本部
- 形態
- ショートEX
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
- 1,500
- 参加人数
-
- 能力者
- 10人 / 4~10人
- 英雄
- 10人 / 0~10人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- 締切
- 2018/10/04 22:00
- 完成予定
- 2018/10/16 22:00
このシナリオは3日間納期が延長されています。
掲示板
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質問卓
最終発言2018/10/02 19:37:22 -
相談卓
最終発言2018/10/04 19:49:55 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/10/03 22:35:10
オープニング
●猜疑の種
「急に呼び立てて申し訳ありません。実は皆さんに、リヴィア殿の様子を探って欲しいのです」
開口一番、キュリス・F・アルトリルゼイン(az0056)は集めたエージェントを前にそう依頼する。
「ご存じの通り、我々H.O.P.E.とセラエノはマガツヒに関する事件に限っては共闘関係にあります。これまでも互いの力を借りて事件を解決し、恐竜を暴走させたテロでも迅速に動くことができました。それ以降のマガツヒに大きな動きはありませんが、セラエノとはある程度の信頼を築けたと思っています」
それなのに、ここにきて何故リヴィア・ナイの調査を決定したのか。
問われたキュリスは、わずかに渋面となり続けた。
「……すでに耳にした方もいるかもしれませんが、スワナリアで見つかった塔の女性が記憶を取り戻しました。その時、地中海周辺で発生している遺跡の転移現象についての話もあったのです」
まず、キュリスはガリアナ帝国の女王を名乗ったヨイとのやり取りを簡潔に説明する。
「原因は古代遺跡で形成した魔法円を利用して発動させた、『天蓋の世界樹』というオーパーツの暴走。未完成でも安定していたバランスが、マガツヒの古代遺跡へのテロによって崩されたため、と聞きおよんでいます。そこにはリヴィア殿もいたのですが、『天蓋の世界樹』に興味を抱いた様子でした」
ちら、と見たリヴィアの毒気が混じる笑みを思い出し、キュリスは思案げに口元を手で隠す。
「ここが怪しい、などと言える確かな証拠はありません。ですが、その時の彼女からにじみ出た雰囲気や態度が、妙に気にかかるのです。杞憂ならばいいのですが……あまりいい予感がしないのも事実ですから」
重いため息をこぼすキュリスに、エージェントたちも自然と【神月】の経緯が頭をよぎる。
短期間ながら協調してきたとはいえ、過去の前例が信頼を預けきるには危険だとささやいていた。
「どのような理由があれ、密偵行為が発覚すればいらぬ亀裂を入れる事になるので慎重にお願いします。あまり長期間で行えばリスクも高まるため、ひとまず1週間ほど調査してください」
そうしてキュリスからリヴィアの様子見を依頼されたエージェントたち。
果たして、リヴィアが不審な動きを見せたのは数日後のことだった。
●思案と焦燥の狭間で
ドイツ某所。
「――マスター・ナイ。H.O.P.E.に無断での行動ですが、よろしかったのですか?」
「正式な同盟関係ではありませんから、問題ないでしょう? 私たちの考えや活動のすべてをあちらに報告する義務などありません」
数名のセラエノ精鋭に護衛されつつ、リヴィア・ナイはとある山道を歩いていた。
「それにしても、『奴』の潜伏先がこうも早く判明したのは運が良かったですね」
「偶然か『奴』の意図かは不明ですが、地中海での異変がマガツヒの仕業であれば、現場から近い場所で見ているだろうと予測はできます。セラエノの総力を用いて網を張れば、いずれかかるとは思っていましたよ」
時折会話をしながらぬかるんだ土を歩くセラエノ精鋭とリヴィア。
獣道のようで人が踏み固めた跡のある道を進むと、鬱蒼とした木々の合間から建物の外壁が見えてきた。
「さて、これから交渉に向かうわけだけど、アポも手土産もない不作法くらいは大目に見てもらうわよ。……この機を逃せば、次はいつ捕まえられるかわからないもの」
皮肉を込めたつぶやきをこぼし、リヴィアは山道を抜けた先に見えた古城を見上げて微笑む。
「そうでしょう? ――比良坂清十郎」
瞳の奥でわずかに浮かんだ敵意と焦燥を綺麗に消し、リヴィアは悠然と古城へと乗り込んでいった。
「――セラエノのリヴィア・ナイが清十郎様との面会を求めていますが、如何しますか?」
間もなく、古城にいたマガツヒ構成員が比良坂清十郎(az0134)へリヴィアの来訪を知らせ判断をあおぐ。
「……通せ」
対する清十郎の反応は素っ気ない。
バルコニーから遠くを見るような姿勢のまま、伝令が下がる気配を無言で見送った。
「あちらの目的はいくつか推測できるが、いずれにせよ面倒な客人に変わりはない」
誰に当てるでもない独り言を漏らし、億劫そうに和装をひるがえす。
「『王』が直接動き出した今、私が無駄にできる時間などわずかもないのだ――」
古城の壁へ吸い込まれた小さな声から、チリチリとくすぶる苛立ちが飛び散った。
解説
●目標
リヴィアの尾行
(リヴィアの護衛&無事の帰還)
●登場
リヴィア・ナイ
セラエノのリーダー
協力関係にあるH.O.P.E.やキュリスに黙って独断専行
セラエノの精鋭数名を護衛に連れ清十郎との接触を画策
比良坂清十郎
マガツヒの首領
『天蓋の世界樹』の暴走を歓迎しつつ、リヴィアの来訪に応じる
同時期に出現した『王』にも関心を示している素振りも見せていた
●場所
清十郎が隠れ家として利用していたドイツ某所にある古城
敷地は比較的狭く、最大8階建てで部屋数が多くやや入り組んだ構造
城門の幅は横に3人が併走できる程度で、中庭を囲むように3つの建物が並ぶ
窓を除き、全ての建物に共通して出入り口は中庭に面する1つだけ
近くの町から距離があり、道程は舗装されていない山道のため基本の移動は徒歩
往復にそれなりの時間と体力が必要で、周囲は森に囲まれている
●状況
ヨイとの話し合いの時、キュリスがリヴィアの挙動に違和感を覚えPCへ調査を依頼
数日後、何の連絡もないまま護衛を引き連れたリヴィアを怪しみ尾行を開始
密かに追跡した結果、ドイツの古城へ入っていくところを目撃し遅れて突入する
(PL情報)
PCが清十郎の隠れ家だと知るのはリヴィアが清十郎と接触した時点
尾行プレの隠密性や追跡速度で、リヴィアと清十郎の会話を聞くタイミングが変化
城への潜入直後、多数のマガツヒ構成員が清十郎への報告もかねて城へ戻ってくる
脱出時にマガツヒとの戦闘はほぼ不可避
セラエノとの協力関係は継続中のためリヴィアは護衛対象として扱う
敵地からの撤退戦になるため、必ずしも敵を倒す必要はない
マスターより
現状は不完全ながら空間転移が可能な『天蓋の世界樹』を知ったリヴィアさん
不穏な動きに感づいたキュリスさんからの依頼はリヴィアさんの監視と思惑を探ることでした
が、どうやら共通の敵と認識したはずの清十郎さんと秘密裏に接触を図ったようです
PCが実際にその場面を目撃できるかはプレ次第なので、尾行プレは連携が大事になるでしょう
もちろん、リヴィアさんの護衛+古城からの脱出プレも役割分担が必要そうです
やるべき事が多いですが、無事に帰還できるようがんばってください
関連NPC
リプレイ公開中 納品日時 2018/10/20 22:48
参加者
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質問卓
最終発言2018/10/02 19:37:22 -
相談卓
最終発言2018/10/04 19:49:55 -
依頼前の挨拶スレッド
最終発言2018/10/03 22:35:10