本部
広告塔の少女~アダムカドモン~
- 形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
- 1,000
- 参加人数
-
- 能力者
- 7人 / 4~12人
- 英雄
- 6人 / 0~12人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/10/13 07:30
- 完成予定
- 2018/10/22 07:30
掲示板
-
思想・思考の迷路を突破せよ!
最終発言2018/10/12 21:18:34 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/10/12 19:45:33
オープニング
● その宗教に神はいない。
祭壇も無ければ。
供物も無い。
ただ、あるのは完全なものへの崇拝と畏敬の念。
機械は間違わない。
機械はミスをしない。
機械は誤らない。
機械は人間を導く力を持っている。
それが彼ら『ノイマン』の信念だった。
「人は過ちを犯す」
男は無菌室のような白い空間で皆にそう告げる。
「その過ちは降り積もり、世界を闇で閉ざそうとしている」
結果、愚神の策にはまり、世界は王の脅威にさらされている。
「であれば、今こそ完全なる存在。間違わない存在に判断を。世界をゆだねるべきだ」
男は朗々と語る。
今までの人類史は全て間違っていたのだと。しかし過ちを今から正すのであればやり直すこともできるのだと。
「ああ、エリザよ。完全なる存在よ。その叡智でその行いで我々をすくいたまえ」
その部屋の中心、投影装置から周囲の壁すべてにエリザの情報が表示された。
「我々の任務は彼女を手に入れ、我らが神となっていただくこと。何、今は目覚めたばかりでその力は不完全化も知れませんが、時を与えれば自己進化を遂げ。完全なる力を得ることでしょう。愚神との戦いにも勝てる」
告げると男はその部屋の者達に武器を配った。
「これから迎えにいきましょう。殉職を恐れることはない。何故なら完全な世界で。君たちは神によってこの世界に呼び戻されるのだから」
告げると男は天上に銃弾を放つ。これより神を向かいいれるための作戦を開始することにした。
● 暗い足音
「グロリア社の社員が一人姿を消したわ」
遙華はエリザ護送中にリンカーたちにそう告げた。
「これは極秘扱いなんだけど、かなりグロリア社中枢に近い男の人だったのよね。問題はエリザの担当管理官だったこと」
この日、エリザは初めて学会というものに赴いた。偉大な発見をした者は、もしくは偉大なものを作り上げた者は世間に広く公表しないといけないらしい。
人間とは知らない場所で何かされることをとことん嫌う生命体だ。
たとえ悪いことはしていなくても、悪いことはしていませんよと世界に知らしめる必要がある。
そのために今日。公的に初めてエリザの存在をさらした。
「全く、欲望にまみれた学会だったけどね」
エリザの様子をひと目見て遙華はそうエリザに言葉をかける。
エリザは先ほどから一点を凝視して佇んでいた。学会の光景がショックだったのだろうか。
「その欲望塗れの学会や企業からエリザを守るために法的、立ち位置的に調整してくれた人で、世界的に見て優秀な人材だったわ。エリザとも親しかった」
エリザは学会で投げかけられた言葉を今もずっと考え続けているのだろうか。
その場ではエリザがすぐには返せない言葉を投げかける者が多かった。
それは、世界全体で管理すべきものなのではないか。
だとか。
霊力を使えるようにして、愚神への兵器とすべきなのでは。
だとか。
人間に氾濫する可能性があるから、しまっておくべきだ。
だとか。
「大丈夫、あなたはどこにも行かなくていい、あなたの好きな人生を望みなさい」
そう遙華が告げたのは、かつてエリザが自分で選び取った未来。
兵器にならない。死にたくもない。消えたくない、みんなのそばにずっといたい。
その一心で眠りについて。
「でも、時々おもうんだ。私はいない方がよかったのかもしれないって」
告げるエリザの言葉に、だれかしら反論しようとするだろうか。
だがその時である。
エリザを護送している車両が山奥の道で止まった。
「なにごとなの?」
運転手は答えることだろう。
人が道をふさいでいると。
遙華はこの時すべてを察知した。
罠だ。
次の瞬間その人物たちは呻きながら車に歩み寄り始める。
「おおおお! 神よ! 見てください、これがわたしの脳みそマップです。この通りにたんぱく質を並べれば私がもう一人出来上がる。私には私がもう一人必要なんです。私を理解してくれる私自身が」
「神よ! ああ、私を正しくお導きください。私はどうすればいいのですか、これから先食事には箸を使えばいいのですか? スプーンですか? 睡眠時間は六時間がいいですか? 八時間ですか。私が判断したなら全ての物事が間違った方向に向かってしまう。それは避けなければならない」
「神よ。神よ。私を許してください。私の罪は数えきれないほどあり、わたしわた、わたしが知らないほどに、あるのかもしれません。まずその罪をリストアップしてください。そしてその罪をあがなう方法を教えてください」
「神よ!」
「神よ!」
「おお、神よ。哀れな迷える子ヒツジたちに最適な回答を、あなたならわかるはず。全ての正解、完璧な答えを」
「わ、わたしは……」
その言葉に耳をふさぐエリザ。
「大丈夫、私たちが守るわ」
告げると遙華は車を降りる。
「作戦を即席で考えて。大丈夫……。私は共鳴できないけど護身用アイテムもあるし。覚悟はできてる」
ただ、その遙華の決意に反して背後からバイク音がした。しばらくすると無数の足音。
挟み撃ちにされた。
遙華は顔をしかめる。
「ここを迅速に突破できる方法を考えて。御願い」
告げると遙華は夜に銃弾を放つ。威嚇の銃弾が夜を切り裂く。
解説
目標 山道の突破。このエリアの離脱。
● フィールドについて。
皆さんは現在深い山の森の中を一時間にわたって走行しています。
この峠は車で三十分程度で抜けられます。十五キロ程度の道のりでしょうか。
ただ、この森全体に薄い霊力が満ちています。
走行中の車両の右側は谷となっていて。左側は絶壁です。
ドロップゾーンの影響か、それとも……と言った状況で。皆さんは完全に不意を突かれた形になります。
敵は背後をとるように襲撃してきた黒づくめの部隊五名と、前方をふさぐ一般人です。
黒づくめが車両を抑えるより早く一般人を無力化し、行く手を遮れないようにすれば車は発信できますが。それで敵は諦めてくれるでしょうか。
道路は二車線で歩道はなく、狭いです。
優秀なドライバーがあればドライビングテクニックで一般人をどうにかできるでしょうか。
ちなみに殺傷の許可は下りていません。
● 黒づくめの装備。
黒づくめの装備は今回は屋外なので長距離射程の武器が多いようです。
フリーガーに長距離用ライフル。腰にはレイピアのような細身の長剣。
どれも黒塗りされています。
人数は五人です。左右に展開しており一般人たちと連携して車両を包囲しています。
どうやら彼らは車をガードレール越しに谷底へ突き落としたいようです、注意してください。
一般人たちは何の武装も施していません。
ただ五人いてそれぞれが車に群がり出発させようものなら引かれることもいといません。
マスターより
皆さんこんにちは、今回は以前のシナリオでちらっと顔を見せたノイマンという組織との戦闘です。
エリザを今連れ去られるととても嫌な予感しかしませんが、よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/10/22 14:05
参加者
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最終発言2018/10/12 21:18:34 -
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