉服が何とかするでしょう」
だが、さすがのユキも呉服商と秋草しをるが会場内にかくれていることなど予想だにしなかった。
「はい。吉徳呉服、ロンドン支社……え? 待って下さい。中には」
それが判明したのはHopeに通報後。警察から吉徳呉服に連絡が行ってからだった。
「大丈夫よ」
顔面蒼白のスタッフたちに副社長は微笑む。
「あのひとハプニングには慣れているもの」
解説
●目的
・一般人2名の保護
・ヴィランズの拘束
・ショーのモデル(事件解決後)
●保護対象
・呉服商(吉徳呉服社長)
ファッションショーの開催主。予定より早く現地入りし、ヴィランズの会場破壊に遭遇。隠れた場所が電波の届かない場所だったため、外部と連絡が取れない。見た目も話し方も中性的だが女性。
・秋草しをる
ショーで起用された新人の青年シンガーソングライター。才能はあるが気が弱い。呉服商と同じく事件に遭遇。隠れる。
●その他の主な登場人物
・ほさぬ
呉服商からショーの招待状をもらった人狼少女。会場を見に行った際、中で何が起こっているかなんとなく感じ、ユキに見に行ってもらった。朽名袖乃の英雄だが、ここにはいないのでリンクできない。秋草しをるのファン。
・ジェンナ・ユキ・タカネ
休暇中のロンドン警視庁の刑事。会場を見に行って事件に遭遇。警察とHOPEに連絡する。能力者だが、英雄が仕事でいないため、リンクはできない。秋草しをるのファン。
●敵情報(PL情報)
・ヴィランズ『パッフェ』
元々は地元のチンピラ。統制は取れてないがそれ故厄介。とある人物に依頼され会場を破壊中。
・ヴィラン
ナイヤ
リーダー。ショットガンM3やフリーガーファウストG3などの攻撃が派手(に見える)銃や大剣を使い、所構わずぶっ放す・振り回すので厄介。
オムギ
性格や戦い方はナイヤとほぼ同じ。使うのはブルームフレアや雷書「グロム」の電撃など術系が多い。
その他メンバー×30
散弾銃やチェーンソーであちこち破壊しながら会場内を好き勝手移動中。
・?
バッフェの依頼人。吉徳呉服を潰そうとしている。
●現場
早朝の某イベント会場。4時間後にファッションショーが行われる。外壁は無事だが、内部はひどく破壊されている。保護対象はどこかの部屋に隠れており、いつドア越しに散弾銃を撃たれるかわからない。防音設備のせいで近隣住民に気づかれていない。
マスターより
こんにちは落合陽子です。
夏バテからようやく解放されました。ご飯おいしい。
さて、今回は踏んだり蹴ったりな呉服商さんのファッションショーを成功させるお話。戦闘時は会場のことは気にせず戦ってください。人命第一です。首尾よく事件解決したらモデルを頼まれますのでどんな着物が着たいかなど書いていただければ幸いです(未来に生き過ぎているのとか小さい子が参加できないような格好はなかったことにされますのでご注意)歌は秋草しをるが(多分)頑張ってくれるので見守ってあげてください。
ではよろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/10/27 20:04
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ハプニングには慣れている
最終発言2018/10/19 17:47:43 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/10/19 03:34:43