本部
終局、託された音色
- 形態
- ショートEX
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
- 1,500
- 参加人数
-
- 能力者
- 15人 / 4~15人
- 英雄
- 15人 / 0~15人
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/10/10 15:00
- 完成予定
- 2018/10/19 15:00
掲示板
-
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/10/09 02:01:52 -
【相談卓】因縁に終止符を
最終発言2018/10/10 12:01:39
オープニング
このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
● 巨大戦艦沈黙
その戦艦は宇宙からの一撃によって沈黙した。
海が激しく震えるほどの大爆発。衝撃波ARKを揺らし転覆するのではないかと思わせるほど。
DARKはその硬い装甲もルネでできた部品も飛散させ半身を持って行かれ、まるで崩れたケーキのように無様にその姿をさらす。
その中心、かろうじて沈まないでいるDARKの残がい、それを押しのけて水色の何かが姿を現した。
全身煤で汚れていて、ひび割れている人型のそれ。
ガデンツァがARKを見すえている。
「ふははははは! よく、打ち破ったものじゃ。自身の現身、性能も主らのARKと大差ないこの戦艦。我が謀略を」
壊れたように笑いだすガデンツァ。
その腕がかけるのも構わずそばにあった鉄板を叩いた。
「それで勝ったつもりか! わらわはまだここにおるぞ!」
ふらふらとした足取りで前に一歩、二歩。
青空によく響く声でガデンツァは叫ぶように挑発する。
「わらわは何度でも、お主らの前に立ちはだかる。よいのか? このまま逃がしてしまっても。そのたいそうな砲塔でわらわを打ち抜けるとでも」
告げるとガデンツァの足元からルネが這い出してきた。
そのルネはガデンツァを補修するように絡みつくとその姿を鎧とスピーカーに変える。
「最終決戦じゃ。生きるか死ぬか。命をかけて我と戦え、リンカーども」
吠えるような叫びは確かにARKに届いている。
船内の者達は顔を見合わせた。
これは明らかな罠。誰も行くものがいなければARKの全砲塔を持ってガデンツァを粉砕するのみ。
しかし。それでもガデンツァと戦いたいというものがいるなら。
止めはしない。
見守る。
それがH.O.P.E.の決断だ。
あの闘技場に向かうものがいるならば、名乗りをあげよ。
消耗していても敵はガデンツァ。何があるか……わからない。
ただ、完全なる勝利のために。
ガデンツァとの因縁に終止符を打つために。
君たちは乗り越えなければならない。
この、終末の音を。
● 爆発までの秒読み
ガデンツァはドローエンブルームで瓦礫を撤去すると。半径30メートル円程度の戦闘フィールドを整えた。
鉄骨や鉄板。瓦礫がそれなりに残り凸凹としていて足がとられそうであるが贅沢は言っていられない。
ガデンツァは一仕事終えると瓦礫の山にもたれかかるように座りこんで空を見た。
その視界に広がるのは空。
けれどなぜだろう、空のイメージに何か黒いものが重なる。
まるで闇に覆われていくかのような、イメージ。
全てを飲み込む邪悪。それに自分は抗えなかったような。
「ははは。贋作……か」
乾いた笑いが漏れる。
リンカーたちはしきりに告げていた。
贋作、偽物と。
それを認めようとはしなかった。
ガデンツァは自分。唯一無二の機能。
しかし。それは違ったようだ。
「本物であれば、全てをなせたのか」
違う。本物が殺せなかったから自分が生まれたのだ。
「本物が世界を滅ぼせていたらな。わらわはこれほどに世界を滅ぼさずにすんだ」
ガデンツァはちらりと君たちに視線を向ける。
いるのは気が付いていた。
独白もきかせていた。それでいい。今まで散々ことばを叩きつけられてきたのだ。
自分の最後の言葉くらい聞いてもらいたかった。
「お主らは何を知り。何を思った?」
立ち上がるガデンツァ。
「オリジナルにあったのか? 奴は嘆いておったろう? 世界を救えなかったこと。壊せなかったこと」
「責任を持つ者が、責任を果たせなかったせいでお主らの世界は危機にみまわれた。それは他の世界にも癒えることじゃが。王は飲み込みすべてを力とする」
「軍に見えるか? その実『個』。何せ誰も王には逆らえん」
「わらわはお主らの悲鳴が聞きたかった。人など守る価値はなく、滅ぼされる者だと思えたなら、わらわは機能として肯定される」
「しかし、なぜ。なぜお主らだけが生き残った。なぜわらわで勝てなかった。他の十三騎もなぜ……倒せた」
ガデンツァは告げるとスピーカーを展開した。聞こえない音圧が周囲をびりびりと震えさせているのがわかる。
「その力を王に向けさせるわけにはいかぬ。ここで潰えろ希望を欺く者達よ」
告げるとガデンツァは足を踏み鳴らす、その瞬間。DARKの残がいの一部が崩れ、無数の電光掲示板が露わになった。
そのカウントは30。おそらく分。
その時間内にガデンツァを倒しこのDARKの残がいから脱出できなければ。
「膨大な霊力で焼き尽くされ、消えろ」
DARKの炉心を破壊しに赴いたリンカーたちの二の舞ということだろう。
解説
目標 トリブヌス級愚神 ガデンツァの撃破
トリブヌス級愚神 混沌の十三騎 ガデンツァ
ガデンツァは現在衰弱しています。
その戦闘力はトリブヌス級の名にふさわしいものですが、生命力が大幅に低下しているのです。
ただ、攻撃性能に関しては衰えるどころか性能が増しています。
これがガデンツァ本来の戦闘能力です。
代わりにルネを操ることができません。
また、精神の衰弱が激しく意識の混濁が生じています。
自分の今までの記憶。前世の記憶。そして紛れ込まされた何かの記憶。
芽生えた願い、塗りつぶされた想い。全てがごっちゃになって思考によって統一されずガデンツァの中にあります。
今、全ての謎を暴く時ですし、ガデンツァを倒す時でもあります。
●バトルモード
・ドローエン・ブルーム・フルオーケストラ
アクアレル・スプラッシュ・フルオーケストラ。
二つとも、威力射程、範囲共に増大していることに注意。
・イミタンドミラーリング
ルネを操る能力と共に現在消失。
そもそも、それをできる体力があるかも怪しいところ
・シンクロニティ・デス・レクイエム
ガデンツァ最大の攻撃術式だが、多重スピーカーを使うことによって射程、対象数の弱点を克服したスキル。
射程50SQ程度に魔法、物理両属性の極大ダメージを与える。
場合によっては一撃で重体の可能性もある技。
しかし膨大な霊力を失う技でもあり、これを使用すると生命力を消費する。
マスターより
これで……最後です。
皆さん、悔いの無いように。
そしてできれば、彼女も救ってあげてください。
リプレイ公開中 納品日時 2018/10/19 14:56
参加者
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依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/10/09 02:01:52 -
【相談卓】因縁に終止符を
最終発言2018/10/10 12:01:39